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アホ面の告白

昨日のこと、私が東京都西新橋の路上を歩いていると、ひとりの青年に呼び止められました。

「すいません。○○ビルを探しているんですが、どちらへ行けばいいのでしょうか?」

その実直そうな青年は、なにかの案内状を手に聞いてきます。約束の時間に間に合わないのか、相当急いでいるというのがその素振りでわかりました。

ボーッとして歩いていた私は、突然、声をかけられ、その状況を認識するのにかなりの時間を要した気がします。

「○○ビルだけではちょっとわかりませんけど」

ポカポカした陽気に眠気を感じながら、やっとのことでその言葉を口から発しました。まだ頭の回路に電気が流れていないのがわかります。

「西新橋1丁目にあるらしいんです」

「ああ、それならあちらの方角ですよ。そこをまっすぐ行くと慈恵医大の裏に出ますから、そこで誰かに聞いてみたらいかがですか?」

私が、電柱に貼ってある西新橋2丁目の表示を確認しながら言うと、その青年は、「どうもありがとうございます。助かりました」と何度も頭を下げ、お礼をいいながら、私が示した方角へ全速力で走って行きました。

ああ、今日もいいことをしたな、と自己満足に浸りながら、彼とは逆方向に向かって歩き始めました。3分ほど歩き、たまたま電柱に目をしたとき、雷に打たれたようなショックをうけ、私はその場に立ち竦みました。電柱には、「西新橋1丁目」とあるではありませんか。

ギャァァァァァァァァァ~、逆方向を教えちまったぁぁぁぁぁぁぁぁ~

目の前の景色がゆらぐのがわかりました。どうしよう。港区西新橋に事務所を構えて、十年以上になります。はじめての場所でよくわからないなんて言い訳が通用するはずがありません。その瞬間、私の脳裏には、先ほどの実直そうな青年が逆上し、夜叉のようになってこちらへ走ってくる光景が目に浮かびました。

やばい、逃げよう…。

一刻も早く西新橋1丁目から離脱しなければ、先ほどの青年と鉢合わせしてしまいます。私は小走りに虎ノ門方面に緊急避難をしたのでした。

人間誰でも過ちはあるものです。しかしその後の対応の仕方によって、その人間の本質がわかるのではないでしょうか。その意味で、昨日の行いには大いに反省していますし、自己嫌悪にも陥りました。

もともと頭の電源を切って歩くというのは、ストレス解消の手段としてもっとも効果がある方法だと思います。頭をカラッポにできる時間を持つということに異を唱える人はいないでしょう。しかし、パソコンのスイッチを入れて立ち上がるのと同じくらいの時間を要していては、いざというときに大きなミスを犯してしまいます。今後の対策としては、頭の中をスクリーンセーバーの状態にして歩くなどの方法を検討中です。

しかし、こんなことを書くと非難されそうですが、昨日の事件はすべて私の責任だったのでしょうか。その青年にはまったく瑕疵がなかったと言えるのでしょうか。

頭のスイッチを切って歩くということはすなわち、アホ面をして歩くということです。アホ面をして歩いている人間が、論理的かつ秩序だった思考ができるでしょうか。外見から人を判断するということではなく、声をかける前に、その対象者に対して心神耗弱の状態かどうか見極める必要があったのではないか。青年にも、何らかの注意義務が欠如していた部分があったのではないかと考えるのです。

…と、ここまで考えて、その青年が後ろから私に声をかけたという事実に今、思い至りました。後姿じゃ判断できないですよね。

やっぱり私が悪うございました。もうしませんから、どうかお許しくださーい!!

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