銀行融資の個人保証について考える
昨日、私のブログ「新銀行東京について考える」に、旅人さんという方からコメントをいただきました。どうもありがとうございます。誰かに読んでいただくというより、完全に自己満足で作っているブログなので、読んでくれている人もいるんだと素直に喜んでおります。
さて、お返事をさしあげようと思ったのですが、なにぶん私は、ブログのトウシローで、正直、トラックバックはおろか、コメントへのご返事の仕方もよくわかりません。そこで、記事として書かせていただくことにしました。不慣れですいません。
コメントいただいたのは、以下の内容でした。
新銀行東京ホームページの、中小企業向け無担保融資の案内を見ると、「法人のお客様は代表者の連帯保証が必要です」とあります。 中小企業向け融資の実情は何も知らないのですが、個人連帯保証はやはり不可欠だと思われますか?
「企業の未来の姿で融資する」のであれば、企業のキャッシュフローに立脚しつつリスク見合いのリターンをうまくマネージする、例えば貸掛金、在庫を担保に取り、且つワラント等で成功時のアップサイドはシェアする、等すれば良いように思うんですが、そういう手法は現実的ではないでしょうか?
私より、旅人さんのほうが銀行融資に詳しいかも…。とくにワラントのあたりは銀行退職後15年もたっているので、最新の知識が不足していて正直、よくわからないです。以下はあくまで個人的見解で述べさせていただきます。
まず私の今の職業、零細企業の経営者という立場からいうと、代表者個人保証の制度は、実に嫌ですね。これがあるために、起業や会社発展のために大きな個人的リスクを背負うのは事実です。多くの人が銀行からお金を借りて事業展開をはかりますから、一度失敗したらなかなか立ち上がれない。逆に言えば、企業経営には勇気が必要です。今、裸一貫でベンチャー企業を立ち上げ、大きくした経営者は、ある意味、大きな博打をうって成功した人たちだといえると思います。
ただ私も含め、多くの人はそんな大勝負をしかける勇気がない。日本が、アントレプレナー精神がアメリカに比べ劣ると言われる要因のひとつなのは間違いありません。
つまり全てを失って家族を路頭に迷わせたくない。だから冒険しない。風向きが上昇気流に変わって銀行からお金をドンと借り、企業規模の拡大をはかる千載一遇のチャンスがありながら、脳裏に一家離散の光景がチラッとよぎって勝負から身を引いてしまう経営者がどれだけ多いことか。
以上は、零細企業の経営者としての見解です。ただ私は、十年間銀行から給料をもらい、融資担当者としていろいろな社長さんと接してきました。当時のことを思い出しながら別の視点で考えてみたいと思います。
銀行の融資マニュアルには、銀行取引約定書と個別の融資の書類に代表者個人の連帯保証をもらうという文言があります。これに対して、面と向かって不服を唱えた経営者の方はほとんどいませんでした。もちろん、心の中はうかがい知ることは出来ませんが…。
ただ全部の会社がそうだったのではなく一部の例外もありました。絶対個人保証を入れたくないと言う経営者の方もいたのです。もちろん銀行に対し、それだけ強い立場を取れる会社ですから、経営も安定しており、預金や貸金、その他もろもろの要因で優良取引先でした。本来、個人保証が実務上問題とされるのは、会社が倒産したときに会社の資産からだけでは貸出金の回収がはかれない場合、不足分を経営者個人に埋め合わせしてもらうときです。銀行としては、貸し出したお金が回収できれば、誰に返してもらっても結果オーライなはずです。
しかし実務上は、もう少し話が複雑になります。一行取引だけならいいのですが、普通会社はいろいろな銀行と取引をしている。銀行にとって、その会社がどれだけ他の銀行から借入しているか、正確なところはわからないのです。もちろん、土地建物の謄本を調べたり、自己申告してもらったりして大体把握できるのですが、完全というわけではない。
決して銀行の肩を持つわけではありませんが、個人保証に関してはいろいろ難しい問題があるのは事実ですね。
また起承転結を考えないで、ダラダラと書いてしまったら、とっくにお昼休みの時間が過ぎてしまいました。
すいません! この続きは、水曜日に書きます。
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