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怖い先生、やさしい先生の損得

 こんにちは。

 今日はまた暑くなりましたね。

 これからが夏本番です。暑さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください。 

 さて、昨日はやる気にさせるほめ方について書きました。

 でも、人間、ほめるばかりでは進歩しない。ときには叱る、叱られるといったことは必要だと思います。

 私事で恐縮ですが、小学校時代すごく厳しい先生が担任になったのですよ。

 もう授業中、私語なんてとんでもないことで、いつも教室はシーンと静まり返って先生の話を聞いていました。 背筋を伸ばしておとなしく聞いていたからといって、それだけでは許してくれない。

 突然、当てられ、先生の質問に答えられないと立たされる。二回答えられないとものすごい勢いで怒鳴られ、掃除当番などの罰が待っていました。

 今、テレビドラマで、生徒に厳しい先生が話題になっているみたいですが、あんな先生だったらまだ天国の入り口にいるようなもの。

 今やったら問題になるだろうなという体罰が日常茶飯事でしたから。一日一回は、誰かが往復ビンタの餌食になる。

 そんな毎日が2年間ですよ。ひぃぃぃぃぃぃ~

 最初は、とんでもないクラスに入れられたと子供ながらに落ち込みました。もう学校へ行くのが嫌で嫌で仕方がなかった。よく一人の落伍者も出さず、クラス全員が進級できたと思います。

 ところが6年生になり、担任の先生が変わったのです。今度の先生は、夏休みはみんな遊びたいだろうから、宿題を出すのはやめましょうというぐらいやさしい先生でした。

 突然、百八十度、クラスの雰囲気が変わったのでみんな戸惑ってしまった。

 前の厳しい先生のときは、その学期でやり残した問題集、テスト、次の学期で勉強することの予習まで宿題に出されたのです。大量の宿題を持って帰るのに、学校と自宅を2回往復したクラスメートもいたぐらいですから。

 …で、そのやさしい先生。さぞ人気があったかといえば、それほどでもない。

 最初はみんな助かったと大喜びしたのですが、日が経つにつれ人気がなくなって行ったのです。

 やさしいというのは、一見簡単そうに見えますが、人に均等にやさしくするのは簡単ではない。

 一人の生徒にやさしくすると、ほかの生徒から自分も同じようにやさしくして欲しいと要望が出る。その生徒にやさしくすると、また別の生徒…。

 際限がないですよね。先生一人に生徒が当時五十人近くいましたから、当然やさしくする度合いが変わってくる。

 やがて、あの先生はえこひいきだと陰口も叩かれるようになってきます。 またやさしくしすぎて、何人かの生徒が先生をばかにするようになってしまった。これではいけないと先生も途中から方針を改め、厳しくしようとしましたが、一度緩んでしまうとそう簡単には元に戻らない。

 中には前の厳しい先生のほうがよかったなんていうクラスメートも出る始末。少なくとも厳しかった先生。ひとりも特別扱いせず、誰に対しても厳しかった。いわば厳しいという点ではえこひいきがなかった。

 しかも、私たちのいたその厳しい先生のクラス。テストの平均点が、他のクラスよりいつも十点以上よかったのです。

 そうですよね。できないと立たされるし、もっとできないと怒鳴られる。怖いからびくびくして授業を聞いているわけです。

 当時、今と違って気の弱かった私は、震えながら手に汗握って授業を聞いていました。信じられない話ですが、それだけで小学校3年のときの成績がオール3以下だったのに、オール4以上になってしまったのです。

 自慢話じゃないですよ。それだけ怖がりだったってことを言いたいだけ。今でも、その当時の授業の内容をよく覚えているぐらいですから。いわば、無理やり頭に叩き込まれたという感じでした。

 結果的に私の場合、小学校時代の一番多感な時期に厳しくされてよかったみたい。やさしい先生だったら、当時の私の性格からして、絶対勉強なんかしなかったと思います。

 しかしあれだけ厳しくても、不登校が一人もいなかったのはどうしてなんでしょうね。それはいまだにわからない。まわりに戦争へ行った人がたくさんいた時代背景だったのでしょうか。

 これと同じことが、ほめるということにも言えると思うんですよ。いくらほめると人はやる気が出るからといって、ほめすぎてもいけない。中には、それほど実力が備わっていない若い人をほめすぎて天狗にしてしまうケースも多々ある。

 だから、「叱る」ということもまた、人を育てる上において、「ほめる」ことと同じくらい重要なのではないか。

 少し長くなりました。昔のことを思い出し、つい調子に乗りすぎて…。

 明日は、ほめることの対極にある「やる気にさせる叱り方」について考えてみたいと思います。

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