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人をやる気にさせる法

 さて、今日から新シリーズ、「人をやる気にさせる法」を始めたいと思います。

 これは、部下や下請先の人たちを使って成果をあげなければならないビジネスマンはもちろん、主婦や学生さんたちにも役に立つ方法だと思いますよ。

 私事で恐縮ですが、私なんか中学校時代にも役立ちました。もちろん自分がオリジナルで考えた方法ではありません。なんかの本で読んだ方法を試してみたのです。

  中学校時代から、そんな方法を一人で考える頭脳を持っていたら、今頃は六本木ヒルズで仕事していますよ。

 そして、自社の広報の女性に本を書かせてPRする、なんて。(←嘘です)

 もう30年ぐらい前なので、どんな本か忘れましたが、確か豊臣秀吉が木下藤吉郎時代の人身掌握術を現代向きに解説したビジネス書だったと思います。

 それを読んで役に立ったのが、中学校主催の古新聞回収コンクール。

 各クラスで、自分の家庭から古新聞を持ち寄り、それをお金に換えて、図書や教材費の足しにしようという趣旨です。古新聞誌を集めた量を競わせて、優勝したクラス全員にハワイ旅行、ではなく、校長から感謝状をもらえるのですね。今考えると、一体誰がそんなこと考えたんだろうと思いますが…。

 そして、なんと、その古新聞回収の責任者として、私にお鉢が回ってきたのでした。たんに当時、クラスの図書委員をしていて、古新聞と図書とがなんとなくイメージ的にマッチングするというだけの選定理由だったみたい。まぁ、古新聞も古書も、行き着く先は同じでしょうけど…。

 一応、責任者となった以上、優勝は無理としても、せめてビリにはなりたくない。

 しかし、クラスの誰も協力してくれなければ、最悪、一人で新聞を集めなければならなくなります。

 正直、ブルーになりましたよ。なんで中学生が、ちりがみ交換をしなければならないんだよう、と。

 そこで思い出したのが、小学校時代に読んだ豊臣秀吉の伝記です。伝記の中で秀吉は、当時信長の居城であった清洲城の石垣を非常な短期間で修復したのでした。理由は、秀吉がさまざまな方法を用いて職人たちのやる気を奮い起こさせたからです。

 実際私がクラスメートに試してみた方法も、不思議と見事に当たったんですよ。最初は苦戦したものの、結果的に古新聞回収コンクールに優勝できたわけですから。

 しかしカッコいいことを書きますと、その結果よりも、ずっと大きなものが得られたような気がしました。

 最初冷めていたクラスメートたちが、一人、二人と協力者が現れ、最後はクラス全員が一丸となって、ひとつの目標へ向かって頑張る一体感。そしてその共通する目標が達成されることの喜びときたら、人が感じる喜びの中で、もっとも大きいのではないでしょうか。

 以上は、「人をやる気にさせる法」についてのひとつの方法論です。それに関連して、もうひとつ大事なことがあると思うんですよ。

 先日、このブログで、司馬遼太郎の「この国のかたち」という本を読んだと書きました。

 私が、歴史上の「上司」として、もっとも尊敬するのは、「坂の上の雲」に登場する大山巌と東郷平八郎の両元帥だ、とも。

 その理由は、二人の「上司」としての人間的魅力です。

 能力のある部下に、大きな裁量を与え、重箱のすみをつつくようなことはしない。部下たちは何とかそれに応えようと頑張る。二人の顔に泥を塗るようなことはしたくない、二人を男にしたいと日夜努力を重ねるのですね。

 自分には、そんな魅力がないのはわかります。また、ないからこそ、強い憧れがある。

 私のまわりにもそういう魅力を備えたトップが、何人かいます。昨日会った、横浜の病院の院長先生も、そんな人間的魅力のカリスマ性を備えたトップのひとりですね。

 一度会った人が、なぜかその院長先生のために働きたい、お役に立ちたいという気にさせる雰囲気。でも、大山巌や東郷平八郎のような寡黙な威厳とは少し違います。人を惹きつける人たちには、根っこの部分で共通する何かが備わっている。

 司馬遼太郎は、その理由を、高貴な「虚」と位置づけています。

 明日からは、方法論と部下が自然についていきたくなるような上司の人間的魅力、その二つの面で、「人をやる気にさせる法」を考えてみたいと思います。

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受信: 2006年2月 3日 (金) 20時54分

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