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お祭り騒ぎで、仕事の目標を達成する法

 こんにちは。

 昨日は、私が新入社員時代におせわになった銀行の支店にお伺いしたのですよ。私の友人が、そこの支店長になりましたのでお祝いに。

 先日からブログに書いている、販促キャンペーンの舞台になった支店です。

 中に入ったことは、ここ十数年ありません。

 その前に立って、あまりの変貌ぶりに呆然。

 昔、重厚な鉄筋コンクリート造り2階建ての建物が、高層ビルに変わっているのはよくあることですよね。変貌しているのは、支店のロビー。

 なんと、銀行入り口の自動ドアが開くと、そこはカフェだった…。入って左側に、飲み物や軽食を出すカウンター。目の前に洒落た椅子が並び、右手にはお客さんが自由に使えるパソコンがずらりと置かれたテーブル。

 少し薄暗くて、落ち着いたムードをかもし出しています。

 えっ!? 銀行の窓口はどこ?

 目を凝らすと、奥に窓口のカウンターがあり、行員が忙しそうに働いています。銀行のロビーの一部をカフェに貸しているのですね。すご…。

 見ていると、カフェでコーヒーを飲んでいるお客さんのところへ銀行の窓口係の女性ができあがった書類を届けたりしている。

 これなら銀行の窓口で待たされたと言って、怒るお客さんも減るかもしれない。

 それにしても、変わったものじゃ、銀行も…。

 この話題をこのまま続けていると、今日は終わってしまうので、また改めて書かせていただくとして、昨日の続きに行きましょう。

 ここ3日間、仕事をゲーム感覚で捉える方法の実践編をお送りしています。 

 昨日のブログでは、保険つき定期預金の販売キャンペーンのために、支店の職員全員に四股名をつけ、初日には土俵入りまで行ったのでした。

 さて、今日はその続きから。

 この企画は、最初のスタートがあまりにもドラスティックであったので、その後さほど苦労せずに目標達成まで突っ走ったと言っていいと思います。

 その後も、戦国時代やオリンピックをテーマにした販促キャンペーンを支店内で行って成果をあげました。夏の水不足のときには渇水をテーマにしたこともあります。

 変わった趣向のキャンペーンを考え、支店の人たちが面白がって興味を示してくれると、それだけで目標を達成できたも同然という気がします。

 ところで、大相撲キャンペーンのその後。

 毎日朝礼で番付を付け替え、誰が大関に昇進した、誰がもうすぐ横綱に昇進すると発表しました。

 解説者の鼻風さんにも何回も、今場所の今後の展望について解説してもらいましたっけ。

 土俵入りが受けたので、面白いから徹底して大相撲の伝統を踏襲しようと、皆で頭を絞ったのです。かえって、恥ずかしがらずにやったのがよかったのかも。

 たとえば、営業マンが大関や横綱に昇進するときには○○支店大相撲協会から彼のデスクに使者が行き、昇進を告げるのです。となりにはスーツを着た、上司である親方が並んで座っています。

 それに対して営業マンである力士は、「慎んでお受けいたします。今後も大関のなお汚さぬようがん保険獲得に精進いたします」という言葉を返してもらいました。

 みんな遠巻きにして、そのやり取りをニコニコ笑いながら聞いています。

 そして拍手。

 そうなると、なんだか本当に大関に昇進したような気分になるのですね。

 そしてついに横綱が誕生。

 横綱第一号は、私より二歳年上の先輩でした。

 横綱になったんだから、朝礼で土俵入りをやらせてくれと先輩が私のところへ来て言います。

「よし、それじゃ、雲竜型の土俵入りの仕方を教えてやる」と、頼みもしないのに、大相撲ファンの事務長が、その先輩と二人で会議室へ入って行きました。

 まさか、昼間っから、真面目な顔で土俵入りの練習はしないよな、と思って会議室へ覗きに行って思わず呆然。

 二人とも大真面目に、やっているんですよ。土俵入りの練習を…。

「違う! 視線はもっと遠くを見ろ! せり上がりはもっとゆっくり!」

  事務長が大真面目でアドバイスする。それにまた大真面目に応える先輩。

 先輩が私の存在に気づき、「おい。横綱の綱を準備してくれ」と言いました。

「綱うちだな」と事務長。

 さすがに本物の横綱の綱は作れないので、文房具屋へ行って模造紙を買い、即席で作りました。

 次の日の朝礼で、その先輩は、露払いと太刀持ちを従えて、堂々たる土俵入りを行ったのです。

 そんなことを続けているうちに、どんどん成果があがっていきます。

 あと一歩で目標を達成する頃になると、取引先の商店にスポンサーになってもらいました。

 その商店の広告の入った懸賞金の垂れ幕を持って、朝礼のときみんなの前をまわるのです。

 懸賞金は、その商店のさほど高くない小物などを提供してもらい、なるべく支店の職員はその商店でものを買って欲しいと宣伝しました。

 最終的にわが店は、保険つき定期預金の目標達成率で、全店3位に躍進し、目標を大きく上回ることができました。

 おまけにその後、保険つき定期預金の部門表彰まで受けることができたのです。

  ちょっと自慢話がはいってしまってすいません。

 キャンペーン最終日には、表彰式が行われました。

 優勝部屋、優勝力士の表彰のあと、殊勲、敢闘、技能の三賞の発表が行われ、みんなの前でインタビューもあったのです。インタビューのあと、優勝力士の希望で支店内で優勝パレードまで行われました。  

 今になって考えてみると、このキャンペーンの影のMVPは、支店の若い女性たちだったのではないかと思います。

 従来営業のノルマが課せられるのは、銀行の窓口係や融資係、営業係であって、支店長、副支店長を除いた残りの内部事務の担当者や役席者にはノルマが課されません。

 当然、内部事務の女性は、営業の数字に無関心にならざるを得ない立場にありました。しかし彼女たちを同じ部屋に入ってもらい、営業マンと文字通り同じ土俵に上がってもらったことで、営業の数字というものに非常な関心を持ってくれたのです。

 それは、優勝した部屋全員に賞がもらえるようにしたためでしたけど。 

 若手の営業マンが夕方支店に戻ってくると「今日は何件取れました?」と彼女たちは同じ部屋の営業マンの尻を叩くのです。

 どうして若い女性に言われると、支店長や上司にハッパをかけられるより効くのでしょうね。

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