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サザンに関するマーケティング戦略考

  こんにちは。

 さっそくですが、昨日の選挙。

 予想通りというか、予想以上というか、自民党の圧勝に終わりました。

 おそらく今日は、選挙ネタのブログで花盛りだと思いますので、その細かい分析は他の方に譲りたいと思います。

 でも、選挙にいたるシチュエーション、有権者へのアピールの仕方において、小泉さんのほうが役者が一枚上でしたね。

 とくに争点を、郵政民営化、是か非か、に絞ったこと。

 また引用させていただいて恐縮ですが、多胡輝氏の本の中に、「迷っている客を獲得するトリック」というのがあります。

 これは、お客さんの目の前に多くの商品を並べ、「何を」「どれを」選ぶか聞くのではなく、「どちらを」選ぶか聞くほうが効果があがるというもの。

 この質問の仕方は、お客さんと店員の間に、すでに商品を買うという前提が成り立っていて、その上で商品を選びましょうというニュアンスが含まれているからです。

 これを「迷っている有権者を獲得する」と言い換えれば、なんとなく今回の結果も予想できる。

 郵政民営化、賛成か、反対か、どちらを選びますか? と聞けば、もう選択肢は限定されますよね。

 他の党は、多くの選挙公約を掲げ、「何を」「どれを」とやってしまった。当然焦点はぼやけ、アピール度で自民党の後塵を拝することになったのでしょう。

 人間心理は、政治をも、大きく動かすものだということがわかります。将来、これを悪用する政治家が現れないことを祈るばかり…。

 でも、言っておきますが、私は郵政民営化には賛成ですよ。

 少し長くなりましたが、ここから今日の本題。   

 今日は平日ですが、予定を変更して昨日の続きのサザンオールスターズネタで行きたいと思います。

 さて、「勝手にシンドバット」という衝撃的なデビュー曲で登場したサザン。

 二曲目は確か、「気分次第で責めないで」でした。

悪い曲ではないと思いますが、これがデビュー曲だったら売れなかったかもしれません。

勝手にシンドバットの二番煎じ的な部分もあり、ベスト10には入ったものの、サザンもこれで終わりかなと思ったものです。

 アーティストが売れなくなる典型的なパターンは、ヒットした曲の二匹目のどじょうを狙って同じような曲調の歌を出し続けること。

 しかしですよ。桑田さんは、この轍を踏まなかった。

 勝負の3曲目は、あの名曲「いとしのエリー」です。

 この辺の戦略はうまいですよね。最初、「勝手にシンドバット」で世間の度肝をぬいて注目を集める。とりあえず2曲目で二匹目のどじょうを狙って小金を稼ぐ。

 そして、もうこれでサザンは終わりだなと思ってたところに勝負曲「いとしのエリー」をぶつけてくる。

 へぇ~、サザンってバラードも歌えるんだ、と感心した記憶があります。意表を突く形で、今までと違った魅力をアピールした。この歌で、当時ライバル視されていたツイストをぶっちぎり、独走態勢に入ったのです。

 その次だったかどうか忘れましたが、初期の曲の中で、私がもっとも好きな「C調言葉に御用心」が生まれます。

 この曲は好きですね~。 桑田さんにしては最初抑え気味に、けだるい感じの歌い方が夏の恋に疲れた男を連想させます。

ただこの曲をカラオケでCDどおりに歌おうとすると、呼吸困難に陥る危険性がありますから注意。息継ぎする箇所がほとんどないのです。

当時ラジオでベスト10番組の司会をしていた作曲家の宮川泰がこの曲の楽譜を見て、「すごい肺活量だね」と言っていました。でもコンサートで聴いたら、かなりはしょって歌っていましたが…。

 そのあと順調にヒットを飛ばしていたサザンに最大のピンチが訪れます。

 大学卒業を目指して、確か1年間の休養宣言をしたあと。

 生き馬の目を抜く芸能界で1年も休んでしまっては、さすがのサザンも忘れられてしまいそうになりました。

1年後、復帰したものの、ヒットに恵まれずスランプが続きます。

 この状態を打開したのが、桑田さんと原由子さんの結婚だったと思います。そしてそれに合わせて発売したのが、「チャコの海岸物語」。

 先日のコンサートでトップに桑田さんが歌った曲です。

 この曲は、ロックというよりは歌謡曲の範疇ですね。昭和30~40年代の歌謡曲を思わせる旋律で、一気にサザンのファン層を拡大したと言っていいでしょう。

 この辺りの戦略も立派なマーケティング戦略と言って、いいのではないでしょうか。

 当時、黒柳徹子と久米宏の司会で大ヒットしていた「ザ・ベストテン」という番組があったのですが、「チャコの海岸物語」でサザンが毎週登場していました。

 見ていると桑田さんが、「この曲がヒットしないと結婚できません。視聴者のみなさん、よろしくお願いします」とアピールしている。

 普通、「私たち結婚します。どうか記念にCDを買ってください」と言えば、嫌味に聞こえる人もいたと思います。

しかし現在の自分たちの現在の苦境をさらけ出して、かっこ悪くアピールしている。

 なんかこっちが偉くなったような気分になって、じゃあお祝いに買ってあげようかなと思いました。

また、桑田さんが絶世の美女なんかと結婚すれば、みんな、「この野郎」と思って反発する人もあったかもしれません。

 原坊は、誰が見てもどこにでもいる普通の女性。しかも性格の良さが顔ににじみ出ている。

 誰もが、二人の結婚を祝福したくなりますよね。

  あれっ、今日は、サザンのネーミングのうまさを実証しようと思ったのに、また長くなってしまった。

 ではサザン特集の最終回は、また明日。

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