「らしさ」で、やる気と能力を高める法
こんにちは。
昨日の大学相撲部の監督の件。
まだ多少、頭の中でクエスチョンマークが点滅している。
それで、学生時代の友人に電話したんですよ。
「昨日、スゲェーテレビ見たんだよ。○○、覚えているよな。彼が相撲部の監督やっているみたいなんだ。なんと、まわしを締めて、学生に胸を押させてる…」
ものすごい驚くと思いきや。
「ふ~ん。昔から変わっていたからな。一応、驚いたけど、想定の範囲内だね」
あんまり驚いてないみたい。彼のその後の変貌ぶりは納得できるらしい。
「それよっか。お前が十年以上会社をつぶさずに生きていられることのほうが納得できねぇ」と声をあらげて言われてしまいました。
こちらのほうが彼にとって想定の範囲外だそうな。
それはさておき、先日、といってもかなり前ですが、会社時代の上役と会う機会があったんですよ。
私が新入社員当時の上役で、すごく叱られた人。
なんてったって、歩き方が悪いって怒られたんですから。
それだって普通に歩いていたつもりだったのですが、覇気が感じられないとか。
注意ぐらいの生易しいものだはなく、烈火のごとく叱られたといった感じでした。
生まれてこのかた歩き方が悪いと言われたのはそのときだけ(笑)。
そのほかにも、もう数え上げれば切がないくらいいろいろ叱られました。
…といって、私が独立したのはその十年後ですから、叱られたこととは関係ありませんのであしからず。
…で、その厳しかった上役。会社から出向という形で、取引先の経理部長になったそうです。ここまではよくある話ですよね。
ところが、出向先の社長とけんかして辞めさせられてしまった。取引先ですし、また友好関係にもありましたから、それは異例のこと。
片道出向だったので、行き先がなくなってしまったそうです。
私が会ったときは、もう昔の面影がまったくないくらいやつれていました。
冗談だか本気だかわからない口調で、「ビジベン君の会社に雇ってもらおうかな」なんて言われたときは、正直ゾッとしました。
また例の調子で叱られてはたまりませんから。丁重にお断りを…、なんてうちの会社はそれ以前の問題なんスけどね。
でもあの調子では、もう叱るだけのパワーは残ってないかも。
あまり悪口は言いたくないけれど、その上役は、上司としての権力を振りかざすような人でした。若くして出世して、支店長も経験して、でも役員にはなれなくて、取引先に出向した。
その人のパワーの源泉は、会社内の地位ではなかったのか。
この点につき、多胡輝氏の本には以下の記述があります。
● 人は、低い地位につくと、その地位にふさわしい低い能力しか発揮できないようになりがちである。
人は誰でも、ある地位につくとその地位にふさわしい態度をとるものだと言われます。その地位にふさわしい能力は、それらしく振舞うことによって身についてゆく。
その上役は、上役らしく権力を振るうことによって、その地位にふさわしい能力を身に付けていったのかもしれません。
しかし逆に、活力の源泉である地位がなくなってしまったことによって、活力どころか能力まで錆び付いてしまったみたいです。
逆のことも言えると思うんですよ。
社長の能力がなくても、社長らしく振舞っているうちにその地位が身についてゆくのではないか。
また、今勉強ができなくても、優等生らしく振舞っていれば、次第に自信がつき、勉強もできるようになるのではないか。
つまり、地位が人を作る。
プロ野球でも、技術が未熟な新人選手でも、「お前をレギュラーとして使う」という方針のもと、一シーズン使われ続けた選手がいます。その選手は、他の選手より能力のアップ度が高いはずです。
野球の最高峰のプロ野球球団でレギュラーをはった自信は、何にも代えがたいものですよね。
逆に能力があっても、失敗して閑職にでもつけばそれなりの能力しか発揮できないようになる。
もし不幸にしてそういうケースになってしまった人でも、以上のことを知っておく必要がありますね。
地位は一時的に下がっても、能力までは自信を失ったからといって下げる必要はないということを…。
それにしても私たちは、「らしさ」のもたらす絶大な効果と恐ろしさをよく理解すべきだと思います。
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