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押し付けを感じさせずに、相手を説得する法

 こんにちは。

 昨日の夜は、ある食品メーカーの試食会に参加しました。

 メインデッシュは、正月用のおせち弁当。

 これがおいしかった~♪

 赤飯があたたかくて、香りが良くて、噛めば噛むほど甘みがまして、これならおかずがなくてもおいしく食べられるますよ。

 しかも、エビ、サトイモの煮付け、玉子焼き、黒豆などのおせちの定番メニューがおかずにどっさり。

 どれも口に入れると、溶けてしまうぐらいやわらか~い♪

 こんな盛りだくさんの弁当が、お手ごろ価格で今年の冬は店頭に並ぶのだそうな。

 ラッキー~♪と思っていたら、今度は、天ぷらそばの試食です。

 ファストフードのそばと言っても、最近はバカにできませんな。

 この食感は、どう見ても、手打ち風。ほんのり蕎麦の香りが漂って、すっかりファンになりました。

 この大手食品チェーン店は、いつも試食会を開いて、お客さんの不満点を徹底的に聞き取り、新商品開発にダイレクトにつなげようとする。

 営業力やマーケティング力があるのはもちろんですが、やはり顧客第一主義を貫いている企業は強い。

 ただで一食分を浮かせることができた恩義を深く感じ、ビジベンは強くそう思うのでありました。

 ところで、ここからが今日の本題。

  少し前になってしまいましたが、圧倒的自民党の勝利で終わった今回の衆議院選。

 今後の関心は、造反議員の罰則、改造内閣や自民党の人事に移りつつあるそうな。

  それにしても、今回の衆議院選挙の結果は、いろんなところで分析されているみたいですが、争点を、郵政民営化、是か非か、に絞ったことが大きな勝因なのは異論のないところだと思います。

 また引用させていただいて恐縮ですが、多胡輝氏の本の中に、「迷っている客を獲得するトリック」というのがあるのですよ。

 これは、お客さんの目の前に多くの商品を並べ、「何を」「どれを」選ぶか聞くのではなく、「どちらを」選ぶか聞くほうが効果があがるというもの。

 この質問の仕方は、お客さんと店員の間に、すでに商品を買うという前提が成り立っていて、その上で商品を選びましょうというニュアンスが含まれているからです。

 これを「迷っている有権者を獲得する」と言い換えれば、なんとなく今回の結果も予想できる。

 郵政民営化、賛成か、反対か、どちらを選びますか? と聞けば、もう選択肢は限定されますよね。

 他の党は、多くの選挙公約を掲げ、「何を」「どれを」とやってしまった。

 当然焦点はぼやけ、アピール度で自民党の後塵を拝することになったのでしょう。

 さて、もしもですよ。

 国民に対して、こういう形で自民党が選挙に望まなかったらどうなっていたか。

 たとえば、「政治改革を進める方法は、郵政民営化しかない」とか、「郵政民営化を進めるには自民党が政権を取るしかない」といったように、断定的な訴え方をしたらどうでしょうか。

 かつてこういう訴え方で選挙に臨んだ自民党の政権もありました。

 しかし、ほとんどが敗北し、政権交代を余儀なくされたのは記憶に新しいところです。

 これら敗北した政権は、得てして、断定的な訴え方をした場合が多いですね。

 この点について、多胡輝氏の「人間心理の落とし穴」には、以下のフレーズがあります。

● 人は、選択の余地のない形で一方的に行われる説得に対しては、その内容には同意できていても、拒絶しようとする傾向がある。

説得が成功するかどうかは、受け手にどれだけの選択の余地が残されているかにもかかっていると言われます。

「~しかない」と言った一種の押し付けによる説得の仕方は、受け手にほとんど選択の余地が残されていませんね。

たとえその内容が、さほど反対のものでなくとも、拒絶反応を起こしがちだとか。

かつて、アメリカの世論調査機関が、自分の国の政策の支持率を調べてみたそうです。

たとえば、ある政党が掲げる政治スローガンをその政党の支持者になんのコメントもつけずに読ませた場合では、ほとんどの人がその政策を支持したとか。

ところが、この政策は当然支持すべきであるという簡単なコメントをつけたそうなんですよ。

すると、その政策の支持率はぐんと下がったそうです。

これは政党の支持率の調査ですが、家庭にも当てはまりますね。

自分の子供に対して、「勉強すべきだ」「勉強するしかない」と親が言ったとすると、支持率が下がるばかりではなく、反対票を投じられる可能性もあるわけです。

やはり選択肢の余地のない言い方ですから、勉強することに同意はできても、拒絶してしまうんですね。

説得というのは、最終的には自分の行動や考えを相手に受け入れさせるのが目的です。

やはりそういった反感を買いやすい言い方ではなく、うまく自分の言い分を相手に受け入れてもらえる言い方をとるべきだと思います。

その意味でも、今回の選挙でとった小泉政権の方法はうまいですね。

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