南伊豆・宿と味ベストセレクションの旅
こんにちは。
南伊豆へ旅行に行ったのは一週間前になりますが、まだ旅行の余韻を楽しんでいます。
よかったなぁ、あの宿、あの料理、あの景色…。
いい旅というのは、行っているときはもちろんですが、終わって通常の生活に戻ってからもずっとハッピーな気分でいられますね。
印象に残っているのは、やはり前回のブログに書いた「弓ヶ浜」の美しい景色。
写真を載せたのですが、その特徴であるググッと手前に湾曲するベージュの砂浜。そして左右に細く突き出た岬の緑と澄んだ海の青、遠くに見える小島の灯台の白の対比がとても一枚の写真では入りきらない。
その絶景を味わうには、やはり現地へ行ってその目で見ていただかねばなりませぬ。
マイクロバスの車窓から見えたとき、参加者から「おお…」という驚きの声があがりました。旅慣れたモニターが集まっていたのですが、さすが「日本の渚・百選」。その名に恥じぬ絶景でした。
…と、ここまでが前回。
今日は、泊食分離の「泊」を受け持つ宿へ向かうところからですね。
モニターを乗せたバスは、民宿へ向かいます。
民宿というと、大体イメージがわきますよね。普通の民家をちょいと改造して泊まる部屋を増やした、みたいな。
が、ここでもまたオイラたちは驚かされるのです。
「今日のお宿はこちらですよ」と運転手さんに紹介されて眺めると、
「え~、これって、民宿じゃなく旅館ではないですか」
ここが、今日、オイラたちが泊まる宿。「南伊豆・弓ヶ浜温泉 磯香の宿 ふたみ家」
詳しくはホームページをご覧ください。
宿のご家族様たちは一体どこにお暮らしなのでしょうか。全館鉄筋コンクリートの新築とも思えるきれいな建物。
旅館と違うのは、荷物を持って部屋まで案内してくれないことぐらい。ホテルだと思えば特に違和感はないですよね。
フロントで鍵を受け取り、部屋へ。部屋は畳が美しく壁に傷ひとつない清潔な和室でした。
十二畳かな。窓のそばに板の間があり、そこにリクライニングチェアーとテーブルとくれば旅館の定番の風景。
どこから見ても、旅館。しかもかなりグレードが高い旅館。
違うのが、一泊朝食つきで4,500円ということ。
これはあとで、風呂場を見てさらに驚くのですが…。
同室になったモニターは二名です。静岡県で教師をされている人と盛岡の進学校に通う高校生。夜行バスで今朝東京まで来て、それからここまで来たのだとか。さすがに若い。ちなみに医学部を受験する予定とか。
窓からは芝生の庭が見渡せます。夕食まで時間があったので、風呂に行ったり、テレビを見たり、好きなことをして過ごしました。
さて、いよいよ「泊食分離」の「食」の部分。
六時近くになって、あらかじめ約束してあった宿のロビーへ向かいます。
するともうすでに、これから向かう郷土割烹のお店のご主人が待っていました。宿の玄関の前には、さきほど我々が乗ってきたマイクロバス。
モニター七人全員が乗り込み、料理屋へ。
途中、国道沿いに菜の花が咲き乱れている場所がありました。あとで聞くと、荒れていた土地を観光客に喜んでもらおうと町のボランティアが栽培したそうです。それにしてもその咲いている広さが半端じゃない。
野球場がすっぽり入るか、それ以上の広さの土地一面に、菜の花の黄色が夕暮れの景色の中で光り輝いている。幻想的な美しさというか。これも忘れられない風景になりそう。
十分も走らず、オイラたちは、「郷土料理 伊豆の味 おか田」に到着しました。
実は、南伊豆に来る前に図書館で、旅行ガイドブックを二冊借りたのです。この店は、どちらの本にも、伊豆の郷土料理を味わうならココ、と紹介されていたのですよ。
当然、期待が高まります。
広い畳敷きの個室に案内され、メニューを渡されました。メニューを見ると、店長お勧めの定食コースがある。
一番上に書いてあったのが、「金目鯛煮つけ定食 1,600円」。下にもメニューが書いてありましたが、一番高いものでも、2,500円。
安いのは、うれしいけれど、ちょっと安すぎませんか?
オフィス街で、ちょっとエグゼクティブっぽいおじさんが食べるビジネスランチを連想してしまいました。
金目鯛の煮つけって、意外とビジネスランチにはよくあるメニュー。
どうしようかなぁ。やはり伊勢海老のてんぷらかなぁ。刺身もいいよね。
地元の魚介と海藻、そして新鮮な野菜とお餅を、独特の合わせ味噌で煮る「わだつみ定食」が名物って、ガイドブックには書いてあったけれど…。
みんなで悩んでいると、そこへご主人が登場。
今の時期は、文句なく金目鯛の煮つけがお勧めとのこと。
肉厚で脂の乗ったいい金目鯛がたくさん水揚げされているらしい。それをこの店では、注文を受けると生の状態から火を入れて作り始める。
ベストの状態になったところで出てくるから、ほかの店とは全然違うとか。
でもせっかく伊豆まで来て、1,600円の定食を注文するのもなんとなく寂しいと思っていると、刺身を増やしたり、一品料理も頼めたりもしますよ、と言われました。
じゃあね、と同じテーブルの参加者さんと相談。金目鯛定食に刺身を400円分プラスして2,000円にしたらどうか、と。
そしてあまり飲めないけど、付き合いでビールのグラス450円。そしてサザエのつぼ焼き2個1,000円を一個ずつワリカンにするということで決定いたしました~♪
しめて、税抜き、2,950円。これが今日の夕食代。
皆でワイワイ話しながら待っていると、出てきました金目鯛定食が。
わっ、すごい!
通常なら、切り身の煮つけが一切れついて、定食でござい、と呼ばれるのが、この店はなんと三切れもついている。
しかもすべて肉厚。お頭の目玉がでかい。
目の周りのお肉がジューシーでおいしいんだよね~。
それに、伊豆三昧というわさびや塩辛などの珍味。400円分増量ですっかり刺身定食並みの量となったさまざまな伊豆で取れた魚の刺身。そしてカニの味噌汁の豪華版。
金目鯛の煮つけに箸をつけると身がほくほくして、よく味がしみ込んでいて、まったく別の料理のような感じがしました。
やわらかくて口に入れるととけてしまいそう。
さすが名物料理。
食材の新鮮さもさることながら、味付けがまたいい。
刺身なら民宿や旅館でも、素材のよさにこだわればおいしいけれど、煮つけとなるとやはり専門の板さんが心を込めて作る割烹に軍配が上がるのかも。
オイラは、金目鯛の煮つけだけで腹いっぱいになってしまいました。ご飯のお代わりは無料ですよと言われたのに、残念。
おかげでせっかく頼んだサザエのつぼ焼きも満腹状態で食べる羽目に。
ビールとサザエのつぼ焼きを頼まなければ、一食2,000円で十分な味と量の満足感を味わえるのだから、これはすごい得ですよね。
つまり、高級旅館並みの宿と料理がついて一泊二食で、6,500円の勘定。
やっぱ、安くてしかもゴージャスでいいっすよ、このシステムは。
ちなみに、このシステムのキャッチフレーズは、「南伊豆・宿と味のベストクラブ」と言うらしい。
すっかり満足したオイラたちは、再びマイクロバスに乗って、宿まで送ってもらいました。
夜、同室の高校生と弓ヶ浜の海岸へ行ってみました。
観光地化されていないから、派手なネオンがない。暗い海の向こうにある島の灯台の光がまたたいています。
聞こえるのは、波の音だけ。上を見上げると満天の星空ですよ。
あんなにくっきりオリオン座を見たのは何年振りですかね。
宿に戻って、一人で風呂へ行きました。
この風呂がまたよかった~♪
広い湯船からあふれる温泉は透き通っていて、なめると少し塩辛い。神経痛や筋肉痛、疲労回復、冷え性、その他数え切れない効能があるとか。
しかも広い浴室にオイラ一人。
洗い場には、特産の炭の使った黒い石鹸やシャンプー、軽石。清潔なタオル、乳液、髭剃りも使い放題。
露天風呂もあって、そこには甘夏がたくさんプカプカと浮いていました。
甘夏みかん風呂とは珍しい。
湯船のふちには丸太があって、そこに頭を載せて上を見ると、星空がくっきり。
タオルではなく、頭に甘夏みかんを載せていつまでも星空を堪能したのでした。
次回、南伊豆シリーズ最終回は、「伊豆下田をゆく」です。
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