会議で、自分の意見に説得力を持たせる法
こんにちは。
先日やっと、司馬遼太郎の「胡蝶の夢」を読み終わりました。
去年から読み始め、1~3巻までは続けて読んだのですが、最後の4巻が図書館でなかなか借りられず、半年近く間があいてしまいました。
4巻だけ、もともとその図書館にはなかったみたい。
何でいつも4巻だけ借りられているのだろうと、不思議に思ったのですが、やっとその謎が解けました。
別の図書館には、その4巻だけがあったのですよ。
関連はあるんだろうけれど、その経緯がよくわからない。
ネット小説では、途中まで無料で読めるけれど、一番良いところだけお金を払わなければ読めない、なんてことがあるのだけれど…。
その間に、20~30冊も別の本を読んだので、登場人物のプロフィールを思い出すのが大変でした。
それはともかく、「胡蝶の夢」は、幕末から明治維新にかけての日本の医学史が手に取るようにわかって、とても面白かったです。
医師と患者さんとの関係は、江戸や明治時代にその原型が作られ、今なおその影響が色濃く残っているという指摘は納得。
もともと医師は、大名など身分の高い人を診察するためのもので、一般庶民を診察する医師は「町医者」と言われて低く見られていたそうな。
それでも、当時の風潮に棹差す人間は必ず登場する。
関寛斎という登場人物には共感できましたね。医者として栄耀栄華を極められたかもしれないのに、すべてを投げ打って北海道の開拓へ向かう。しかし、志半ばで自殺するくだりはいろいろ考えさせられました。
司馬さんもそうだと思いますが、オイラもこういう常に視点が庶民の立場にある人って好きです。
ただそういう視点を持って生きている人は、なぜか悲劇的な末路をたどる傾向がある。
西郷隆盛も、英雄でありがら、常に庶民的な感覚を失わない人でした。その悲劇的な末路はご存知の通り。
西郷の人間的魅力は、幼少時から備わったものらしい。
西郷のいた鹿児島の小さな町内からは、彼のほかにも大山巌や東郷平八郎のような大勢の俊才が登場した。
なぜ、こんな小さな町から、同じタイプの人間的魅力を備えた英雄が誕生したのか。
司馬氏は、鹿児島に古くから伝わる風習が、それを生んだと位置づけています。
それはまたいずれ。
ところで前々回は、太閤秀吉の例など出して、多少話が堅苦しくなりました。
日本史が好きだから、何でも今みたいに昔の有名人に置き換えて考えたくなるんですね~。
とくに天守閣や石垣などを持った城が大量に作られる安土桃山から江戸時代初期の大名に関しては、オタクなみに詳しい。
その当時は、戦国時代から3人の英雄によって、平和な時代へ移行しようという大変革期。
ちょっとの仕事の失敗や失言でも、すぐ首と胴が離れる時代です。
それだけ、人と人との関係を、日夜、突き詰めて考えざるをえなくなる。
明日の命が、よほど運が悪くない限り保証されている時代って、過去の歴史を振り返ってみてもそう多くはないかもしれません。
オイラだって、40年近く、早く生まれていたら、確実に戦争へ行かされてました。
大学時代のアルバイト先の社長が、戦時中、マレーシア戦線で生き残った人で、顔を合わすたびに、「君らの年代で戦争へ行ったら、みんな鉄砲の弾除けだよ」って言っていたのを思い出します。
確かに、そうだったのでしょう。
吉野家の牛丼弁当を食べながら、アルバイト学生が車座になって、その社長の戦争の話に聞き入りました。
ちなみにアルバイトって、ビルの清掃です。
社長といっても、作業服を着た現場監督みたいなもの。
でも、いつも背筋がぴんと伸び、残業で夜の8~9時までぶっ通しで働いても顔色ひとつ変えず、黙々と働いていました。
そういえばここ数年、戦争へ行ったという昔話をする人がまわりに一人もいなくなってしまった。
オイラが子供の頃は、当時50歳過ぎていた男性は皆戦争へ行った経験がありましたからね。
当時、クラスメートの一人から「もし軍隊へ入るんだったら、陸軍と海軍とどっちがいい?」と聞かれた記憶があります。
彼のうちでは、毎晩そういう話題が出ていたとか。
今はどんなに仕事で失敗しても、普通の会社なら命までは取られません。思えば、そういう幸せな時代に生まれたことだけでも、喜んでいいのかも。
それはともかく、会議の話の続きでした。
今日は、会議で話すとき、ちょっと気をつけるだけで相手に好印象を与え、なおかつ密かに上司にアピールする秘訣をご紹介しましょう。
題して、会議で好印象を与える自己表現術のその5。
● 自分の話に説得力を持たせるためには、ことわざや格言を引用して言いたいことを補強すると効果があり、かつ傲慢に見えない。
人生経験の少ない若者なのに、自分で考えた教訓じみた言葉を、教え諭すような感じで話すと、彼の年上の人たちは皆、カチンと来ますよね。
しかし、人生経験の少ない若者の言葉だからカチンと来る訳ではないのです。
年上に対して説教しようとする態度にカチンと来る。
日頃の行いが悪いのか、オイラもたまに、酒癖の悪い後輩につかまって説教されることがあります。
完全に目が据わっていて怖いので、仕方なく、大人しく聞く羽目になる。
確かに、頭にきますね。
そんなこと、お前に言われる筋合いはない!!!と、叫び、目を覚ませぇぇぇぇぇ~と、彼の頭に水をかけたくなる。
でも、よく聞くと、彼の言うことにも一理ある。
わかるけど、酔っ払いに説教されて、次の日から、「はい、そうですか」と変えられるわけもない。
絶対、変えてやるもんかと思う。
それはやはり、人の振り見て我が振り直さない人間の言うことなど聞けるかという気持ちもあるでしょうが、彼が後輩ということが一番の理由でしょう。
しかし、できる人間は、年上の相手を説得したいとき、自分の言葉ではなく、ことわざや名言、格言を利用して、主張したいことをうまくオブラートに包んで言うんですな。
誰でも、青二才の言うことは耳を傾けなくても、常識として知れ渡っていることわざや名言・格言に反することはしたくない。
会議の席でこれらを引用して、自分の言いたいことを補強すれば、発言者の個人的な意見が、歴史上の偉人や名経営者が彼の意見に賛同しているような気分にさせることも可能です。
そういえば、交渉上手で知られる外国の元首や外交官は、ことわざや世界各国の名言や格言を絡め、実にうまく交渉するそうですよ。
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