次が読みたくなる文章の研究
こんにちは。
しつこいようですが、先日の体組成計にまつわる話題から。
最近3日間、一日平均26,309歩も歩いています。
とくに昨日の消費カロリーは、999.99カロリー以上。
持っている万歩計では計測不能となるくらい歩いているんですよ。
…なのに、痩せませぬ。
うぬぬ、オイラの体はいったいどうなっとるんじゃ。
立ち食いそばか、サンドイッチ、カロリーメイトくらいしか食べていないのに…。
この驚くべきエネルギー効率を研究することにより、リッター100キロ走れる車を開発できるのではないか、と考える今日この頃。
でも、体重は変わらないものの体脂肪率が減少しているから、まったく無駄な抵抗をしているわけではないと思うのですが…。
それはともかく、文章ネタの続きです。
こちらもまた前回同様、センテンスの長さの話題から。
オイラの場合、自分の書いた文章を読み直してみると、大抵、センテンスが長い場合が多い。
推敲作業のほとんどは、文章を途中で切って、二つにすることですね。
ちなみに、ひとつの文章の長さは、息切れせずに読める長さがよいと言われています。
それでは、海女さんや水泳選手の書く文章は長いのかという突っ込みは、もうすでにオイラか考えてしまいましたので念のため。
ちなみに、一文の文字量にすると、30~40字くらい。
上記の「それでは~」から始まるセンテンスは60字近いので、少し長すぎますな。
ワードで文章を作る人は、一行40字の設定にしている人が多いようですね。
すると、一行で終わるような文章を書くことがわかりやすさの第一歩なのですか。
ところで、文章のリズムって、読みやすい文章には大切だと思うんですよ。
でも、リズムなんて、あまりに抽象的。
いいリズムを会得する方法として昔からよく言われてきたのが、名文といわれる文章をじっくり読むこと。
前回も少し触れましたが、かの文豪、谷崎潤一郎も次のように書いていますよ。
文章に対する感覚を研くには、昔の寺子屋式の教授法がもっとも適している。(略) 講釈をせずに、繰り返し繰り返し音読せしめる。(略)古来の名文と言われるものを、できるだけ多く、そうして繰り返し読むことです。(略)
そうするうちには次第に感覚が研かれてきて、名文の味が会得できるようになり、それと同時に、意味の不明であった箇所も、夜がほのぼのと明けるように釈然としてくる。すなわち感覚に導かれて、文章道の奥義に悟入するのであります。
(「感覚を研くこと」より)
そういえば、ある本に、いい文章を書くためのもっとも効率的な練習法が載っていたのを思い出します。
それは、世に名文と言われ、かつ自分の好きな文章を、実際に原稿用紙に写すことだそうな。
好きな作家の文章を書き写すことにより、その文章のリズムを体得しようとする試みかもしれませんね。
ところでわかりやすい文章は、難解な言葉を避けて、読点でリズムをつけ、そしてできるだけ一文を短くするのがいいみたいです。
ちょっと、上級者コースになりそうですが、プロの作家は短い文章と長い文章を使い分けてメリハリを出していますよ。
たとえば、先日亡くなった推理作家の土屋隆夫氏。
氏は、文章の出だしは、できるだけ短い文章を重ねていくほうがいいと言っています。
なぜなら、長い文章の書き出しだと、印象が希薄になるから。
そして内容が不鮮明にもなってしまう。
エンタテイメントは、読者に興味をもって読んでもらってナンボの世界ですからね。
最初に読みにくい、わかりにくいというイメージを持たれたら、それでおしまい。
冒頭に興味あるテーマと読みやすい文章を持ってくるのがベストなのですね。
前述の三田誠広氏も、読みやすい文章とテンポのいい展開で読者の興味をひき、ここぞというところで読者に立ち止まって考えてもらうのだとか。
小説の場合、原稿用紙換算で最初の5枚が大事だそうです。
ホームページやブログなど、ネットの文章はとくに書き出しが重要かも。
ネットの場合、知らない人の文章を読むケースだと、最初の10行くらいで読むか止めるか判断するような気がします。
私事で恐縮ですが、オイラも書き出しはわりと気を使っていますよ。
出だしで興味を持ってもらう工夫とか。
たとえば、以前のオイラのブログを例にとりますと…。
「 こんにちは。
ご無沙汰です。
突然ですが、う~、のどが痛い。
今朝、鏡で見たら、のどが真っ赤っか。
…とくれば、風邪をひいて扁桃腺が腫れているのか、と思いますよね。
実は、そうじゃないのです。
なぜかというと、先週、昼食に定食屋に入ったのですよ。
その定食屋は山手線のターミナル駅の近くにあり、何度か訪れたことがあるチェーン店です。
500円で、日替わりのおかずのほか、ごはんと味噌汁がお替りし放題。そしてテーブルの上に並べられた、生卵、つけもの、ふりかけ、のりが食べ放題。
東京に詳しい人なら、どのチェーン店か、察しのつく方も多いはず。
このようなシチューエーションの店だと、どうしてもオヤジが集まる傾向がある。
当然、オイラもその看板を見て、吸い寄せられるようにその店に入りました。
(以下略) 」
ずっと読んでいくと、魚の骨がのどに刺さって、耳鼻咽喉科へ行ったというくだらないお話しだということがわかります。
でも、最初がこんな書き出しだとあまり興味を引いてもらえないかも。
「こんにちは。ご無沙汰です。
先週、定食屋へ行ったら、ブリの骨がのどに刺さってしまったので、仕方なく近くの耳鼻科へ行って取ってもらう羽目になりました。
取ってもらったあとの傷口が、赤く腫れてとても痛いです。
その定食屋は山手線のターミナル駅の近くにあり、何度か訪れたことがあるチェーン店です。500円で、日替わりのおかずのほか…(以下略) 」
最初の文章は、のどが腫れていることだけ書いてその理由を明らかにしていません。
風邪かと思ったら、風邪じゃない?
それになんで、のどの痛みと定食屋がむすびつくの?
???という疑問を牽引車にして、ひっぱって、ひっぱって、最後まで読んでいただこうという、せこいことを考えたのですね~。
最初の文章の書き出しのコンセプトは、「何で?」という疑問。
二番目のように、先に種明かしをしてしまうと、次への関心が薄れてしまうのではないか。
それに最初の数行は、なるべく短いセンテンスを積み重ねて、すんなり本文へ入っていただきたいと考えました。
小説作法の本を読むと、最初の一行の出だしが大事だと書いてありますね。
出だしの一行で、一気に読者の心をつかむような工夫をしろ、と…。
でも、オイラは、最初の一行は、「こんにちは」か「おはようございます」か「こんばんは」という在り来たりのあいさつから。
それもちょっと自分なりのこだわりみたいなものがあるのですが、それはまた次回。
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