脳の働きについて 医師と女子高生の会話から
こんにちは。
脳卒中をテーマにした出版の件ですが、校正用の原稿ができあがりました~
出版社さんから、オイラのところへ活字になった原稿が送られてきたのが19日。
昨日の土曜は一日中外出していましたが、金曜日は一日中校正の作業を行っていました。
出版社さんが細かな部分まで、ケアレスミスや言い回しを手直ししていただいたので、すごく作業が楽でした。
さらに読みやすく、わかりやすくなったかも。
途中から、校正のことは忘れ、一読者として原稿を読み耽ってしまうことに…。
いつもはパソコンの画面で読んでいて、今まで紙に印字された脳卒中の本の原稿を読むことはなかったのですよ。
ブログだと細切れになっていますが、通しで読むと流れがスムーズ。ギャグの部分がオイラ的には結構面白くて、ニタニタ笑いながら読んでいました。
病気の解説はそれほどでもないのですが、ギャグに関してはわりと緻密な構成になっているのだと意外な発見が。
手直ししようとすると、十数か所もあわせて修正しなければならない部分もあったのです。
一時は、どちらに力をおいて書いたのだろうと自己嫌悪に陥りそうになりました。
病気の本で笑えるというのも、あまり前例がないですからね。ただ、面白いというのは、オイラの個人的見解ですので念のため。
ちなみに、本は、四六版ソフトカバー。
と言っても、わかりにくいかもしれませんが、実用書としてもっともポピュラーな単行本となる予定です。
ブログとの相違点は、まず縦書きになるということでしょうか。
それから、AYAちゃんが彩ちゃんという漢字に変更になりました。これらを決定していただいたのは出版社の方たちです。
「松戸あや」というネーミングは、もちろん「あやや」と「上戸彩ちゃん」をコラボしたものですが、できあがった初稿を見て、いつの間にかAYAちゃんが彩ちゃんになっていたのです。
亜弥ちゃんという選択肢もあったのではないか、と…。
実は、どちらかというとAYAちゃんは、上戸彩ちゃんのほうを意識してキャラを作っているのでこれで正解。
残念ながら、島津亜矢ちゃんではありませんので念のため。
原稿を何の先入観もなしに読んだら、やっぱり他の人も彩ちゃんをイメージしていたのかと、少し安心した気分になりました。
亜弥ちゃんだったら、これほど当意即妙な応対にならず、口を尖らせ、「ふ~ん」とか間を空ける機会が増えそうですから。
それはともかく、来週には脳外科医の先生に最終チェックをしてもらう予定です。
カバーのデザインも近くできあがるそうなので、そちらも楽しみです。前例のない病気の本がもうすぐ出来上がりそう。
今後とも、よろしくご指導いただければ幸いです。
…ということで、ブログの「脳の病気シリーズ」。
前回は「脳こうそくの手術ってどんなことするの?」という話題を取り上げました。
今日が始めての方、この記事に興味のある方は、先に「心と体」のカテゴリの中にある前回、前々回の記事をお読みいただければ幸いです。
今日はその続きです。
登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。
AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。
将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定でしたね。
前回、「脳こうそくの手術」について勉強したAYAちゃん。
今までは脳卒中の治療編でしたが、今日から脳卒中のリハビリが話題になります。
それでは…。
<脳卒中になっても体は元にもどりますか? 脳の働きについて>
● AYAちゃん「よーし。だんだん脳卒中のことがわかってきたぞ。脳卒中で倒れたら、先生みたいな脳の専門医のいる病院で診てもらえば、全然大丈夫なんですよね」
また楽天的なこと言って…。患者さんにとっては、それからが大変なんだ。それに『全然大丈夫』っていうのも、変な言い方だし。
● AYAちゃん「そういうこと言ってると、おじさんって言われますよ。ところで、脳卒中がよくなってからが大変って、どういうことなんですか?」
わかってないなぁ。何度も言うように、脳卒中は脳の血管の病気だよね。早い話、その血管が切れるか詰まるかして、つねに酸素と栄養を必要としている脳細胞にダメージを与えるんだ。ダメージを受けて死んでしまった脳細胞は生き返らないし、新しく増えることもない。と、すると…?
● AYAちゃん「うーん。脳っていろいろな部分で働きが違うんでしたよね。大脳の中の一部分が、見たり、聞いたり、話したり、臭いをかいだり、手足を動かしたりといった役割を受け持っているんでしたっけ。そうすると、脳卒中で脳の一部分が壊れてしまうと、その受け持っていた役割に支障がでるんですか」
その通り、脳卒中の後遺症の問題だ。脳のどの部分の脳細胞にダメージを負ったか、またそのダメージの部分が大きいか小さいかによって症状が違ってくる。脳卒中の大変さは、こういった後遺症と多かれ少なかれ、一生付き合っていかなければいけないところにあるんだよ。
● AYAちゃん「それは大変だわ。一生ですものね」
脳卒中の後遺症について話す前に、脳の各部分の働きを見ておこうか。脳は、図で見ると分かるとおり、大脳、間脳、小脳、脳幹の4つの部分からなっているんだ。
● AYAちゃん「脳幹は前に聞きましたね。確か、意識や呼吸などの生命中枢があるところだって」
そう。脳幹は大きく分けて3つに分かれるんだけど、それぞれ目や顔を動かしたり、食べ物や飲み物を飲み込んだり、呼吸や発汗、排泄などの中枢神経があるんだ。したがってここがやられてしまうと、目や顔、舌の動きがおかしくなったり、意識障害が出たりする。重要な神経が狭いところに集中している部分だから、出血やこうそくが小さくても重症になることが多く、さまざまな障害が出るんだ。
● AYAちゃん「心臓が動いていても、ここが駄目になったらもう脳死なんですよね」
そう。残念だけどもう回復の望みはない。それほど大切な部分なんだ。
● AYAちゃん「間脳と小脳って、どんな働きをしているんですか?」
まず間脳から説明しようか。ここは感覚情報を中継して大脳へ送るとともに、自律神経やホルモンを出すシステムの中枢でもあるんだ。
● AYAちゃん「うーん、わかりにくいですねぇ。感覚情報って具体的にいうとどんなものがあるんですか?(目の前の缶コーラを飲んで、冷たさに顔をしかめるAYAちゃん)」
ほらっ、その『冷たい』という感じだよ。ほかには、『熱い』とか『痛い』とか『おいしい』とかいう感じ。そのほかにも、触覚、視覚、聴覚などの感覚刺激があるね。
● AYAちゃん「なるほど、今、頭がキーンとしたとき、私の間脳から大脳へ『冷たい』という情報が伝わったんですね。それと、自律神経とホルモンは、私たちの体にどんな働きをしているんですか? (またコーラを一口飲む、AYAちゃん)」
あんまりコーラばっかり飲んでると、太るよ。
● AYAちゃん「(ムカッ)いーじゃないですか、そんなこと、どーでも… (怒)」
ほらっ、自律神経がおかしくなったのがその状態だよ。自律神経は、私たちの意思とは無関係に内臓や各器官の機能を調節している神経で、体のコンディションを整える働きをしているんだ。だけど精神的ストレスや病気などの理由で自律神経の働きが乱れると、血圧や体温の大きな変動といった自律神経失調症状が現れるんだ。今のAYA君みたいにね。
● AYAちゃん「なんだか胃が痛くなってきたわ」
その症状もそうだね。それからホルモンも、自律神経とともに体の機能を調整しながら体内を常に一定の状態に保つ働きをしているんだ。体温や血圧、体液、睡眠などの調節がそれにあたる。ところで気分は大丈夫かい?
● AYAちゃん「私、立ち直りが早いですから。それじゃ、気分を変えて小脳の説明をお願いします」
( 途中ですが、約一ヵ月後に続きます )
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