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房総風土記 ウォーキングストーリー with 世界一やさしい脳卒中にならないための本

 こんにちは。

 さっそくですが、お約束の…

 「世界一やさしい脳卒中にならないための本」。

 皆様のおかげで、いろんな書店で見た!というリアクションをいただき、とても喜んでおります。

 まだ、未確定情報なのですが、新聞社が取材にいらっしゃるとかいう噂も耳にしました。オイラじゃなく、監修の先生のほうへ、みたいですけど…。

 それはともかく、今後ともよろしくご指導いただけましたら幸いです。

 さて、今日は久しぶりのお散歩ネタ。

 お盆休みに行ったところなので、そろそろ書かないと季節感がメチャクチャになりそう。

 残暑が長く続いていましたが、ようやく秋の気配がチラホラ、漂ってまいりましたからね。

 …ということで、お盆休みのとんでもなく暑い日の朝、オイラはJR成田線の安食(あじき)という小さな駅に降り立ちました。

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 ここではありませんが、確か熊谷あたりで摂氏40.9度という日本の観測史上最高の暑さを記録した日だったと思います。

 とにかく、暑かったっす。

 でも、そんな悪条件でも行ってみたかったのが、「房総風土記の丘」。

 図書館でウォーキングのガイドブックを何気に見ていて、矢も盾もたまらずに行ってみたいと思ったのです。

 風土記の丘というネーミングもロマンチックですが、なんでも古墳群の丘と江戸時代の村とのコラボが味わえるらしい。

 しかも、方墳としては日本最大級の「岩屋古墳」もあるとか。

 歴史散歩をこよなく愛するオイラとしては、今まで行かなかったのが不思議なくらい。

 そこで、熱中症で倒れる危険を冒してまで行ったのですね~。

 JR成田線は、成田から我孫子まで通っているのですが、実は初めて乗りました。

 田んぼの稲穂が地平線まで続き、とても首都圏にいるとは思えない風景。電車に乗りながら、駅前にコンビニはあるのだろうかと心配になりました。

 安食というローカル色漂う駅へ降り立って、駅前の国道を見渡すと、ありましたセブンイレブンが…。

 弁当はともかく、水分がないと命にかかわりそうですから。

 おにぎりやパン、生命線のペットボトルのお茶を買い込み、いざ出発です。

 なんか、これから、らくだで砂漠をこえなきゃいけない隊商になったような気分っす。

 北口のロータリーから、さわやか通りへ。

 歩道が広くて街路樹もあるので、春や秋なら確かにさわやかなのでしょうね。

 だけど、見渡す限りの田んぼの中を一直線に通じる道路は、日陰がまったくない。

 40度を越える暑さと強烈な日差しがオイラを直撃します。

 このままじゃ、やばいかも、とショルダーバックから折りたたみ傘を取り出して、日傘代わりに差しました。

 もう恥も外聞もない。こんなところで、行き倒れるわけにはまいりませぬ。

 左手に雨傘、右手には以前、街を歩いているときもらったパチンコ屋の団扇でパタパタ扇ぎながら目的地を目指しました。

 汗が目に入り、何度もハンカチ王子のように青いハンカチを取り出して拭きつつ、ようやく最初の目的地、多宝院へ到着。

 境内の日陰で一休み、と行きたいところでしたが、立ち止まると汗がドバッと噴出すので、すぐ次の目的地へ向かうことにしました。

 小学校の裏の道を通り、農家が並ぶ道をずんずん行くと、そこは龍角寺。

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 一見、何の変哲もないお寺のように見えたのですが、解説板を読むとこのお寺はただ者ではないぞ、と思いました。

 竜女が現れて、一夜のうちに諸堂を建てたという伝説はともかく、それが709年というから、関東でも指折りの古い寺院なのは間違いない。

 ご本尊の薬師如来様は、白鳳時代のものだとか。今、関東で同時代の仏様が現存しているのは、深大寺のご本尊くらいだそうですね。

 ただ、国宝ではなく重要文化財なのは、白鳳時代の部分が頭部だけだからみたい。

 そういえば、日本で最も古い仏像と言われる飛鳥大仏も、当時のものは頭部だけだし、白鳳時代を代表する仏像の興福寺仏頭も残っているのは、頭部だけ。

 それだけ残るのは何か、恣意的な理由でもあるのだろうかと考えてしまいました。

 また境内には、金堂や三重塔、仁王門の礎石が残っておりました。

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 当時は大伽藍だったのがわかります。

 のどかな農村地帯だったから、礎石のまま残ったのでしょうね。立派な復元された建物もいいですが、礎石のままずっと長い間残されてきたのもまた風情があって、当時をイメージできる楽しみがあります。

 龍角寺を出て、いよいよ房総風土記の丘へ向かいました。

 パイパスのトンネルを抜けると、そこは白鳳道。

 龍角寺から一直線に伸びているのですが、道の左右にゴルフ場のコブのように見えるのがなんと古墳。

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 西日本のある巨大古墳のような圧倒的な大きさはないのですが、100を越える古墳が連なるさまは圧巻でした。

 しかも、前方後円墳や円墳、方墳などバラエティに富んでいる。

 わ~、古墳の宝石箱や~とオリジナリティーのないコメントを発してしまい、オイラにはグルメリポーターは無理だと感じる今日この頃。

 それはともかく、今はのどかな田園風景ですが、この場所は古代の要衝だったのでしょうね。

 でも、さすがに朝から35度以上の気温なのに歩き詰めでバテました。

 するとちょうどいいところに、風土記の丘資料館があるじゃないっすか。

 冷房がきいているみたいなので、何はともあれ緊急避難することにしました。

 オイラのガイドブックには無料と書いてあったのに、入館料300円かかりましたが、そんなことでブーブー言っている余裕はありませぬ。

 入ると、冷房が効いていてスーッと汗が引いてゆくのがわかりました。

 まさに、極楽。

 中には、県内の遺跡から出土した原始、古代、中世の遺物が多数展示してありました。

 ここは、館内展示だけではなく、古い建物を移築した屋外展示も充実しているのですね。

 もらったパンフレットを見ると、江戸時代の農家や武家屋敷、商家が広い園内に散在しているような。

 これは絶対見なければなるまい。

 …と、突然ですが、ここでコマーシャル。

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 「だけども だっけぇど、途中でCMなんて、お前のブログは民放か?」って言われそう。

 でも、そんなの関係ねぇ! そんなの関係ねぇ~!

 ハ~イ  オッパッピー ♪ 

 チントンシャンテントン ・チントンシャンテントン


 暑くて頭がオッパッピーになったものの、小島よしおに元気をもらったオイラは、再び、炎天下へ出撃しました。

 ここは体験型博物館でもあって、勾玉や土器作り、組紐作り、浮世絵の摺り、千代紙ろうそくや張り子の絵付けなどが体験できるみたい。

 上総や下総、安房など今の千葉県にあたる地域の古い農家が移築されていました。

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 こういう展示は、先日、小金井や小平へ行ったときも体験済みですが、ここはまわりが水田や畑なんですよ。

 リアルな江戸時代の農家を訪れるような実感がありました。

 また滅多に見られない実際粉をひく水車小屋や農村歌舞伎の舞台もあって、なかなか興味深かったです。

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 そしてオイラがもっとも注目したのが、武家屋敷。

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 これは古い建物ではなく、当時の佐倉藩の武家屋敷を再現したものでしたが、「たそがれ清兵衛」や「武士の一分」の主人公が暮らす家みたいで面白かったです。

 この屋敷は、90石取りの中級武士の家を再現したものらしいですが、建坪はそれほど大きくないものの、庭に畑もあったりして暮らしやすそうでしたね。

 映画なんかでは、貧乏な武士がまき割りをしているシーンがありますが、まさに同じ場所に、まき割りの木が置かれていたりして、イメージが膨らみました。

 宮沢りえや壇れいが現れそう。

 武家屋敷の隣にあるのが商家の町並み。

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 商家16棟と地蔵堂、辻広場、稲荷の境内などで構成されているそうな。

 映画の宿場町のセットみたいで、素浪人月影兵庫がどこからともなく現れそうな雰囲気です。

 しかも、商家では実際、お菓子やお茶、瀬戸物、紙、細工などが販売されていたり、その作り方を体験できたりするコーナーもありました。

 それぞれの商家の2階は、その商品のミニ博物館にもなっているのですね。

 一軒ずつ見学したのですが、冷房が効いていないので我慢比べ大会みたいでしたが。

 有料エリアを出て再び古墳群の道をたどり、無料エリアにある旧御子神家住宅と旧平野家住宅へ。

 どちらも江戸時代、千葉県内に建てられた中級農家と名主の屋敷でした。

 次に向かったのは、明治32年、東京の四谷に建てられた「旧学習院初等科正堂」。

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 明治の洋風学校建築の代表的なものとして重要文化財に指定されているとか。

 中にも入ることができて、ただっ広いフローリングの床と演壇に当たる部分に重々しい柱があるのが印象的でした。

 当時の学習院の権威が感じられましたね~。

 広い前庭を通り、次に向かったのが「復元古墳」。

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 正式には、龍角寺古墳101号墳というらしいですが、当時の古墳の様子が再現され、263個の埴輪が見事に配置されていました。

 ちゃんと理由があるのだと思いますけど、当時の人たちの思いにしばし時を忘れて見入ってしまいますね。

 そして最後に向かったのが、古墳群のなかで最大、方墳としても最大級の規模を誇る「岩屋古墳」。

 一辺の長さが80メートル、高さが13メートルもあるのですか。

 7世紀末のものと言われ、南側にふたつの横穴式の石室があるのは珍しいですね。

 でも残念ながら、崩落の危険があるということで、ひとつには青いビニールシートがかけられていました。

 下総松崎駅へ向かう帰りの道にあったのが、坂田ガ池。

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 まさに風土記の郷愁を誘う風景かも。

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