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江東区・大島小松川~仙台堀川公園、砂町銀座商店街 ウォーキングストーリー

 こんにちは。

 ようやく秋の気配が色濃くなってきましたね。

 酷暑で睡眠不足がちだった夏の分を取り戻すべく、爆睡を重ねる今日この頃。

 先日、イトーヨーカドーでジャイアンツの優勝セールをやっていたので新しいスニーカーを買いました。

 20パーセント引きと聞けば、見逃せませぬ。

 最近忙しくて、都会から離れられないので、それを履いて山や海にハイキングに行きたいと思いました。

 しかし、東京23区内でも、意外と自然を満喫できる場所はあるんですよ。

 …ということで、今日は水辺をテーマにしたウォーキングでもいかがかと。

 9月の終わりのある晴れた休日、オイラは都営新宿線、東大島駅にやってきました。

 残暑がきびしい日でしたね~。

 ところで、都営新宿線は地下鉄。なのに、ホームからはさわやかな青空が望め、吹く風もどことなく心地よい。

 …と思ったら、この駅は川の上に橋のような形で作られているのですね。

Ts361708

 ホームからは、ゆったりと流れる旧中川の水面が望めました。

 この駅に来たのは、確か今回が二回目。

 前回来たとき、駅のそばにある公園の絶景スポットがいまだに脳裏に焼きついています。

 青空とどこまでも広がる原っぱ。

 それだけの風景が、こんなに印象的なんて。

 壮大な景色はそのままでしたが、遠くのほうにマンションがいくつも建っていました。

Ts361698

 緑のじゅうたんが目にまぶしい。

 駅前のスーパーで買ったちらし寿司を食べようと思ったのですが、木陰がほとんどないのです。

 これだけ広い原っぱだと、どこで弁当を広げていいか困ってしまうのは皮肉な話。

 ようやく見つけたやせた木の細い木陰で、せせこましくちらし寿司をかっこんだのでした。

 再び、東大島駅に戻り、駅の反対側へ。

 駅前に広がる大島小松川公園のわんさか広場の丘を越えると、前回来たときはなかった建築物が目につきました。

Ts361707

 この建物は、中川船番所資料館。

 この場所は、旧中川と小名木川が合流する江戸時代の水上輸送の要所だったらしい。

 小名木川を通れば、江戸の中心近くを流れる隅田川まで一直線。幕府は、この要所に船番所を設けて、江戸に入る荷物や人を検査したそうな。

 資料館に入り、エレベーターに乗って3階で降りると、当時の船番所の様子を再現した実物大のジオラマがありました。

 扉が開いたとたん、江戸時代へタイムスリップ。

Ts361705

 フロアが青く塗られ、いきなり川の中へボッチャンと落ちそうな錯覚に陥りそう。

 番所の役人は、かなり高禄の旗本だったとか。それだけ、この場所が重要だったということでしょうね。

 でも、普段はほとんど出勤せず、家来が代わりに勤めていたケースが多いらしい。

 仕事しないで、ごっそり給料がもらえるなんて、いつの時代もお役人様はいいよな~と僻みつつ、館内をまわります。

 展望室からは、おだやかに流れる旧中川が。

Ts361703

 23区内にいることをしばし忘れて見入ってしまいました。

 2階は、江戸和竿を中心に釣具を展示。釣りにはあまり興味がないのですが、釣り竿を作るのに、すごくたくさんの工程と熟練した技術が必要なのがわかりました。

 資料館を出て、目の前の中川大橋を渡り、大島小松川公園の風の広場へ向かいます。

 そこにあるのが、古代遺跡のような趣の旧小松川閘門。

Ts361709

 閘門とは、ふたつの水門を組み合わせて、水位の異なる川の間で船の行き来を可能にした施設だとか。

 そう言われると、学校で習ったスエズ運河みたいなものかと思ってしまいます。

 これは昭和2年に作られたもので、なんとこの場所にあったものだとか。

 埋もれているわけで、ここを掘り返すとその威容が現れるのですね。

 その全体像を見たいものだと思いつつ、荒川方面に歩きました。

 それにしても、9月の終わりだというのに暑いっす。

 公園の中では、水着で日向ぼっこをしている若者の姿が目立ちました。

 超ビキニのブーメランパンツ一丁で、ジョギングをしているおっさんも。

「でも、そんなの関係ねぇ~」とアクションを交えて叫べば、そのまんま小島よしお。

 小島よしおの人気がそこまで波及しているとは。

 こう暑いと、ブーメランパンツ一丁でないと、ひと夏を乗り切ることはできないかもしれませぬ。

 地球温暖化に警笛を鳴らす小島よしお氏のライフスタイルは、時代のニーズを先取りするものだと思いました。

 裸芸で一世を風靡したそのまんま東知事のごとく、石原都知事の次は小島よしお氏かな、などと思いながら歩いているうちに、荒川ロックゲートに到着。

Ts361714

 これはさきほど見た、旧小松川閘門の現代版の施設といったらいいでしょうか。

 荒川と旧中川の水面の高さは、最大3メートル近くもあるのだとか。

 水面の高さが違う二つの川のあいだを船が通行出来るようにするための「水のエレベーター」なのですね。

 これで、小名木川などを通じて荒川と隅田川がつながり、災害時の物資輸送も可能になったとか。

 荒川ロックゲートの近くに、ぶんぶん音を立てて回る塔がありました。これは風力発電の施設なのだとか。

 風の広場というネーミングも納得です。

 川のそばを離れ、今度は住宅街へと向かいます。

 下町の風情の残る町並みを縫って歩き、高層住宅の間を抜けると仙台堀川公園。

Ts361718

 ここは、かつて仙台堀川という川があったところを暗渠化して、その上を公園として整備したのですね。

 だから当然細長い公園で、延長3.7キロに及ぶとか。

 ランニングコースやサイクリングコースにもなっておりました。

 道の両脇に木が植えられ、隣に水の流れもあったりして、ウォーキングコースとしても快適です。

 途中に釣堀や小規模ですが7つの森、エコスポットなど変化にも富んでおりまする。

 注目なのは、旧大石家住宅。

Ts361720

 東砂地区から移築したらしいのですが、小さいものの江戸時代から残る民家として、区内では最古のものだとか。

 運河跡碑のところでコースは、90度ターン。横十間川親水公園に向けて一直線に公園が続きます。

 途中、潮入りの池や浮橋などの見所もありました。

Ts361724

 このコンクリートの橋脚と鉄骨で作られた橋が水に浮いているという解説板があったのですが、信じられませぬ。

 水が澱んで、あふれかえるばかりの水位でしたが。

 やがて、横十間川親水公園に到着。

Ts361731

 この川は、読んで字のごとく、川幅が十間で江戸城から見て横に流れているから名前がつけられたとか。

 貸しボートなどもありましたが、あまり利用者はいませんでした。ボート好きにとっては、穴場的存在かも。

 川幅はそれほど広くないですが、川辺から眺める景色はなかなかでした。

 ヨーロッパには行ったことがありませんが、オランダやベネチアなど水の景観が素敵な都市を髣髴とさせるようなスポットもありましたね。

 桜の季節はきっと最高かも。

 清洲橋通りのところで、親水公園と別れ、最後に向かったのは、砂町銀座商店街。

Ts361740

 ここは、明治通りと丸八通りの間の細い道の両側に、お惣菜など食品を中心とした商店が並ぶ。

 別名「おかず通り」とも呼ばれるらしい。

 戦前は小規模だったそうですが、昭和30年代の後半に現在の規模になったのだそうな。

 歩いていると、確かに昭和の時代の商店街に迷い込んだような活気が感じられました。

 昔ながらの対面販売で、値段も安い。

 お惣菜としては、てんぷらやフライが多いような。

 味噌が量り売りなのは、懐かしかったです。店先にてんこもりの味噌を見たときは、おお~と立ち止まりました。

 商店街のなかほどにある砂町文化センターの二階にあるのが、石田波郷(いしだはきょう)記念館。

 オイラは不勉強で知らなかったのですが、石田波郷は、戦後の俳壇で活躍した俳人。

 昭和21年から12年間、江東区で暮らしたらしい。

 俳句はよくわからないのですが、水原秋桜子の弟子で、わが国の俳句文学に大きな功績を残したのだとか。

 彼の略歴をたどってゆくと、兵隊に行ってから胸膜炎を患い、その後の人生のほとんどを闘病と療養で過ごしたのだとか。

 そういえば、正岡子規もまた病床で俳句をよんでいたのでした。

 現代の医学だったら、完治も可能だったのかなと思います。ただ、病気になることによって、感性が高められ、より研ぎ澄まされた人の心を打つ文章にもつながったような気がしました。

 だからといって、病気になりたいとは思わないよな~と考えつつ、中の橋商店街を歩いて、大島駅へ向かいます。

 でも行けども行けども、駅がない。

 やがて、総武線の黄色い電車が高架を走っているのが見えました。

 仕方なく、亀戸まで歩くことに。

 なぜ、都営新宿線の駅を見失ったのか。

 そういえば、地下鉄だったと気がつきました。

 スタートが同じ路線の東大島駅で、地下ではない駅舎。

 東大島と大島駅の間で、地下に入るのでした。

 固定観念の怖さを実感した一日でしたね。

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