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発表! 私が、去年読んで面白かった小説大賞 2007年上半期

 こんばんは。

 今日はいよいよ、「輝く!私が、去年読んで面白かった小説大賞」のネタです。

 去年も年初に同じネタをやったのですが、ずっと引っ張り続け、結局発表が一月の下旬にずれ込んでしまったのでした。

 発表したときは、今更、という空気が流れていたような気が…。

 今年は、そんな愚を犯してはなりませぬ。

 人は経験によって成長しないといけませんからね。

 …ということで、今日はベスト5から一気に大賞受賞作までの発表をいたしまする。

 ちなみにオイラが今年の上半期に読んだ候補作をもう一度あげますと、以下のとおりです。


1月

 学生街の殺人 東野圭吾
 司馬遼太郎が考えたこと 1 司馬遼太郎
 逃げ水 (上) 子母沢寛
 逃げ水 (下) 子母沢寛 
 城の作り方辞典 三浦正年

2月

 壁・旅芝居殺人事件 皆川博子
 司馬遼太郎が考えたこと 2 司馬遼太郎
 沈黙の教室 折原一

3月

 秘剣・雪割り 佐伯泰英
 ホック氏の異郷の冒険 加納一朗
 覇王の家 (上) 司馬遼太郎
 覇王の家 (下) 司馬遼太郎

4月

 陰魔羅鬼の瑕 (上) 京極夏彦
 陰魔羅鬼の瑕 (中) 京極夏彦
 陰魔羅鬼の瑕 (下) 京極夏彦
 花まんま 朱川湊人
 新史太閤記 (上) 司馬遼太郎

5月

 新史太閤記 (下) 司馬遼太郎
 灰色のピーターパン 石田衣良
 司馬遼太郎が考えたこと 3 司馬遼太郎
 顔 松本清張

6月

 電車男 中野独人
 県庁の星 桂望美
 新宿鮫 灰夜 大沢在昌
 TUGUMI 吉本ばなな
 今夜宇宙の片隅で 三谷幸喜
 司馬遼太郎が考えたこと 4 司馬遼太郎
 司馬遼太郎と城を歩く
 上高地の切り裂きジャック 島田荘司



 この中から、今年の上半期読んだ中で一番面白かった一冊を選ぶのですか。

 毎年思うのですが、それぞれ評判になった本ばかりですから難しいっす。

 しかし、清水の舞台から飛び降りる気持ちになって、ビジベンが完全自己チューで選ぶ「私が、去年読んで面白かった小説大賞2007 上半期」は以下のように決定しましたぁぁぁぁぁぁぁ~。

 毎年、ブックレビューを長々と書いているのですが、年間ベスト5もあるし、今回はさらっと書きたいと思います。


 ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ… ( ← ドラムの音?)

 
 ちなみに第五位は二作入りました。

第五位
 アキハバラ@DEEP 石田衣良


 石田衣良の作品は、池袋ウエストゲートパークシリーズを始めとして、読みやすくて好きなのですが、この作品も期待にたがわぬ面白さでした。ヲタクたちがオリジナル商品を開発してベンチャー企業を立ち上げ、それを乗っ取ろうとするどこかで見たような巨大企業の創業者とバトルを繰り広げるありがちなお話。

 でも、ヲタクの人物描写のディティールを見事に書き分ける筆力は相変わらず魅力がありますね。


 扉は閉ざされたまま 石持浅海

 「このミステリーがすごい」の2位に入ったということで読んだ作品。ランキングに注目していると、こんな興味深い作品と出会えるのですね。いわゆる「刑事コロンボ」みたいな犯人がわかっている倒叙推理小説。犯人が頭を絞って作り上げた完全犯罪を一見普通の若い女性が論理的に追い詰めてゆく頭脳戦が楽しめます。

 この本を契機に、この作者の作品を続けて2冊読みましたが、この作品が一番傑作みたい。


第四位

 上高地の切り裂きジャック 島田荘司


 島田荘司といえば、「占星術殺人事件」以来、独創的なトリックと奇想天外な場面設定で知られる本格推理作家ですね。ただ、あまりにそれらを追い続けるあまり、トリックがご都合主義的だなんて、批評家から言われたりする。でも、オイラはエンタテイメントとして、これほど面白い一応本格推理を書く作家は知りませぬ。よくこんな奇抜なトリックを思いつくなと、いつも思ってしまいます。

 この本は中篇集なので表題作のほか、中編2作があるのですが、とくに「山手の幽霊」はあまりにも奇抜なトリックとシチュエーションに驚きます。でもなぜか、納得させられてしまうところはさすが。


第三位

 花まんま 朱川湊人


 この本も、直木賞受賞作品ということで読んだ作品。短編集なのですが、昭和の時代の子供の目を通して、不思議な出来事が淡々と語られていくのはどの作品も共通していますね。高橋克彦や誰だか忘れましたが、子供時代の事件をノスタルジックに描写した直木賞受賞作がほかにもありましたね。

 ホラーをベースにした高橋克彦の作品のほうがインパクトはありましたが、やはり「昭和」「子供」「ノスタルジー」というアイテムは直木賞の選考委員には受けがいいのか、と…。
 でも、一作ならともかく、これだけレベルの高い作品を揃えられるのはかなりの技量だとお見受けしました。



第二位

 新史太閤記 司馬遼太郎


 司馬遼太郎のファンなのに、今までこんなメジャーな作品を読んでいなかったのは、今更「太閤記」なんて、と思っていたからかもしれませぬ。オイラが太閤記を最初に読んだのは、確か小学校4年生。柴田錬三郎が子供向きに書いた「豊臣秀吉」でした。これまで、どんだけ~豊臣秀吉について書かれた小説を読んだかわからないぐらい。

 でも、さすがは司馬遼太郎ですね。これだけアカデミックで論理的に秀吉をとらえた小説はありませぬ。
 まず尾張人と三河人の気質の違い。どうして尾張人が商人的な性格を持ちえたかという点をじっくりと説明してくれます。そこから秀吉は、いかに商人的な感覚で天下取りをして行ったかという過程が論理的に展開されるのですね。説得力あるし、なるへそ~と目からウロコをボトボト落としながら読みましたね。

 それに対して、三河人は極端な農民型の発想っすか。司馬遼太郎の秀吉ひいき、家康嫌いはよく知っているのですが、オイラのDNAはどっぷり三河人。
 ごもっとも、と言いつつも複雑な心境になる今日この頃でした。



 そして、並み居る強豪を抑えて、グランプリに輝いたのは…


 ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ… ( ← ドラムの音?)















 世界一やさしい脳卒中にならないための本 ビジベン

97847797008351

 あれっ? おかしいぞ。どっかで見たような画像がいきなり出てしまい…。

 パソコンが壊れたのかしらん。


 ずっこけて、パソコンの角に頭をぶつけた方もいらっしゃるかもしませんね。

 申し訳ございません。

 個人的な趣味で、一度やってみたかっただけです。

 新年早々、悪い冗談につきあわせてしまいました。

 それでは、今度こそ。

 一流作家の書いた有名な作品にオイラが優劣をつけるなんて、そんなことして果たしていいのだろうかと思いつつ、どーせオイラは素人だし、法律に違反するわけでもないから、そんなの関係ねぇ、そんなの関係ねぇ、はーい、おっぱっぴーという不遜な気持ちと清水の舞台から飛び降りた気分になって、ビジベンが選ぶ「私が、去年読んで面白かった小説大賞2007年 上半期」は…

 ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ… ( ← 再びドラムの音?)

「電車男」 中野独人さんに決定いたしましたぁぁぁぁぁぁぁぁ~


えええ~? 電車男が1位?

 また、大穴狙いっすか?と言われそう。

 確かに仰るとおりですが、でも個人的に去年の上半期に読んだ本の中では一番面白かったです。

 図書館でベストセラーになった本ということで、特別なコーナーができていたんですよ。一応、売れた本には目を通すことにしているので、多少抵抗はあったのですが借りて読んでみることにしました。

 そしたら読み始めて、5分ではまってしまいましたね。

 ご存知のように、2ちゃんねるの書き込みからの引用という形態。一般的に小説は作者の頭の中から生まれるフィクションの世界なのですが、どうしても作者の意図がところどころ垣間見えてしまう。

 もちろん編集の段階で手が入っているのでしょうけど、いろんな人が勝手に書き込んでいながら、見事にひとつのラブストーリーとなっているところに驚きました。

 しかも、実際の小説より臨場感たっぷり。作者の意図みたいな部分がないからでしょうか。

 キターとか、戦場の場面と勘違いしているような独特の書き込みも、新鮮で面白い。世の中、殺伐としているシーンが多いけれど、人の幸せを心の底から喜んで祝福できる人がこんなに多いのか、ということがわかっただけでもジーンときてしまいますた。

 「2ch文学の誕生」なんて誰か書いていたのを思い出しますが、まったく新しい表現形態が生まれたことが画期的なのかも。

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