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大倉集古館、泉屋博古館、東京都写真美術館、恵比寿ガーデンプレイス ウォーキングストーリー

 こんにちは。

 去年の秋から初冬にかけて、ぐるっとパスを使い、都内のミュージアムをさんざ回ったのは記憶に新しいところですね。

 現在はもう回り尽してしまいましたが、パソコンのハードディスクには、未発表の写真がたくさん入っておりまする。

 …ということで、当分の間、お散歩ネタはぐるっとパスの回顧展で行こうか、と…。

 さて、今回、ご紹介するのは、港区や目黒区の美術館。

 都内でも、お洒落と言われている場所ですな。

 虎の門や六本木、恵比寿の周辺は仕事でもよく歩きますが、ほとんど美術館の前は素通り状態。

 大倉集古館は15年ぶり、写真美術館も確か10年前に一度訪れただけだったと思います。

 まずは、虎ノ門にある大倉集古館から訪ねることにしました。

 ここは、東京の老舗ホテル、ホテルオークラと敷地が隣接しているというか、敷地内に美術館があるという感じ。

Ts362216

 地下鉄の虎ノ門駅から歩いたのですが、道の至るところに警官が立っていました。

 近くにアメリカ大使館があり、要人が来日しているのでしょうか。

 挙動不審な人間とは思われなかったのか、おかげさまで一度も職務質問されることなく大倉集古館に到着。

 前に来たときも思ったのですが、この建物は独特ですな。

Ts362220

 竜宮城みたいと言いますか。

 なんでも、大正時代に作られた初代の建物が関東大震災に遭い、建物と陳列中の所蔵品が失われてしまったとか。

 それで、このようないかにも頑丈そうに見える耐震耐火の陳列館を作ったわけですね。

 中は写真を撮れなくて残念でしたが、外観と同じように重厚な作りです。

 行った日は、日本画の巨匠、富岡鉄斎展が開かれていました。

 日本画というと、花鳥風月を写実的に繊細なタッチで描いた作品をイメージしてしまいますが、鉄斎の作品はかなり自由奔放な筆遣い。

 この展覧会のキャッチフレーズに、「躍動する形と色」とありましたから、その辺りが売りなのか、と…。

 こんなこと書いたら怒られるかもしれませんが、素人から見るとかなりアバウトに描いたと思える作品もありました。

 でも、見ているうちに力がみなぎってくるパワーを感じましたね。

 重要文化財になっているような古の繊細な水墨画もいいですが、部屋に飾るとしたらちょっと緊張感がみなぎりすぎて疲れそう。

 こんな味のある作品だといつまでも飽きずに眺めていられそうだと思いました。

 ほかにも、この美術館の至宝である象の上に乗ってお祈りをしている普賢菩薩の像もありました。

 こちらは平安時代の作で、国宝なのですね。

 この仏様はホントにやさしいいいお顔をされていると感じました。

 大倉集古館を出て、次に向かったのは、泉屋博古館。

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 歩いて数分の距離です。大使館が並ぶ道を歩いていたら、パトカーに先導された外車が十台ほど通りました。

 通りの両側は警官が並び物々しい雰囲気。

 先導するパトカーに乗る警官たちの緊張感と後ろの車に乗る外人さんたちが私服でくつろいで乗っている姿が対照的でしたね。

 それはともかく、泉屋博古館。ここはあまり聞いたことのない美術館だなと思ったら、最近できたみたい。

 と言っても2002年に作られたらしいのですが、分館なのだとか。

 本館は京都にあって、住友財閥住友家の美術コレクションを保存展示しているそうな。

 住友家と聞いて、恐れ入りましたと背筋が伸びる平民のオイラなのでした。

 行った日は、児玉希望という日本画家の企画展が開かれていました。

 とこかで聞いたことのある人だなと思ったのですが、先日、山種美術館で見た川合玉堂のお弟子さんだとか。

 そういえば、山種美術館にも、児玉希望の作品が展示してありました。

 いろいろな美術館を巡っているうちに、ジグソーパズルのピースが一つひとつはめられてゆくような感覚です。

 日本画家でありながら油絵や水彩画も描いた人らしいですが、やはり本職の日本画が素晴らしい。

 若い頃に描いた、見上げるような滝の絵や雨が上がったあとのみずみずしい緑の山の風景の絵は、家に飾ったら毎日さわやかな気分でいられそう。

 もっとも飾る場所がどこを探してもありませんが。

 海辺のおびただしい数の貝を描いた作品もありましたが、小さな貝のどれをとっても図鑑の絵のように繊細に描かれていました。

 また児玉希望は、60歳ごろの1年間、パリやヴェネチア、ミラノに滞在して写生を行ったそうな。

 モンブランを水墨画で描いた作品は、とても印象的でしたね。

 そして六本木から地下鉄に乗って恵比寿ガーデンプレイスへ。

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 ここにあるのが、東京都写真美術館。
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 当日は、「昭和 写真の1945-1985」展が開催されていました。

 展示会場までエレベーターに乗ったんですよ。

 先客が数人いたのですが、中の一人がなんとアラーキーでした。

 アラーキーとはご存知、有名な写真家の荒木 経惟(あらき のぶよし)。

 いつもテレビで見る絶好調の口の回り方で喋っていました。口調より、あまりにも血色がいいのでそちらのほうが印象に残っています。

 写真展の審査会があったみたいですけど、その前に一杯ひっかけていたのではないかという疑念が。


 それはともかく、昭和の写真はなかなか興味深かったです。

 中でも印象に残っているのは、港北ニュータウンなどの開発中の景観。

 今は、未来都市みたいになっていますが、バブルがはじける前、昭和終わりごろは、丘陵の木々が全部倒され、禿山の連なりのようになっていました。

 ここが、あんなニュータウンに変貌したなんて夢のよう。

 白黒写真ばかりだったので、オイラの知っている昭和はノスタルジックになりすぎて物悲しくなっていたのも気になりましたね。

 写真美術館を出て、まだ時間が早かったので、まわりにある恵比寿ガーデンプレイスを歩いてみました。

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 この広大な敷地は、かつてサッポロビールの恵比寿工場だった場所。

 そこで、今をときめくエビスビールを作っていたのですね~。

 しかも、恵比寿駅の近くの工場で作られたビールだからエビスビールなのではなく、エビスビールを作っていた工場の輸送用の駅として作られたから恵比寿駅という名前がつけられたのだとか。

 エビスビールは、山手線の駅名や地名にもなった由緒あるビールなのですね。

 その恵比寿工場も、近郊の都市化によって昭和63年に閉鎖。

 銀行に勤めていた頃、毎日通勤電車から赤レンガの古い工場の建物や何本も建つ巨大な煙突を眺めていました。

 昭和50年代の終わりでしたから、現役バリバリの工場として稼動していた勇姿が忘れられません。

 その後、敷地内の建物の一部と、敷地内で使用していた線路に設置したブルートレインの客車や食堂車を利用したビアガーデンやレストラン「ビヤステーション恵比寿」ができて大きな話題になりました。

 友人たちと一緒に訪れたことがあるのですが、すごい人混みで中に入れなかったことを覚えています。

 そんな昔のことを考えつつ歩いていると、広場の中心に巨大なシャンデリアが、やさしく柔らかな光を届けていました。

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 これは、バカラ製のシャンデリアで、世界最大級の大きさらしい。

 クリスマスの時期は、このシャンデリアとクリスマスツリーを中心に、5万個のイルミネーションが東京の冬の風物詩にもなっていますね。

 恵比寿ガーデンプレイスにはいろいろな見所がありますが、ビール工場の跡地だったこともあって、恵比寿麦酒記念館ははずせませぬ。

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 ここは、読んで字のごとく、百年余にわたるサッポロビール恵比寿工場を記念するとともに、ビール文化を伝える場所。

 入場無料というのもうれしい。

 明治初期から始まった日本のビールの歴史を、恵比寿工場との関わりの中で紹介していました。

 当時の資料や写真はもちろん、オイラにとっても懐かしい恵比寿工場の模型が。

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 下から見ると、まさに昔電車の中から見た風景がそこにありました。

 ほかにも、サッポロビールの新製品や、各種生ビール、限定醸造ビールなどを最高の状態で試飲できるコーナーもありましたね~。

 4種類のビールを飲みくらべできる「飲みくらべセット」なんかもあったりして、多くの人たちが飲み比べにチャレンジしていましたよ。

 ホールではピアノの小コンサートが。

 クラシックを聞きながらのビールも悪くないかも。

 ガーデンプレイスのギガントな夜景

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 ギザカワユス

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