北の丸公園、国立近代美術館、国立公文書館、工芸館、日本武道館、科学技術館 ウォーキングストーリー
こんにちは。
今日は久しぶりのぐるっとパスを使ったお散歩ネタ。
今回行ったのは、東京都心、かつて江戸城の北の丸だった場所です。当時は徳川御三卿である田安徳川家と清水徳川家の上屋敷でした。
現在は、緑あふれる北の丸公園として、都会のオアシスとなっているのですな。
武道館のある場所として有名ですけど、ほかにも文化施設が広い公園の中に点在しているんですよ。
今回はそれらの施設を一挙に制覇しようという野望を企てたのでした。
…ということで、オイラがまずむかったのは、地下鉄竹橋駅の近くにある国立近代美術館。
ずっと以前、ここに来たことがあるのですが、建物がリニューアルしたのか、ゆっくり名画を鑑賞できるいい雰囲気に包まれていました。
何でも、2年半におよぶ大規模な増築・改修工事が終わって、再開館したのが平成14年の一月だとか。
前は、オフィスビルの中のような感じでしたけど、広々としたフロアにゆったりと絵が飾られていて欧米の美術館みたいだと思いました。
もっとも、外国の美術館へ行ったことはありませんが…。
東京の国立美術館といえば上野が思い浮かびますが、こちらもお勧めです。
ところで、ここは近代美術館というくらいだから、明治時代後半から現代までの日本を代表する近現代美術作品があるらしい。
絵画・彫刻・水彩画・素描・版画・写真作品を随時コレクションし、常時展示した初めての美術館でもあるのだとか。
それまでの日本の美術館は、企画展等で「借り物」の展示を中心に行われていたそうなんですよ。
日本の美術館運営に初めて「美術館による美術品収集」をもたらした記念碑的な美術館でもあるのですね。
企画展は高いけれど、常設展だと420円でこれだけ盛りだくさんの名画を鑑賞できるのですからお得感は高いっす。
確かに、展示室をまわっていると、おお~、どっかで見たことがある!という作品ばかり。
どこで見たんだろうと思うと、学生時代の美術の教科書だったことに気づきました。
洋画では、黒田清輝、岸田劉生、萬鉄五郎、藤田嗣治、佐伯祐三、梅原龍三郎に安井曽太郎などキラ星のように有名な画家の作品が並んでいる。
以前、ためしてガッテンで、美術館のうまい鑑賞法をやっていましたね。
確か、自分が欲しいという基準で絵画を鑑賞すれば、興味をもってあきずに見られると言っていたような。
そう思って眺めると、岸田劉生の麗子像を家に飾ると夜怖そう。萬鉄五郎の腋毛を見せて横たわる裸婦もちょっと…。
やはり東山魁夷の幻想的で色鮮やかな風景画を飾ると、落ち着いて暮らせそうだ、などと思いつつ、まわりました。
満ち足りた気分で、美術館を後にします。
近代美術館の隣にあるのが、国立公文書館。
ここは行く予定にはなかったのですが、道を歩いていたら入場無料というポスターに遭遇したのです。
「御一新から国会開設へ」といういかにも固いテーマでしたが、オイラはそれより無料という文字に条件反射を起こしましたね。
勝手に足が動いてフラフラと門をくぐり、建物の中に入りました。
国立公文書館って、国の公的な文書を保管している場所くらいの認識でした。まあ大体正しくて、 公文書を保存し研究者に公開する機関なのだとか。
一階のロビーに並んでいるショーケースの中に、展示資料があるのですな。
軽い気持ちで見ていくうちに、だんだんとオイラの目が開いていくのがわかります。
日本史の教科書の幕末から明治維新のページに太字で並んでいる書類ばっかしじゃないっすか。
日本史で受験した人は、おそらく覚えているはず。
たとえば、「王政復古の大号令」「五箇条の御誓文」「版籍奉還」「廃藩置県」「地租改正」「民選議員設立建白書」「国会開設の勅諭」「大日本帝国憲法」なんですと。
すっご~い。モノホンですかねぇ。
複製とはどこにも書いてないし。
ちゃんと明治天皇の署名もありました。三条実美や伊藤博文、大隈重信、山県有朋、大山巌に西郷従道っすか。
明治政府のオールスターの直筆サインがそれぞれの元勲たちの個性を表していて面白い。
それから、当時から書類に決裁印を押していたのですね。元勲たちの印鑑の形や押し方にも特徴が現れていたりして。
教科書の文字だけだと、記憶してお終いみたいな部分はありますけど、もとの文書を近くで見ると当時の人たちの思い入れや息遣いまで感じられました。
オイラは結構面白かったですが、平成20年3月21日(金)までこの展示会は開催されているそうですので、興味のある方は是非どうぞ。
イレギュラーの見学で、得した気分になって次に向かったのは、同じく国立近代美術館の工芸館。
さきほどのコンクリート造りの本館と異なって、こちらは赤レンガのレトロな建物でした。
お洒落な外観は、なんと明治時代の末期に作られたのだとか。重要文化財に指定されているのも納得です。
ここは皇居にも近いことから、当時は近衛師団の庁舎として使われていたらしい。厳しい軍人さんたちも、当時のデザイナーズ建築を好んだということでしょうか。
その後いろいろあって、近代美術の工芸を専門とする「工芸館」として生まれ変わったのが1977年。
ぐるっとパスでいざ入場と思ったら、企画展なのでお金を出さないと入れないそうな。
前に入ったこともあったし、次に行く科学技術館は時間がかかりそうなのでバスすることにしました。
時間が少し空いたので、北の丸公園を散策します。
昔、映画で見たニューヨークのセントラルパークってこんな感じ?と思われる景色もありましたね。
行った日は、晩秋で紅葉がきれいでしたと書きたいのですが、あまり紅葉が進んでおらず地球温暖化をここでも実感しました。
緑と赤の木々を抜けて歩いていくと、ご存知、日本武道館。
「なんで、いろんなアーティストのコンサート会場に武道館っていう無粋な名前がつけられたんですか?」と昔、若者から聞かれたことがありました。
「舞踏しながら唄う歌手のために作られた広いコンサートホールだからですね~。最初は舞踏館と呼ばれていたんだけど、いつのまにかそれが武道館と変わったのですよん」
東京オリンピック、知らないのかよ…とあきれて冗談を言ったら、変に感心されてしまいました。「じゃこれで」と訂正する暇もなく帰ってしまった彼はどうしているだろうかと…。
その後、音信不通になってしいましたが、まさか、今もそう思い続けていたとしたら申し訳ないと考える今日この頃です。
過去の罪を悔いつつ向かったのは、科学技術館。
ここもいろいろな思い出のある場所ですが、そういう過去はおいといて、未来の科学技術に夢をはせようと逸る胸を抑えて入ります。
オイラの子供時代からあるなと思っていたら、昭和39年の開館ですか。
科学技術の進歩はまさにドックイヤーですから、当時の記憶に残っている展示物は当然ながらまったくないっす。
いつも最先端の展示物にリニューアルしていくのは大変でしょうね。
前回来たときは、確か5~6年前だったと思いますが、いくつかの例外を除いて一新されていました。
ところで科学技術館は5階建てで、うえから見ると星型。
星型の出っ張りの5つのブースにそれぞれのテーマごとの展示があるのは昔と同じ。
見て・触って・からだ全体を使って体感する展示も、さらにグレードアップして健在でした。
地球環境とか、車とか、ゲノムとか、宇宙とか、建設とか、いろいろ興味深い展示は数あれど、オイラが一番面白かったのはやはりロボットのコーナー。
こんな、いかにもという感じのロボットもいいけれど
おいらはやっぱりこちらのほうが…
顔も動きも人間クリソツ。しかも、会話もできるらしい。
ロボットのコンパニオンのおねーたんと会話しちゃいましたぁぁぁぁぁ~♪
なんでも質問してくださいね♪っておねーたんが言うから、お言葉に甘えて質問することにしたのです。
ホントに何を質問してもいいの?
それなら、ひひひ、「あの、おねーたんの、身長と体重と、できればスリーサイズなぞ、お聞かせいただければ幸いですぅぅぅ」
と、セクハラオヤジそのままに質問したんですよ。
すると、
「え~!?そんな困りますぅ。そういうプライベートな質問は事務所を通してください!」と、ロボットのおねーたんに怒られてしまいました。
ガァァァァァーン 何を質問してもいいって、言ったじゃん!
傷ついたオイラを慰めるように、おねーたんは話題を変えます。
「それじゃ、私から質問させていただきますね♪ 私、いくつぐらいに見えますか?」
二十歳代の半ばくらいには見えるのですが、さっき恥をかいたので敵討ちとばかり
「30歳くらいですか?」
と何気に聞いたら、ロボットのおねーたんは豹変。
「ええええええええええええ~、そんな老けて見えますか、ショックだわ~」
世の中の三十歳過ぎの女性が聞いたら、逆ギレしそうなリアクションで落ち込むのでした。
ロボットのおねーたんでも、謝罪会見を開かないといけない日が来るかもしれませんね。
それはともかく、誰もほかにお客さんがいなかったので、オイラはロボットのおねーたんと科学技術の発展には何ら寄与しない会話を延々と続けるのでありました。
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