城下町・結城 ウォーキングストーリー
こんにちは。
飛び石連休はいかがお過ごしでしたか?
ここのところ、平日より休日が忙しい状況が続いているような。座談会やモニター、病気の講演会、いろいろな大学での有償ボランティア、治験などに参加したり…。
いろんな経験ができるから面白いし、副業で収入があるのもうれしい。
銀行で融資担当者だったとき痛感したのですが、収入は分散しているほうがリスクは低減できる。取引先がどんなに大きくて信用があっても、数社ではこのご時勢、何が起こるかわからないですからね。
できれば、収入が多業界にわたって分散していればベストかも。
いくら不況といっても、全業種、低空飛行を続けることはあまりないですから。
…と、さまざまな会社からアンケートのお礼に送られてくる500円の図書カードや1000円の商品券の枚数を、毎晩数えて喜んでおりまする。
銀行員当時習った扇のようにひらく数え方で…。
ただ、リスク分散を追及するあまり、時給いくらという発想がなおざりになっているのでした。空いた時間にやっているといっても、時給に換算すると500円をはるかに下回っているのではないか、と。
安定は維持しながら、もう少し効率よく稼いで、関東地方の名所旧跡だけじゃなく世界遺産を歩きたい。
ネット事業は確かに経費面などリスクが少ないので、何か自分ではじめたいなと考えている今日この頃です。
さて今回も、マンネリな近場のお散歩ネタ。
昔から歴史のある城下町をほっつき歩くのが好きなのですが、不幸なことに関東地方は行ったことのない場所がだんだん少なくなってきました。
ガイドブックを眺めても、比較的東京からの交通が便利なところはほとんど出かけたことがある。
しかし、歴史好き、城好きには、見逃してはならない町が抜け落ちていたのですね~。
それは、茨城県の結城市。
結城は立派な城下町なのですが、紬の生産地というイメージが強すぎて、オイラの中ではあまり目立たない存在だったのです。
でも結城といえば、戦国時代初頭?の結城合戦や豊臣秀吉の養子になっていた徳川家康の二男、秀康が跡を継いだ結城家で脚光を浴びた土地。
もちろん城跡もあるというし…。
…ということで、8月半ばの猛烈に暑い日、オイラはJR結城駅にやってきました。
駅はモダンな近代建築で、これまた駅前に東京ミッドタウンのファサードみたいなお洒落な建物がありました。
よく見ると、ガラス張りの図書館みたい。
図書館を見ると入りたくなるので、結城攻めの作戦会議にと一休み。広々としたロビーのテーブルでは、中学生や高校生が熱心に勉強しておりました。
こんな涼しい、広々として眺めのいい場所で勉強したら能率上がるかも。
彼らにエールを贈りつつ、熱風吹きすさぶ外へと再び突撃。
モワァァァァ~
うう、あ、暑い。死にそう。
あまりの暑さに、立ちくらみを起こしそうになり、近くの観光案内所へ緊急避難。
そこには、無料の市内観光マップがたくさん取り揃えてありました。これはラッキーと、何種類かもらい、再び図書館へと退却します。
こんなくそ暑い日に何時間も歩き回ったら、脱水症状を起してしまうっす。
市内の地図を見ながら、再度作戦を立て直しました。
冷房のある施設を拠点にして、面ではなく線で移動したらどうか。
まず目指すは、北東のショッピングセンターじゃ~!
突撃~!!!!
進軍ラッパとともに、203高地を目指す兵士のごとく目的地に向かって駆け出します。
駅前の大通りを走り交差点を渡り、右手に信用金庫の本店を見ながら走って、ショッピングセンターへ。
着くころには、体中の毛穴から汗が噴き出し、見るも無残な姿に。
気温36度、湿度80パーセントの中を5分以上全力で走ったのだから当然ですよね。
何で歩かず、走ったんだろうと考えても後の祭り。別に急ぐ旅ではないのでした。
頭がフリーズしていたとしか思えないっす。
ショッピングセンターでは、ペットボトル飲料をしこたま買い込んだのは言うまでもありませぬ。
ここまでは何とか来たけれど、ここから先は冷房が効いている施設はなさそう。
走って汗をかいたら体が軽くなったので、ここから先は水分補給しながらゆっくり歩いてゆくことにしました。
昔懐かしい麦わら帽子と、100円ショップで買った扇子がオイラの生命線です。
マップを見つつ住宅街を歩いてゆくと、最初の目的地、大輪寺がありました。
ここは、結城家代々の祈願所だったお寺だそうな。
結城家は、今の栃木県にあたる下野国南部の豪族小山政光の三男、結城朝光に始まるそうな。朝光の母は源頼朝の乳母だったため、鎌倉幕府との絆も強かったらしい。
それ以降、結城氏は約400年に渡ってこの地方を治めるのですね。
一口に400年と言っても、徳川家康が江戸幕府を開いて、平成の現代に至るまでの年数。
それだけ長い時代、この地方に君臨した家だけに、今なお市内に結城氏のいろんな遺跡やアイテムが残っていてもおかしくないわけですな。
結城家8代の直光が創建したという華蔵寺にお参りし、そのまま道なりに進むと、武家屋敷のような外観の中学校が…。
いいな~、歴史好きとしては、こんな素敵な中学校で学びたかったっす。どうせなら、水戸の弘道館や萩の明倫館みたいな藩校をイメージできるようにすればいいのに。
松下村塾だと個人経営の塾みたいになってしまいますが…。
直射日光をまともに受け、青々とどこまでも続く田んぼを見ながら歩きます。
日陰が恋しくなった頃、ようやく次の目的地、結城家御廟に到着。
ここは、結城家初代朝光から十六代政勝までの16基と、名前がわからない4基を合わせて、合計20基の五輪塔が並んでおりました。
解説板を読むと、この御廟が作られた経緯は、いくつかの説があるそうですね。
当然、十六代以降に作られたものでしょうけど、徳川家康の次男であった結城秀康とも関係があるみたい。
これを作った人は、どういう気持ちで作ったのだろうといろいろ想像すると、ロマンが膨らみます。
解説板によると、御廟の周囲は堀を構え、塚上に土を盛り、土塁をめぐらしてあるのですか。そして床面には大谷石を敷き詰め、塚全体に玉石を並べるなど、排水に細心の注意が払われているとのこと。
確かに、今でもその痕跡が随所に残っていましたね。当時、この御廟を作った人たちの息遣いが感じられるようでした。
そんなことを考えているうちにも、ギンギンギラギラの太陽は容赦なくオイラの体力を侵攻してゆきます。
汗をふきつつ、蝉しぐれの中、歩きだしました。
次はいよいよ、結城城址。
あまり大した城跡は残ってないとのことですが、隠された痕跡を探り出すのも城ウォッチングの醍醐味のひとつですからね。
…と、どこまでも広がる田んぼの遥か先、あれは土塁でしょうか。
広大な田んぼが当時、堀だとしたら、なかなかの要塞だったかも、と思いました。
城跡へ行く途中のこの起伏。
どう見ても、土塁のように見えるのですが、あとで調べてみると城内ではないとある…。
出城かな、それとも現代の宅地造成によるものかな、と暑さを忘れて考えながら歩きました。
最近、造成されたものだとしたら、よっぽど城好きな土木技術者ではないかな、と…。
結城城は城跡公園として、完璧に整備されすぎていました。
公園へ来るまで、明らかに空堀や土塁とわかる部分はありましたけど、ここまで整備しちゃうと当時の面影をイメージすることはできませぬ。
どこの城でも見かける当時の縄張り図も、結城城の場合、かなりアバウトですね。
実際は、南西面660メートル、北西面が300メートル。巨大な4つの曲輪は空堀で仕切られ、背後は高い崖に守られていたらしい。そして、城の周囲を川が巡る。
うぬぬ、イメージできませぬ。
戦国時代の山城ならともかく、1700年に水野勝長が、一万八千石で入部して再建され、明治に至るまで水野家の居城だった城なんですけどね。
実はこの城、1440年に足利幕府の大軍に囲まれながら、1年余りも篭城し続けた難攻不落の城でもあるらしい。
世に言う結城合戦で、関東公方足利持氏が将軍義教と争って滅ぶと結城家11代氏朝は持氏の遺児春王丸と案王丸を奉じて兵を挙げ、落城まで一年余りの歳月を費やしたそうな。
幕府の大軍を囲まれつつも、少ない兵力で篭城するあたり、楠木正成の千早城、赤坂城をイメージしてしまいました。
その辺りの面影が若干残っているのは、城跡公園近くの広い空堀ですかね。
篭城当時の空堀かどうかわかりませんけど…。
今回は行きませんでしたが、城跡公園の近くには、「紬の里」という藍染や機織りを短時間で体験できるスポットがあるそうですよ。
そこから5分ほど歩くと、玉日姫の墓がありました。
玉日姫は、関白・九條兼実の七女として誕生し、浄土真宗の開祖・親鸞聖人の妻だった人物。
親鸞聖人が流罪となったあと、結城で暮らし、聖人が京都へ戻った後も、この地で草庵を結び布教をして生涯を送られたそうな。
うちは一応浄土真宗ですし、祖父が子供の頃、お寺で修行したと聞いたことがあります。
先祖も浄土真宗のお寺の住職らしいのですけど、親鸞聖人の伝記については一度も読んだことがありませんでした。
その経緯はわかりませんが、流罪になったり、奥さんと別居されたり、波乱万丈の生涯を送られたのですね。
一度、伝記や弟子の唯円が書いたという有名な「歎異抄」についても読んでみたいと思いました。
詳しく勉強したことはないですけど、「悪人正機説」は、今の時代にあっても古くはないのではないか、と…。
ここから結城市街へ向かい、引き続き古寺や「見世蔵」と言われる蔵造りの街並みに出会うのですが、長くなりそうなのでそれはまた次回。
ところで、今日の記事から前回までとは変わった点があるのですが、それは気がつきましたか?
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