「大富豪」に学ぶ苦境脱出の方法
こんにちは。
うう、昨日から涙が止まりませぬ。
とくに悲しいことはないのに、オイラも年のせいで涙腺がゆるんだのかなと思ったら…
今年も、花粉症がキタァァァァァァァァァァァァ~
不況と花粉症のツープラトンの攻撃にもだえ苦しむ今日この頃です。
ということで、今日は前回の続きのビジネスネタ。
前回は、大企業と下請けの中小企業の関係をカードゲームの大富豪と大貧民との関係になぞらえました。
実際は、中小企業でありながら大富豪となっている会社は多々ありますけど、話を単純化するために、あえてこのようなシチュエーションにしましたので念のため。
さて、この大貧民たる中小企業がどう大企業に対抗していくのか、という点。
それは「大富豪」のどう大貧民の状況から抜け出すか、というテーマと、似ているのではないかと考えたのでした。
だから、「大富豪」の敗因を分析することは、その状況から脱却できるヒントが隠されているのではないか、と…。
そのように考えてくると、「大富豪」で負け続ける人は、結構同じパターンを踏むことが多いというのが前回までのお話です。
それは、どういうプレイヤーか。
それはまず、大富豪とまともに張り合おうとする人ですな。
大富豪が「13」を出せば、「A」を出し、「A」を出せば、たった一枚しかない虎の子の「2」を序盤で使い切ってしまう。
結局、「3」が一枚だけ残って、次々と他のプレイヤーに先に上がられて「大貧民」になってしまうパターン。
負けず嫌いなのでしょうけど、もともと大したカードを持っていないのだから、すぐ底をついてしまう。
いわゆる「カネ」で、中小企業が大企業と張り合おうとするのと同じ。
創業したての中小企業って、意外とこのパターンで潰れることが多い。
15年くらい前、同じ時期に創業した会社同士の親睦会があったんですよ。
10社近くがそれに参加して、オイラも名刺交換させてもらったのですが、信じられない話、今残っている会社は一つもないのです。
オイラの会社は、残っていると自慢できる規模ではないので自主的に省きましたが…。
当時何度か、親睦会に参加した会社へお伺いさせてもらったことがあるのですけど、どこも羽振りがよかった
…印象でした。
ブランドの高い場所に事務所を借り、従業員を多数かかえていた会社もいくつかありました。
中には、事務所の面積の半分近くを豪華な内装の社長室が占めていた会社も。
当時は随分うらやんだものですが、その5年後くらいにどこも倒産や廃業してしまったのです。
銀行や取引先に対する見栄もあって、それを維持するために借金を繰り返していたのでしょうか。
創業間もない中小企業にとって、一番の敵は社長さんの見栄だと骨の髄まで思い知らされました。
最初から、自分より数段上を望んでしまうと、「カネ」の面で必ず資金ショートします。
「大富豪」でいったら、よほど自分のカードに自信がない限り、最初から大富豪とまともに張り合ったら駄目ですね。
地道に「バス」を繰り返し、チャンスがあったら3~5などの小さい数字のカードを着実に減らしてゆく。
大富豪や富豪とまともに戦わず、まずは平民を目指して一歩ずつ階級をあげてゆくことが肝要だと思いました。
でも、残念ながらそれだけでは大富豪には太刀打ちできませぬ。
「人」と「モノ」、そして「情報」を駆使してかからないと、「カネ」の面で圧倒的に不利な大貧民の中小企業は這いあがれない。
企業における「モノ」は商品やサービスと言えます。
大企業には、大資本を背景にした商品力、ブランド力がありますね。また大量生産によって、価格を下げても利益を維持できるので中小企業ほど苦しくはならない。
「大富豪」で言ったら、悪いカードを大貧民に押し付け、自らダブルやトリプル、階段のカードをコーディネートできる状態でしょうか。
ちなみに、階段のカードとは、「3」「4」「5」みたいに数字の一番違いのカードを3枚以上出せる状態っす。
もともと「2」や「エース」「ジョーカー」などいいカードを豊富に持っているのに、それにプラスしてダブルやトリプル、階段のカードを作れるわけですから、ゲームを始める前にかなり有利な状況ですな。
大企業も同じ。
商品やサービスを市場に供給する前に、中小企業に比べかなり有利な状態なのは間違いない。
それから「人」の問題も、最初からクリアできている。
大企業は労働条件がいいから、当然優秀な人材が集まります。
「大富豪」も、最初から同じ条件ではじめるわけですから、その中から勝ち抜いて大富豪になったということはある程度のスキルがあるということですからね。
「カネ」はもちろん、「人」「モノ」でも劣る大貧民はどう大富豪に対抗してゆくのか。
いつも悪いカードを大富豪から押し付けられる大貧民ですが、我慢しながらゲームを続けていると、悪いカードなりに特徴を持ったカードが集まることがあるのですよ。
たとえば、最悪の「3」でも、それが3枚集まればトリプルだし、4枚集まればフォーカード。
革命ルールがなくても、これを出せば他のプレイヤーは誰も対抗できないでしょう。
それから、「3」「4」「5」のカードだって、階段の状態で出せば、切れる可能性はかなり高い。
これを中小企業にあてはめると、商品特徴で勝負ということになるのでしょうか。
単品では大企業と勝負にならなくても、それを加工したり、うまく組み合わせたりすることによって、大企業がすぐには真似のできない商品やサービスを創造することができる。
身軽ですし、失うものが少ない分、大企業よりはダイナミックな勝負をすることもできると思います。
ただここで大きな問題がありますな。
「大富豪」で言うと、大貧民は、苦労して作ったそのカードをなかなか出すことができない。
中小企業で言ったら、自信のある商品・サービスを持っていても、広告宣伝費にかけるお金がないということになるのでしょうか。
「2」や「ジョーカー」など決定力のあるカードを多数持っている大富豪は、自分の出したいカードを自由に出すことができますからね。これは広告宣伝費に湯水の如くお金を使える大企業の状態に似ている。
しかし大貧民は、カード出してもすぐ上のカードを他のプレイヤーに出されてしまう。
しかも、オイラがやっていた「大富豪」のルールでは、最初に大富豪から出す決まりになっていたんですよ。
普通は、大貧民から出すことが多いようですが…。
大富豪に絶対的な権力が集中していたんですね。
だから自分より上位のプレイヤーがハイレベルのカードでゲームをしている間、大貧民はじっと足の痛みに耐えて待っている。
こんなとき、自分の虎の子のカードを使ってしまったら、数少ないチャンスを掴むことができないですからね。
ここで待てるかどうかが、大貧民から這い上がる人とそうでない人との別れ道だと感じました。
待っている間でも、今までどういうカードが出たかを記憶し、他のプレイヤーはどんなカードを持っているかを洞察することが大事ですね。
中小企業としては、市場動向を調査しながら、いつ勝負に打って出るか、その時期を検討することが大切なのだと感じました。
オイラが大貧民の場合、最初から勝てないと思ったら、大富豪や富豪に先に上がらせてしまうことが多かったです。
下手に勝負に出て、虎の子のカードを使うよりは、戦力を温存して着実にひとつ階級を上げるといいますか。
景気が悪くなって一気に業績が落ち込んだとき、一発逆転を狙って大勝負に出る経営者の人は意外と多いです。
大勝負に勝って、一気に形勢を逆転できるならいいのですけど、不況でどこも必死で頑張っているときは思い通りに行くことはあまりないかも。
オイラが上がるときは、大抵同じパターンが多かったです。
ほかのプレイヤーがあと、1~2枚残っているとき、こちらはまだ4分の3のカードが残っている。
でも、カードを出すチャンスがめぐってきたら、すべてトリプルや階段のカードを使って一気に上がってしまう、みたいな。
そうやって着実に階級を上げて行き、大富豪や富豪になったら負けないゲームをする。
大富豪になって、当然のように大貧民に一番悪いカードを渡すと、立場が逆転したとき仇をとられますからね。
隣のプレイヤーが次のカードを出しやすいように、きれいな終わり方をしたり、大貧民が上がりやすいようなカードを渡す。
オイラの「大富豪」の経験からいって、大富豪のときに恨みを買ってしまったら必ずあとでしっぺ返しにあいました。
同じように、現在、大企業が下請けの中小企業に不況のつけを背負わすと、いつの日か必ずしっぺ返しにあうような気がするんですけどね。
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