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出版決定しました~! with 八王子・多摩御陵 ウォーキングストーリー

 こんにちは。

 大変ご無沙汰致してしまいました。

 一ヶ月以上も更新しなかったのは、ブログ始まって以来の最長無更新記録。

 3月は、ちょっと半端じゃないくらい忙しかったのです。

 いつもは昼間に仕事をして、その合間や夜にネットアンケートなどの副業をしていたのですが、先月は、これに出版の原稿執筆作業が加わってしまったのですね~

 原稿の締め切りがあったので、3月は一日も休めずに、土日はずっと仕事状態。毎日原稿を書きまくっていて、さすがにブログを書く精神的なゆとりがなかったといいますか。

 でも、おかげさまで4月になってようやく、執筆作業に一区切りをつけることができました。 

 これから、リハビリをかねて、少しずつプログも復活していきたいのだけれど…さて、どうなりますか。

 今度出版される本に関しては、またブログの中で少しずつご報告させていただければ、と思います。

 …ということで、約二ヶ月ぶりのお散歩ネタ。


 突然ですが、昭和天皇のお墓がどこにあるか、ご存知でしょうか。

 この質問を渋谷か新宿の路上でしたら、どういう答えが返ってくるでしょうね。

 ちゃんと答えられる人はそれほど多くはないかも。

 …というのは、オイラの周りの人たちに聞いてみたら、答えられる人が半分もいなかったのですよ。

 京都ではないかという人がいたり、皇居だという人がいたり、明治神宮の中にあるという人もいたり…。

 もっとも、オイラも、以前お参りに行ったことがあるから知っているだけで、テレビや新聞、雑誌で見た記憶はないのですが。

 答えは、東京八王子。正式には武蔵陵墓地というらしい。

 父の葬儀や納骨をしているうちに、なぜか昭和天皇の墓にもお参りをしたくなったので、八王子近くのお散歩をかねて伺うことにしたのです。

 最寄の駅は、高尾駅。

 JRと京王電鉄が乗り入れているのですが、料金が安いので例によって京王線を利用します。 

 高尾駅を出て、まず向かったのは、多摩森林学園。

 ネーミングを見ると、林業科の学校というイメージですが、いわゆる学校ではないみたい。独立行政法人森林研究所の研究施設なのですね。

 明治時代は宮内省の林業試験場だったそうですな。近くに、大正天皇の陵墓が築かれたのはその関連もあったのかもしれません。

 ここの目玉は、園内の桜保存林だとか。

 なんでも、日本全国各地からさまざまな桜が集められ、その遺伝子を保存するための「クローン」を植えているのだとか。

 行った日は、冬でしたから当然桜の花は見られません。でも、整備された園内をめぐり、桜の咲いている頃をイメージしようか、と…。

 ところが入口近くまで行ってみると、以下の張り紙が…。
 
『 2008年8月末の豪雨により園内各所に土砂崩れが発生したため、ただいま休園しております。
 皆様には大変ご迷惑をおかけし、お詫び申し上げます。
 2009年3月24日(火)には再開することを目指して復旧工事に取り組んでいるところです。』

 がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~ん、休園っすか。

 ガックリきたと同時に、これで入園料300円が浮いたというせこいことを考えるオイラがいたのでした。


 実際行ったのは去年だったので、現在はもう開園していると思いますよ。

 でも、近くの杉林からの花粉の密度を考えると、とても、今また改めて出かける気になりませぬ。
 
 ところでこの辺りは、400年以上前に、武田信玄の武将・小山田信茂と滝山城主・北條氏照の重臣・横地監物らとが一大血戦を行なったところだそうですね。

 近くに、廿里古戦場(とどりこせんじょう)の解説板がありました。

 廿里山に陣を張って待ち伏せた小山田勢とそこへ押し寄せた北條氏照の重臣・横地監物らが現在の長房町付近の平地で激闘を演じたとか。

 確かに、丘陵を背負った平地はいかにも戦場になりそうな場所。

 この戦いで北条方は散々に敗れ散ったらしい。

 この敗戦を契機に、滝山城からより奥深い山の中の八王子城が築かれることになったそうですね。

 今まで行った場所が頭の中でフラッシュバックし、ストーリーを伴ってつながる瞬間がお散歩の醍醐味っす。

 南浅川まで戻り、下流に向かって歩くと陵南公園に着きました。

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 ここは、東京オリンピックのときに自転車競技場として使用された場所だそうな。

 今は野球場や日本庭園、林の広場になっていますが、オリンピック当時はどうなっていたのでしょうね。

Ca3a0582

 ちょっと想像ができませぬ。

 公園のエントランス部分は、甲州街道から南浅川橋を渡って伸びる武蔵野陵墓地の参道に接しているのですな。

 オイラはその参道を歩いて、武蔵野陵墓地へ参拝します。

 ケヤキ並木の広い通りですが、車の通行もほとんどなく深閑とした雰囲気。

 やがて、広い広場が現れ、北山杉の並木が続く参道を望むことができました。

 オイラはおごそかな気分で、玉砂利を踏みながら進みます。

Ca3a0556

 参道はよく整備されていて、塵一つ落ちていない。

 歩いているうちに、だんだん背筋が伸びてゆくような感じですね。

 周囲は、昔、伊勢神宮をお参りしたときの風景によく似ています。

 武蔵野陵墓地には、大正天皇と皇后さま、そして昭和天皇と皇后さまの4人のお墓があるのですね。

 まず向かったのは、大正天皇の多摩陵。

Ca3a0559

 大きな鳥居があって、その向こうには石段。石段の上には、石で葺かれたドームが垣間見えます。まわりの木々の緑とよく溶け合っていますね。

 ドームの下は石垣の段がありました。

 上円は直径15メートルで高さは10.5メートルあり、一番下部の段は一辺27メートルの正方形なのだとか。

 これは上円下方墳という形態なのですね。

 この形式は、明治天皇の伏見桃山陵が参考にされたらしい。明治天皇の御陵が京都にあるとは、今回の記事を書くまで知りませんでした。

 明治神宮に明治天皇のお墓があるものとばかり思っていまして…。

 それにしても、上円下方墳のお墓を下から仰ぎ見ながら拝んでいると、古代の人たちの感覚を共有しているような感覚になりました。

 隣にある大正天皇のお后であった貞明皇后の多摩東陵にお参りしたあと、昭和天皇の武蔵野陵にお参りします。

Ca3a0567

 陵の形式は、大正天皇のお墓と同じなのですね。

 ただ少し、イメージ的にやさしい感じがしたんですよ。

 家に帰ってネットで調べてみたら、その理由がわかりました。

 大正天皇のお墓より上円部の丸みがなだらかになり、石段の高さが低くなっていて、威圧感を減らす試みがなされているのですね。

 昭和天皇のお后であった香淳皇后の武藏野東陵も同じで、あのやさしそうだった皇后さまの顔が目に浮かびました。

Ca3a0569

 それにしても、上円下方墳とは古墳の歴史から言っても珍しい形式だと思うのですが、その経緯について知りたいと思いました。

 まさか、仁徳天皇陵みたいな巨大な前方後円墳は作れないと思いますが。

 武蔵陵墓地を出て、住宅街をテクテク歩き、次に向かったのは東照寺と長泉寺。

Ca3a0576

 この二つのお寺は、もともとは今訪れた武蔵陵墓地の敷地内にあったのを墓地建設にともなって現在地に移転したらしい。

 どちらも室町時代に創建された古刹なのですね。

 長泉寺には、徳川家康の兵として関ケ原や大坂で戦功をあげた後、出家して諸国を回り、やがてこの地に庵を結んだ石平道人の墓がありました。

 この人の名前は知りませんでしたが、一流の官公庁や企業を中途退職して、自分のやりたいことをやろうとした人は当時もいたのだと驚きます。

 再び南浅川の河原沿いの道を下流に向かって歩きます。

Ca3a0589


 東横山橋で川を離れ、住宅街を歩くと左手の丘陵の上に吉祥院がありました。

 丘陵の上にはたくさんのお墓が建ち並び、そこからは市内や高尾山をはじめとした山の稜線を眺めることもできます。

 お墓参りをするのは大変だけれど、眺めのいい景色を望めるお墓っていいですね。

 吉祥院から次に向かったのは、龍泉寺。

Ca3a0588

 ここは八王子城の城主だった北条氏照を開基として創建されたらしい。

 北条氏照といえば、去年小田原へ行ったときお墓参りをしたばかり。一人の武将の足跡に、いろんな場所を旅するたびに出会えるのは楽しいっす。

 そして最後に向かったのは、西八王子駅からほど近い場所にある宗格院。

 この人もオイラは知らなかったのですが、幕末の開国論者、松本斗機蔵の墓がありました。
松本斗機蔵は、千人同心頭の長男で寛政5年(1795年)の生まれだそうですね。

Ca3a0591


 江戸の昌平坂学問所で天文 地理 兵制を学び江川太郎左衛門や渡辺崋山らとも交流があったとか。

 海外事情に精通して、日本開港を主張したということからも先見性がうかがえますね。
やはり激動の時代は、バイタリティのある人が生まれます。

 今も、激動の時代と言っていいと思うのですが…。

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