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滋賀県・本家鶴喜そば、雄琴温泉 琵琶湖グランドホテル ウォーキングストーリー

 こんにちは。

 今回は、「ビジベン滋賀をゆく」シリーズの二回目です。

 それでは、前回の続きから。

 すきっ腹を抱えてオイラが向かったのは、京阪電車の坂本駅に程近い「本家鶴喜そば」というお蕎麦屋さんでした。

 今回の旅行にあたり、滋賀県の旅行ガイドブックを何冊か読んだのですよ。そのどのガイドブックにも、このお蕎麦屋さんは紹介されていました。このそばを食べなければ、坂本を旅したと威張れないのではないか、と…。

 ガイドブックによれば、比叡山の僧侶が修行中に食べたと伝えられる坂本そばの老舗で、創業なんと280年。

 角から三軒目という看板を横目に向かうと、古い家並みのなかに一際存在感を放つ建物がありました。この古い構えの店は、築120年近くもあって、国の登録文化財に指定されているのだとか。

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 さっそく店に入り、江戸っ子は粋な「ざるそば」を注文します。ほどなくでてきた蕎麦は、もちろん手打ちで、つやつやと輝いている。

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 薬味のわさびがあまり辛くなくて、いい香りとほのかな甘みが蕎麦の味を引き立てます。シコシコした歯ごたえと喉ごしの良さはまさに老舗の名に恥じないものだと思いました。

 食べ終わったら、蕎麦湯を汁に入れ、蕎麦のいい香りを楽しみます。麺がいいから蕎麦湯もうまい、と昔コマーシャルで聴いたフレーズがよみがえります

 まだ蕎麦湯が残っていたので、そのまま飲んでみたのですよ。

 結構おいしくて、何杯もいけそう。やっぱりそば粉がいいのでしょうね。

 結局、湯桶に入った蕎麦湯をすべて飲み干し、満足して店を出たオイラは、腹をチャポチャポさせながら次の目的地へ向かいます。

 さきほど登った道を今度はひたすら下って行くと、左手に古いお屋敷が…。

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 石垣に囲まれているけれど、お侍の屋敷には見えないし、かと言って商人のお屋敷にも見えない。

 立ち止まって解説板を読むと、「公人(くにん)」のお屋敷なのだとか。

 公人とは聞きなれない言葉ですが、江戸時代、延暦寺の僧でありながら妻帯と名字帯刀を許され、治安維持や年貢・諸役を収納する寺務を務めていた人たちだそうです。

 江戸時代なら本来、こういう役目はお代官様をはじめとする侍のお役人がしていた仕事ですよね。

 ところが、この坂本地区は徳川幕府から延暦寺に寺領として寄進されていたらしい。寄進された石高を調べると、五千石ですか。

 大名ではないけれど、大身の旗本くらいの収入があって、天台座主を頂点とするお坊さんの組織が作られていたのですね。

 入場料100円なので自動的に足が動いて中に入ります。この旧岡本邸は江戸時代後期に作られたそうな。間取りやコンパクトにまとめられた炊事場などとても住みやすそうだと感じました。

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 これなら引越して住みたいくらいだと、すっかり住宅展示場気分で見学しました。

 外へ出ると、そろそろ日が暮れて来そうな気配。あまり遅くなってホテルの人に迷惑をかけるといけないので、宿泊先のホテルへ向かうことにします。

 これから向かうホテルは、比叡山坂本駅の隣の「おごと温泉駅」から程近い場所にある琵琶湖グランドホテル。

 再び、湖西線に乗り、おごと温泉駅に降り立つと午後5時を過ぎたばかりというのに外はかなり暗くなっていました。

 前日、ホテルに確認した電話では、係の人から駅まで迎えに行きましょうかと言われたのですが、駅からホテルまで1キロくらいなので大丈夫ですよと答えたのです。

 初めての土地だし、迷ったら面倒なことになるぞと地図を取り出して眺めていると、駅前に「琵琶湖グランドホテル」のマイクロバスが止まっているのが目に入りました。

 おお~、これはラッキー。

 運転手さんに「乗ってもいいですか?」と聞くと「どうぞ、どうぞ」というお返事。これ幸いと、オイラ一人が乗ったとたん、マイクロバスが発車しました。

 お客はオイラ一人。時間ごとに、駅とホテルを往復しているらしいですが、貸切状態でなんだか申し訳ない気分でした。

 次の日の朝撮った写真ですが、立派なホテルですよね~。

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 ホテルへ着くと、すぐ受付の人が手配してくれ、仲居さんのおねーたんが部屋へ案内してくれます。

 ドアを開けると、広い沓脱ぎがあり、フローリングの床が目に入りました。その先の襖を開けると、きれいな広い和室が…。

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 12畳もあるではないですか。こんな広い部屋に、オイラ一人が泊まるの?

 この広さなら、4~5人は楽に泊まれそう。しかも、部屋は琵琶湖の雄琴湾に面していて、対岸のホテルの明かりが美しく瞬いています。

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 仲居さんのおねーたんがお茶を入れてくれながら、いろいろホテルの説明をしてくれました。ホテルというネーミングになっているけれど、ここは旅館なのですね。

 先ほどまで坂本を観光していたと話すと、「本家鶴喜そば」さんのお蕎麦はおいしいですよ、とのお話。

 そこならさっき行って、ざる蕎麦を食べて来たっす。蕎麦をゆでたお湯が香り豊かでとてもおいしかったっす。

 …と答えると、「蕎麦がおいしいんですけどね」と不思議そうな顔をしていました。

 明日は、比叡山へ行くと話したのですが、生憎とお天気が下り坂なのですと。坂本と比叡山とでは、気温が5~6度も違うから温かくしてお出かけくださいとのことです。

 え~、ホントっすか。

 心配になってテレビの天気予報を見てみると、なんと降水確率は100パーセントではあ~りませんか。

 しかも、ところによって雷や暴風雨に御用心ください、じゃと?。

 日頃の行いが悪いのかな~と少しブルーになりましたが、せっかくこんな素晴らしいホテルに泊まることができるんだし、明日は明日の風が吹くと、目先のホテルライフを満喫することにしました。

 …ということで、まずは腹ごしらえ。夕食は、下の大広間へ降りて食べるのですな。

 お一人様でしたので、広いテーブルを独り占め。目の前いっぱいに並べられた料理は、どれもおいしそうなものばかり。

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 このほかに、揚げたてのてんぷらがついて、ゴージャスの一言に尽きまする。

 それにしても、食べ慣れていない量のおかずは、食べられるごはんの予測がつけられないですね。

 最初に、ごはんをお替りしてしまったのは失敗でした。三分の二を食べた状態でお腹一杯に…。

 豪華な料理は、おかずでお腹一杯にしないといけないという鉄則を改めて思い知らされたのでした。

 いつも、この4分の1くらいのおかずでごはんを食べていますので。

 それでも、テーブル上の料理を完食できたのは、どの一品も素材の持ち味をしっかり引き出して、とてもおいしかったからです。

 カニは、殻を細かく砕いて執拗に中の身をほじくり出し、海老のてんぷらも尻尾までいただきましたぁぁぁぁぁ~。

 とくに海老の尻尾は香ばしくて、サクッとした歯ごたえと繊細な味で極上の一品。

 蕎麦をゆでたお湯や海老の尻尾など、あらためてオイラの嗜好のマニアックさに気づかされた旅でもありました。

 すっかり、お腹が一杯になり満足して部屋に戻ったオイラは、これからの長い夜を一人でどう過ごそうかと考えます。

 でも、旅館の豪華な部屋で一人というシチュエーションに、以前から是非一度やってみたいと思っていたことがあるのですよ。

 それは、文豪ごっこ

 老舗の温泉旅館に、一人こもって小説を執筆する。そして書いた原稿の気に入らない部分があると原稿用紙をくしゃくしゃに丸めて後ろへ放り投げる。かくして部屋の中は、丸められた原稿用紙で足の踏み場もないほどに、なんて。

 オイラは小説家ではないけれど、プチ川端康成やプチ井伏鱒二気分を味わえるかも。

 …ということで、原稿用紙の代わりにノートに小説を書いてみたんですよ。

 純文学は無理だから、ミステリーの短編を書いてみようか、と。

 タイトルは、「坂の上の雲」をパクって「坂の上のクモ男」としてみました。書き始めると、おお~、筆が進むじゃん。

 これはもしかして、江戸川乱歩賞を狙える傑作になるかも。

 一時間くらい書いて、一旦休憩にと大浴場へ行くことにしました。

 このホテルは、二つも大浴場があるらしいのですが、今回は琵琶湖が望める露天風呂のほうに入ります。

 あと、貸切の風呂もたくさんあって、さすが関西屈指の温泉の一流旅館だと思いました。

 そのせいか、広々とした浴室には先客が2人しかいません。浴槽は二つもあるのですが、ちょっとしたプールくらいの広さのある露天風呂に入っている人は誰もいないのですよ。

 琵琶湖の夜景と広々とした露天風呂を独り占め~!!

 これほどの贅沢はないのかも。師走の平日でしたけど、これだけすいているのは不況の影響もあるのかもしれませぬ。

 でも、逆に考えればこういう時期だからこそ、超贅沢な気分を味わえるのではないかと思いました。景気のいいときは、みんな一斉にリッチな旅行へ行きますもんね。

 今が穴場ですよ。是非、雄琴温泉へレッツゴー!!!

 あとで雄琴温泉をネットで調べてみると、こちらも今から約1200年前、伝教大師最澄が開いたと言われているそうですね。

 雄琴とは雅なネーミングだと思いましたが、平安時代の貴族、今雄宿禰の荘園があり、その「雄」とその邸からはよく琴の音が聞こえてきたことから、「琴」をとって雄琴と呼ばれるようになったとか。

 泉質は、アルカリ性単純温泉で無色透明ですが、肌がスベスベになるのが実感できます。

 効能は、神経痛や筋肉痛、打ち身、慢性消化器病、冷え症、疲労回復、美肌効果もあるそうですよ。

 生き返った気分で部屋に戻ってきて、先ほど書いた小説を読んでみたんですよ。

 なんじゃこりゃ~、こんなくだらない小説を書いたのは誰じゃ~

 温泉に入って疲労回復し、頭がすっきりしたみたいで…。

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