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血糖値の再検査って、どんなことをするの? ~ 医師と女子高生の会話から ~

 こんにちは。

 先日、冷めたうなぎの蒲焼を食べていて、のどに違和感が…。

 「また、のどに骨が刺さったのかよ、勘弁しちくり~」と、のどを鏡に映してみたんですよ。

 わっ、何じゃこりゃ~ぁぁぁぁ!?


 扁桃腺の部分が赤く腫れるのではなく、白く腫れ上がっている。痛いというより、のどに骨が刺さったような違和感があるのです。

 骨が刺さったから腫れたのか、はたまた、白く腫れ上がっているから骨が刺さったように感じるのか…。

 それを確かめようと、大口開けたまま、30分も悪戦苦闘したのですが、その実態をつかむことはできませんでした。

 耳鼻科へ行こうかどうしようか迷っているうちに、少しずつ改善してきたのですね~。

 ネットで調べてみたら、花粉症でのどが痛くなるのは珍しくないらしい。

 赤ではなく、白く腫れれば熱も出ないのでしょうか。

 白くなっているのはオイラから見て、右の扁桃腺。

 左は大丈夫なのですが、風邪をひいて赤くなったら、紅白ですよね。

 尾形光琳の「紅白梅図屏風」みたいな世界が、のどの中で展開できたら、録画してYouTubeに投稿しようかと考える今日この頃です。


 
 …ということで、今日はまた、「AYAちゃんの糖尿病事件簿」です。

 この「糖尿病シリーズ」。

 ほぼ隔週で、お送りしています。

 前回は「高血糖をほっておくと、どんな病気が起きるの?」という話題を取り上げました。

 今日が始めての方、この記事に興味のある方は、先に心と体のカテゴリのなかにある前回、前々回の記事をお読みいただければ幸いです。



 今日はその続きです。
 
 登場人物は、病院の院長先生と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、将来、看護師になることを夢見る元気な女子高生。

 血糖値の上がったお父さんを救うため、糖尿病について勉強しているという設定でしたね。
  
 前回、「糖尿病の合併症」について勉強したAYAちゃん。今日は、血糖値の検査について勉強します。

 それでは…。



3.血糖値の再検査って、どんなことをするの?  ~ 血糖値のタイムラグを調べる ~


● AYAちゃん「ところで先生、今度お父さんが受ける血糖値の再検査って、どんなことをするのですか?」


 再検査でよく行われるのは、「ブドウ糖負荷試験」だよ。これは、空腹時の血糖値を調べてから75グラムのブドウ糖溶液を飲んで、1時間後と2時間後の血糖値を調べるんだ。


● AYAちゃん「そんな甘いものを飲んだら、血糖値が上がってしまうじゃないですか。なんか、まずそうだし…」


 食後の血糖値の上がり具合を調べる検査だから、当然だよ。それにサイダーみたいな味で、結構おいしくて飲みやすいと言われている。


● AYAちゃん「血糖値の検査って、いつもお腹がすいているときにするんですね。それはブドウ糖溶液をおいしく感じてもらうためですか?」


 新しい解釈だけど違うね。ブドウ糖負荷試験は、糖尿病かどうかを診断するために行うんだ。糖尿病の人は、健康な人に比べて血糖値が大きく変動することがある。たとえば、空腹のときは誰でも血糖値が下がるわけ。糖尿病の患者さんでも、健康な人と同じくらいまで下がることがあるんだよ。


● AYAちゃん「お腹がすいているときは、健康な人か糖尿病の人か、見分けがつかないこともあるんですか」


 そう。そのため、糖尿病の検査をするときは、条件を一定にして行う必要があるんだ。ブドウ糖溶液を飲むと誰でも血糖値が上昇するよね。ただ、健康な人はそれほど血糖値は上がらないし、2時間も過ぎれば元に戻る。ところが糖尿病の患者さんは、一度上がった血糖値がなかなか下がらないんだ。


● AYAちゃん「どうして下がらないんですか?」


 血糖値を下げるのは、インスリンというホルモンの働きによるんだよ。糖尿病の人は、インスリンの分泌量が不足していたり、働きが悪くなったりしていて、2時間たっても血糖値が高い状態を維持してしまう。


● AYAちゃん「えっ? インスリン? ゆうこりんなら知っていますけど」


 誰それ?インスリンは、糖尿病を考えるときには、はずせない言葉だからよく覚えておいてよ。糖尿病についての記述がこの世に現れるのは、紀元前の古代エジプトまで遡るらしい。日本でも平安時代、御堂関白と言われ栄華を極めた藤原道長が、記録に残っている最初の糖尿病患者と言われている。


● AYAちゃん「へ~、そんなに昔から糖尿病があったんですか。藤原道長は日本史の授業で習いましたけど、それがインスリンとどう関係があるんですか?」


 大有りだよ。紀元前1500年には糖尿病がすでにあったということがわかっているんだ。だけど、それからつい最近の20世紀になるまで、重度の糖尿病患者にとって本格的な治療法がなかった。

 藤原道長は、食欲が旺盛で、のどがかわいてしきりに水を飲み、そのあと目が見えにくくなったと言われている。最終的には皮膚の感染症で亡くなったそうだけど、それまでさまざまな合併症で苦しんだそうだ。


● AYAちゃん「藤原氏って、『藤原氏にあらざる者は人に非ず』とか言って、栄華を極めた一族ですよね。いくらお金があって贅沢していても、健康じゃなければ楽しくなかっただろうな」


 藤原氏じゃなくて、『平家にあらざる者は人に非ず』だったと思うけど。藤原道長の詠んだ歌にこんなのがあったね。

『この世をば わが世とぞ思う望月の かけたることもなしと思へば』

 この世は自分のためにあると思う。今宵の満月が欠けているところがないように、自分も不満がまったく無いという意味だね。


● AYAちゃん「先生が私と違って、日本史や古文も得意なのはわかりましたよ。だからそれがどうインスリンと結びつくのですか?」


 藤原道長がそれだけ権勢を極めて、自分が思い通りにならないことがないなんて言っておきながら、糖尿病だけはどうにもならなかった。20世紀に入って糖尿病のメカニズムがわかるまでは、どうして病気になるのかわからなかったんだ。

 おしっこがたくさん出て、体がだるくなり、そのうちやせてくる。そんな患者さんの体力を保つために、たんぱく質や脂肪が豊富な食事を与える治療法が行われたこともあるんだよ。


● AYAちゃん「わっ、今と反対のことをしてしまったんですね」


 そう。軽度の病気の患者さんは何とか持ちこたえられたんだけど、重症の患者さんは、血液が酸性に傾き、こん睡状態になって死んでしまったんだ。


● AYAちゃん「紀元前1500年から20世紀というと、約3500年ですか。そんなに長い間、糖尿病は原因不明の難病だったわけか」


 当時は、病気になると水を飲み続け、肉や手足がおしっこに溶け出して、やがて死に至ると恐れられていたんだね。ところが、1921年に、インスリンが発見されて重症の糖尿病患者さんの命を救うことができるようになったんだよ。


● AYAちゃん「すごいですね、インスリンって。これからは、インスリン様と呼ぼう。略して、インリン様か」


 また、マニアックな。インリン様を知っているなんて、AYAちゃんはプロレスも好きなんだね。


● AYAちゃん「そういう先生だって、マニアックですよ」


 そんなことより、インスリンって、どこで作られるかわかる?


● AYAちゃん「(頭がプロレスモードに切り替わってしまったAYAちゃん)そういえば、『ハッスル』の試合をテレビで録画しているんだったわ。早く帰ってみなくちゃ。先生、私ちょっと用があるんでこれで失礼します」


 えっ?お父さんの血糖値の話はもういいの?


● AYAちゃん「大丈夫ですよ。今日からガンガン減量させて、血糖値を下げさせますから。じゃ、先生。今日はありがとうございました。お父さんの検査結果が出たら、また来ますね(走って部屋から出て行ってしまうAYAちゃん)」


 まったく…。


        (再来週に続きます)

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