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曽我梅林 ウォーキングストーリー

 こんにちは。

 今や春たけなわですね。昔は、春というと暖かくなって花が咲き、また新年度で心機一転、心浮き立つ季節でした。

 そういう気持で春を迎えたいと思いつつ、涙目やくしゃみ、鼻水でゆーうつな季節となってしまったのが残念っす。

 でも、舞い落ちる桜の花びらの中を歩くと、そういったネガティブな部分を一時忘れるような幸せな気分になったりします。

 桜をテーマにした歌が昔はもちろん現在のヒット曲としていくつも思い浮かぶのは、日本人のDNAの中に桜を愛でる心がインプットされているからでしょうね。

 しかし、春といえば桜だけではありませぬ。ショッキングピンクの洪水のごとく咲き誇る桜はインパクトがあって好きですが、少し地味に慎ましやかに咲き誇る梅もまた春の醍醐味のひとつかと…。

 そこで、花粉の大量飛散が始まる寸前の二月下旬、久しぶりに観梅へ行くことにしたのです。

 去年は、近くの池上梅園へ行ったら、ほとんど終わっていたのでしっかりリベンジの意味を込めて。

 せっかく行くなら、梅の名所と呼ばれる場所へ行こうと考えたのでした。

 関東で梅の名所といえば、まず水戸の偕楽園を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

 確かに、日本三名園の一つと言われるだけあって見事な景色ですが、せっかくならまだ行ったことのないところへ行ってみようか、と…。

 と思って、思いついたのが曽我梅林。

 知る人ぞ知る、関東の梅の名所なのですね~。

 行ったのは、オイラの誕生日。平日だったのですが、土日にも仕事をしていたので、自分への誕生日プレセントにしようと考えたのです。

 まず、例によってネットで検索した最安ルートで現地に向かいます。

 できるだけ私鉄を利用しようと、東急線から小田急に乗り継ぎ、新松田駅に降り立ちました。

 すぐ近くのJR松田駅から御殿場線に乗り換え、目的地の下曽我駅へ行こうと考えたのですよ。

 新松田駅を降りたら、平日なのに思ったより混んでいました。中高年の方たちもやはり観梅に行かれるみたい。

 バスに乗る人たちが多いけれど、電車があるのに…と思ったら、御殿場線は次の電車が来るまで40分も待つ必要があるのでした。

 一応、都会育ちとしては、そんなに長い時間電車を待つことがほとんどないのでギョッとします。だから皆さん、バスに乗ったのですね。

 それじゃ、オイラも、とパスに乗ろうとしたら、ちょうどバスが走り去ってゆくところでした。

 うぬぬ、せっかくネットで乗り換え案内を調べたのなら、料金だけではなく接続も調べておけばよかったと悔やんでも後の祭り。仕方ないから、次の電車までそのあたりをブラブラ歩いて時間をつぶそうと考えました。

 でも、バスや電車に乗らない多くの観光客は、片手に曽我梅林のパンフを持って商店街を同じ方向に歩いて行くのですよ。

 もしかして、曽我梅林まで歩いてゆけるのかしらん、とあまり考えもせずについて行ったのです。

 そしたら、はるかかなたに先ほど乗り損ねたバスが国道を右折しているのが目に入りました。

 あそこを右折するのですな、と曽我梅林へ向かうと思われるグループを追い越し、国道を同じ方向へ向かってぐんぐん歩きました。

 右手に線路が切れ切れに見えているので、線路に沿って歩けば迷わないだろうと…。

 しかし、歩いても歩いても、次の駅が見えない。都心と地方とでは、駅の間隔が相当違うのだと改めて思い知らされました。

 30分ほど早足で歩き、どこまで来たのか不安になった頃、近くを電車が走り抜けて行きます。

 行き先は…、え~!? 小田原行き?

 御殿場線ではなく、小田急の線路に沿ってひたすら歩いていたのでした。

 戻らねば。しかし、時計を見ると、御殿場線の次の電車まであと10分。

 その次の電車はずっと後になるでしょうし、ここは走って松田駅まで戻るしかない。

 決断の早さは、信長が浅井の裏切りにあって、朝倉攻めの途中に京都へ逃げるときと同じだったかもしれませぬ。

 そこから、秀吉の中国大返しのごとき急行軍が始まったのでした。

 国道246号を、「走れメロス」の心境でひたすら走ります。車道が渋滞していたので、路線バスを2台も追い抜き、老人がゆっくりこぐ自転車を追い越し、疲れて早足になったりもしたのですが、それでも止まって休むことはありませんでした。

 東名高速の高架の下をくぐり、ようやく松田駅入り口の看板が見えたときは電車が来るまであと3分。

 もう無理だからあきらめようか、と一瞬思ったのですが、とにかくベストを尽くすべきではないか。だめもとでチャレンジしてみよう。

 そこから約200メートルを最後の力を振り絞ってロングスパートをかけ、商店街を疾走します。

 前を走る2台の自転車は、周りの人から見たら、ランナーを先導する白バイに見えたかもしれませぬ。

 駅前の人たちの間を縫うように駆け抜け、自販機で切符を買うとあと1分。切符にスタンプを押してもらっているオヤジがいて、オイラと同じ電車に乗るらしく駅員さんから「もう電車が来てますよ。急いでください」と言われているのが耳に入りました。

 前を全力疾走で走るオヤジのあとを追い、オイラもホームの階段を駆け上がります。ホームに上ったら、電車がホームの50メートル以上も先に停車しているではありませんか。

 何でこんな長いホーム作るんだよう、もっと手前に停まれよう、と心の中で悪態をついて走りました。

 いつもなら、前を走るオヤジをゴール手前で抜くのですが、ロングスパートで体力を使い果たしていたオイラは、そんな余力は残っていなかったですね~。

 殊勲のオヤジ二人が電車に入るのを待っていたようにドアが閉まりました。

 さすがにへとへとになり、席に腰かけると体中から汗がドバッと吹き出します。周りの人たちは、この寒いのに何でそんなに汗かいてるの?と奇異の目を向けます。

 注目を集めつつも、何で誕生日なのに、こんなに苦しまなきゃいかんのじゃ~と考えました。もっとも、考えようによっては、この年でロングスパートができる体力があることが、一番のプレゼントかもしれないと思いましたが…。

 でも、またこんなことをやったら確実に寿命は縮まりますね。

 それはともかく、ウォーキングの前に完璧に体力を消耗したまま、目的地の下曽我駅に到着しました。

 駅前の商店に無人販売所があって、缶コーヒー2本150円の表示が。

 野菜とかはたまに見かけますけど、缶コーヒーの無人販売は珍しい。そのリーズナブルさに惹かれて、さっそく購入しました。

 ヨタヨタしながらも、ガイドブックを見つつ、最初の観光スポット中河原梅林へと向かいます。

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 一口に曽我梅林といっても、三か所に分かれているのですか。

 曽我といえば、日本三大仇討ちの一つ「曽我物語」の主人公、曽我兄弟の故郷として有名だそうです。

 子供向きに書かれた「曽我兄弟」という小説を読んだことがありますけど、日本史のなかではあまり取り上げられていないのでかなり忘れた部分が…。ここは曽我兄弟にちなんだ史跡もあるそうですね。

 それはあとでお話するとして、曽我の梅は、そのずっと後、今から600年以上も前の北条氏の時代にはじまるらしい。

 なんでも、梅の実を兵糧用にするため、城下に多くの梅の木が植えられたのだとか。

 江戸時代になると、小田原藩主によって梅の栽培が奨励されたみたい。名産の梅干しは、宿場町でも重宝されたのですね。

 曽我梅林は、そうした食用の梅を観賞用に開放しているのだそうです。

 確かに、水戸の偕楽園と違って、観賞用だけではなく果樹園のなかにいるような気分にもなりました。

 行ったのは2月の終わりでしたから、少し見ごろは過ぎているような気もしましたけど、かわいらしい花と梅のいい香りを堪能することができました。

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 桜とちがってパッとゴージャスな気分にはならないですけど、梅の花は何となくやさしい気持ちになって癒されます。

 …と安らかな気分で梅を眺めていたら、突然、目のかゆみとくしゃみ、鼻水の発作が。行った日は、暖かく、風が強かったので、まさに花粉日和の一日でしたね。 

 来年の観梅は、マスクを持って行くべきだと気づかされました。

 多少、靄もかかっていて、本来は梅と富士という日本人の琴線に触れる絶景を堪能できなかったのは少し残念。

 梅と富士ではなく、桜と富士のほうがベストマッチングかもしれませんけど。

 次に向かったのは、中河原梅林のすぐ近くにある瑞雲寺。

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 このお寺は、小田原北条氏の家臣が創建したのですか。

 境内にも梅が咲いていて、お寺の建物と梅の花もまた美しい景観を醸し出しています。

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 同じく境内には、曽我自修学校発祥の地の石碑もありました。

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 ここは、明治時代に、このあたりで唯一の私学として開設された「自修学校校舎」の跡地だそうですね。

 当時、小学校制度は全国的に普及したものの、一般の人たちはそれより上級の学校への進学は不可能に近かったそうです。そこで当時の住職が、寺の本堂で高等教育を行い、やがて校舎の建設を行ったとのこと。

 その学校は現在、別の場所に移り、今も高等学校として大きく発展しているそうです。

 多くの石仏があったり、裏山からは市街地の展望が広がっていたりでみどころが多いお寺でした。

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 今回は、本来のウォーキングコースの前にアクシデントがありましたので、全部は書ききれませんでした。

 このあと、またしても悪戦苦闘の行軍になるのですが、続きは次回。

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