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「病の基本としくみ」が海外翻訳出版されました~♪ with糖尿病にはどんな種類があるの?

 こんにちは。

 暑いですね~。

 ここまで書いて、一瞬、記憶が飛んでしまうくらい暑いです。

 早く書かないと、今日のネタを忘れてしまいそうなので、早速行かねば。

 二年前、「病の基本としくみ」が出版されたときは、皆様に大変お世話になり、どうもありがとうございました。

  遅ればせながら先月、「病の基本としくみ」が台湾と香港で、翻訳出版されたということが判明いたしましたぁぁぁ~

  本のタイトルは、「人体疾病学習大百科」となっていますが、内容は日本語を忠実に中国語に翻訳していただいているようです。

 台湾の方たちからは、今回の大震災でももっとも多くの義援金を送っていただいたそうですね。本の翻訳出版ともども、とても感謝しております。

 この本が少しでも、健康のお役にたっていただければうれしいです。

 ちなみに、売っている台湾の書店のホームページはこちら

http://www.books.com.tw/exep/prod/booksfile.php?item=0010508249

http://www.iread.com.tw/ProdDetails.aspx?prodid=B000160323

http://www.kingstone.com.tw/book/book_page.asp?kmcode=2014290249399

http://shopping.pchome.com.tw/?mod=item&func=exhibit&IT_NO=DJAO1A-A56584369&SR_NO=DJAO1A&ROWNO=3

 翻訳ソフトを使えば意味は大体つかめるのですが、購入の仕方がよくわかりませぬ。

 オイラの名前の一部の漢字は、中国語にはないようですが…。

それはともかく、書店ごとに本の値段が違うのですね。本の紹介の仕方も、日本とは若干違う点があってなかなか興味深いです。

 
 さらに…

「病の基本としくみ」続編の出版が決定しましたぁぁぁぁぁぁ~

 前回は、病気のメカニズムがコンセプトでしたが、今回は、予防と治療にウェートを置いた本になりそう。

 ほかにも、時期は未定ですが、ビジネス関連の本の出版が決っておりまして、今年は暑くて忙しい夏になりそうです。


…ということで、今日は、海外翻訳出版と続編の出版を記念しまして、久々に、「AYAちゃんの糖尿病事件簿」を復活してみようか、と…。

 調べてみたら、このネタは10ヶ月ぶりなのですか。

 書いた本人が内容を忘れているのだから、前回の続きからでは支離滅裂になりますね。前回と重複するところがありますが、切りのいいところから行きまっす。

 登場人物は、病院の院長先生と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、将来、看護師になることを夢見る元気な女子高生。

 血糖値の上がったお父さんを救うため、糖尿病について勉強しているという設定でしたね。

 今回は、糖尿病にはどんな種類があるのかが話題になります。

 それでは…。


糖尿病にはどんな種類があるの?
 ~ 血糖値が高くなる仕組みによって、4つのタイプに分けられる ~



 まず、「1型糖尿病」と呼ばれるタイプ。これはさっき言ったすい臓のベータ細胞が破壊されて起きる病気だよ。結果としてインスリンの分泌量が少なくなってしまうんだ。


● AYAちゃん「えっ?どうして破壊されてしまうんですか?」


 たとえば、風邪や風疹、おたふくかぜなどのウィルスに感染して、自己免疫反応が起きるケースが考えられるね。ちなみに自己免疫反応というのは、本来自分の体を守る免疫の仕組みに異常が起こり、自分の体を攻撃してしまう反応だよ。


● AYAちゃん「それじゃ、この病気のタイプは、うちのお父さんみたいにカロリーの摂りすぎで高血糖になったわけじゃないのですね」


 そう。おたふくかぜや風疹などのウィルスが原因になる場合が多い。だから子供でも若者でも病気にかかるんだ。10歳ぐらいで発症することが多いから、以前は「若年性糖尿病」と言われたこともある。でも中年以降に発症することもあるから、「1型糖尿病」と呼ばれるようになったんだけど…。ただ、日本ではこのタイプはごく少数だよ。


● AYAちゃん「なるほど。うちのお父さんが気をつけなければいけないのはどのタイプなのですか?」


 それは「2型糖尿病」だね。日本でもっとも多いタイプだよ。40歳以上に多く見られて、食べ過ぎや運動不足、加齢や肥満などさまざまな要因が加わって発症するんだ。


● AYAちゃん「まさにビンゴですよ。うちのお父さんはほとんど当てはまります。ジムに通っているって言っても、最近はトレーニングの合間に休んでいる時間のほうが長いみたいだし…」


 それから忘れてはいけないのは、遺伝的な体質だね。AYAちゃんのおじいさんやおばあさん、お父さんの兄弟で糖尿病の人はいるかな。


● AYAちゃん「えっ?そういえば、おばあちゃんの親戚に糖尿病の人がいますよ」


 そうなの。2型糖尿病になる人の多くは、もともとインスリンの分泌量が少なかったり、インスリンの効き目が悪かったりというような遺伝的な体質があるんだよ。だから気をつけるに越したことはないよ。


● AYAちゃん「(ガーン。先生の白衣をつかみながら)それじゃ、うちのお父さんは糖尿病になりやすい体質なのに、私がカロリーの高い料理をたっぷり食べさせてしまったということですか。どうしよう。お父さんが糖尿病になったら私の責任だわ」


 ちょっと、血相変えて白衣をつかまないでよ。まだお父さんは「境界型」だし、これから食べすぎや運動不足を改善していけば発症を防ぐこともできるんだよ。


● AYAちゃん「あっ、そういえば、糖尿病の人はお母さんのほうの親戚だから、お父さんとは血のつながりがないんでした。


 ふう。まったく、人騒がせな…。


● AYAちゃん「あっ、でも。(再び、先生の白衣をつかむ彩ちゃん)そうしたら私が糖尿病になりやすい体質なんじゃないですか。わっ、それなのに、こんなカロリーの高いケーキを食べてしまった」


 自分で勝手にケーキを作ったくせに。何度も言っているように、糖尿病になりやすい体質でも気をつければ健康に暮らすことができるんだよ。たとえ糖尿病になったとしても、節制していれば健康な人と変わらない生活ができる。だけど日本ではここ40年で、2型糖尿病が急増しているんだ。それ以前では、遺伝的な体質を持っている人でも糖尿病を発症する例は少なかった。


● AYAちゃん「えっ?昔の人は根性があったから病気にならなかったんですか?」


 またわけのわからないことを。前にも話したんだけどな。根性はともかく日本がまだ豊かでなかった時代、多くの人たちは質素な食事を摂り、体もよく動かしていた。好きなものを自由に食べられるようになったのは最近だよ。車や家電製品も普及して、あまり体を動かさなくていい便利な時代になったんだね。


● AYAちゃん「そうか。だから「ALWAYS 3丁目の夕日」っていう映画がヒットしたみたいに、血糖値の心配が少ない貧しかった時代をみんな懐かしんでいるんですね」


 血糖値までは考えていないと思うけど…。


● AYAちゃん「ところでさっき先生は、2型糖尿病って、インスリンの分泌量が少なくなるほかに効き目が悪くなるっておっしゃっていましたよね。具体的にはどうなるんですか?」


 大騒ぎしたわりには大事なことをよく覚えていたね。すい臓のベータ細胞から分泌されたインスリンは、筋肉や肝臓、脂肪組織などに運ばれる。それらの細胞の表面には、インスリンを受け取る「受容体」と言われる部分があるんだよ。


● AYAちゃん「何ですか? 受容体って」


 細胞の表面にあるキャッチャーミットと言ったらいいかな。ここにインスリンが結合することによって、血液中のブドウ糖がエネルギーとして利用されるんだ。


● AYAちゃん「昔、遊園地に、鬼の的にボールを当てるとガォーって叫び声があがるゲームがありましたよね。それでインスリンの効き目が悪くなるとどうなるんですか?」


 インスリンはちゃんと分泌されているのに、血糖値が下がらないんだ。細胞にブドウ糖が入るための扉が開かないと言ったらいいかな。


● AYAちゃん「えーっ!? ボールがちゃんと的に当たっているのに、鬼がガォーっていうリアクションをしないと遊園地に苦情が来ますよ」


 困った状態だよね。食べすぎや運動不足などさまざまな誘因があると、細胞のキャッチャーミットである受容体に異常が起こる。結果的にインスリンの効きが悪くなるんだ。このような状態を難しい言葉で「インスリン抵抗性」と言うんだけど。


● AYAちゃん「そうか。糖尿病にならないためには、大切なすい臓のベータ細胞や細胞のキャッチャーミットがおかしくならないように気をつけないといけないんだ」


 そう。早く血糖値を正常に戻す必要があるね。それから糖尿病の別のタイプとして、ほかの病気が原因となって発病するものがある。


● AYAちゃん「具体的にはどんな病気なんですか?」


 たとえば、すい臓やホルモンの病気によって血糖値が高くなり、糖尿病が起きるんだ。だから「2次性糖尿病」とも言われている。


● AYAちゃん「すい臓の病気というとガン?」
 

それもあるね。すい臓がんは、60歳以上の男性に多いんだ。症状がほとんどないから早期発見が難しいんだけど、糖尿病の症状が出て、調べてみたらガンだったというケースもあるよ。


● AYAちゃん「糖尿病とガンのコラボは困りますよ」


 確かに。それから膵炎が原因になって糖尿病になることもあるんだ。膵炎はアルコールを大量に飲みすぎるなどが原因ですい臓に慢性的な炎症が起こり、すい臓の細胞が徐々に破壊されてゆく病気だよ。


● AYAちゃん「アルコールはカロリーも高いんですよね。お父さんの心配な糖尿病のタイプにも影響するんでしたよね」


 そう。アルコールの大量摂取は、さっき話した「2型糖尿病」、そしてこの「2次性糖尿病」、どちらのルートからも糖尿病に直結するんだよ。


● AYAちゃん「入り口が同じで、どちらのルートを選んでも糖尿病がゴールなら、最初から行かないのが賢者の選択だわ。ところでさっきの話に戻りますけど、ホルモンの病気って、どんなものがあるんですか?」


 たとえば、「クッシング症候群」や「褐色細胞腫」などの副腎の病気が多いね。


● AYAちゃん「難しい病名ですね。副腎って、腎臓と関係があるんですよね」


 左右の腎臓の上に帽子が乗るような形であるから副腎と呼ばれるんだけど、直接腎臓と繋がっているわけじゃないんだ。副腎は、脳にある下垂体や首のところにある甲状腺とともにホルモンを分泌する器官で、内臓の働きを調整する役目を果たしている。これらの器官がダメージを受けると、血糖値が高くなることがあるね。


● AYAちゃん「でも、2型糖尿病みたいに、インスリンの分泌が少なくなったり、細胞のキャッチャーミットに異常が起こったりするわけじゃないんですね」

 
( 次回はいつになるかわかりませんが、一応続く予定です )

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