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平清盛と新・平家物語2 ~ワイルド清ちゃん、政子ちゃんとエレガント頼ちゃん~

 

 スギちゃんのネタをパクリ続けていたら、ご本家が入院しちゃったぜぇ。

 

 それにしても、10メートルの高さからダイブするなんて、まさにワイルド。

 

 スズメバチに追いかけられて必死で逃げたオイラには、とてもワイルドを語る資格はないと感じる今日この頃です。

 

 ご本家には、はやく回復してほしいと思います。

 

 

 さて、前回の続きの大河ドラマネタ、平清盛と新・平家物語の比較文化論から。

 

 

新・平家物語は、大河ドラマの10作目だったのですね。

 

それを記念して、豪華なキャスティングが話題になったとか。

 

前回も書きましたが、確かに、主役クラスの俳優が顔を揃え、まさに大河ドラマのオールスターゲームを見るような雰囲気でした。

 

配役は、お手数ですが、前回のブログをご覧ください。

 

新・平家物語の視聴率は、平均が21.4%。最高が27.2%。初回が17.3%だったそうっす。

 

視聴率は苦戦していた印象もあったのですが、この数字はやっぱりすごい。

 

これだけのキャストですから、当然かもしれませんが…。

 

しかし、鳴り物入りではじまったドラマですが、当初の評判は芳しくなかったみたいなんですよ。

 

 当時中学生だったオイラでも、まわりの大人たちの悪評を覚えているくらいですし。

 

 理由いろいろあったでしょうけど、もっとも大きいのは。若い頃の清盛がヘラヘラしていつも薄笑いをしている軟弱な人物として描かれていたからだと記憶しています。

 

 当時の仲代達矢といえば、黒沢映画で三船敏郎の敵役を演じたということで、強面のイメージがありました。

 

 どんな迫力ある清盛を演じるのかと思いきや、若いころは綺麗な衣装を着て、品行方正な御曹司として描かれている。

 

 それが、ひ弱な清盛なんか見たくないという意見を呼んだのかも。

 

 当然、その点は、松山ケンイチ演じる平清盛の脚本家や演出家の耳に入っていたのでしょう。

 

 平清盛と新・平家物語の清盛の青年期の描き方はかなり違っていましたね。

 

 新・平家の当初の悪評があったから、若いころの清盛をワイルドな海賊の御曹司みたいにしたのかも。

 

 オイラには、ゲームに登場する勇者みたいに見えましたが。

 

 歴史上の英雄の若い頃をワイルドに、言い換えれば汚らしく描くのは視聴者の共感を呼ぶという固定観念があるのかもしれませぬ。

 

 みんな関白になった秀吉より、蜂須賀小六たち野武士たちと一緒になって走り回っていた頃の日吉丸や木下藤吉郎のほうが好きですし。

 

 信長も、青年期は汚いのが定番ですし。

 

 それにしても、先週の北条政子の登場シーンはワイルドすぎるのではないか、と…。

 

 志村けんのバカ殿様に出てくる優香姫をイメージしてしまったのは、オイラだけでしょうか。

 

 

それはともかく、史実は言うまでもなく、巨匠・吉川英治原作の新・平家物語が近かったのでしょうね。

 

ワイルドは嫌いではないけれど、あまりパターン化しすぎるのも芸がなさすぎるような気がします。

 

 

ところで、平清盛の始めの頃、どこかの市長が「画面が汚い」と言ったことがありましたね。

 

 オイラは汚いとは思いませんでしたが、なんか白いベールがかかっているなという気はしました。

 

 経験はないけれど、きっと軽い白内障の患者さんは、こんな見え方なのではないかと思いながら見ていたのです。

 

 近くはわりとよく見えるのですが、背景がぼんやりして見え辛く感じたり…。

 

 もしかして、NHKさんがあまり見せたくない部分がそこにあったりして。

 

 また新・平家物語を引き合いに出しますけど、セットの豪華さがすごかったらしいですよ。

 

当時の平安貴族の館をしっかりと細部まで再現していたとか。

 

そのすごさをウィキペディアの文章から引用させていただきますと…。

「どこの寺で撮影した?」と問い合わせが来るほど豪華で大掛かりなセットが組まれ、特に義経と弁慶が対決した「五条大橋」は2重のアーチ型の大セットだった。

清盛が使用する牛車はあまりの大きさにさすがに再現できず、屋形の中が二畳強、輪の大きさが直径1.5mの小型のものを特注したが、それでも他のセットを組むスペースがなくなった」

「テレビ草創期の原点に帰るべく舞台演出を意識したスタジオ収録のみで収録され、唯一のロケはドラマ冒頭の厳島神社での平家納経奉呈のシーンのみとなった」

 

当時のテレビの画質は今ほど良くはなかったですが、豪華絢爛たる殿上人の世界が伝わってきました。

 

現在の平清盛が、新・平家物語を意識したとすれば、この点でしょうね。

 

 とても今の大河の予算では、当時のようなすごいセットを作ることができない。

 

 しかも、今のテレビのハイビジョン技術は、俳優の顔の小じわまで鮮明に映し出すとか。

 

 

 NHKは、清盛の画面について、新しい表現方法を試したと言っておられるそうな。

 

でも、オイラのようなひねくれた人間から見ると、チープなセットのボロが出ないようにぼやかしていると思ってしまうのですが…。

 

 ハイビジョンの映像なら、張りぼてのセットを一瞬で見破ることができますし。

 

 お金があって豪華なセットが作れるときは映像技術が高くなくて、映像技術が高くなったらお金がなくて豪華なセットが作れなくなった。

 

 夏目漱石の草枕のように、「とかくに人の世は住みにくい」と考えてしまう今日この頃です。

 

 

 それにしても、内裏の庭によく出てくる赤い橋。

 

 「篤姫」のときの江戸城の庭にあった橋とクリソツだと思うのはオイラだけでしょうか。

 

 もしかして、使い回し?

 

 昔と現在の時代劇において、セットの一番の違いは、広さにあるような気がします。

 

 江戸城の大奥にしても、内裏にしても、最近の大河ドラマは、御殿の広さが一回り狭くなっている。

 

 これも緊縮財政の現れかも。

 

 このペースでいったら、いずれ将軍謁見の間が、六畳一間になってしまうのではないかと考える今日この頃です。

 

 こんな粗探しばかりする輩がいるから、画面を白くぼやけさせたくなるのでしょうけど。

 

 

 

 さて、最初の頃、苦戦した新・平家物語ですが、清盛が晩年になり、源氏が少しずつ台頭するようになると、評判がうなぎ上りに上がって行ったのです。

 

 それは、大俳優仲代達矢がスキンヘッドになり、頼朝に対する迫真の怒りの演技に負うところが多かったと思います。

 

 正直、あまり覚えていないのですが、新・平家物語の評価が変わったのは、清盛が入道してからのような気が。

 

 かつらではなく、ホントに髪の毛を剃ってスキンヘッドにしちゃったのですね~。

 

 てなもんのやの珍念を引き合いに出すまでもなく、当時からお坊さんのかつらは定番でしたから。

 

 出家のシーンの収録の前日、断髪式として、中村玉緒、藤田まこと、和泉雅子らの立会いのもと行われたそうです。

 

 その模様をニュースかなんかで見た記憶があるので、大きな注目を集めたのでしょうね。

 

 大俳優仲代達矢が、頭を丸めるほど気合が入っている大河ドラマなら見てやろう、みたいな。

 

 実際の演技も、気合が入りまくっていました。

 

 今でも、目を見開き、青筋を立てて虚空を睨む清盛のド迫力の表情が目に浮かびまする。

 

 もし、あのものすごい形相で睨まれたら、平清盛で頼朝を演じている岡田くんはどうなってしまうのか。

 

逆に、可哀そうと同情票が集まるかもしれませぬ。

 

 やっぱり、ド迫力の清盛に対抗しうる頼朝が必要なのですね。

 

 この点では、新・平家物語の頼朝を演じた高橋幸治のキャスティングはベストでした。

 

 高橋幸治といえば、天と地との武田信玄や宮本武蔵を演じた名優。背筋が寒くなるような冷たい目が印象的っす。

 

 怒り狂っている動の清盛に対して、冷徹に一歩ずつ平家を追い詰めていく静の頼朝との対比。

 

 そのコントラストの見事さが、大きな魅力になっていたのです。

 

 

 平清盛のケンイチ君の頭はホントに剃ったように見えますね。

 

 技術の進歩は、頭にも表れているようで。

 

 

 新・平家物語の評価のターニングポイントは、スキンヘッドでしたから、清盛のケンイチ君も是非チャレンジして欲しかったかも。

 

 ただ、超ド迫力清盛は、尋常じゃない冷たい目を持った頼朝がいてはじめて引き立ちます。

 

 やっぱし、頼朝がアッコちゃんの彼氏ではやばいかも。

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