ダイエット、カロリー摂取と消費にまつわるエトセトラ with 脳卒中と認知症の関係 医師と女子高生の会話から

 こんにちは。

 諸般の事情でご無沙汰しておりました。

 本日はダイエットと脳卒中のお話です。

 12月5日の記事の続編でもありますので、御用とお急ぎでない方はこちらのページもご覧いただければ幸いです。

 さて、もう忘れてしまいましたが、前回はそれぞれの人にとって必要な一日のカロリー量を算出したのでした。

 調べてみると、生活強度別にみた一日の必要エネルギー量もおおよそ計算できるそうなんですよ。

 たとえば、標準体重1キログラム当たりのエネルギー量を次の3つに分ける。


 軽労働 25~30kcal
 中労働 30~35kcal
 重労働 35kcal


 標準体重というのは、BMIという数値でよく表されます。

 それは、身長(m)×身長(m)×22

 オイラの場合だと、身長1.75m ×1.75m×22で、67.375キロが標準体重。

 その数字に、自分の一日のライフスタイルを考え、上記の軽労働から重労働に必要な標準体重1キログラム当たりのエネルギー量をかければいいわけですな。

 つまり計算式は次のようになりまする。

 身長(m)×身長(m)×22×標準体重1キログラム当たりのエネルギー量

 上記の式をオイラに当てはめてみると

 身長1.75m ×1.75m×22×35kcal = 2358.125kcal

 本来、重労働というのはスポーツ選手や肉体労働者らしいので、いくらハードでもウォーキングは中労働みたいなのですが。

 まあ、多少下駄を履かせて、オイラにとって、一日に必要なエネルギー量は、2358.125kcal と出ました~♪


 それに対して、やばかった当時はこんだけ~食べていたんですよ。

 たとえば、当時の平均的な一日の献立は…

朝食
 食パン(バター付)一枚 260 kcal
 オレンジジュース  116kcal
 プレーンヨーグルト  66kca
 あんぱん 半分  110kcal
 バナナ  80 kcal
 リンゴ  106 kcal

昼食
 てりやきマックバーガー  538 kcal
 マックフライポテト(S)   230 kcal
 コカ・コーラ(M)   140 kcal
 チーズバーガー  303 kcal

※ マックフライポテトがMサイズだと 420 kcal

おやつ

 クリームぱん  260kcal 
 ココア  125kcal

※ ハンバーガーだと 251 kcal、カレーパンだと 398kcal

 おやつと夕食の間のおやつ
  アーモンドチョコレート(81.6g)4分の一  114kcal
  のど飴(1粒) 16kcal

夕食
 ご飯(茶碗)大盛り2膳  500 kcal
 納豆 85 kcal
 味噌汁(豆腐) 47 kcal
 おでん(セット)306 kcal
 グリーンサラダ 80 kcal
 ポテトコロッケ 230kcal

夜食
ドラ焼き 280 kcal

そのほか
  一日に 缶コーヒー 加糖3本 150kcal


合計、な、なんと、4142 kcal


  一日、2000キロカロリー近くオーバーしていたことになるわけですか。

 ちょっとばかり運動していたとしても、これでは太らないほうがおかしいっす。

 これだけ毎日食べていたのに、それでも一応は標準体重の範囲内だったのはある意味すごいかも。 

 そんなにいいものを食べているわけじゃないのに…。

 マックが昔、60円バーガーをはじめた頃は、いよいよオイラの時代が到来したぞと喜んだものですが、その頃から太り始めていったみたい。

 値段の安さとカロリーの低さは、決して比例するものではないのですな。

 おかげさまで今は、176センチの66キロ台を維持しています。

 なぜか身長が1センチ伸びたのですが…。

 それはともかく、内臓脂肪があった頃と比べてかなり体調が改善しているのがわかります。

 まず、日中眠くなくなりました。

 太っていた頃は、昼食後、殺人的な睡魔と闘い、敗れて眠ってしまうことがしばしば。今は、日中はすっきりと過ごせています。

 ウォーキングは、同じ3万歩歩いても、翌日の体調が全然違いますね。前は、疲れて午前中はグロッキー状態でしたが、今は多少の快い疲労感が残るぐらい。

 歩くのもすごく楽ですよ。自分で歩いていながら、動く歩道に乗っているみたいで。

 今まで8キロの鉄アレイを持って歩いていたのがなくなった計算になるのですからそれも当然ですな。

 いずれオイラのダイエット法を書いてみたいけれど、やはり50キロくらいやせないとインパクトはないかも。

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 さて、今日は、ブログのほうの「脳の病気シリーズ」。

 本とブログとの微妙な違いを比べてみるのも面白いかもしれませぬ。

 前回は「脳卒中の後遺症は、どんなものがあるの?」という話題を取り上げました。

 

 今日が初めての方、この記事に興味がおありの方は「心と体」のカテゴリの中にある前回、前々回の記事をご覧いただければ幸いです。

 今日はその続きです。
 
 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。

 将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定でしたね。  
 
 今回は、「脳卒中と認知症の関係」が話題になります。

 それでは…。


< 脳卒中と認知症の関係 >


 脳卒中というのは脳がやられてしまう病気だよね。すると脳がつかさどる精神に障害が起きる場合が多いんだ。

● AYAちゃん「たとえばどんな症状が現れるんですか?」


 心の変化としては、うつ状態になることがある。脳の侵された場所に関係があると言われているんだけど、片まひが起こって体が不自由になれば、気分が落ち込むのは無理もないかもしれないね。それから物事に無関心や無欲になることもあるんだ。これも脳の中の『やる気』を起こす部分に障害が起きるからだと考えられている。


● AYAちゃん「傍から見たら、せっかく脳卒中がよくなったんだからしっかりしなさいよって言いたくなるかもしれませんね。周りの人たちはどのように接したらいいんですか?」


 これらの症状は一種の病気だから、励ましてもなかなか良くならないんだよ。とくにうつ状態の人を励ますのはかえって逆効果で、症状を悪化させることもあるから気をつけたほうがいい。
 まわりの人たちは、本人の話をよく聞いてあげることが大切だね。気軽に精神科の先生に相談してみるのも必要だよ。それから無関心・無欲の場合は、さっき言った視野障害を起こしている場合があるんだ。


● AYAちゃん「右の脳に障害が起きて、左側の視野が欠けてしまうというか無視してしまうんでしたっけ」


 そう。その場合は、その症状を回復させるリハビリを行うとよくなることがあるね。


● AYAちゃん「まわりの人たちが、無関心・無欲が脳卒中の後遺症だと気づかないと回復が遅れるかもしれないんだ」


 そうだよ。ほかにも脳卒中でいろいろな感情の障害が起きることがある。たとえば、テレビでメロドラマを見ながら笑ってしまったり、バラエティー番組を見ながら泣いてしまったりすることもあるんだ。


● AYAちゃん「私もたまにメロドラマを見ながら笑っちゃうことはありますけど…」


 そういう意味じゃなくて。この場合、『感情失禁』と呼ばれる病気なんだよ。そのほかにも怒りっぽくなったり、頑固になったり、急に几帳面になったり、逆に集中力が欠け落ち着かなくなったり、粗雑になったり、ということもある。


● AYAちゃん「病気になる前からその人を知っているまわりの人たちは、急に性格が変わったんじゃないかと思ってしまいますね」


 それに関連して認知症が起きる場合があるんだ。今まで話してきたさまざまな症状が組み合わさった状態が認知症だとも言えるね。だからどういう症状が出たら認知症だと、なかなか定義しづらいんだ。


● AYAちゃん「誰でも年をとったら物忘れが激しくなったり、新しいことが覚えられなくなったりしますけど、それとは違うんですか?」


 そういうときは、年のせいで物忘れがひどくなったって自覚しているからあまり心配はいらないんだ。困るのは、自分がぼけや認知症になっているのを自覚できないケースで、そうなると家族を初めとするまわりの人たちは大変だよね。今日の日付や曜日がわからなくなる患者さんはまだ良いほうで、目を離すと外へ出て帰って来られないとか、いつもイライラして腹を立てているとか、時には暴力を振るう患者さんもいる。

 逆に物事への意欲がなくなり、一日中無表情でぼんやりしている患者さんもいるんだ。それから同じ話を何度も繰り返したり、物忘れを指摘されても認めなかったりするのも認知症でよくあるケースだね。


● AYAちゃん「そんな症状が続いたら、家族の人たちは相当心配でしょうね。先生、そもそもどうして認知症が起きるんですか?」


 それは前にも言ったように、脳の中のさまざまな働きが病気によってダメージを受けるからだよ。その病気は、脳こうそくを初めとする脳血管障害、脳の中にできものができてしまう脳腫瘍が多いね。それからアルツハイマー病が原因となる認知症も多い。


● AYAちゃん「アルツハイマー病? どっかで聞いたことあるような」


 以前なくなったレーガン元大統領が、自分はアルツハイマー病と宣言して大きな話題になったことがあるね。ほかにもよくテレビや新聞などのマスコミで取り上げられるから聞いたことのある人も多いんじゃないかな。


● AYAちゃん「脳卒中の後遺症の認知症と症状が違うんですか?」

 

(途中ですが、約一ヵ月後に続く)


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ダイエット、基礎代謝とカロリー消費にまつわるエトセトラ with脳卒中の後遺症は、どんなものがあるの? 医師と女子高生の会話から

 こんにちは。

 ここ1~2年の長期計画で取り組んでいるダイエット、ようやく今月で当初の目標を達成できました~♪

 去年の同月比で3.5キロ。2年前と比べると8キロ近くやせたことになります。

 「いつまでもデブと思うなよ」の岡田斗司夫の50キロのダイエットには足元にも及びませんが…。

 それにしても、何で50キロも太っていたの?と突っ込みを入れたくなる今日この頃。

 弁護しているわけではありませんが、自分の経験から、太るときって本人は気がつかないものだとわかりました。

 2年近く体重を量っていなかったのもありますけど、オイラの場合、一番太っていたときでもお腹の肉がつまめなかったんですよ。

 つまり、皮下脂肪がほとんどなかった。

 だから久々に体重計に乗ったとき、これが自分の体重とは信じられなかったです。

 若い頃から部屋に筋トレの道具を置いて、暇なときにやっていたから力こぶもあるし、腹筋だって小島よしおほどではないですが結構割れている。

 変わったことといえば、上半身の胸板が厚くなってきたかなというぐらい。

 それも鍛えているからだと思っていました。

 風呂上りに鏡で見て、力道山や長州力(長州小力じゃないですよ)みたいになってきたぞと喜んでいたのですね~。

 黒タイツをはいて、空手チョップをマスターしようか、と…。

 さすがに周りの人たちは、少し太ったんじゃないの?と言う人もいましたが、筋肉を見せたら納得していました。

 でも、若い頃ほど鍛えていないのに、なぜ筋肉がつくのかはわかりませんでしたが。

 太っていると気づいたのは、治験を頼まれ体重測定や血液検査を受けたとき。

 もう、真っ青っすよ。

 肝機能がやばいし、血糖値も高くなっている。

 その頃でも、週に2日は3万歩以上歩いていました。家で筋トレだってやっていたのですよ。

 筋肉量は維持できていたのですが、それ以上に内臓脂肪が蓄積されてしまったみたい。

 家庭医学の本を読んだり、医師の先生に聞いたりして、オイラがメタボになりかけていた理由がわかりました。

 どんなに運動をしても、カロリーの高い食事をしている限り、絶対やせないのだと。

 要は、基礎代謝を中心として使ったエネルギーと取得したカロリーの差。太る・やせるは、足し算と引き算でしか計算できないのですね。

 ここで言う基礎代謝は、何もせずじっとしていても、生命活動を維持するために必要なエネルギー。

 一般の成人では、一日に男性で約1500キロカロリー、女性で約1200キロカロリーと言われております。

 消費量は筋肉が最も多いとか。だから筋肉の多い人は基礎代謝量が大きい、つまり太りにくいのですね。

 一般に老化が進むにつれ筋肉量は減少してゆくのですが、同時に基礎代謝量も減少する。

 ゆえに、オヤジ = 中年太りという哀しいイメージが定着するわけですな。

 基礎代謝は、ある程度、身長と体重、年齢により算出できるそうなんですよ。

 そして、算出された基礎代謝量を0.6で割った数値が自分にとって、「1日に必要なカロリー」となるとか。 

 ということで、ネットで調べてみると、オイラの基礎代謝は、1269.7 kcal。

 算出された基礎代謝量÷0.6が、オイラにとって一日に必要なカロリーなのだから、計算式は…

 1269.7 ÷ 0.6 = 2116.1kal

 つまり、2116.1kalが、同じ身長・体重・年齢の男性が一日に必要なカロリーとなるのですね。

 しかし、オイラの場合、常人よりも長い距離を日々歩いておりまする。

 週に2日は、3万歩以上歩いているかも。

 だから、少しばかり人より食べても大丈夫だと思っていたのですが…。

 でも、毎日、激しいトレーニングと試合を続けていた全盛期のアントニオ猪木でさえ、カロリーの大量摂取が祟って糖尿病になってしまったそうな。

 今は標準体重よりちょっと少ないくらい。

 とても体調が良いし、そのほかの面でもいろいろ良いことがありました。

 フィギアの荒川静香も、ミキティも、やせてから成績が良くなりましたね。

 ダイエットに関するさまざまな知識が得られたのは、この本を書くために勉強したからでした。 

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 次回の健康ネタのときに、基礎代謝とカロリー消費にかかわる実証的な研究成果を書いてみたいと思いまする。

 さて、今日は久々に、ブログのほうの「脳の病気シリーズ」。

 前回は「脳卒中には、どんな後遺症があらわれるの?」という話題を取り上げました。

 今日が始めての方、この記事に興味のある方は、先に「心と体」のカテゴリにある前回、前々回の記事をお読みいただければ幸いです。
 

 今日はその続きです。
 
 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。

 将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定でしたね。  
 
 前回、脳卒中の後遺症について勉強したAYAちゃん。

 今回も引き続き、脳卒中の後遺症が話題になります。

 それでは…。


< 脳卒中の後遺症は、どんなものがあるの? >


 言語障害はあとのリハビリのところでまた触れるとして、次へ行こうか。脳卒中のそのほかの後遺症として、『失行』と『失認』があるね。


● AYAちゃん「うーん。これも『失語症』と同じように漢字から症状を推理すると、『失行』が『行うのを失う』、つまり『行えなくなる』、ですかね。そして『失認』が『認めるのを失う』、つまり『認められなくなる』と考えたらいいのかな」


 『脳卒中講座』じゃなくて『漢字講座』みたいになってきちゃったけど、まあいいか。今、AYA君が言ったように、行為がうまくできないことを『失行』、見たり聞いたり触れたりしてものを正しく認識できないことを『失認』と言うんだ。


● AYAちゃん「また抽象的なことを…。具体的にはどんな状態なんですか?」


 失行というのは、まひや知能に障害がなくても、よく知っているはずの行為の手順やものの扱い方がわからなくなる場合だよ。たとえば出来立てのラーメンがあっても、それにコショウを振りかけて割りばしを割って食べることができない場合。

 または朝、洋服を着ようと思っても、どうやってそれを着ていいかわからずに手をズボンに突っ込んで着ようとしたり、シャツの袖に足を通そうとしたりする場合だね。ちなみにこれを着衣失行と言うんだけど。


● AYAちゃん「それは困りますね。コントみたいだけどとても笑えないわ。どうしてそんな状態になってしまうんですか?」


 脳の中には『連合野』と言って、入ってきたさまざまな情報が集まるところがあるんだ。そこで、これらの情報を分析し、過去の記憶と照合して行動のプログラミングをするんだよ。


● AYAちゃん「そうか。そこが障害を受けると、コンピュータのプログラムが壊れてしまった状態になるんですね」


 そう。『失認』も同じ理由で起きるんだ。『失認』にはいろいろな症状があるんだけど、たとえばピアノを見ても何に使うかわからない患者さんが、音を聞いて初めてそれが楽器だとわかる場合。それから、家族の顔を見ても誰だかわからない患者さんが、声を聞いて初めて家族だとわかる場合だね。

 逆に声だと誰だかわからないのに、顔を見て初めてわかる場合もある。また、見えているところに何があるのかわからなかったり、自分の体の部分の呼び名がわからなかったり、今触っているものが何であるかわからない場合もあるんだ。


● AYAちゃん「その違いって、やはり障害を受けた脳の場所によるんですよね。でも、顔を見てもわかってくれなかったら、家族としてはショックだろうなぁ」


 そうだね。あとでリハビリのところで話すけど、『失行』、『失認』はゆっくりと繰り返しながら動作を覚え、残っている機能を引き出す練習をすれば、症状が軽くなることもあるんだ。あきらめずにじっくりリハビリに取り組むことが大切だよ。


● AYAちゃん「なるほど。ほかにどんな後遺症があるんですか?」


 ほかにもいろいろな後遺症があるけど、日常生活で困ってしまうのは、飲み物や食べ物をうまく飲み込めない『嚥下障害』だね。これは、舌やのど、あご、食道など、飲み込むための神経や筋肉がまひしているために、食べ物がのどにつかえてしまうんだよ。


● AYAちゃん「食べ物や飲み物が気管に入ると、すごく苦しいですよね」


 嚥下障害になると、そうなるケースも多いんだ。肺炎などの合併症を招くこともあるんだよ。それから『排泄障害』も同じくらい日常生活では困ってしまう障害だね。これは排尿や排便のコントロールが自分でできなくなってしまった状態なんだけど。


● AYAちゃん「やっぱり、我慢できなくなってしまうケースが多いんですか」


 患者さんによってさまざまだけど、脳卒中の障害によって起こる場合は、膀胱に十分尿をためることができずに頻尿になったり、尿意を我慢できずに失禁してしまったりする場合が多いね。また排便に関しては、脳卒中になって運動が減ったことで便秘になってしまうこともよくある。


● AYAちゃん「便秘になると気分が晴れなくてイライラしますよね」


 それから『視野障害』と言って、おもに右脳が障害を起こした場合に左側の視野が欠けてしまうことがあるんだ。


● AYAちゃん「ん? 左目が見えなくなるんですか?」


 脳卒中でそういう障害が出ることもあるけど、この場合は違うね。目では見えていても左側の視野がわからないというか、無視してしまうんだよ。たとえば食事のとき、自分の右側にあるものだけ食べて左側にあるものは食べないとか、左から声をかけても声をかけた人がどこにいるのかわからず、正面や右側だけを探すといったことが起こる。


● AYAちゃん「実際どういうふうに見えるのか、患者さんの立場になってみないとわからないですねぇ。それにしてもいろんな後遺症が起きるんですね」


 脳卒中になった患者さんが、一人で全部これらの後遺症を抱え込むわけじゃないからね。脳に起きる障害の場所と程度によって、後遺症の現れ方は人それぞれなんだよ。そのほかにはよく、口のまわりや手足のしびれを訴える患者さんが多いね。それからさまざまな感覚が鈍くなる患者さんもいる。


● AYAちゃん「鈍感な人はよくいますけど…」


 そういう意味じゃなくて。たとえば、温かさや冷たさを感じる温度覚が鈍くなると、お風呂のお湯が熱くても分からずに入って大やけどをすることがある。それから痛みを感じる感覚が鈍くなると、台所で包丁を使っていて手を切っても気づかず大けがをすることもある。


● AYAちゃん「わっ、そりゃ大変。感覚が鈍くなると命に関わることもあるんですね」


 脳卒中の後遺症というのは、複雑でさまざまなものがあって、触れていくときりがないからここまでにするけど、あとどうしても触れておきたいものがあるんだ。


● AYAちゃん「随分引っ張りますね。それは何ですか?」


 ( 約一ヵ月後に続く )

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歯科医VS親知らず with 続・お台場ウォーキングストーリー 有明編

 こんにちは。

 「世界一やさしい脳卒中にならないための本」ですが、いつもお世話になりありがとうございます。

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 なんと、読売新聞に、広告が掲載されるという情報を入手いたしましたぁぁぁぁ~♪

 しかも、朝刊の第一面の下の部分だそうです。

 関東地方は10月30日の火曜日、関西地方は31日の水曜日に載るそうですので、御用とお急ぎでない方は是非ご覧ください。

 差し支えなければ、お知り合いに声をおかけいただければうれしいです。

 新聞に載ると励みになりますね。これからも近江商人になった気分で、天秤棒をかついで都内を売り回ろうと思いました。


 さて、前回の続きのお散歩ネタ。

 …へ行こうと思ったのですが、先日、遅ればせながら親知らずを抜いたんですよ。

 それだけだと一行で終わってしまうフレーズですが、その現実たるや、今思い出しても戦慄が走ります。

 親知らずなんて、誰もが抜いているから簡単に抜けるものだと思っていました。

 歯に詰めてあった金属が取れてしまったので近くの歯科医院へ行ったら、虫歯になっているし、噛み合わせも影響ないから抜きましょうということになったのです。


 いすに腰掛けて、口を開けて、麻酔を打って、歯を抜くペンチで親知らずを掴んで、引いた~~~~


 引いて、引いて、引いて、引いて、引いて、引いて、引いて、引いて~
(← 円広志の『夢想花』のイメージでお願いします)


グググーーー、あごが外れるぅぅぅぅぅぅ~、やみちくりぃぃぃぃ~


 抜けない。


 再度、引いた、引いた、引いた、引いた、引いた、引いた、引いた、引いた~(← 再度、円広志の『夢想花』のイメージでお願いします)


 ううう、もう堪忍しちくりぃぃぃぃ


 やっぱし、抜けない。


 そのとき、歯科医の眉間に一本、たて皺が寄ったことをオイラは今でも忘れられません。

 涙目になって大口を開けていたので、よく見えなかったのですが、歯科医がペンチから小さい金属の棒みたいなものに持ち替えました。

 麻酔がかかっていたから棒だと思ったのでしょうけど、たぶん先端が鋭くとがっていたはず。

 次の瞬間、それでオイラの歯を上から思いっきり押しているようなものすごい感覚が襲います。


 グリグリグリグリ…。


 痛い、痛いよう。いったい、何をしているの?



「痛いですか、じゃ、もう一本麻酔を打ちましょうか」

 歯科医は、歯茎に3箇所、念入りに麻酔を打ちました。


 そのあと、またグリグリグリグリ…。


 なんか、歯の根元をほじくり返すようなものすごい感覚。かなり力が入っているようで、歯科医が歯を食いしばる音が聞こえてきます。

 道路工事のおじさんがガリガリ、コンクリートの舗装をはがしているシーンを想像してしまいました。


 それだけでもうぐったり。


「少し休憩しましょうか」と汗をふきながらお茶を飲みにいく先生。


 そして休養十分で戻ってくるなり、またグリグリグリグリ…。


 そのとき、昔映画で見た、ナチスの拷問のシーンを思い出してしまいました。映画で見たときは、歯の神経を刺激したくらいで自白するのかな~と懐疑的な気分でしたが、やはりこれはつらいです。


 麻酔しててもこの痛さなら、麻酔なしだったら、即、自白しちゃいそう。


 それが終わったら、またペンチで、 再々度、引いた、引いた、引いた、引いた、引いた、引いた、引いた、引いた~


 今度はホントに痛い、痛い、痛い。脳天から全身に痛みが突き抜けるぅぅぅ~、ギブアップ、ギブアップ。


「痛いですか。じゃ、もう一本麻酔を打ちましょうか」

 今日、3本目の麻酔注射。

 そしてまた親知らずをペンチで掴み、慎重に、両手で左右へ動かしながら引っ張る先生。

 右、左、右、左と振り子のようにペンチが目の前で揺れる。


 あごの骨がはずれそう。

 ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ~



 歯科衛生士さんが両手で力をこめてオイラのあごを押さえつけます。
 

 オイラが患者じゃなければ笑えるシーンなのですが。


 グググググ~


 やがて、グキッと音がして、親知らずがあごの骨からはずれるのがわかりました。


 歯を抜くというより、あごの骨からちぎり取ったという感じです。

「やっと取れましたね~」とほっとした表情の先生。


 本来なら、「いや~、痛かったすねぇ~」と苦笑しながら話すところなのですが、オイラはいすの上で目を見開いたまま放心状態でした。


 何気に時計を見たら、最初に親知らずを抜きにトライしてから、30分が経過。


 30分間、コブラツイストや卍固めをかけられていた気分です。


 オイラの親知らずは、バッチリあごの骨とくっついていて、それを剥がすのが大変だったみたい。

 よくわかりませんが、骨密度が高いからなのでしょうか。


 そういえば、かつて二階から落ちたり、階段から転げ落ちたり、垂直落下式のブレンバスターをくらったり、ロープ最上段からのダイビングヘッドバットを失敗したり、かなりやばい経験をしているのですが、生まれてから一度も骨折をしたことがないのです。


 さんまやぶりなどの焼き魚定食は骨まで全部食べてしまいますからね。
 
 年をとってから、歯が抜ける心配はほかの人よりないような気がしましたが、次回歯を抜くときは命がけなのではないか。


 少し、カルシウムを控えようと思う今日この頃です。

 
 前ふりが長くなりましたが、今日もお散歩ネタ。

 ここまで書いてくるだけでも、当時のことを思い出して体力を消耗してしまいましたが、頑張るっす。

 さて、前回はお台場へ行き、有明にある有明コロシアムを見たところまででした。

 今日はその続きです。

 有明コロシアムは遠くから見るだけにして、後ろを振り向くと変わった建物が。

Ts361785

 これは、東京ビッグサイト。

 展示ホールと会議施設をもつ総合コンベンション施設なのだとか。東京国際展示場とも言われているみたい。

 この見るからに変わった建物は、会議棟。

Ts361787

 ピラミッドを4つ、逆さまにしてしまったいう奇抜なデザインは、いつ見ても度肝を抜かれます。

 バブルの象徴と化していた時期もありましたっけ。

 東京ビッグサイトは、最近では、コミックマーケットの現在の会場としても有名みたいですね。秋葉原に次ぐオタクの聖地と呼ぶ人もいるとか。


 ここも外から眺めるだけにしておこうと思ったのですが、行った日は最新の福祉機器を紹介する「国際福祉機器展」が開催されていました。

 脳卒中の本を書く前に、老人福祉の本を書いたこともあるので、このテーマは見逃せませぬ。

 名前と住所を知らせれば無料で入場できるそうなので、入ってみることにしました。

Ts361791

 野球場がすっぽり入りそうな広いホールに、なんと最新の福祉機器が25000点も展示されているとか。

 15カ国・1地域から582社・団体が出展とパンフレットに記載されていました。

 自動車メーカーも福祉車両を展示していましたが、モーターショーと違ってコンパニオンのおねーたんは地味な服が多かったのです。

 来場されている人たちも、福祉施設や医療関係者が多いようで、現場で利用できるかどうか、熱心に見て回っていましたね。

 展示品のなかでは、キャタピラー付の車椅子が印象に残っています。階段を車椅子に乗ったまま登ってゆくこともできるみたい。

 あと、サンダーバードの秘密基地みたいに家を改造する展示もありました。将来はほとんど動かなくても、家事がこなせるような器械が登場するかも。

 まったく体が動かせない人は仕方ありませんが、多少動かせる人なら家事は時間をかけても一人でやったほうがリハビリになるのだと理学療法士さんから聞いたことがありました。

 人にとって、今楽なことが、将来の楽につながるわけではない。

 その辺りの線の引き方が難しいところでしょうね。

 東京ビッグサイトを出て、さきほど外から見たへ行ってみました。

 途中に見た、面白い形のモニュメント。

 大地に巨大なのこぎりが突き刺さっている。

Ts361792

 バブル当時、こうやって土地を切り取って売っていたのだという反省みたいなものをオイラは感じましたが…。

 さて、ワンザ有明ベイモールの見所は、世界一といわれる室内滝でしょうか。

 約2トンの水が35mの高さから7分間、一気に降りそそぐ、水と光と音楽の壮大なスペクタクルショー。

 だけど、オイラが行った時間はショーが終わったばかり。

 前に一度見たし、次まで一時間も待たないといけないのでパスすることにしました。

 ちなみに、この天井から水がジョロロ~と落ちてくるのですね~。
 
Ts361793

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メタボからの脱出? with脳卒中の後遺症はどんなものがあるの? 医師と女子高生の会話から

 こんにちは。

世界一やさしい脳卒中にならないための本」発売から一ヶ月がたちました。

 楽天ブログの方たちには、ブログで紹介していただいたり、アフィリをしていただいたり、ブックレビューまで書いていただいたり、どうもありがとうございます。深くお礼申し上げます。

 今回の本は日本中で売られているようで、あの街の書店で見かけたよ~♪というご連絡もいただきました。まだ行ったことのない街の、まだ一度もお会いしたことのない人がこの本を手にとって、何気に眺めているシーンを想像するだけでうれしい気分になります。

 でも、もっと多くの方たちに読んでもらわねば。

 …ということで、今、オイラは、皆様のアフィリや都内の書店から購入した本をバッグに詰め、知り合いを回っております。

 銀行員時代の友人の支店長が3冊も買ってくれたり、元上司が「義理だよ、義理」と連発しながらもいろんな人に声をかけてくれたり、人の温かさを感じる今日この頃です。

 もう少し寒くなって雪が降り始めたら、マフラーをまいて新橋の駅前で、マッチ売りの少女みたいに道行くサラリーマンのおじさんたちに声をかけてみようか、と…。

 また、新宿の路上で、自分の書いた詩集を売っている若者の横にゴザを敷いて一緒に売ろうかとか、年末のアメ横で、バナナの叩き売りのおっさんの横で同じように売らしてもらおうとか、秋葉原デパートの前で、実演販売みたいにして売ってみようとか、いろいろな販売促進策を考えています。

 もし、オイラを都内のどこかで見かけたら、声をかけていただければうれしいです。

 それはともかく今回の本は、個人的にもいろいろなメリットがありました。

 その第一は、オイラが健康になったこと。

 二週間前、健康診断を受けてみたんですよ。

 そしたらなんと、血圧、心電図、BMI、血液検査、医師の所見、すべて異常なし、でした。

 血圧や心電図はともかく、血液検査のすべての項目が正常範囲というのは少し驚きましたね。

 オイラの生涯で、全部正常だったことは今まで一度もなかったのではないか。

 十代から三十代にかけて、少し血圧が高めだと言われたことがありました。上の血圧が130~140くらいのときが多かったのですが、最近は何度計っても、上が110で下が70台。

 とくに3年前の血液検査の結果は最悪でした。血糖値やコレステロールが高くて、とくに肝機能の値を示すGPTが100を超えていたのです。

 医療関係の方はお分かりだと思いますが、これはかなりやばい数字。

 だけど、身長・体重、体脂肪率も一応正常範囲ですし、オイラ、当時も今もほとんどお酒は飲んでいなかったのですよ。しかも、今と同じくらいウォーキングを続けていたし…。

 お医者さんはしばらく様子を見てみましょうという要観察状態のときに、今回の本を執筆したのです。

 本を書くために、脳卒中のみならず健康に関するさまざまな本を読みました。

 30冊以上読み終わったときに、なんとなく自分の体が不調になった理由がわかったような気がしましたね。

 血液検査の数字から病名まで推定できました。

 それからライフスタイルや食生活に気をつけ始めたのです。

 でも、まさかここまで好結果を生むとは思いませんでした。

 今では、渋谷の街を歩いていてアンケートに声をかけてくれるおばさまから30歳代と間違われて喜んでおりまする。

 もっとも、ユニクロの若者ファッションに身を包んだ精神年齢中学生のオヤジだからだと言われていますが。

 …ということで、健康になるエッセンスが満載の「世界一やさしい脳卒中にならないための本

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 好評発売中だよ~ん。

 ブログでも、おいおいと、オイラのこれまでの経験をご報告させていただきたいと思っております。

 さて、今日は、ブログのほうの「脳の病気シリーズ」。

 本とブログとの微妙な違いを比べてみるのも面白いかもしれませぬ。

 前回は「脳卒中には、どんな後遺症があらわれるの?」という話題を取り上げました。

 今日が始めての方、この記事に興味のある方は、先に「心と体」のカテゴリの中にある前回、前々回の記事をお読みいただければ幸いです。

 今日はその続きです。
 
 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。

 将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定でしたね。  
 
 前回、脳卒中の後遺症について勉強したAYAちゃん。

 今回も引き続き、脳卒中の後遺症が話題になります。

 それでは…。


 < 脳卒中には、どんな後遺症があらわれるの? >


 言語障害はあとのリハビリのところでまた触れるとして、次へ行こうか。脳卒中のそのほかの後遺症として、『失行』と『失認』があるね。


● AYAちゃん「うーん。これも『失語症』と同じように漢字から症状を推理すると、『失行』が『行うのを失う』、つまり『行えなくなる』、ですかね。そして『失認』が『認めるのを失う』、つまり『認められなくなる』と考えたらいいのかな」


 『脳卒中講座』じゃなくて『漢字講座』みたいになってきちゃったけど、まあいいか。今、AYA君が言ったように、行為がうまくできないことを『失行』、見たり聞いたり触れたりしてものを正しく認識できないことを『失認』と言うんだ。


● AYAちゃん「また抽象的なことを…。具体的にはどんな状態なんですか?」


 失行というのは、まひや知能に障害がなくても、よく知っているはずの行為の手順やものの扱い方がわからなくなる場合だよ。たとえば出来立てのラーメンがあっても、それにコショウを振りかけて割りばしを割って食べることができない場合。

 または朝、洋服を着ようと思っても、どうやってそれを着ていいかわからずに手をズボンに突っ込んで着ようとしたり、シャツの袖に足を通そうとしたりする場合だね。ちなみにこれを着衣失行と言うんだけど。


● AYAちゃん「それは困りますね。コントみたいだけどとても笑えないわ。どうしてそんな状態になってしまうんですか?」


 脳の中には『連合野』と言って、入ってきたさまざまな情報が集まるところがあるんだ。そこで、これらの情報を分析し、過去の記憶と照合して行動のプログラミングをするんだよ。


● AYAちゃん「そうか。そこが障害を受けると、コンピュータのプログラムが壊れてしまった状態になるんですね」


 そう。『失認』も同じ理由で起きるんだ。『失認』にはいろいろな症状があるんだけど、たとえばピアノを見ても何に使うかわからない患者さんが、音を聞いて初めてそれが楽器だとわかる場合。それから、家族の顔を見ても誰だかわからない患者さんが、声を聞いて初めて家族だとわかる場合だね。

 逆に声だと誰だかわからないのに、顔を見て初めてわかる場合もある。また、見えているところに何があるのかわからなかったり、自分の体の部分の呼び名がわからなかったり、今触っているものが何であるかわからない場合もあるんだ。


● AYAちゃん「その違いって、やはり障害を受けた脳の場所によるんですよね。でも、顔を見てもわかってくれなかったら、家族としてはショックだろうなぁ」


 そうだね。あとでリハビリのところで話すけど、『失行』、『失認』はゆっくりと繰り返しながら動作を覚え、残っている機能を引き出す練習をすれば、症状が軽くなることもあるんだ。あきらめずにじっくりリハビリに取り組むことが大切だよ。


● AYAちゃん「なるほど。ほかにどんな後遺症があるんですか?」


 ほかにもいろいろな後遺症があるけど、日常生活で困ってしまうのは、飲み物や食べ物をうまく飲み込めない『嚥下障害』だね。これは、舌やのど、あご、食道など、飲み込むための神経や筋肉がまひしているために、食べ物がのどにつかえてしまうんだよ。


● AYAちゃん「食べ物や飲み物が気管に入ると、すごく苦しいですよね」


 嚥下障害になると、そうなるケースも多いんだ。肺炎などの合併症を招くこともあるんだよ。それから『排泄障害』も同じくらい日常生活では困ってしまう障害だね。これは排尿や排便のコントロールが自分でできなくなってしまった状態なんだけど。


● AYAちゃん「やっぱり、我慢できなくなってしまうケースが多いんですか」


 患者さんによってさまざまだけど、脳卒中の障害によって起こる場合は、膀胱に十分尿をためることができずに頻尿になったり、尿意を我慢できずに失禁してしまったりする場合が多いね。また排便に関しては、脳卒中になって運動が減ったことで便秘になってしまうこともよくある。


● AYAちゃん「便秘になると気分が晴れなくてイライラしますよね」


 それから『視野障害』と言って、おもに右脳が障害を起こした場合に左側の視野が欠けてしまうことがあるんだ。


● AYAちゃん「ん? 左目が見えなくなるんですか?」


 脳卒中でそういう障害が出ることもあるけど、この場合は違うね。目では見えていても左側の視野がわからないというか、無視してしまうんだよ。たとえば食事のとき、自分の右側にあるものだけ食べて左側にあるものは食べないとか、左から声をかけても声をかけた人がどこにいるのかわからず、正面や右側だけを探すといったことが起こる。


● AYAちゃん「実際どういうふうに見えるのか、患者さんの立場になってみないとわからないですねぇ。それにしてもいろんな後遺症が起きるんですね」


 脳卒中になった患者さんが、一人で全部これらの後遺症を抱え込むわけじゃないからね。脳に起きる障害の場所と程度によって、後遺症の現れ方は人それぞれなんだよ。そのほかにはよく、口のまわりや手足のしびれを訴える患者さんが多いね。それからさまざまな感覚が鈍くなる患者さんもいる。


● AYAちゃん「鈍感な人はよくいますけど…」


 そういう意味じゃなくて。たとえば、温かさや冷たさを感じる温度覚が鈍くなると、お風呂のお湯が熱くても分からずに入って大やけどをすることがある。それから痛みを感じる感覚が鈍くなると、台所で包丁を使っていて手を切っても気づかず大けがをすることもある。


● AYAちゃん「わっ、そりゃ大変。感覚が鈍くなると命に関わることもあるんですね」


 脳卒中の後遺症というのは、複雑でさまざまなものがあって、触れていくときりがないからここまでにするけど、あとどうしても触れておきたいものがあるんだ。


● AYAちゃん「随分引っ張りますね。それは何ですか?」


( 約一ヵ月後に続きます )

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世界一やさしい脳卒中にならないための本、お買い物ツアー in 池袋、新宿、神田、東京

 こんにちは。

 せっかく涼しくなったと思ったら、また暑さがぶり返してきましたね。くれぐれもお体にはご自愛ください。

 さて、先週発売されました、女子高生彩ちゃんが脳卒中の謎に挑む

世界一やさしい脳卒中にならないための本」。

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 今回の本が大手の書店に並ぶという13日の木曜日、都内をぐるぐるまわって、店頭に足を運んでみたんですよ。

 そこで、ここのところずっとお散歩ネタでしたが、今日は番外編。

 「世界一やさしい脳卒中にならないための本。 お買い物ツアー~♪ in 池袋・新宿・神田・東京編」のネタで、お茶を濁そうか、と。

 でも最近、都内では新しいコンセプトの大規模書店が次々に登場していますけど、その中身をいろいろ比べてみるのも楽しかったですよ。

 …ということで、オイラがまず向かったのは池袋。

 つい先日も、ビックカメラとヤマダ電機の「池袋決戦」の戦場としてブログでご紹介したばかりでした。

 ここもまた都内屈指の書店があるんですよ。

 それは、西武南口そばのジュンク堂池袋本店。

 かなりの規模のビル全体が本の売り場になっていて、木製の温かみのある本棚とゆったりとしたフロアの雰囲気がいい味を出しています。

 置いてあるかな~と、ちょっぴり不安になりましたが、二階の家庭医学書のコーナーに足を踏み入れたらすぐ見つかりました。

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 この書店は、入り口の広い空間を除けば、売り場に平積みをしない方針みたい。

 っていうか、平積みをする台自体ありませんでしたが。

 本棚に、本の表紙を見せる形で十冊ほど並べられていました。

 最近の書店の傾向として、ゆっくり座って本を選べるように、売り場に椅子が置いてあります。

 せっかくだから読んでいこうかと思いましたが、時間がないので本を一冊手に取ると一階のレジに。

 ビル全部が売り場だから、レジを一か所に集中できるのですな。レジがたくさんあるから、それほど並ばずに本を購入できるのでした。

 本をバッグに入れ、次の書店へGO!と向かったのは、駅の反対側。

 池袋ウエストゲートパークの近くにあるメトロポリタンプラザ7階にある旭屋書店池袋店です。

 ここは、ビルの中のテナントという形ですが、床面積が広~い。

 一目で、どこにどんな本があるのか見渡せそう。

 でも、はるか彼方の看板を読むには、かなりの視力を必要としそうですが。

 いろいろ面白そうな新刊書がたくさん並んでいましたが、今回、オイラが目指す本はただひとつ。

 広い店の中心近くにあるブースが、家庭医学書のコーナー。

 こちらも、「脳卒中にならないための本」はすぐ見つかりました。

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 いわゆるポップ広告なのでしょうか、旗といいますか、幟?みたいな目印が本のそばに立っている。画用紙にコピーしたような手作り感が泣かせます。

 せっかく、ポップ広告を立てていただけるなら、もう少し目立ったほうが、という思いが少し頭の中をかすりましたけど、もちろんそんな贅沢なことを言ったらバチが当たりますね。

 目立つ、手に取りやすい場所に、平積みで置いていただいて感謝です。

 店を出ると、駅の近くのガストで、一番安いランチセットで腹ごしらえ。

 「ドリンクをお付けしますか?」というウエイトレスのおねーたんのささやかな願いを断ってランチをかっ込んだオイラは、次の目的地目指して山手線に乗り込みます。

 次は新宿なのじゃ~

 新宿といえば、都内の書店の老舗、紀伊国屋書店本店が思い浮かぶ方は多いかも。

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 学生時代から、他の書店にはない専門書を買うときはよくここを訪れました。

 だけど、ビルが古くて、エレベーターが来るのを待つのが若干億劫。

 そこで新宿駅東口から地下街を通り、紀伊国屋書店の地下から入ったオイラは、一階で在庫の検索をすると、そのまま六階まで階段を駆け上がったのでした。

 高野山の千日回峰行の行者になったような気が一瞬しましたが、こちらは修行ではありませんので念のため。

 オイラが本の場所を検索した紙をもって、売り場をウロチョロしていたら、気の毒に思った店員のおねーたんが書棚まで案内してくれました。

 おお~♪ ここでも、目立つ場所に平積みで置かれているっす。

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 脳トレの川島教授をはじめ、まわりは有名人ばっかし。

 恐縮です、とまわりに置かれた本の著者の先生方に頭を下げつつ、ここでも本をゲッツ。

 階段を駆け下り、新宿通りに出ると、スクランブル交差点を渡って、はす向かいにあるジュンク堂新宿店へ走ります。

 ここができたときは、老舗紀伊国屋書店の前に出店したということで随分話題になりましたね。

 紀伊国屋が昔ながらの書棚とその前の平積みという陳列方法に対し、この店でもジュンク堂は、木製の書棚でゆったり選んでもらおうという意図が見えました。

 ただ、池袋に比べて床面積が小さいので、書棚の間隔が狭いっす。書棚が高いので、圧迫感もあって、紀伊国屋との勝負は予断を許さないかもしれませぬ。

 新宿三丁目から地下鉄千代田線に乗り、古書のメッカ、神田神保町へ。

 もちろん、古書ばかりではなく新刊書のメッカでもあると思いますが。

 神田の新刊書の書店で一番有名なところは、三省堂本店でしょうか。

 その前に、書店グランデにも寄ってみました。

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 ここでも目立つ場所に平積みで置かれているのを確認して溜飲を下げたオイラは、三省堂のエスカレーターに乗ったのでした。

 ここも平積みですが、少し手に取りにくい場所ですかね。

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 でも、学生時代から通っている書店に自分の本が置かれるなんて、当時は夢にも思わなかったです。

 いつまで、ここに置いておいてくれるかな~なんて、祈りにも似た心境になったのでした。

 さて、今日の最終目的地は、東京駅。

 神保町から地下鉄に乗ってもいいけれど、乗り換えもあるし、駅の構内を結構歩くことにもなるし、何よりお金がかかるし、ということで東京駅まで歩くことにしました。

 本の街神田から、大企業のいかめしい本社ビルが建ち並ぶ大手町をテクテク歩き、やってきました東京駅。

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 前々回の記事で、東京駅もどきの深谷駅の話題を取り上げましたね。

 深谷駅を見たときは東京駅に似ていると思ったのですが、やはり実物は大きいっす。

 駅本体も二階建てから、当初の三階建てに戻す工事が行われるらしい。東京駅より一足早く、その周辺も新丸ビルをはじめ大きく変わり続けているのでした。

 さて、そこにオープンしたばかりの丸善丸の内本店へ。

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 ここに来るのは初めてですが、さすが話題のスポットだけあって、広い店内くまなくお客さんでごった返しておりました。

 そしてすぐ家庭医学書のコーナーに足を踏み入れます。

 おお~、ここも平積みじゃ~

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 しかも、特等席の場所。

 この売り場を訪れる人たちは、自然に、「世界一やさしい脳卒中にならないための本」に手が伸びるような感じがしますね。

 っと、思ったら、目の前で、60歳ぐらいのサラリーマン風の男性が、この本を手に取ったぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~

 そして、前書きや目次を熱心に読み始める。

 おおおおおお~、著者の目の前で本を買うてくださりまっか。

 か、か、か、買うんじゃ~ 買うてくれぇぇぇぇ~!!!!

 と、目の前にあった本を立ち読みするふりをしながら、横目でチラチラ手に汗握って、男性の次の行動を待ちました。

 1分経過

 5分経過、 5分経過~

 10分経過 

 あれ?

 そして、緊張とともに15分が流れた。 ( ← プロジェクトXのナレーションでお願いします)

まさか、立ち読みで読了するつもりか?


 これはいかん、と立ち読みの古典的な対抗策である「はたき」がどこかにないかとあたりを目で探すオイラ。

 丸の内には100円ショップはないかも。

 やはり、八重洲口まで行って、100円ショップで「はたき」を購入すべきだろうか。

 でも、そこにあるという保証はないし…

 と逡巡していたら、店員のおねーたんがオイラを不審気な顔で、チラチラ眺めているのに気づきました。

 本を読むオヤジのそばで、横目でチラチラオヤジを見つめていたら、誰でも変な人って思いますよね。

 その後、その男性が本を買ったかどうか確かめることができず、オイラはすごすご離脱せざるを得なくなったのでした。

 あのあと、買ってくれたのかどうか、すごく気になります。

 最後に向かったのは、かつて? 書店として日本最大の床面積を誇ったという八重洲ブックセンター。

 地下一階の売り場へ行くと、なんとあのミリオンセラー「病気にならない生き方」のすぐそぱに平積みで置かれているじゃありませんか。

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 そのことが傷心のオイラの心をどれだけ慰めてくれたかわからないのでした。


 ちなみに、今日の戦利品。

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世界一やさしい脳卒中にならないための本、発売! 感謝です。 With 「脳卒中には、どんな後遺症があらわれるの?」 医師と女子高生の会話から

 こんにちは。

 安倍首相辞任のニュースを見て、びっくり。

 そういえば、オイラの友人が、安倍首相の後輩だということで、いろんな場所で自慢しまくって顰蹙を買っていました。それが支持率の低下に拍車を掛けたのではないかと考えたりして。

 秋の長雨と湿度の高さに、心も濡れる今日この頃。 

 こんな日は、ずっと家に閉じこもって、読書するのも一興かもしれませぬ。

 秋の夜長、世界文学全集など深く心に残る書物もいいですが、どうせ読むなら、心だけではなく、体も元気はつらつ、いつまでも若く、楽しく、病気知らずに生きられる秘訣が書かれた本も、読みたいもの。

 …ということで、女子高生彩ちゃんが、脳卒中の謎に挑む

「世界一やさしい脳卒中にならないための本」。

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 ついに発売となりました。


 本の前書きにも書かせていただきましたが、ここまでたどり着くことができましたのも、皆様のおかげと感謝いたしております。

 本当にありがとうございました。

 ネット書店は、今のところ、以下の書店で取り扱っておりまして、これから徐々に拡大してゆくものと思われます。

 アマゾン

 セブンアンドワイ


 リアルのほうの書店は、以下の書店に置かれるのを確認しました。

  ●八重洲ブックセンター

  ●丸善 丸の内本店

  ●三省堂 本店

  ●神田 書泉グランデ 

  ●ジュンク堂 新宿店、池袋店

  ●旭屋書店 池袋店

  ●紀伊國屋書店 本店


 首都圏の大きな書店では、明日以降、店頭に並び始めるそうですが、それ以外の地域では情報が錯綜してよくつかめないでいます。

 お近くの書店で売られているのをご覧になりましたら、教えていただければうれしいです。

 価格は、ネット販売で送料無料となる最下限の1,575円になりました。

 また、お近くの図書館にリクエストしていただいてもうれしいです。

 前作の老人保健施設の本が、沖縄の小さな図書館にあるのをネットで見つけて、「貸出し中」という表示にすごく感動したことがありました。一度も会ったことのない人でも、オイラの本を読んでいただいている時間は、その人と心が繋がっているような気がします。


 さて、今日は、ブログのほうの「脳の病気シリーズ」。

 本とブログとの微妙な違いを比べてみるのも面白いかもしれませぬ。

 前回は「脳のはたらき」という話題を取り上げました。

 今日が始めての方、この記事に興味のある方は、先に前回、前々回の記事をお読
みいただければ幸いです。

 今日はその続きです。
 
 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。

 将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定でしたね。  
 
 前回、「脳のはたらき」について勉強したAYAちゃん。

 今日は、脳卒中の後遺症が話題になります。

 それでは…。


< 脳卒中には、どんな後遺症があらわれるの? >

 それでは脳卒中になると、具体的にどんな後遺症が現れるのか説明しようか。さて、何から説明しようかな。

● AYAちゃん「それでは、後遺症で最も多いのは何ですか?」

 『片まひ』だね。これは体の左右どちらかがまひして、片側の手足がうまく動かせなくなるんだ。右脳に障害が起きたときは左側の手足に、左脳に障害が起きたときは反対の右側の手足にまひが出るんだよ。

● AYAちゃん「まひって、手足が動かなくなってしまうんですか?」


 動きにくいというよりは、重く突っ張った感じかな。まひが重いときは、最初は体がダラッとした感じになるんだ。でもやがて回復してくると、手は曲がったまま硬くなり、足は突っ張ったようになる。このままだと日常動作に支障が出てしまうね。


● AYAちゃん「それは大変。治せないんですか?」


 よくなるかどうかは障害の程度にもよるね。それを少しでも軽く抑えるためにリハビリをするんだけど、どうしても手のほうに障害が残りやすいんだ。手は足に比べて動きが複雑だからね。ただ足に関しては、片まひがあっても、装具をつければ9割の人は歩けるようになる。


● AYAちゃん「うーん。リハビリをしても手に障害が残ってしまうことがあるんだ」


 そうだね。早めにリハビリを始めて、脳卒中になってから2週間目くらいに手の指が動き始めると、元通りになると言われている。ただ3ヶ月たっても動かないときは、残念だけど目立った回復は期待できないね。


● AYAちゃん「自分ですぐリハビリを始めても、やっぱり無理なんですか?」


 あまり急いでリハビリを始めても関節に障害を起こすこともある。あとで話すけど、そのあたりはリハビリの専門家に任せたほうがいいね。


● AYAちゃん「やはり素人療法は危険があるのか。ほかにはどんな後遺症があるんですか?」


 『言語障害』が起きることがあるね。脳卒中による言語障害には、『構音障害』と『失語症』の2つのタイプがあるんだけど、その違いってわかるかな。


● AYAちゃん「うーん。漢字の意味を聞かれているみたいですね。構音障害が音を構成する障害で、失語症が言葉を失う症状ですか」


 さすが現役高校生。ニュアンスから大体イメージできているみたいだね。


● AYAちゃん「…って、全然意味がわかりませんけど」


 (ガクッ)構音障害は、言葉の発音だけ不自由になるんだ。たとえば舌がもつれ、ろれつが回らなくなるケースだね。どうしてそうなるかと言うと、脳の運動領域や脳神経が障害を受けて、しゃべるとき使う唇や舌、のどなどの筋肉や神経がまひしてしまうからなんだ。


● AYAちゃん「それじゃあ、しゃべることが難しくなるだけで、言葉の理解に問題はないんですね。単に聞き手に伝わりにくいというだけで」


 その通り。脳の言語中枢はしっかりしているので、字を書いて相手に伝えることはできるんだ。本を黙読することも問題なくできる。


● AYAちゃん「なるほど。それでは失語症は、言葉自体を失ってしまうんだとすると、言葉の理解も難しくなった状態なんですか?」


 そうだね。失語症は、通常左脳にある言語中枢に障害が起きたとき現れるんだ。だから右半身にまひが出る場合が多い。


● AYAちゃん「通常って、右利きの人の場合ですよね」


 そう。左利きの人は、言語中枢が左脳と右脳に分散していることが多いんだ。それはさておき、失語症は言語中枢が侵されるから、話したり、聞いたり、読んだり、書いたりといった言葉を表したり、理解したりする能力に障害が起きるんだよ。


● AYAちゃん「話したり、聞いたりするだけじゃなく、書くことや読むこともできなくなるのですか。うーん。ぼけや痴呆症とは違うんですか?」


 違うんだよ。失語症は、知能や感情が失われるわけではないんだ。家族や友人の顔の見分けはできるし、言葉以外のものなら理解できる。たとえば自分の持ち物、家財道具、それらの使い方、自分の家の場所、駅への道順なんかがね。


● AYAちゃん「それだけ理解できていて、言葉だけわからなくなるんですか。なんだか不思議ですね」


 そこが脳の働きの不思議なところだよ。脳が障害を受けた場所によって失語症のタイプも変わってくるんだ。言語中枢は、前頭葉と側頭葉に分散してあるんだけど、前頭葉の言語中枢に障害が起きるとうまくしゃべることができない。

 しかし相手の言葉は比較的よく理解できるんだ。ところが側頭葉の言語中枢に障害が起きると、一見、本人の話し言葉は滑らかで問題がないように思える。しかし話に内容がなかったり、言葉の使い方が間違っていたりするんだ。それに相手の言葉の理解も難しくなる。


● AYAちゃん「うーん。脳に障害を受けた場所によって、傍から見ると性格まで違ってしまったように見えてしまうんですね」


 そう。ほかにも、左脳の頭頂葉の一部に障害が起きると、聞いた言葉をその通りに繰り返して言うことができなくなる。また前頭葉、側頭葉にわたって大脳の広範囲に障害が起きると、言葉を話すことも理解することもできなくなるんだ。当然、意思の疎通は困難になるよね。


● AYAちゃん「それでも、認知症とは違うんですか?」


 そこまで広範囲に脳がやられてしまうと、失語症だけじゃなく体のほうのまひなどの障害も重くなる。車椅子や寝たきりの生活になってしまうかもしれないね。でも知能や感情が失われるわけじゃないから、経過とともに判断力はしっかりしてくるんだ。しかし、物事がわかっていろいろなことが考えられても、言葉だけはわからないということになるんだよ。


● AYAちゃん「家族やまわりの人にとってもそうだけど、本人にとっても大きなジレンマじゃないですか。まわりの人たちが皆、どこの国の言葉を使っているかわからない外国人になってしまったみたいで…」


 ( 次回に続きます )

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脳卒中の本、明日発売かも。 With 暑いぞ、深谷をゆく

 こんにちは。

「世界一やさしい脳卒中にならないための本」ですが、いよいよ明日、発売されるという情報を入手しました~♪

 そして、先週の木曜日、オイラのところにサンプル本が送られてきたのです。

 注目のカバーの色は、ちょっと深めのグリーン。表と背表紙に、「世界一やさしい」という文字をイエローで囲った部分がインパクトあるかも、と思いました。

 そして、パープルの帯には、「元気な人こそ危ない! 意外と知らない脳卒中のメカニズム!」のキャッチフレーズが…。

 裏には、「誰でもわかる、肩の凝らない、脳卒中予防のための本!」という本のコンセプトが書かれているっす。

 昨日とおととい、まだ発売されていない本を持って、山手線やマクドナルド、ベローチェなどの中で読みふけり、昨日の夜、読破しました~♪

 読んだ印象を一言で表現しますと、「珍しい本」。

 家庭医学の本を、今まで数百冊読んできましたが、こういう書き方をした本はお目にかからなかったような。

 ビジネス書だとたまにあるんですけどね。

 是非、皆様方にお読みいただき、ご感想をお寄せいただきたいと思いました。

 書店の棚に並んでいるのが確認されましたら、一番にお知らせいたします。楽天市場でも、取り扱っていただけるそうですので、そちらも一番にご報告させていただきます。


 さて、今日もお散歩ネタです。

 せっかく涼しくなりかけたと思ったら、また残暑がぶり返してきましたね。

 暑い夏、その中でももっとも暑いと言われる時期、さらにもっとも暑い場所として有名な熊谷市の隣、深谷市へ行ってきました。

 熊谷は、「あついぞ、熊谷」というキャッチフレーズで、暑い土地を逆手にとってアピールしていますね。

 怖いものみたさの好奇心旺盛なオイラにとって、ビビビとくる魅力がありました。

 熊谷へ行ってもよかったのですが、コースが荒川の土手とか、炎天下に歩くには余計暑そう。

 そこで、隣町で市街を中心に歩け、なおかつ、ほどよく暑い? 深谷へ行くことにしたのです。

 それでも行った日は、37度を越える猛暑。熱中症で、倒れる人が続出するニュースが日本中を駆け巡っていた過酷な日でした。

 8月のお盆休み、オイラがまずやってきたのは東京駅。

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 いつ見ても、この赤レンガのレトロな雰囲気が素敵です。そういえば、東京駅は創立当初の3階建てにリフォームされるそうですね~。

 オイラは、東京駅前の広場からエスカレーターを降りて…???

 東京駅の前の広場にエスカレーターなんてあった?

 あれ?丸ビルがないどころか、目の前に広がる高層ビル群がない。

 …と思ったら、ここは深谷駅なのでした。

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 東京駅もどきの駅の下がそのままプラットホーム。

 なかなか異様な光景です。

 高崎線で眠りこけていた人が、東京駅だと思って間違って降りてしまったという事件はないのだろうかと少し心配になりました。

 目の前はすごいけど、遠くの踏切から見ると、上げ底みたいで笑えます。

 深谷駅の北口を出て、交番の横の遊歩道に入りました。

 ここは、あかね通りといって、コースの終点、ホフマン輪窯まで全長5.6キロメートルも続くのだとか。

 さすがにものすごく暑くて方向感覚がおかしくなりそうですが、これから道に迷う心配もなさそう。

 遊歩道をテクテク歩き、やがて中山道の交差点に見えたのが常夜灯。

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 高さが4メートルもあって立派です。昔の旅人は、薄暗くなって宿場についたとき、この常夜灯の明かりを見てほっとしたのでしょうね。

 そばにある中山道の名所、見返りの松は枯れてしまったみたいで、二代目の細い若木がひょろりと立っていました。

 車の往来が激しいので、なんとなく気の毒な雰囲気もありましたが。

 ここで遊歩道からいったん離れ、市内の中心へ向かうことにしました。

 深谷城址公園と聞いて、見過ごすことはできませぬ。

 その途中に、なんとも趣のある洋風建築がありました。

 これは、深谷商業高校記念館。

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 大正11年建築ですが、逆に今から見てもハイカラな雰囲気です。大正デモクラシーって、こんな感じ?と思ってしまいます。

 城跡へ行く前に、腹ごしらえと市役所の食堂へ。

 オイラはわりと市役所の食堂が好きなのです。ファミリーレストランだとどこも同じだし、地場の割烹だと高い。

 いろんな市役所の食堂を食べ比べてみると、その土地のことがわかるような気がしまして。

 この市役所の550円の幕の内はなかなかいけましたね。お茶とウーロン茶も飲み放題だし。

 満足したあといよいよ深谷城へ城攻めです。

 深谷城址公園は、市役所のすぐ近くにありました。石垣と白い城壁が見えたので、勇んで行ってみたものの…、これはなんと言ったらいいか。

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 堀の深さは、30センチ?幅は楽に一跨ぎできそう。石垣はオイラの身長より低いし…。

 確かにこの場所に、以前深谷上杉氏の城はあったのでしょうけど、廃城とともに完全に破壊されたのかも。

 その場所に、中途半端な施設を作るから、かえって当時の深谷城の面影がイメージできないのですな。

 子供たちが、この堀や石垣を見て、城だと勘違いしないことを祈るばかりです。

 ただ、公園としてみたら、芝生がきれいで、清掃がゆきとどいた素晴らしい都市公園ではありました。

 近くの神社の池に、堀の痕跡が残っているとのことでしたが、素人に毛の生えたようなオイラの知識ではちょっとわかりませんでしたね。

 唐沢川を渡り、住宅地を通って、瑠璃光寺を目指します。

 それにしても、さすが熊谷の隣の深谷。

 暑すぎるっす。

 汗がだらだら滝のように流れ落ち、目に入って前がよく見えませぬ。

 やっとの思いで、瑠璃光寺にたどり着きました。

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 ここは、835年に開基された市内最古の寺だとか。

 薬師堂や仁王門などが残り、古刹という雰囲気がぴったりでした。

 境内の深い緑に包まれていると、暑さがやわらぐような気がしますね。

 再び、あかね通り遊歩道へ戻ろうと、古い農家が並ぶ道を歩きました。

 ところどころ畑が残っていていい雰囲気。

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 ねぎがたくさん植えられています。そういえば、深谷といえば「深谷ネギ」が有名でしたね。

 立ち食いそば屋で、食べるネギは違うかもしれませんが、ネギを焼いて味噌をつけて食べるのは最高!

 暑くて朦朧とした頭で、冷やしキツネそばに、ねぎをたっぷり入れて食べたいという妄想をいだきながら次の目的地を目指します。

 日陰がまったくない道路をとぼとぼ歩き、ようやく着いたのが楡山神社。

 神社の名前の由来になったハルニレの大木が境内の森のなかにありました。

 楡山神社から川の土手ぞいにあるブリッジパークまで歩きます。

 その一角にある福川鉄橋は、明治28年に、近くのレンガ工場で作られたレンガを輸送するために福川にかけられた鉄橋だとか。

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 解説板を読むと、プレートガーター橋としては、日本最古のものらしいですね。

 プレートガーター橋って何?と思いましたが、とにかく日本最古なのは素晴らしい。

 そして、最後に向かったのが、ホフマン輪窯。

 そこに向かうまで、田園風景の中をひたすら歩きました。

 稲穂どこまでも続く稲穂を見て、ほっと癒される気持ちになるのは、オイラの中にも日本人のDNAがしっかり組み込まれているからでしょうか。

 これから向かうホフマン輪窯は、ドイツ人レンガ製造技師ホフマンが考案したレンガ焼成窯で、明治40年の建造だとか。

 それは、日本煉瓦製造会社の敷地内にあって、月産65万個の製造能力があったそうですね。

 東京駅の赤レンガもここで作られたそうで、深谷駅のあのものものしい雰囲気が、このレンガ工場と関係があるのだと知りました。

 日本煉瓦製造会社を創立したのが、明治の大実業家、渋沢栄一。

 深谷駅前の渋沢栄一の銅像もまたここと関連があったのですね。

 もっとも深谷は、渋沢栄一の古里でもるそうなのですが。

 歩いていると、遠くのほうに見え隠れしていた煙突が近づいてきて胸が躍ります。

 流れが急な川を超え、敷地をまわりこむようにしてホフマン輪窯の正門を目指しました。

 さあさあさあさあさあさあ~行こうよ~♪ ホフマン輪窯~♪

 スキップしながら、鼻歌を唄い、正門でオイラが見たものは…

「閉館」の二文字。

 休館じゃなく、閉館?

 ホフマン輪窯の敷地の建物は取り壊され、更地になりつつありました。

Ts361538_2

 どうするのかよくわからないけど、分譲地にして売り出すみたい。

 聞いてないよ~

 37度を越える炎天下、汗を流しつつ、ひたすら目指した目的地がこんなことになっているなんて。

 重要文化財の日本煉瓦資料館の建物は残っていたから、いずれ見られるのだと思いますけど、ここまで歩いてくる間、一度もお知らせがなかったんですよ。

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 くくく~、これがオイラの人生じゃ~とその場に泣き崩れたのでありました。

 

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脳卒中の本、来月発売!脳の働きって、何? 医師と女子高生の会話から

 こんにちは。

 出版が決定してから、いつ発売になるのか、著者であるオイラも先行き不透明だった脳卒中をテーマにした本。

 ようやく編集作業が終わり、現在、印刷所に原稿がまわったそうです。

 もしかして、来月には発売しちゃうかも。

 この猛暑の中、印刷所のおじさんたちが、額に汗を浮かべて印刷作業をしていただいていると思うと頭が下がります。

 それ以上に、最近夏バテ気味で、更新が青色吐息になっているオイラのブログを訪問してくださる皆様に感謝です。

 さて、本のタイトルですが、「世界一やさしい脳卒中にならないための本」と決定しました。

 実は、このタ