新型インフルエンザ予防と撃退法

 こんにちは。

 最近、結構忙しかったりして。

 不況だし、とくに営業したわけでもないのに仕事が増えているのです。10年以上音沙汰のなかった会社から仕事を依頼されたり…。

 どうして? と担当者に聞いてみたら、なんと、ライバル会社の人たちが皆、新型インフルエンザで倒れてしまったのだとか。

 新型インフルエンザが怖いとは思いつつも、まだ、テレビや新聞のなかの世界だと思っていました。

 しかし、その魔の手は、すぐそばまで迫っているのですね~。

 いずれオイラも、新型インフルにかかることは間違いないのですが、何とかこのまま追いつかれず、予防注射を打つまで逃げ切りたい。

 でもオヤジは予防注射の優先順位からいったら、もっとも後回しらしいのですが…。

 社会から疎外され、虐げられているオヤジとしては、何とかこの手で生き延びるすべを模索しなければなりませぬ。

 仕方なく、オイラなりにインフルエンザ予防法とか、インフルエンザ克服法について考えてみようか、と考える今日この頃です。


 ところで、インフルエンザになりやすい人、なりにくい人というのはありますね。

 その違いは、拙著「よくわかる『最新』病のしくみ」の中でも触れましたけど、免疫力の違いでしょうか。

 免疫力は、もちろん体力の違いもありますが、インフルの場合は過去にかかったかどうかが重要。

 ですが、新型インフルは、過去にかかった人がほとんどいない。必然的に重病化しやすいのですな。

 ここ数年、オイラはインフルエンザが流行している時期でもわりと平気でいられました。

 多少インフルエンザに強くなったと感じたのは、今から十年くらい前にはじめてクリニックで仕事をしたからかも。

 医療機関で仕事をしてわずか二ヶ月目に、重いインフルエンザにかかってしまったのですよ。

 そのときは、院長はじめ医療スタッフは平気なのに、オイラだけが高熱や咳に悩まされてしまいました。

 その差は、今まで医療に携っていなかったということで、ウィルスの免疫ができていなかったからでしょうね。

 医師や医療スタッフは長年医療に携っていて、ウィルスに晒される機会も多く、一般の人たちより免疫を持っているみたい。

 それでも皆、小まめに手を洗うし、オイラの勤めていたクリニックの院長は、診察机の上にいつも日本茶を用意していました。そして、一人の患者さんの診察が終わるたびに、一口お茶を飲むのですね~。

 当時は、よくのどが渇く人だな~と思っていましたが、今考えるとお茶の殺菌作用を利用して、ウィルスからのどの粘膜を守っていたのかもしれませぬ。

 そういえば、新型インフルエンザウイルスの増殖を緑茶成分のカテキンが抑えるというニュースがありました。

 ただ、カテキンは腸で分解され、緑茶を飲むだけでは抗ウイルス効果は弱いらしいのですが。

 それでも、その院長先生みたいに水代わりに飲んでいたら、効果があったのでしょうね。

 しかも、緑茶にはビタミンCも豊富だと言いますし…。

 オイラが滅多に風邪をひかないのは、ペットボトルのお茶をカバンに入れて、ちょびちょび飲んでいるからかも。

 …ということで、今日は「インフルエンザ、戦略的?撃退法」のネタ。

 以前ブログに書いた、「風邪を一日で治す法」の記事のリサイクルですが…。

 さて、そもそも風邪やインフルエンザになると、どうして熱がでるのでしょう。

 ご存知の方も大勢いらっしゃると思いますが、インフルエンザのウィルスが悪さをして、熱を上げるわけではないのです。

 インフルエンザのウィルスは、熱と湿度に弱い。だから、自分の体がそういう状態を自ら作って、風邪を退治しようとするのですね~。

 いわば、体の防衛反応。

 オイラのインフルエンザ克服法は、その防衛反応を徹底的に促進して、治す方法です。

 この防衛反応については、以前、NHKの「ためしてガッテン」でもやっていたし、クリニックの事務長をしていた頃、医師に、この方法はどうですか?と聞いたことがあるのです。

 専門外の整形外科の先生でしたが。

 その先生は、確かに効果があるのは間違いないと、言ってくれました。だけど、相当体力を消耗するから、やめといたほうがいいよとのこと。

 …ということで、たぶん試してみる方はいらっしゃらないと思いますが、もし真似されるのでしたら、体力のある人だけにしておいてください。

 医師も言ってましたし、相当体力を消耗するのは事実ですので。とくに高齢者や心臓の悪い人には、絶対勧められません。

 タミフルもありますし…。

 このインフルエンザ克服法をためして、病気が悪化しても責任を負いかねますので念のため。

 ただ、やり方は極端ですが、考え方は間違っていないと思いますので、自分なりにマイルドな方法を考えていただければ幸いです。

 さて、さきほど体の防衛反応と書きましたが、これは、侵入したインフルエンザと体の免疫との間で壮絶な戦いが行われている状態です。

 いわば、体の中で、川中島の戦いが起きているようなものですな。

 戦いに勝つためには、なんといっても、気合が大切。

 戦国最強と言われた上杉謙信や武田信玄の軍隊は、気力の充実が他の軍隊に比べて抜きん出ていましたからね。

 毎日、外へ出るときは、「えいえいお~!!!」とかけ声をかけて出かけましょう。

 また、金曜日になって気がゆるむとインフルにかかりやすくなるので注意。


 さらに、戦に勝つためには、有利な場所に陣を敷き、武器弾薬などの兵站を確保しなければなりませぬ。

 私たちがインフルエンザを撃退しようと思ったら、より味方に有利な場所で戦い、かつ免疫力に援軍を送る必要がありまする。

 まず、免疫力が勝利を得やすい場所で戦ってもらうにはどうするか。

 そのためには、部屋の湿度を徹底的にあげるのです。今は加湿器という便利な器械がありますが、なければ部屋の中でお湯を沸かすなどして、窓から水滴がたれるぐらい徹底的にやる。

 この場合気をつけなければならないことは、自分の体より、部屋にある家電製品や電子機器ですね~。

 とくにテレビやパソコンは、湿度が異常に高い状態にさらされると一発で壊れます。

 かつてこの方法をやり、オイラの部屋のテレビが一発で故障しました。

 必ずこれらの機器を部屋の外に持っていってから、湿度を上げてください。


 でも、加湿器を使わなくても、それに近い効果が上げられる方法があるのですよ。

 それは、ご存知、マスクをすること。

 ガラスに向かって、ハァ~ッとすると、白く曇るくらい息は水分を含んでいますよね。だからマスクをしたまま寝ると、ちょうどいい湿度が長時間保たれるのですね~。

 さらに湿度を上げようと、マスクを水で濡らしてかけてみたことがあるのです。

 お、これはなかなか冷たくて気持ちいいじゃんと思ったら…


ぐるじぃぃぃぃぃぃ~、息ができない、死ぬぅぅぅぅ~


 窒息する恐れがありますから、くれぐれも真似をしないでくださいね。


 さらに、免疫力が勝利を得やすい場所で戦ってもらうにはどうするか。

 それは、ウィルスは熱に弱いという弱点を徹底的につくのです。

 もともと風邪をひいて体温が上昇しているわけですから、それを利用しない手はない。汗を吸い取りやすい下着を重ね着し、その上からパジャマを着る。そして首に手ぬぐいを巻き、仕上げとしてウィンドブレーカーを着る。

 その格好のまま、ベッドや布団に横たわるんですよ。掛け布団もしっかりかけて寝る。

 その格好は、発汗によるダイエット法と同じです。

 しかし、本当に熱が高いときは、そこまで着こんでも寒いぐらい。それだけ着こんで寝ていても、丸くなってガタガタ震えているんですから。

 おっと、大事なことを忘れていました。寝る前に水分はしっかり取ってくださいね。

 最初のうち、尿となって全部出てしまうので、枕元にペットボトルを置いて、頻繁に水分補給をする。

 そのとき、最前線でウイルスと戦う免疫力に、武器兵糧を供給するとさらに効果的です。

 その武器兵糧とは何か?

 それはご存知、ビタミン。

 宇宙戦艦ヤマトの波動砲とまではいかないけれど、主砲くらいの威力でインフルを攻撃するのが、ビタミンCですな。

 ビタミンCには、ウイルスに対する抵抗力を高めたり、免疫力を強化したりする働きがあるそうなんですよ。

 また、ウイルスが増殖する工場であるリボゾームにウイルスが入らないよう防御する作用もあるらしい。

 水分とビタミンCを一緒に取れる飲料なら一石二鳥なのですね~。

 ほかにも、ビタミンAには粘膜を強化し、ウイルスの進入を防ぐ作用もあるそうですよ。

 これだけの対インフルエンザ攻撃作戦をしかけて眠ったとしても、熱が高く、悪寒もひどいので、悪夢にうなされることになります。

 しかし、この苦しみは、ウィルスが熱と湿度によって、断末魔の苦しみをあげているのを実感するでしょう。

 そして、深夜、目が覚める。さっきまでの悪寒がなくなり、すごい汗をかいているのに気づきます。

 気持ち悪いので、下着を換え、再び水分を補給して、またウィンドブレーカーを着て横になる。部屋の湿度が高いので、風呂場にいるような気分になるはずです。

 翌朝、目が覚めると、昨日と違った自分を発見するんじゃないでしょうか。悪寒が消え、頭痛もない。けだるい疲れは残っているものの、生まれ変わったような爽快感。

 風邪のウィルスが、徹底した熱と湿度の攻撃で死滅してしまったんですね~。

 以上が、私の風邪克服法です。加湿器を使った場合のデメリットは、気をつけないと部屋にカビが生えるってことです。全快したら、部屋をすぐ乾燥させることが肝要です。

 新型インフルエンザからの生還を祈ります。

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ダイエット、カロリー摂取と消費にまつわるエトセトラ with 脳卒中と認知症の関係 医師と女子高生の会話から

 こんにちは。

 諸般の事情でご無沙汰しておりました。

 本日はダイエットと脳卒中のお話です。

 12月5日の記事の続編でもありますので、御用とお急ぎでない方はこちらのページもご覧いただければ幸いです。

 さて、もう忘れてしまいましたが、前回はそれぞれの人にとって必要な一日のカロリー量を算出したのでした。

 調べてみると、生活強度別にみた一日の必要エネルギー量もおおよそ計算できるそうなんですよ。

 たとえば、標準体重1キログラム当たりのエネルギー量を次の3つに分ける。


 軽労働 25~30kcal
 中労働 30~35kcal
 重労働 35kcal


 標準体重というのは、BMIという数値でよく表されます。

 それは、身長(m)×身長(m)×22

 オイラの場合だと、身長1.75m ×1.75m×22で、67.375キロが標準体重。

 その数字に、自分の一日のライフスタイルを考え、上記の軽労働から重労働に必要な標準体重1キログラム当たりのエネルギー量をかければいいわけですな。

 つまり計算式は次のようになりまする。

 身長(m)×身長(m)×22×標準体重1キログラム当たりのエネルギー量

 上記の式をオイラに当てはめてみると

 身長1.75m ×1.75m×22×35kcal = 2358.125kcal

 本来、重労働というのはスポーツ選手や肉体労働者らしいので、いくらハードでもウォーキングは中労働みたいなのですが。

 まあ、多少下駄を履かせて、オイラにとって、一日に必要なエネルギー量は、2358.125kcal と出ました~♪


 それに対して、やばかった当時はこんだけ~食べていたんですよ。

 たとえば、当時の平均的な一日の献立は…

朝食
 食パン(バター付)一枚 260 kcal
 オレンジジュース  116kcal
 プレーンヨーグルト  66kca
 あんぱん 半分  110kcal
 バナナ  80 kcal
 リンゴ  106 kcal

昼食
 てりやきマックバーガー  538 kcal
 マックフライポテト(S)   230 kcal
 コカ・コーラ(M)   140 kcal
 チーズバーガー  303 kcal

※ マックフライポテトがMサイズだと 420 kcal

おやつ

 クリームぱん  260kcal 
 ココア  125kcal

※ ハンバーガーだと 251 kcal、カレーパンだと 398kcal

 おやつと夕食の間のおやつ
  アーモンドチョコレート(81.6g)4分の一  114kcal
  のど飴(1粒) 16kcal

夕食
 ご飯(茶碗)大盛り2膳  500 kcal
 納豆 85 kcal
 味噌汁(豆腐) 47 kcal
 おでん(セット)306 kcal
 グリーンサラダ 80 kcal
 ポテトコロッケ 230kcal

夜食
ドラ焼き 280 kcal

そのほか
  一日に 缶コーヒー 加糖3本 150kcal


合計、な、なんと、4142 kcal


  一日、2000キロカロリー近くオーバーしていたことになるわけですか。

 ちょっとばかり運動していたとしても、これでは太らないほうがおかしいっす。

 これだけ毎日食べていたのに、それでも一応は標準体重の範囲内だったのはある意味すごいかも。 

 そんなにいいものを食べているわけじゃないのに…。

 マックが昔、60円バーガーをはじめた頃は、いよいよオイラの時代が到来したぞと喜んだものですが、その頃から太り始めていったみたい。

 値段の安さとカロリーの低さは、決して比例するものではないのですな。

 おかげさまで今は、176センチの66キロ台を維持しています。

 なぜか身長が1センチ伸びたのですが…。

 それはともかく、内臓脂肪があった頃と比べてかなり体調が改善しているのがわかります。

 まず、日中眠くなくなりました。

 太っていた頃は、昼食後、殺人的な睡魔と闘い、敗れて眠ってしまうことがしばしば。今は、日中はすっきりと過ごせています。

 ウォーキングは、同じ3万歩歩いても、翌日の体調が全然違いますね。前は、疲れて午前中はグロッキー状態でしたが、今は多少の快い疲労感が残るぐらい。

 歩くのもすごく楽ですよ。自分で歩いていながら、動く歩道に乗っているみたいで。

 今まで8キロの鉄アレイを持って歩いていたのがなくなった計算になるのですからそれも当然ですな。

 いずれオイラのダイエット法を書いてみたいけれど、やはり50キロくらいやせないとインパクトはないかも。

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 さて、今日は、ブログのほうの「脳の病気シリーズ」。

 本とブログとの微妙な違いを比べてみるのも面白いかもしれませぬ。

 前回は「脳卒中の後遺症は、どんなものがあるの?」という話題を取り上げました。

 

 今日が初めての方、この記事に興味がおありの方は「心と体」のカテゴリの中にある前回、前々回の記事をご覧いただければ幸いです。

 今日はその続きです。
 
 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。

 将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定でしたね。  
 
 今回は、「脳卒中と認知症の関係」が話題になります。

 それでは…。


< 脳卒中と認知症の関係 >


 脳卒中というのは脳がやられてしまう病気だよね。すると脳がつかさどる精神に障害が起きる場合が多いんだ。

● AYAちゃん「たとえばどんな症状が現れるんですか?」


 心の変化としては、うつ状態になることがある。脳の侵された場所に関係があると言われているんだけど、片まひが起こって体が不自由になれば、気分が落ち込むのは無理もないかもしれないね。それから物事に無関心や無欲になることもあるんだ。これも脳の中の『やる気』を起こす部分に障害が起きるからだと考えられている。


● AYAちゃん「傍から見たら、せっかく脳卒中がよくなったんだからしっかりしなさいよって言いたくなるかもしれませんね。周りの人たちはどのように接したらいいんですか?」


 これらの症状は一種の病気だから、励ましてもなかなか良くならないんだよ。とくにうつ状態の人を励ますのはかえって逆効果で、症状を悪化させることもあるから気をつけたほうがいい。
 まわりの人たちは、本人の話をよく聞いてあげることが大切だね。気軽に精神科の先生に相談してみるのも必要だよ。それから無関心・無欲の場合は、さっき言った視野障害を起こしている場合があるんだ。


● AYAちゃん「右の脳に障害が起きて、左側の視野が欠けてしまうというか無視してしまうんでしたっけ」


 そう。その場合は、その症状を回復させるリハビリを行うとよくなることがあるね。


● AYAちゃん「まわりの人たちが、無関心・無欲が脳卒中の後遺症だと気づかないと回復が遅れるかもしれないんだ」


 そうだよ。ほかにも脳卒中でいろいろな感情の障害が起きることがある。たとえば、テレビでメロドラマを見ながら笑ってしまったり、バラエティー番組を見ながら泣いてしまったりすることもあるんだ。


● AYAちゃん「私もたまにメロドラマを見ながら笑っちゃうことはありますけど…」


 そういう意味じゃなくて。この場合、『感情失禁』と呼ばれる病気なんだよ。そのほかにも怒りっぽくなったり、頑固になったり、急に几帳面になったり、逆に集中力が欠け落ち着かなくなったり、粗雑になったり、ということもある。


● AYAちゃん「病気になる前からその人を知っているまわりの人たちは、急に性格が変わったんじゃないかと思ってしまいますね」


 それに関連して認知症が起きる場合があるんだ。今まで話してきたさまざまな症状が組み合わさった状態が認知症だとも言えるね。だからどういう症状が出たら認知症だと、なかなか定義しづらいんだ。


● AYAちゃん「誰でも年をとったら物忘れが激しくなったり、新しいことが覚えられなくなったりしますけど、それとは違うんですか?」


 そういうときは、年のせいで物忘れがひどくなったって自覚しているからあまり心配はいらないんだ。困るのは、自分がぼけや認知症になっているのを自覚できないケースで、そうなると家族を初めとするまわりの人たちは大変だよね。今日の日付や曜日がわからなくなる患者さんはまだ良いほうで、目を離すと外へ出て帰って来られないとか、いつもイライラして腹を立てているとか、時には暴力を振るう患者さんもいる。

 逆に物事への意欲がなくなり、一日中無表情でぼんやりしている患者さんもいるんだ。それから同じ話を何度も繰り返したり、物忘れを指摘されても認めなかったりするのも認知症でよくあるケースだね。


● AYAちゃん「そんな症状が続いたら、家族の人たちは相当心配でしょうね。先生、そもそもどうして認知症が起きるんですか?」


 それは前にも言ったように、脳の中のさまざまな働きが病気によってダメージを受けるからだよ。その病気は、脳こうそくを初めとする脳血管障害、脳の中にできものができてしまう脳腫瘍が多いね。それからアルツハイマー病が原因となる認知症も多い。


● AYAちゃん「アルツハイマー病? どっかで聞いたことあるような」


 以前なくなったレーガン元大統領が、自分はアルツハイマー病と宣言して大きな話題になったことがあるね。ほかにもよくテレビや新聞などのマスコミで取り上げられるから聞いたことのある人も多いんじゃないかな。


● AYAちゃん「脳卒中の後遺症の認知症と症状が違うんですか?」

 

(途中ですが、約一ヵ月後に続く)


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ダイエット、基礎代謝とカロリー消費にまつわるエトセトラ with脳卒中の後遺症は、どんなものがあるの? 医師と女子高生の会話から

 こんにちは。

 ここ1~2年の長期計画で取り組んでいるダイエット、ようやく今月で当初の目標を達成できました~♪

 去年の同月比で3.5キロ。2年前と比べると8キロ近くやせたことになります。

 「いつまでもデブと思うなよ」の岡田斗司夫の50キロのダイエットには足元にも及びませんが…。

 それにしても、何で50キロも太っていたの?と突っ込みを入れたくなる今日この頃。

 弁護しているわけではありませんが、自分の経験から、太るときって本人は気がつかないものだとわかりました。

 2年近く体重を量っていなかったのもありますけど、オイラの場合、一番太っていたときでもお腹の肉がつまめなかったんですよ。

 つまり、皮下脂肪がほとんどなかった。

 だから久々に体重計に乗ったとき、これが自分の体重とは信じられなかったです。

 若い頃から部屋に筋トレの道具を置いて、暇なときにやっていたから力こぶもあるし、腹筋だって小島よしおほどではないですが結構割れている。

 変わったことといえば、上半身の胸板が厚くなってきたかなというぐらい。

 それも鍛えているからだと思っていました。

 風呂上りに鏡で見て、力道山や長州力(長州小力じゃないですよ)みたいになってきたぞと喜んでいたのですね~。

 黒タイツをはいて、空手チョップをマスターしようか、と…。

 さすがに周りの人たちは、少し太ったんじゃないの?と言う人もいましたが、筋肉を見せたら納得していました。

 でも、若い頃ほど鍛えていないのに、なぜ筋肉がつくのかはわかりませんでしたが。

 太っていると気づいたのは、治験を頼まれ体重測定や血液検査を受けたとき。

 もう、真っ青っすよ。

 肝機能がやばいし、血糖値も高くなっている。

 その頃でも、週に2日は3万歩以上歩いていました。家で筋トレだってやっていたのですよ。

 筋肉量は維持できていたのですが、それ以上に内臓脂肪が蓄積されてしまったみたい。

 家庭医学の本を読んだり、医師の先生に聞いたりして、オイラがメタボになりかけていた理由がわかりました。

 どんなに運動をしても、カロリーの高い食事をしている限り、絶対やせないのだと。

 要は、基礎代謝を中心として使ったエネルギーと取得したカロリーの差。太る・やせるは、足し算と引き算でしか計算できないのですね。

 ここで言う基礎代謝は、何もせずじっとしていても、生命活動を維持するために必要なエネルギー。

 一般の成人では、一日に男性で約1500キロカロリー、女性で約1200キロカロリーと言われております。

 消費量は筋肉が最も多いとか。だから筋肉の多い人は基礎代謝量が大きい、つまり太りにくいのですね。

 一般に老化が進むにつれ筋肉量は減少してゆくのですが、同時に基礎代謝量も減少する。

 ゆえに、オヤジ = 中年太りという哀しいイメージが定着するわけですな。

 基礎代謝は、ある程度、身長と体重、年齢により算出できるそうなんですよ。

 そして、算出された基礎代謝量を0.6で割った数値が自分にとって、「1日に必要なカロリー」となるとか。 

 ということで、ネットで調べてみると、オイラの基礎代謝は、1269.7 kcal。

 算出された基礎代謝量÷0.6が、オイラにとって一日に必要なカロリーなのだから、計算式は…

 1269.7 ÷ 0.6 = 2116.1kal

 つまり、2116.1kalが、同じ身長・体重・年齢の男性が一日に必要なカロリーとなるのですね。

 しかし、オイラの場合、常人よりも長い距離を日々歩いておりまする。

 週に2日は、3万歩以上歩いているかも。

 だから、少しばかり人より食べても大丈夫だと思っていたのですが…。

 でも、毎日、激しいトレーニングと試合を続けていた全盛期のアントニオ猪木でさえ、カロリーの大量摂取が祟って糖尿病になってしまったそうな。

 今は標準体重よりちょっと少ないくらい。

 とても体調が良いし、そのほかの面でもいろいろ良いことがありました。

 フィギアの荒川静香も、ミキティも、やせてから成績が良くなりましたね。

 ダイエットに関するさまざまな知識が得られたのは、この本を書くために勉強したからでした。 

 …ということで、健康になるエッセンスが満載の「世界一やさしい脳卒中にならないための本

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 好評発売中だよ~ん。

 次回の健康ネタのときに、基礎代謝とカロリー消費にかかわる実証的な研究成果を書いてみたいと思いまする。

 さて、今日は久々に、ブログのほうの「脳の病気シリーズ」。

 前回は「脳卒中には、どんな後遺症があらわれるの?」という話題を取り上げました。

 今日が始めての方、この記事に興味のある方は、先に「心と体」のカテゴリにある前回、前々回の記事をお読みいただければ幸いです。
 

 今日はその続きです。
 
 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。

 将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定でしたね。  
 
 前回、脳卒中の後遺症について勉強したAYAちゃん。

 今回も引き続き、脳卒中の後遺症が話題になります。

 それでは…。


< 脳卒中の後遺症は、どんなものがあるの? >


 言語障害はあとのリハビリのところでまた触れるとして、次へ行こうか。脳卒中のそのほかの後遺症として、『失行』と『失認』があるね。


● AYAちゃん「うーん。これも『失語症』と同じように漢字から症状を推理すると、『失行』が『行うのを失う』、つまり『行えなくなる』、ですかね。そして『失認』が『認めるのを失う』、つまり『認められなくなる』と考えたらいいのかな」


 『脳卒中講座』じゃなくて『漢字講座』みたいになってきちゃったけど、まあいいか。今、AYA君が言ったように、行為がうまくできないことを『失行』、見たり聞いたり触れたりしてものを正しく認識できないことを『失認』と言うんだ。


● AYAちゃん「また抽象的なことを…。具体的にはどんな状態なんですか?」


 失行というのは、まひや知能に障害がなくても、よく知っているはずの行為の手順やものの扱い方がわからなくなる場合だよ。たとえば出来立てのラーメンがあっても、それにコショウを振りかけて割りばしを割って食べることができない場合。

 または朝、洋服を着ようと思っても、どうやってそれを着ていいかわからずに手をズボンに突っ込んで着ようとしたり、シャツの袖に足を通そうとしたりする場合だね。ちなみにこれを着衣失行と言うんだけど。


● AYAちゃん「それは困りますね。コントみたいだけどとても笑えないわ。どうしてそんな状態になってしまうんですか?」


 脳の中には『連合野』と言って、入ってきたさまざまな情報が集まるところがあるんだ。そこで、これらの情報を分析し、過去の記憶と照合して行動のプログラミングをするんだよ。


● AYAちゃん「そうか。そこが障害を受けると、コンピュータのプログラムが壊れてしまった状態になるんですね」


 そう。『失認』も同じ理由で起きるんだ。『失認』にはいろいろな症状があるんだけど、たとえばピアノを見ても何に使うかわからない患者さんが、音を聞いて初めてそれが楽器だとわかる場合。それから、家族の顔を見ても誰だかわからない患者さんが、声を聞いて初めて家族だとわかる場合だね。

 逆に声だと誰だかわからないのに、顔を見て初めてわかる場合もある。また、見えているところに何があるのかわからなかったり、自分の体の部分の呼び名がわからなかったり、今触っているものが何であるかわからない場合もあるんだ。


● AYAちゃん「その違いって、やはり障害を受けた脳の場所によるんですよね。でも、顔を見てもわかってくれなかったら、家族としてはショックだろうなぁ」


 そうだね。あとでリハビリのところで話すけど、『失行』、『失認』はゆっくりと繰り返しながら動作を覚え、残っている機能を引き出す練習をすれば、症状が軽くなることもあるんだ。あきらめずにじっくりリハビリに取り組むことが大切だよ。


● AYAちゃん「なるほど。ほかにどんな後遺症があるんですか?」


 ほかにもいろいろな後遺症があるけど、日常生活で困ってしまうのは、飲み物や食べ物をうまく飲み込めない『嚥下障害』だね。これは、舌やのど、あご、食道など、飲み込むための神経や筋肉がまひしているために、食べ物がのどにつかえてしまうんだよ。


● AYAちゃん「食べ物や飲み物が気管に入ると、すごく苦しいですよね」


 嚥下障害になると、そうなるケースも多いんだ。肺炎などの合併症を招くこともあるんだよ。それから『排泄障害』も同じくらい日常生活では困ってしまう障害だね。これは排尿や排便のコントロールが自分でできなくなってしまった状態なんだけど。


● AYAちゃん「やっぱり、我慢できなくなってしまうケースが多いんですか」


 患者さんによってさまざまだけど、脳卒中の障害によって起こる場合は、膀胱に十分尿をためることができずに頻尿になったり、尿意を我慢できずに失禁してしまったりする場合が多いね。また排便に関しては、脳卒中になって運動が減ったことで便秘になってしまうこともよくある。


● AYAちゃん「便秘になると気分が晴れなくてイライラしますよね」


 それから『視野障害』と言って、おもに右脳が障害を起こした場合に左側の視野が欠けてしまうことがあるんだ。


● AYAちゃん「ん? 左目が見えなくなるんですか?」


 脳卒中でそういう障害が出ることもあるけど、この場合は違うね。目では見えていても左側の視野がわからないというか、無視してしまうんだよ。たとえば食事のとき、自分の右側にあるものだけ食べて左側にあるものは食べないとか、左から声をかけても声をかけた人がどこにいるのかわからず、正面や右側だけを探すといったことが起こる。


● AYAちゃん「実際どういうふうに見えるのか、患者さんの立場になってみないとわからないですねぇ。それにしてもいろんな後遺症が起きるんですね」


 脳卒中になった患者さんが、一人で全部これらの後遺症を抱え込むわけじゃないからね。脳に起きる障害の場所と程度によって、後遺症の現れ方は人それぞれなんだよ。そのほかにはよく、口のまわりや手足のしびれを訴える患者さんが多いね。それからさまざまな感覚が鈍くなる患者さんもいる。


● AYAちゃん「鈍感な人はよくいますけど…」


 そういう意味じゃなくて。たとえば、温かさや冷たさを感じる温度覚が鈍くなると、お風呂のお湯が熱くても分からずに入って大やけどをすることがある。それから痛みを感じる感覚が鈍くなると、台所で包丁を使っていて手を切っても気づかず大けがをすることもある。


● AYAちゃん「わっ、そりゃ大変。感覚が鈍くなると命に関わることもあるんですね」


 脳卒中の後遺症というのは、複雑でさまざまなものがあって、触れていくときりがないからここまでにするけど、あとどうしても触れておきたいものがあるんだ。


● AYAちゃん「随分引っ張りますね。それは何ですか?」


 ( 約一ヵ月後に続く )

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歯科医VS親知らず with 続・お台場ウォーキングストーリー 有明編

 こんにちは。

 「世界一やさしい脳卒中にならないための本」ですが、いつもお世話になりありがとうございます。

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 なんと、読売新聞に、広告が掲載されるという情報を入手いたしましたぁぁぁぁ~♪

 しかも、朝刊の第一面の下の部分だそうです。

 関東地方は10月30日の火曜日、関西地方は31日の水曜日に載るそうですので、御用とお急ぎでない方は是非ご覧ください。

 差し支えなければ、お知り合いに声をおかけいただければうれしいです。

 新聞に載ると励みになりますね。これからも近江商人になった気分で、天秤棒をかついで都内を売り回ろうと思いました。


 さて、前回の続きのお散歩ネタ。

 …へ行こうと思ったのですが、先日、遅ればせながら親知らずを抜いたんですよ。

 それだけだと一行で終わってしまうフレーズですが、その現実たるや、今思い出しても戦慄が走ります。

 親知らずなんて、誰もが抜いているから簡単に抜けるものだと思っていました。

 歯に詰めてあった金属が取れてしまったので近くの歯科医院へ行ったら、虫歯になっているし、噛み合わせも影響ないから抜きましょうということになったのです。


 いすに腰掛けて、口を開けて、麻酔を打って、歯を抜くペンチで親知らずを掴んで、引いた~~~~


 引いて、引いて、引いて、引いて、引いて、引いて、引いて、引いて~
(← 円広志の『夢想花』のイメージでお願いします)


グググーーー、あごが外れるぅぅぅぅぅぅ~、やみちくりぃぃぃぃ~


 抜けない。


 再度、引いた、引いた、引いた、引いた、引いた、引いた、引いた、引いた~(← 再度、円広志の『夢想花』のイメージでお願いします)


 ううう、もう堪忍しちくりぃぃぃぃ


 やっぱし、抜けない。


 そのとき、歯科医の眉間に一本、たて皺が寄ったことをオイラは今でも忘れられません。

 涙目になって大口を開けていたので、よく見えなかったのですが、歯科医がペンチから小さい金属の棒みたいなものに持ち替えました。

 麻酔がかかっていたから棒だと思ったのでしょうけど、たぶん先端が鋭くとがっていたはず。

 次の瞬間、それでオイラの歯を上から思いっきり押しているようなものすごい感覚が襲います。


 グリグリグリグリ…。


 痛い、痛いよう。いったい、何をしているの?



「痛いですか、じゃ、もう一本麻酔を打ちましょうか」

 歯科医は、歯茎に3箇所、念入りに麻酔を打ちました。


 そのあと、またグリグリグリグリ…。


 なんか、歯の根元をほじくり返すようなものすごい感覚。かなり力が入っているようで、歯科医が歯を食いしばる音が聞こえてきます。

 道路工事のおじさんがガリガリ、コンクリートの舗装をはがしているシーンを想像してしまいました。


 それだけでもうぐったり。


「少し休憩しましょうか」と汗をふきながらお茶を飲みにいく先生。


 そして休養十分で戻ってくるなり、またグリグリグリグリ…。


 そのとき、昔映画で見た、ナチスの拷問のシーンを思い出してしまいました。映画で見たときは、歯の神経を刺激したくらいで自白するのかな~と懐疑的な気分でしたが、やはりこれはつらいです。


 麻酔しててもこの痛さなら、麻酔なしだったら、即、自白しちゃいそう。


 それが終わったら、またペンチで、 再々度、引いた、引いた、引いた、引いた、引いた、引いた、引いた、引いた~


 今度はホントに痛い、痛い、痛い。脳天から全身に痛みが突き抜けるぅぅぅ~、ギブアップ、ギブアップ。


「痛いですか。じゃ、もう一本麻酔を打ちましょうか」

 今日、3本目の麻酔注射。

 そしてまた親知らずをペンチで掴み、慎重に、両手で左右へ動かしながら引っ張る先生。

 右、左、右、左と振り子のようにペンチが目の前で揺れる。


 あごの骨がはずれそう。

 ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ~



 歯科衛生士さんが両手で力をこめてオイラのあごを押さえつけます。
 

 オイラが患者じゃなければ笑えるシーンなのですが。


 グググググ~


 やがて、グキッと音がして、親知らずがあごの骨からはずれるのがわかりました。


 歯を抜くというより、あごの骨からちぎり取ったという感じです。

「やっと取れましたね~」とほっとした表情の先生。


 本来なら、「いや~、痛かったすねぇ~」と苦笑しながら話すところなのですが、オイラはいすの上で目を見開いたまま放心状態でした。


 何気に時計を見たら、最初に親知らずを抜きにトライしてから、30分が経過。


 30分間、コブラツイストや卍固めをかけられていた気分です。


 オイラの親知らずは、バッチリあごの骨とくっついていて、それを剥がすのが大変だったみたい。

 よくわかりませんが、骨密度が高いからなのでしょうか。


 そういえば、かつて二階から落ちたり、階段から転げ落ちたり、垂直落下式のブレンバスターをくらったり、ロープ最上段からのダイビングヘッドバットを失敗したり、かなりやばい経験をしているのですが、生まれてから一度も骨折をしたことがないのです。


 さんまやぶりなどの焼き魚定食は骨まで全部食べてしまいますからね。
 
 年をとってから、歯が抜ける心配はほかの人よりないような気がしましたが、次回歯を抜くときは命がけなのではないか。


 少し、カルシウムを控えようと思う今日この頃です。

 
 前ふりが長くなりましたが、今日もお散歩ネタ。

 ここまで書いてくるだけでも、当時のことを思い出して体力を消耗してしまいましたが、頑張るっす。

 さて、前回はお台場へ行き、有明にある有明コロシアムを見たところまででした。

 今日はその続きです。

 有明コロシアムは遠くから見るだけにして、後ろを振り向くと変わった建物が。

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 これは、東京ビッグサイト。

 展示ホールと会議施設をもつ総合コンベンション施設なのだとか。東京国際展示場とも言われているみたい。

 この見るからに変わった建物は、会議棟。

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 ピラミッドを4つ、逆さまにしてしまったいう奇抜なデザインは、いつ見ても度肝を抜かれます。

 バブルの象徴と化していた時期もありましたっけ。

 東京ビッグサイトは、最近では、コミックマーケットの現在の会場としても有名みたいですね。秋葉原に次ぐオタクの聖地と呼ぶ人もいるとか。


 ここも外から眺めるだけにしておこうと思ったのですが、行った日は最新の福祉機器を紹介する「国際福祉機器展」が開催されていました。

 脳卒中の本を書く前に、老人福祉の本を書いたこともあるので、このテーマは見逃せませぬ。

 名前と住所を知らせれば無料で入場できるそうなので、入ってみることにしました。

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 野球場がすっぽり入りそうな広いホールに、なんと最新の福祉機器が25000点も展示されているとか。

 15カ国・1地域から582社・団体が出展とパンフレットに記載されていました。

 自動車メーカーも福祉車両を展示していましたが、モーターショーと違ってコンパニオンのおねーたんは地味な服が多かったのです。

 来場されている人たちも、福祉施設や医療関係者が多いようで、現場で利用できるかどうか、熱心に見て回っていましたね。

 展示品のなかでは、キャタピラー付の車椅子が印象に残っています。階段を車椅子に乗ったまま登ってゆくこともできるみたい。

 あと、サンダーバードの秘密基地みたいに家を改造する展示もありました。将来はほとんど動かなくても、家事がこなせるような器械が登場するかも。

 まったく体が動かせない人は仕方ありませんが、多少動かせる人なら家事は時間をかけても一人でやったほうがリハビリになるのだと理学療法士さんから聞いたことがありました。

 人にとって、今楽なことが、将来の楽につながるわけではない。

 その辺りの線の引き方が難しいところでしょうね。

 東京ビッグサイトを出て、さきほど外から見たへ行ってみました。

 途中に見た、面白い形のモニュメント。

 大地に巨大なのこぎりが突き刺さっている。

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 バブル当時、こうやって土地を切り取って売っていたのだという反省みたいなものをオイラは感じましたが…。

 さて、ワンザ有明ベイモールの見所は、世界一といわれる室内滝でしょうか。

 約2トンの水が35mの高さから7分間、一気に降りそそぐ、水と光と音楽の壮大なスペクタクルショー。

 だけど、オイラが行った時間はショーが終わったばかり。

 前に一度見たし、次まで一時間も待たないといけないのでパスすることにしました。

 ちなみに、この天井から水がジョロロ~と落ちてくるのですね~。
 
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メタボからの脱出? with脳卒中の後遺症はどんなものがあるの? 医師と女子高生の会話から

 こんにちは。

世界一やさしい脳卒中にならないための本」発売から一ヶ月がたちました。

 楽天ブログの方たちには、ブログで紹介していただいたり、アフィリをしていただいたり、ブックレビューまで書いていただいたり、どうもありがとうございます。深くお礼申し上げます。

 今回の本は日本中で売られているようで、あの街の書店で見かけたよ~♪というご連絡もいただきました。まだ行ったことのない街の、まだ一度もお会いしたことのない人がこの本を手にとって、何気に眺めているシーンを想像するだけでうれしい気分になります。

 でも、もっと多くの方たちに読んでもらわねば。

 …ということで、今、オイラは、皆様のアフィリや都内の書店から購入した本をバッグに詰め、知り合いを回っております。

 銀行員時代の友人の支店長が3冊も買ってくれたり、元上司が「義理だよ、義理」と連発しながらもいろんな人に声をかけてくれたり、人の温かさを感じる今日この頃です。

 もう少し寒くなって雪が降り始めたら、マフラーをまいて新橋の駅前で、マッチ売りの少女みたいに道行くサラリーマンのおじさんたちに声をかけてみようか、と…。

 また、新宿の路上で、自分の書いた詩集を売っている若者の横にゴザを敷いて一緒に売ろうかとか、年末のアメ横で、バナナの叩き売りのおっさんの横で同じように売らしてもらおうとか、秋葉原デパートの前で、実演販売みたいにして売ってみようとか、いろいろな販売促進策を考えています。

 もし、オイラを都内のどこかで見かけたら、声をかけていただければうれしいです。

 それはともかく今回の本は、個人的にもいろいろなメリットがありました。

 その第一は、オイラが健康になったこと。

 二週間前、健康診断を受けてみたんですよ。

 そしたらなんと、血圧、心電図、BMI、血液検査、医師の所見、すべて異常なし、でした。

 血圧や心電図はともかく、血液検査のすべての項目が正常範囲というのは少し驚きましたね。

 オイラの生涯で、全部正常だったことは今まで一度もなかったのではないか。

 十代から三十代にかけて、少し血圧が高めだと言われたことがありました。上の血圧が130~140くらいのときが多かったのですが、最近は何度計っても、上が110で下が70台。

 とくに3年前の血液検査の結果は最悪でした。血糖値やコレステロールが高くて、とくに肝機能の値を示すGPTが100を超えていたのです。

 医療関係の方はお分かりだと思いますが、これはかなりやばい数字。

 だけど、身長・体重、体脂肪率も一応正常範囲ですし、オイラ、当時も今もほとんどお酒は飲んでいなかったのですよ。しかも、今と同じくらいウォーキングを続けていたし…。

 お医者さんはしばらく様子を見てみましょうという要観察状態のときに、今回の本を執筆したのです。

 本を書くために、脳卒中のみならず健康に関するさまざまな本を読みました。

 30冊以上読み終わったときに、なんとなく自分の体が不調になった理由がわかったような気がしましたね。

 血液検査の数字から病名まで推定できました。

 それからライフスタイルや食生活に気をつけ始めたのです。

 でも、まさかここまで好結果を生むとは思いませんでした。

 今では、渋谷の街を歩いていてアンケートに声をかけてくれるおばさまから30歳代と間違われて喜んでおりまする。

 もっとも、ユニクロの若者ファッションに身を包んだ精神年齢中学生のオヤジだからだと言われていますが。

 …ということで、健康になるエッセンスが満載の「世界一やさしい脳卒中にならないための本

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 好評発売中だよ~ん。

 ブログでも、おいおいと、オイラのこれまでの経験をご報告させていただきたいと思っております。

 さて、今日は、ブログのほうの「脳の病気シリーズ」。

 本とブログとの微妙な違いを比べてみるのも面白いかもしれませぬ。

 前回は「脳卒中には、どんな後遺症があらわれるの?」という話題を取り上げました。

 今日が始めての方、この記事に興味のある方は、先に「心と体」のカテゴリの中にある前回、前々回の記事をお読みいただければ幸いです。

 今日はその続きです。
 
 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。

 将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定でしたね。  
 
 前回、脳卒中の後遺症について勉強したAYAちゃん。

 今回も引き続き、脳卒中の後遺症が話題になります。

 それでは…。


 < 脳卒中には、どんな後遺症があらわれるの? >


 言語障害はあとのリハビリのところでまた触れるとして、次へ行こうか。脳卒中のそのほかの後遺症として、『失行』と『失認』があるね。


● AYAちゃん「うーん。これも『失語症』と同じように漢字から症状を推理すると、『失行』が『行うのを失う』、つまり『行えなくなる』、ですかね。そして『失認』が『認めるのを失う』、つまり『認められなくなる』と考えたらいいのかな」


 『脳卒中講座』じゃなくて『漢字講座』みたいになってきちゃったけど、まあいいか。今、AYA君が言ったように、行為がうまくできないことを『失行』、見たり聞いたり触れたりしてものを正しく認識できないことを『失認』と言うんだ。


● AYAちゃん「また抽象的なことを…。具体的にはどんな状態なんですか?」


 失行というのは、まひや知能に障害がなくても、よく知っているはずの行為の手順やものの扱い方がわからなくなる場合だよ。たとえば出来立てのラーメンがあっても、それにコショウを振りかけて割りばしを割って食べることができない場合。

 または朝、洋服を着ようと思っても、どうやってそれを着ていいかわからずに手をズボンに突っ込んで着ようとしたり、シャツの袖に足を通そうとしたりする場合だね。ちなみにこれを着衣失行と言うんだけど。


● AYAちゃん「それは困りますね。コントみたいだけどとても笑えないわ。どうしてそんな状態になってしまうんですか?」


 脳の中には『連合野』と言って、入ってきたさまざまな情報が集まるところがあるんだ。そこで、これらの情報を分析し、過去の記憶と照合して行動のプログラミングをするんだよ。


● AYAちゃん「そうか。そこが障害を受けると、コンピュータのプログラムが壊れてしまった状態になるんですね」


 そう。『失認』も同じ理由で起きるんだ。『失認』にはいろいろな症状があるんだけど、たとえばピアノを見ても何に使うかわからない患者さんが、音を聞いて初めてそれが楽器だとわかる場合。それから、家族の顔を見ても誰だかわからない患者さんが、声を聞いて初めて家族だとわかる場合だね。

 逆に声だと誰だかわからないのに、顔を見て初めてわかる場合もある。また、見えているところに何があるのかわからなかったり、自分の体の部分の呼び名がわからなかったり、今触っているものが何であるかわからない場合もあるんだ。


● AYAちゃん「その違いって、やはり障害を受けた脳の場所によるんですよね。でも、顔を見てもわかってくれなかったら、家族としてはショックだろうなぁ」


 そうだね。あとでリハビリのところで話すけど、『失行』、『失認』はゆっくりと繰り返しながら動作を覚え、残っている機能を引き出す練習をすれば、症状が軽くなることもあるんだ。あきらめずにじっくりリハビリに取り組むことが大切だよ。


● AYAちゃん「なるほど。ほかにどんな後遺症があるんですか?」


 ほかにもいろいろな後遺症があるけど、日常生活で困ってしまうのは、飲み物や食べ物をうまく飲み込めない『嚥下障害』だね。これは、舌やのど、あご、食道など、飲み込むための神経や筋肉がまひしているために、食べ物がのどにつかえてしまうんだよ。


● AYAちゃん「食べ物や飲み物が気管に入ると、すごく苦しいですよね」


 嚥下障害になると、そうなるケースも多いんだ。肺炎などの合併症を招くこともあるんだよ。それから『排泄障害』も同じくらい日常生活では困ってしまう障害だね。これは排尿や排便のコントロールが自分でできなくなってしまった状態なんだけど。


● AYAちゃん「やっぱり、我慢できなくなってしまうケースが多いんですか」


 患者さんによってさまざまだけど、脳卒中の障害によって起こる場合は、膀胱に十分尿をためることができずに頻尿になったり、尿意を我慢できずに失禁してしまったりする場合が多いね。また排便に関しては、脳卒中になって運動が減ったことで便秘になってしまうこともよくある。


● AYAちゃん「便秘になると気分が晴れなくてイライラしますよね」


 それから『視野障害』と言って、おもに右脳が障害を起こした場合に左側の視野が欠けてしまうことがあるんだ。


● AYAちゃん「ん? 左目が見えなくなるんですか?」


 脳卒中でそういう障害が出ることもあるけど、この場合は違うね。目では見えていても左側の視野がわからないというか、無視してしまうんだよ。たとえば食事のとき、自分の右側にあるものだけ食べて左側にあるものは食べないとか、左から声をかけても声をかけた人がどこにいるのかわからず、正面や右側だけを探すといったことが起こる。


● AYAちゃん「実際どういうふうに見えるのか、患者さんの立場になってみないとわからないですねぇ。それにしてもいろんな後遺症が起きるんですね」


 脳卒中になった患者さんが、一人で全部これらの後遺症を抱え込むわけじゃないからね。脳に起きる障害の場所と程度によって、後遺症の現れ方は人それぞれなんだよ。そのほかにはよく、口のまわりや手足のしびれを訴える患者さんが多いね。それからさまざまな感覚が鈍くなる患者さんもいる。


● AYAちゃん「鈍感な人はよくいますけど…」


 そういう意味じゃなくて。たとえば、温かさや冷たさを感じる温度覚が鈍くなると、お風呂のお湯が熱くても分からずに入って大やけどをすることがある。それから痛みを感じる感覚が鈍くなると、台所で包丁を使っていて手を切っても気づかず大けがをすることもある。


● AYAちゃん「わっ、そりゃ大変。感覚が鈍くなると命に関わることもあるんですね」


 脳卒中の後遺症というのは、複雑でさまざまなものがあって、触れていくときりがないからここまでにするけど、あとどうしても触れておきたいものがあるんだ。


● AYAちゃん「随分引っ張りますね。それは何ですか?」


( 約一ヵ月後に続きます )

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世界一やさしい脳卒中にならないための本、お買い物ツアー in 池袋、新宿、神田、東京

 こんにちは。

 せっかく涼しくなったと思ったら、また暑さがぶり返してきましたね。くれぐれもお体にはご自愛ください。

 さて、先週発売されました、女子高生彩ちゃんが脳卒中の謎に挑む

世界一やさしい脳卒中にならないための本」。

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 今回の本が大手の書店に並ぶという13日の木曜日、都内をぐるぐるまわって、店頭に足を運んでみたんですよ。

 そこで、ここのところずっとお散歩ネタでしたが、今日は番外編。

 「世界一やさしい脳卒中にならないための本。 お買い物ツアー~♪ in 池袋・新宿・神田・東京編」のネタで、お茶を濁そうか、と。

 でも最近、都内では新しいコンセプトの大規模書店が次々に登場していますけど、その中身をいろいろ比べてみるのも楽しかったですよ。

 …ということで、オイラがまず向かったのは池袋。

 つい先日も、ビックカメラとヤマダ電機の「池袋決戦」の戦場としてブログでご紹介したばかりでした。

 ここもまた都内屈指の書店があるんですよ。

 それは、西武南口そばのジュンク堂池袋本店。

 かなりの規模のビル全体が本の売り場になっていて、木製の温かみのある本棚とゆったりとしたフロアの雰囲気がいい味を出しています。

 置いてあるかな~と、ちょっぴり不安になりましたが、二階の家庭医学書のコーナーに足を踏み入れたらすぐ見つかりました。

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 この書店は、入り口の広い空間を除けば、売り場に平積みをしない方針みたい。

 っていうか、平積みをする台自体ありませんでしたが。

 本棚に、本の表紙を見せる形で十冊ほど並べられていました。

 最近の書店の傾向として、ゆっくり座って本を選べるように、売り場に椅子が置いてあります。

 せっかくだから読んでいこうかと思いましたが、時間がないので本を一冊手に取ると一階のレジに。

 ビル全部が売り場だから、レジを一か所に集中できるのですな。レジがたくさんあるから、それほど並ばずに本を購入できるのでした。

 本をバッグに入れ、次の書店へGO!と向かったのは、駅の反対側。

 池袋ウエストゲートパークの近くにあるメトロポリタンプラザ7階にある旭屋書店池袋店です。

 ここは、ビルの中のテナントという形ですが、床面積が広~い。

 一目で、どこにどんな本があるのか見渡せそう。

 でも、はるか彼方の看板を読むには、かなりの視力を必要としそうですが。

 いろいろ面白そうな新刊書がたくさん並んでいましたが、今回、オイラが目指す本はただひとつ。

 広い店の中心近くにあるブースが、家庭医学書のコーナー。

 こちらも、「脳卒中にならないための本」はすぐ見つかりました。

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 いわゆるポップ広告なのでしょうか、旗といいますか、幟?みたいな目印が本のそばに立っている。画用紙にコピーしたような手作り感が泣かせます。

 せっかく、ポップ広告を立てていただけるなら、もう少し目立ったほうが、という思いが少し頭の中をかすりましたけど、もちろんそんな贅沢なことを言ったらバチが当たりますね。

 目立つ、手に取りやすい場所に、平積みで置いていただいて感謝です。

 店を出ると、駅の近くのガストで、一番安いランチセットで腹ごしらえ。

 「ドリンクをお付けしますか?」というウエイトレスのおねーたんのささやかな願いを断ってランチをかっ込んだオイラは、次の目的地目指して山手線に乗り込みます。

 次は新宿なのじゃ~

 新宿といえば、都内の書店の老舗、紀伊国屋書店本店が思い浮かぶ方は多いかも。

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 学生時代から、他の書店にはない専門書を買うときはよくここを訪れました。

 だけど、ビルが古くて、エレベーターが来るのを待つのが若干億劫。

 そこで新宿駅東口から地下街を通り、紀伊国屋書店の地下から入ったオイラは、一階で在庫の検索をすると、そのまま六階まで階段を駆け上がったのでした。

 高野山の千日回峰行の行者になったような気が一瞬しましたが、こちらは修行ではありませんので念のため。

 オイラが本の場所を検索した紙をもって、売り場をウロチョロしていたら、気の毒に思った店員のおねーたんが書棚まで案内してくれました。

 おお~♪ ここでも、目立つ場所に平積みで置かれているっす。

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 脳トレの川島教授をはじめ、まわりは有名人ばっかし。

 恐縮です、とまわりに置かれた本の著者の先生方に頭を下げつつ、ここでも本をゲッツ。

 階段を駆け下り、新宿通りに出ると、スクランブル交差点を渡って、はす向かいにあるジュンク堂新宿店へ走ります。

 ここができたときは、老舗紀伊国屋書店の前に出店したということで随分話題になりましたね。

 紀伊国屋が昔ながらの書棚とその前の平積みという陳列方法に対し、この店でもジュンク堂は、木製の書棚でゆったり選んでもらおうという意図が見えました。

 ただ、池袋に比べて床面積が小さいので、書棚の間隔が狭いっす。書棚が高いので、圧迫感もあって、紀伊国屋との勝負は予断を許さないかもしれませぬ。

 新宿三丁目から地下鉄千代田線に乗り、古書のメッカ、神田神保町へ。

 もちろん、古書ばかりではなく新刊書のメッカでもあると思いますが。

 神田の新刊書の書店で一番有名なところは、三省堂本店でしょうか。

 その前に、書店グランデにも寄ってみました。

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 ここでも目立つ場所に平積みで置かれているのを確認して溜飲を下げたオイラは、三省堂のエスカレーターに乗ったのでした。

 ここも平積みですが、少し手に取りにくい場所ですかね。

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 でも、学生時代から通っている書店に自分の本が置かれるなんて、当時は夢にも思わなかったです。

 いつまで、ここに置いておいてくれるかな~なんて、祈りにも似た心境になったのでした。

 さて、今日の最終目的地は、東京駅。

 神保町から地下鉄に乗ってもいいけれど、乗り換えもあるし、駅の構内を結構歩くことにもなるし、何よりお金がかかるし、ということで東京駅まで歩くことにしました。

 本の街神田から、大企業のいかめしい本社ビルが建ち並ぶ大手町をテクテク歩き、やってきました東京駅。

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 前々回の記事で、東京駅もどきの深谷駅の話題を取り上げましたね。

 深谷駅を見たときは東京駅に似ていると思ったのですが、やはり実物は大きいっす。

 駅本体も二階建てから、当初の三階建てに戻す工事が行われるらしい。東京駅より一足早く、その周辺も新丸ビルをはじめ大きく変わり続けているのでした。

 さて、そこにオープンしたばかりの丸善丸の内本店へ。

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 ここに来るのは初めてですが、さすが話題のスポットだけあって、広い店内くまなくお客さんでごった返しておりました。

 そしてすぐ家庭医学書のコーナーに足を踏み入れます。

 おお~、ここも平積みじゃ~

Photo_8

 しかも、特等席の場所。

 この売り場を訪れる人たちは、自然に、「世界一やさしい脳卒中にならないための本」に手が伸びるような感じがしますね。

 っと、思ったら、目の前で、60歳ぐらいのサラリーマン風の男性が、この本を手に取ったぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~

 そして、前書きや目次を熱心に読み始める。

 おおおおおお~、著者の目の前で本を買うてくださりまっか。

 か、か、か、買うんじゃ~ 買うてくれぇぇぇぇ~!!!!

 と、目の前にあった本を立ち読みするふりをしながら、横目でチラチラ手に汗握って、男性の次の行動を待ちました。

 1分経過

 5分経過、 5分経過~

 10分経過 

 あれ?

 そして、緊張とともに15分が流れた。 ( ← プロジェクトXのナレーションでお願いします)

まさか、立ち読みで読了するつもりか?


 これはいかん、と立ち読みの古典的な対抗策である「はたき」がどこかにないかとあたりを目で探すオイラ。

 丸の内には100円ショップはないかも。

 やはり、八重洲口まで行って、100円ショップで「はたき」を購入すべきだろうか。

 でも、そこにあるという保証はないし…

 と逡巡していたら、店員のおねーたんがオイラを不審気な顔で、チラチラ眺めているのに気づきました。

 本を読むオヤジのそばで、横目でチラチラオヤジを見つめていたら、誰でも変な人って思いますよね。

 その後、その男性が本を買ったかどうか確かめることができず、オイラはすごすご離脱せざるを得なくなったのでした。

 あのあと、買ってくれたのかどうか、すごく気になります。

 最後に向かったのは、かつて? 書店として日本最大の床面積を誇ったという八重洲ブックセンター。

 地下一階の売り場へ行くと、なんとあのミリオンセラー「病気にならない生き方」のすぐそぱに平積みで置かれているじゃありませんか。

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 そのことが傷心のオイラの心をどれだけ慰めてくれたかわからないのでした。


 ちなみに、今日の戦利品。

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世界一やさしい脳卒中にならないための本、発売! 感謝です。 With 「脳卒中には、どんな後遺症があらわれるの?」 医師と女子高生の会話から

 こんにちは。

 安倍首相辞任のニュースを見て、びっくり。

 そういえば、オイラの友人が、安倍首相の後輩だということで、いろんな場所で自慢しまくって顰蹙を買っていました。それが支持率の低下に拍車を掛けたのではないかと考えたりして。

 秋の長雨と湿度の高さに、心も濡れる今日この頃。 

 こんな日は、ずっと家に閉じこもって、読書するのも一興かもしれませぬ。

 秋の夜長、世界文学全集など深く心に残る書物もいいですが、どうせ読むなら、心だけではなく、体も元気はつらつ、いつまでも若く、楽しく、病気知らずに生きられる秘訣が書かれた本も、読みたいもの。

 …ということで、女子高生彩ちゃんが、脳卒中の謎に挑む

「世界一やさしい脳卒中にならないための本」。

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 ついに発売となりました。


 本の前書きにも書かせていただきましたが、ここまでたどり着くことができましたのも、皆様のおかげと感謝いたしております。

 本当にありがとうございました。

 ネット書店は、今のところ、以下の書店で取り扱っておりまして、これから徐々に拡大してゆくものと思われます。

 アマゾン

 セブンアンドワイ


 リアルのほうの書店は、以下の書店に置かれるのを確認しました。

  ●八重洲ブックセンター

  ●丸善 丸の内本店

  ●三省堂 本店

  ●神田 書泉グランデ 

  ●ジュンク堂 新宿店、池袋店

  ●旭屋書店 池袋店

  ●紀伊國屋書店 本店


 首都圏の大きな書店では、明日以降、店頭に並び始めるそうですが、それ以外の地域では情報が錯綜してよくつかめないでいます。

 お近くの書店で売られているのをご覧になりましたら、教えていただければうれしいです。

 価格は、ネット販売で送料無料となる最下限の1,575円になりました。

 また、お近くの図書館にリクエストしていただいてもうれしいです。

 前作の老人保健施設の本が、沖縄の小さな図書館にあるのをネットで見つけて、「貸出し中」という表示にすごく感動したことがありました。一度も会ったことのない人でも、オイラの本を読んでいただいている時間は、その人と心が繋がっているような気がします。


 さて、今日は、ブログのほうの「脳の病気シリーズ」。

 本とブログとの微妙な違いを比べてみるのも面白いかもしれませぬ。

 前回は「脳のはたらき」という話題を取り上げました。

 今日が始めての方、この記事に興味のある方は、先に前回、前々回の記事をお読
みいただければ幸いです。

 今日はその続きです。
 
 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。

 将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定でしたね。  
 
 前回、「脳のはたらき」について勉強したAYAちゃん。

 今日は、脳卒中の後遺症が話題になります。

 それでは…。


< 脳卒中には、どんな後遺症があらわれるの? >

 それでは脳卒中になると、具体的にどんな後遺症が現れるのか説明しようか。さて、何から説明しようかな。

● AYAちゃん「それでは、後遺症で最も多いのは何ですか?」

 『片まひ』だね。これは体の左右どちらかがまひして、片側の手足がうまく動かせなくなるんだ。右脳に障害が起きたときは左側の手足に、左脳に障害が起きたときは反対の右側の手足にまひが出るんだよ。

● AYAちゃん「まひって、手足が動かなくなってしまうんですか?」


 動きにくいというよりは、重く突っ張った感じかな。まひが重いときは、最初は体がダラッとした感じになるんだ。でもやがて回復してくると、手は曲がったまま硬くなり、足は突っ張ったようになる。このままだと日常動作に支障が出てしまうね。


● AYAちゃん「それは大変。治せないんですか?」


 よくなるかどうかは障害の程度にもよるね。それを少しでも軽く抑えるためにリハビリをするんだけど、どうしても手のほうに障害が残りやすいんだ。手は足に比べて動きが複雑だからね。ただ足に関しては、片まひがあっても、装具をつければ9割の人は歩けるようになる。


● AYAちゃん「うーん。リハビリをしても手に障害が残ってしまうことがあるんだ」


 そうだね。早めにリハビリを始めて、脳卒中になってから2週間目くらいに手の指が動き始めると、元通りになると言われている。ただ3ヶ月たっても動かないときは、残念だけど目立った回復は期待できないね。


● AYAちゃん「自分ですぐリハビリを始めても、やっぱり無理なんですか?」


 あまり急いでリハビリを始めても関節に障害を起こすこともある。あとで話すけど、そのあたりはリハビリの専門家に任せたほうがいいね。


● AYAちゃん「やはり素人療法は危険があるのか。ほかにはどんな後遺症があるんですか?」


 『言語障害』が起きることがあるね。脳卒中による言語障害には、『構音障害』と『失語症』の2つのタイプがあるんだけど、その違いってわかるかな。


● AYAちゃん「うーん。漢字の意味を聞かれているみたいですね。構音障害が音を構成する障害で、失語症が言葉を失う症状ですか」


 さすが現役高校生。ニュアンスから大体イメージできているみたいだね。


● AYAちゃん「…って、全然意味がわかりませんけど」


 (ガクッ)構音障害は、言葉の発音だけ不自由になるんだ。たとえば舌がもつれ、ろれつが回らなくなるケースだね。どうしてそうなるかと言うと、脳の運動領域や脳神経が障害を受けて、しゃべるとき使う唇や舌、のどなどの筋肉や神経がまひしてしまうからなんだ。


● AYAちゃん「それじゃあ、しゃべることが難しくなるだけで、言葉の理解に問題はないんですね。単に聞き手に伝わりにくいというだけで」


 その通り。脳の言語中枢はしっかりしているので、字を書いて相手に伝えることはできるんだ。本を黙読することも問題なくできる。


● AYAちゃん「なるほど。それでは失語症は、言葉自体を失ってしまうんだとすると、言葉の理解も難しくなった状態なんですか?」


 そうだね。失語症は、通常左脳にある言語中枢に障害が起きたとき現れるんだ。だから右半身にまひが出る場合が多い。


● AYAちゃん「通常って、右利きの人の場合ですよね」


 そう。左利きの人は、言語中枢が左脳と右脳に分散していることが多いんだ。それはさておき、失語症は言語中枢が侵されるから、話したり、聞いたり、読んだり、書いたりといった言葉を表したり、理解したりする能力に障害が起きるんだよ。


● AYAちゃん「話したり、聞いたりするだけじゃなく、書くことや読むこともできなくなるのですか。うーん。ぼけや痴呆症とは違うんですか?」


 違うんだよ。失語症は、知能や感情が失われるわけではないんだ。家族や友人の顔の見分けはできるし、言葉以外のものなら理解できる。たとえば自分の持ち物、家財道具、それらの使い方、自分の家の場所、駅への道順なんかがね。


● AYAちゃん「それだけ理解できていて、言葉だけわからなくなるんですか。なんだか不思議ですね」


 そこが脳の働きの不思議なところだよ。脳が障害を受けた場所によって失語症のタイプも変わってくるんだ。言語中枢は、前頭葉と側頭葉に分散してあるんだけど、前頭葉の言語中枢に障害が起きるとうまくしゃべることができない。

 しかし相手の言葉は比較的よく理解できるんだ。ところが側頭葉の言語中枢に障害が起きると、一見、本人の話し言葉は滑らかで問題がないように思える。しかし話に内容がなかったり、言葉の使い方が間違っていたりするんだ。それに相手の言葉の理解も難しくなる。


● AYAちゃん「うーん。脳に障害を受けた場所によって、傍から見ると性格まで違ってしまったように見えてしまうんですね」


 そう。ほかにも、左脳の頭頂葉の一部に障害が起きると、聞いた言葉をその通りに繰り返して言うことができなくなる。また前頭葉、側頭葉にわたって大脳の広範囲に障害が起きると、言葉を話すことも理解することもできなくなるんだ。当然、意思の疎通は困難になるよね。


● AYAちゃん「それでも、認知症とは違うんですか?」


 そこまで広範囲に脳がやられてしまうと、失語症だけじゃなく体のほうのまひなどの障害も重くなる。車椅子や寝たきりの生活になってしまうかもしれないね。でも知能や感情が失われるわけじゃないから、経過とともに判断力はしっかりしてくるんだ。しかし、物事がわかっていろいろなことが考えられても、言葉だけはわからないということになるんだよ。


● AYAちゃん「家族やまわりの人にとってもそうだけど、本人にとっても大きなジレンマじゃないですか。まわりの人たちが皆、どこの国の言葉を使っているかわからない外国人になってしまったみたいで…」


 ( 次回に続きます )

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脳卒中の本、明日発売かも。 With 暑いぞ、深谷をゆく

 こんにちは。

「世界一やさしい脳卒中にならないための本」ですが、いよいよ明日、発売されるという情報を入手しました~♪

 そして、先週の木曜日、オイラのところにサンプル本が送られてきたのです。

 注目のカバーの色は、ちょっと深めのグリーン。表と背表紙に、「世界一やさしい」という文字をイエローで囲った部分がインパクトあるかも、と思いました。

 そして、パープルの帯には、「元気な人こそ危ない! 意外と知らない脳卒中のメカニズム!」のキャッチフレーズが…。

 裏には、「誰でもわかる、肩の凝らない、脳卒中予防のための本!」という本のコンセプトが書かれているっす。

 昨日とおととい、まだ発売されていない本を持って、山手線やマクドナルド、ベローチェなどの中で読みふけり、昨日の夜、読破しました~♪

 読んだ印象を一言で表現しますと、「珍しい本」。

 家庭医学の本を、今まで数百冊読んできましたが、こういう書き方をした本はお目にかからなかったような。

 ビジネス書だとたまにあるんですけどね。

 是非、皆様方にお読みいただき、ご感想をお寄せいただきたいと思いました。

 書店の棚に並んでいるのが確認されましたら、一番にお知らせいたします。楽天市場でも、取り扱っていただけるそうですので、そちらも一番にご報告させていただきます。


 さて、今日もお散歩ネタです。

 せっかく涼しくなりかけたと思ったら、また残暑がぶり返してきましたね。

 暑い夏、その中でももっとも暑いと言われる時期、さらにもっとも暑い場所として有名な熊谷市の隣、深谷市へ行ってきました。

 熊谷は、「あついぞ、熊谷」というキャッチフレーズで、暑い土地を逆手にとってアピールしていますね。

 怖いものみたさの好奇心旺盛なオイラにとって、ビビビとくる魅力がありました。

 熊谷へ行ってもよかったのですが、コースが荒川の土手とか、炎天下に歩くには余計暑そう。

 そこで、隣町で市街を中心に歩け、なおかつ、ほどよく暑い? 深谷へ行くことにしたのです。

 それでも行った日は、37度を越える猛暑。熱中症で、倒れる人が続出するニュースが日本中を駆け巡っていた過酷な日でした。

 8月のお盆休み、オイラがまずやってきたのは東京駅。

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 いつ見ても、この赤レンガのレトロな雰囲気が素敵です。そういえば、東京駅は創立当初の3階建てにリフォームされるそうですね~。

 オイラは、東京駅前の広場からエスカレーターを降りて…???

 東京駅の前の広場にエスカレーターなんてあった?

 あれ?丸ビルがないどころか、目の前に広がる高層ビル群がない。

 …と思ったら、ここは深谷駅なのでした。

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 東京駅もどきの駅の下がそのままプラットホーム。

 なかなか異様な光景です。

 高崎線で眠りこけていた人が、東京駅だと思って間違って降りてしまったという事件はないのだろうかと少し心配になりました。

 目の前はすごいけど、遠くの踏切から見ると、上げ底みたいで笑えます。

 深谷駅の北口を出て、交番の横の遊歩道に入りました。

 ここは、あかね通りといって、コースの終点、ホフマン輪窯まで全長5.6キロメートルも続くのだとか。

 さすがにものすごく暑くて方向感覚がおかしくなりそうですが、これから道に迷う心配もなさそう。

 遊歩道をテクテク歩き、やがて中山道の交差点に見えたのが常夜灯。

Ts361503_2

 高さが4メートルもあって立派です。昔の旅人は、薄暗くなって宿場についたとき、この常夜灯の明かりを見てほっとしたのでしょうね。

 そばにある中山道の名所、見返りの松は枯れてしまったみたいで、二代目の細い若木がひょろりと立っていました。

 車の往来が激しいので、なんとなく気の毒な雰囲気もありましたが。

 ここで遊歩道からいったん離れ、市内の中心へ向かうことにしました。

 深谷城址公園と聞いて、見過ごすことはできませぬ。

 その途中に、なんとも趣のある洋風建築がありました。

 これは、深谷商業高校記念館。

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 大正11年建築ですが、逆に今から見てもハイカラな雰囲気です。大正デモクラシーって、こんな感じ?と思ってしまいます。

 城跡へ行く前に、腹ごしらえと市役所の食堂へ。

 オイラはわりと市役所の食堂が好きなのです。ファミリーレストランだとどこも同じだし、地場の割烹だと高い。

 いろんな市役所の食堂を食べ比べてみると、その土地のことがわかるような気がしまして。

 この市役所の550円の幕の内はなかなかいけましたね。お茶とウーロン茶も飲み放題だし。

 満足したあといよいよ深谷城へ城攻めです。

 深谷城址公園は、市役所のすぐ近くにありました。石垣と白い城壁が見えたので、勇んで行ってみたものの…、これはなんと言ったらいいか。

Ts361512_2

 堀の深さは、30センチ?幅は楽に一跨ぎできそう。石垣はオイラの身長より低いし…。

 確かにこの場所に、以前深谷上杉氏の城はあったのでしょうけど、廃城とともに完全に破壊されたのかも。

 その場所に、中途半端な施設を作るから、かえって当時の深谷城の面影がイメージできないのですな。

 子供たちが、この堀や石垣を見て、城だと勘違いしないことを祈るばかりです。

 ただ、公園としてみたら、芝生がきれいで、清掃がゆきとどいた素晴らしい都市公園ではありました。

 近くの神社の池に、堀の痕跡が残っているとのことでしたが、素人に毛の生えたようなオイラの知識ではちょっとわかりませんでしたね。

 唐沢川を渡り、住宅地を通って、瑠璃光寺を目指します。

 それにしても、さすが熊谷の隣の深谷。

 暑すぎるっす。

 汗がだらだら滝のように流れ落ち、目に入って前がよく見えませぬ。

 やっとの思いで、瑠璃光寺にたどり着きました。

Ts361521_3

 ここは、835年に開基された市内最古の寺だとか。

 薬師堂や仁王門などが残り、古刹という雰囲気がぴったりでした。

 境内の深い緑に包まれていると、暑さがやわらぐような気がしますね。

 再び、あかね通り遊歩道へ戻ろうと、古い農家が並ぶ道を歩きました。

 ところどころ畑が残っていていい雰囲気。

Ts361522_3

 ねぎがたくさん植えられています。そういえば、深谷といえば「深谷ネギ」が有名でしたね。

 立ち食いそば屋で、食べるネギは違うかもしれませんが、ネギを焼いて味噌をつけて食べるのは最高!

 暑くて朦朧とした頭で、冷やしキツネそばに、ねぎをたっぷり入れて食べたいという妄想をいだきながら次の目的地を目指します。

 日陰がまったくない道路をとぼとぼ歩き、ようやく着いたのが楡山神社。

 神社の名前の由来になったハルニレの大木が境内の森のなかにありました。

 楡山神社から川の土手ぞいにあるブリッジパークまで歩きます。

 その一角にある福川鉄橋は、明治28年に、近くのレンガ工場で作られたレンガを輸送するために福川にかけられた鉄橋だとか。

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 解説板を読むと、プレートガーター橋としては、日本最古のものらしいですね。

 プレートガーター橋って何?と思いましたが、とにかく日本最古なのは素晴らしい。

 そして、最後に向かったのが、ホフマン輪窯。

 そこに向かうまで、田園風景の中をひたすら歩きました。

 稲穂どこまでも続く稲穂を見て、ほっと癒される気持ちになるのは、オイラの中にも日本人のDNAがしっかり組み込まれているからでしょうか。

 これから向かうホフマン輪窯は、ドイツ人レンガ製造技師ホフマンが考案したレンガ焼成窯で、明治40年の建造だとか。

 それは、日本煉瓦製造会社の敷地内にあって、月産65万個の製造能力があったそうですね。

 東京駅の赤レンガもここで作られたそうで、深谷駅のあのものものしい雰囲気が、このレンガ工場と関係があるのだと知りました。

 日本煉瓦製造会社を創立したのが、明治の大実業家、渋沢栄一。

 深谷駅前の渋沢栄一の銅像もまたここと関連があったのですね。

 もっとも深谷は、渋沢栄一の古里でもるそうなのですが。

 歩いていると、遠くのほうに見え隠れしていた煙突が近づいてきて胸が躍ります。

 流れが急な川を超え、敷地をまわりこむようにしてホフマン輪窯の正門を目指しました。

 さあさあさあさあさあさあ~行こうよ~♪ ホフマン輪窯~♪

 スキップしながら、鼻歌を唄い、正門でオイラが見たものは…

「閉館」の二文字。

 休館じゃなく、閉館?

 ホフマン輪窯の敷地の建物は取り壊され、更地になりつつありました。

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 どうするのかよくわからないけど、分譲地にして売り出すみたい。

 聞いてないよ~

 37度を越える炎天下、汗を流しつつ、ひたすら目指した目的地がこんなことになっているなんて。

 重要文化財の日本煉瓦資料館の建物は残っていたから、いずれ見られるのだと思いますけど、ここまで歩いてくる間、一度もお知らせがなかったんですよ。

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 くくく~、これがオイラの人生じゃ~とその場に泣き崩れたのでありました。

 

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脳卒中の本、来月発売!脳の働きって、何? 医師と女子高生の会話から

 こんにちは。

 出版が決定してから、いつ発売になるのか、著者であるオイラも先行き不透明だった脳卒中をテーマにした本。

 ようやく編集作業が終わり、現在、印刷所に原稿がまわったそうです。

 もしかして、来月には発売しちゃうかも。

 この猛暑の中、印刷所のおじさんたちが、額に汗を浮かべて印刷作業をしていただいていると思うと頭が下がります。

 それ以上に、最近夏バテ気味で、更新が青色吐息になっているオイラのブログを訪問してくださる皆様に感謝です。

 さて、本のタイトルですが、「世界一やさしい脳卒中にならないための本」と決定しました。

 実は、このタイトルはオイラが考えたのですが、なんとそのまま採用になってしまったのです。

 ちょっと長すぎてゴロが悪いかもしれませんが、脳卒中にならないためのノウハウをやさしく、わかりやすく、ときに楽しく、願いを込めたつもりです。

 実はここだけの話、あのベストセラー「病気にならない生き方」のタイトルを少々パクらせていただいたのですが…。

 本のカバーのデザイン案は、黄色と黄緑の背景でそれぞれ脳みそのイラストが描かれた2種類ありました。

 どっちに決まったのだろうと考える今日この頃。

 …というくらい自分の書いた本の情報には疎いのですが、発売の時期が決まりましたら真っ先にご報告させていただきます。 


 今日は久しぶりに、ブログのほうの「脳の病気シリーズ」。

 前回は「脳卒中になっても体は元にもどりますか?」という話題を取り上げました。

 今日が始めての方、この記事に興味のある方は、先に「心と体」のカテゴリにある前回、前々回の記事をお読みいただければ幸いです。

 今日はその続きです。
 
 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。

 将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定でしたね。  
 
 前回、「脳のはたらき」について勉強したAYAちゃん。

 今日も引き続き、脳のはたらきが話題になります。

 それでは…。

● AYAちゃん「私、立ち直りが早いですから。それじゃ、気分を変えて小脳の説明をお願いします」


 さすが、B型。ところで小脳は平衡感覚を保ち、運動や動作の調整を行う働きをしているんだ。ここがやられてしまうとお酒に酔ったようにフラフラして、ちゃんと立ったり歩いたりすることができなくなってしまう。また手を思ったところへ持って行けないなどの症状が出るんだ。


● AYAちゃん「うーん。ここも人間にとって大切な働きをしているんですね。そしていよいよ真打ちの大脳の登場ですね」


 大脳はひと言でいえば、人間らしい精神活動を支配するところだね。図を見ながら説明しようか。大脳は左右2つの大脳半球に分かれている。それぞれ体の左側を左脳、右側を右脳というんだよ。


● AYAちゃん「よく左脳、右脳って言いますよね。確か芸術家は、右脳が発達した人が多いとか…」


 そう。左脳は左目と右半身の感覚や運動をコントロールしている。それに対して右脳は、右目と左半身のコントロールだね。左脳は『言語脳』とも言われ、『読む』『聞く』『話す』『書く』などの役割を担っている。右脳はこれに対して、『感覚脳』と言われ、『イメージ』『描く』『演奏する』『方向感覚』『直覚』などの役割を担っているんだ。


● AYAちゃん「右脳が芸術家タイプだとすれば、左脳はサラリーマンタイプなのかなぁ」


 そうとも言えるかもしれないね。左脳に『文字を書く』『話をする』といった言語中枢があるから、こちらに障害が起きれば話せなくなって右半身にまひが起きるケースが多い。ちなみに9割以上の人が右利きで、左脳が優位だと言えるね。


● AYAちゃん「人間の外見と違って、左脳と右脳は、見た目ではどちらが芸術家やサラリーマンかわからないですね」


 面白いこと言うなぁ。この図に見えるのは、大脳の表面をおおう大脳皮質の部分だよ。色は少し黄色を帯びた白で、硬さは豆腐より少し硬くて弾力性がある。百数十億と言われる神経細胞からできていて、多くのしわが刻まれているんだ。このしわは、神経細胞の表面積をより広くするためと言われているね。


● AYAちゃん「よく見ると脳の真上から真下へと、それから脳の前下から斜め後ろへ深い溝があるんですね。知らなかったな。それにしても結構メリハリのある形をしているんですね。これなら前と後ろを間違える心配がなくていいですよ」


 溝によく気がついたね。ちなみに大脳の真上から真下へ向かう溝を『中心溝』、前下から斜め後ろへ向かう溝を『外側裂』と言うんだ。脳はあまり外へ出して眺めるもんじゃないから、前と後ろの心配はしなくていいと思うけど。


● AYAちゃん「それならよかった。手術のとき迷わなければ。ところで大脳皮質の下はどうなっているんですか?」


 大脳皮質の内側には、難しい言葉で『大脳辺縁系』と呼ばれる部分がある。これは古皮質とも言って、生まれながらの本能と情動を扱うんだよ。たとえば、食欲や性欲などの本能的欲求、そして快適や不快、恐れや怒り、不安といった原始的な感覚だね。
 それから記憶に関する機能も扱っているんだ。その下の大脳の一番深いところにある『大脳基底核』には、運動や筋肉、関節の緊張状態を調節する機能があるんだけど、このあたりはちょっと難しいかな。


● AYAちゃん「これ以上難しくなると自律神経失調症になりますよ。お代官様、どうかここいらで、堪忍してやってくだせぇ」


 自律神経失調症なんて、難しい言葉を覚えているんだけどなぁ。まぁいいや、それじゃあ大脳皮質に戻ろうか。


● AYAちゃん「へい、ガッテンだ」


 さっき言ったように、大脳皮質は4つの部分に分かれている。大脳半球にある2本の深い溝で分ければ、中心溝から前の部分が『前頭葉』、その後ろの部分が『頭頂葉』、外側裂の下の部分が『側頭葉』、そして後頭部側が『後頭葉』だ。そこまではいいね。


● AYAちゃん「結構でござんす」


 ちょっと時代劇の見すぎだよ。さっき言ったように、大脳はその場所によって役割分担がはっきりしているんだ。たとえば前頭葉には、思考や理性、判断、創造などの中枢がある。だから頭の良し悪しは、前頭葉の働きに大きく影響されるね。


● AYAちゃん「じゃ、頭がいいと言うんじゃなくて、前頭葉がいいと言ったほうがいいんじゃないですか?」


 まぁ判断基準はいろいろあるから、その話は置いといて。それから側頭葉は、記憶と聴覚の中枢があるんだ。また、頭のてっぺんの頭頂葉は、痛みや熱さといった刺激を感じる皮膚感覚や関節、筋肉の動きを感知する知覚の中枢。そして後頭葉には、視覚の中枢があるんだよ。


● AYAちゃん「うーん。どれをとっても私たちの体になくてはならないものですね。脳卒中になって、これらの部分に障害をうければ、当然今聞いた働きに悪影響が出たり、まったくなくなったりしてしまうこともあるのか」

( 途中ですが、約一ヵ月後に続きます )

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脳の働きについて 医師と女子高生の会話から

 こんにちは。

 脳卒中をテーマにした出版の件ですが、校正用の原稿ができあがりました~

 出版社さんから、オイラのところへ活字になった原稿が送られてきたのが19日。

 昨日の土曜は一日中外出していましたが、金曜日は一日中校正の作業を行っていました。

 出版社さんが細かな部分まで、ケアレスミスや言い回しを手直ししていただいたので、すごく作業が楽でした。

 さらに読みやすく、わかりやすくなったかも。

 途中から、校正のことは忘れ、一読者として原稿を読み耽ってしまうことに…。

 いつもはパソコンの画面で読んでいて、今まで紙に印字された脳卒中の本の原稿を読むことはなかったのですよ。

 ブログだと細切れになっていますが、通しで読むと流れがスムーズ。ギャグの部分がオイラ的には結構面白くて、ニタニタ笑いながら読んでいました。

 病気の解説はそれほどでもないのですが、ギャグに関してはわりと緻密な構成になっているのだと意外な発見が。

 手直ししようとすると、十数か所もあわせて修正しなければならない部分もあったのです。

 一時は、どちらに力をおいて書いたのだろうと自己嫌悪に陥りそうになりました。

 病気の本で笑えるというのも、あまり前例がないですからね。ただ、面白いというのは、オイラの個人的見解ですので念のため。

 ちなみに、本は、四六版ソフトカバー。

 と言っても、わかりにくいかもしれませんが、実用書としてもっともポピュラーな単行本となる予定です。

 ブログとの相違点は、まず縦書きになるということでしょうか。

 それから、AYAちゃんが彩ちゃんという漢字に変更になりました。これらを決定していただいたのは出版社の方たちです。

 「松戸あや」というネーミングは、もちろん「あやや」と「上戸彩ちゃん」をコラボしたものですが、できあがった初稿を見て、いつの間にかAYAちゃんが彩ちゃんになっていたのです。

 亜弥ちゃんという選択肢もあったのではないか、と…。

 実は、どちらかというとAYAちゃんは、上戸彩ちゃんのほうを意識してキャラを作っているのでこれで正解。

 残念ながら、島津亜矢ちゃんではありませんので念のため。

 原稿を何の先入観もなしに読んだら、やっぱり他の人も彩ちゃんをイメージしていたのかと、少し安心した気分になりました。

 亜弥ちゃんだったら、これほど当意即妙な応対にならず、口を尖らせ、「ふ~ん」とか間を空ける機会が増えそうですから。

 それはともかく、来週には脳外科医の先生に最終チェックをしてもらう予定です。

 カバーのデザインも近くできあがるそうなので、そちらも楽しみです。前例のない病気の本がもうすぐ出来上がりそう。

 今後とも、よろしくご指導いただければ幸いです。 


 …ということで、ブログの「脳の病気シリーズ」。

 前回は「脳こうそくの手術ってどんなことするの?」という話題を取り上げました。

 今日が始めての方、この記事に興味のある方は、先に「心と体」のカテゴリの中にある前回、前々回の記事をお読みいただければ幸いです。

 今日はその続きです。
 
 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。

 将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定でしたね。  
 
 前回、「脳こうそくの手術」について勉強したAYAちゃん。

 今までは脳卒中の治療編でしたが、今日から脳卒中のリハビリが話題になります。

 それでは…。


<脳卒中になっても体は元にもどりますか?  脳の働きについて>


● AYAちゃん「よーし。だんだん脳卒中のことがわかってきたぞ。脳卒中で倒れたら、先生みたいな脳の専門医のいる病院で診てもらえば、全然大丈夫なんですよね」


 また楽天的なこと言って…。患者さんにとっては、それからが大変なんだ。それに『全然大丈夫』っていうのも、変な言い方だし。


● AYAちゃん「そういうこと言ってると、おじさんって言われますよ。ところで、脳卒中がよくなってからが大変って、どういうことなんですか?」


 わかってないなぁ。何度も言うように、脳卒中は脳の血管の病気だよね。早い話、その血管が切れるか詰まるかして、つねに酸素と栄養を必要としている脳細胞にダメージを与えるんだ。ダメージを受けて死んでしまった脳細胞は生き返らないし、新しく増えることもない。と、すると…?


● AYAちゃん「うーん。脳っていろいろな部分で働きが違うんでしたよね。大脳の中の一部分が、見たり、聞いたり、話したり、臭いをかいだり、手足を動かしたりといった役割を受け持っているんでしたっけ。そうすると、脳卒中で脳の一部分が壊れてしまうと、その受け持っていた役割に支障がでるんですか」


 その通り、脳卒中の後遺症の問題だ。脳のどの部分の脳細胞にダメージを負ったか、またそのダメージの部分が大きいか小さいかによって症状が違ってくる。脳卒中の大変さは、こういった後遺症と多かれ少なかれ、一生付き合っていかなければいけないところにあるんだよ。


● AYAちゃん「それは大変だわ。一生ですものね」


 脳卒中の後遺症について話す前に、脳の各部分の働きを見ておこうか。脳は、図で見ると分かるとおり、大脳、間脳、小脳、脳幹の4つの部分からなっているんだ。


● AYAちゃん「脳幹は前に聞きましたね。確か、意識や呼吸などの生命中枢があるところだって」


 そう。脳幹は大きく分けて3つに分かれるんだけど、それぞれ目や顔を動かしたり、食べ物や飲み物を飲み込んだり、呼吸や発汗、排泄などの中枢神経があるんだ。したがってここがやられてしまうと、目や顔、舌の動きがおかしくなったり、意識障害が出たりする。重要な神経が狭いところに集中している部分だから、出血やこうそくが小さくても重症になることが多く、さまざまな障害が出るんだ。


● AYAちゃん「心臓が動いていても、ここが駄目になったらもう脳死なんですよね」


 そう。残念だけどもう回復の望みはない。それほど大切な部分なんだ。


● AYAちゃん「間脳と小脳って、どんな働きをしているんですか?」


 まず間脳から説明しようか。ここは感覚情報を中継して大脳へ送るとともに、自律神経やホルモンを出すシステムの中枢でもあるんだ。


● AYAちゃん「うーん、わかりにくいですねぇ。感覚情報って具体的にいうとどんなものがあるんですか?(目の前の缶コーラを飲んで、冷たさに顔をしかめるAYAちゃん)」


 ほらっ、その『冷たい』という感じだよ。ほかには、『熱い』とか『痛い』とか『おいしい』とかいう感じ。そのほかにも、触覚、視覚、聴覚などの感覚刺激があるね。


● AYAちゃん「なるほど、今、頭がキーンとしたとき、私の間脳から大脳へ『冷たい』という情報が伝わったんですね。それと、自律神経とホルモンは、私たちの体にどんな働きをしているんですか? (またコーラを一口飲む、AYAちゃん)」


 あんまりコーラばっかり飲んでると、太るよ。


● AYAちゃん「(ムカッ)いーじゃないですか、そんなこと、どーでも… (怒)」


 ほらっ、自律神経がおかしくなったのがその状態だよ。自律神経は、私たちの意思とは無関係に内臓や各器官の機能を調節している神経で、体のコンディションを整える働きをしているんだ。だけど精神的ストレスや病気などの理由で自律神経の働きが乱れると、血圧や体温の大きな変動といった自律神経失調症状が現れるんだ。今のAYA君みたいにね。


● AYAちゃん「なんだか胃が痛くなってきたわ」


 その症状もそうだね。それからホルモンも、自律神経とともに体の機能を調整しながら体内を常に一定の状態に保つ働きをしているんだ。体温や血圧、体液、睡眠などの調節がそれにあたる。ところで気分は大丈夫かい?


● AYAちゃん「私、立ち直りが早いですから。それじゃ、気分を変えて小脳の説明をお願いします」


( 途中ですが、約一ヵ月後に続きます )

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脳こうそくの手術って、どんなことするの? 医師と女子高生の会話から

 こんにちは。

 先々週、ようやく、脳卒中の本の改訂原稿を出版社さんにお送りすることができました~♪

 これで、ひとつの大きな山を越えたという感じです。

 改訂作業は、思ったより大変でした。

 放り出して逃亡を企てようかという、プロジェクトX的なシーンもあったりして。

 なんとか形にできたのは、温かいコメントをお寄せくださった楽天ブログの方たちのおかげと、感謝してやみません。

 実はこの脳卒中の原稿は、二年ほど前に書いたものですが、実際の医療現場では治療方法が大きく変わっている部分もあったのですよ。

 IT業界は、成長の早さから、ドッグイヤーなんてことを申しますが、それ以上に最新医療の現場は、成長速度が早いということを実感しました。

 最近の傾向としては、なるべく患者さんの体に負担をかけないで結果を出す治療法が主流になっているみたい。

 それはもちろん素晴らしいことですよね。

 でも、結果的に最新治療や従来の方法などがカオス的混合をきたしていると言えなくもない。

 それぞれメリット、デメリットがあったりして、一般の患者さんは迷ってしまう部分があるかもしれません。

 患者さんやご家族の方にとって、病気や治療についての知識はあったほうがいいと切に感じました。

 ブログのほうは、前後関係が変わってしまうので、従来の原稿で続けさせていただく予定ですが、あらたに加筆した部分もあります。

 それは、最新の脳研究における「脳細胞をどんどん増やす法」についての記述。

 従来は脳細胞の数が決まっていて、年をとると減る一方だと思われていたそうな。

 それが、研究によって、年をとっても脳細胞が増えるということがわかってきたとのこと。増えるものなら増やしたいのが脳細胞ですよね。

 その方法について、いろいろ文献を調べ、AYAちゃんと先生に面白く会話してもらいました~


 現在、脳卒中の本は、出版社さんの元で編集作業が行われております。

 脳卒中の本は、そう遠くない未来に、姿を現すことになりそうです。


 オイラ以上に、出版社の方たちは思い入れを持ってこの原稿に取り組んでいただいていますので、編集方針はすべてお任せすることにしました。

 さて、どんな本になるのか。

 期待に胸を膨らませております。


 …ということで、「脳の病気シリーズ」です。

 この「脳の病気シリーズ」。

 ほぼ月一回のペースでお送りしています。

 前回は「脳こうそくの外科的治療ってどんなことするの?」という話題を取り上げました。

 今日が始めての方、この記事に興味のある方は、先に「心と体」のカテゴリの中にある記事をお読みいただければ幸いです。

 今日はその続きです。
 
 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。

 将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定でしたね。  
 
 前回、「脳こうそくの外科的治療法」について勉強したAYAちゃん。

 今日も、前回に引き続き、「脳こうそくの外科的治療法」が話題になります。

 それでは…


< 脳こうそくの手術ってどんなことするの? 医師と女子高生の会話から >


● AYAちゃん「ふーん。ほかにも脳への血液の流れを改善させる手術ってあるんですか?」


 あるよ。以前、『抜け道』、『回り道』の話をしたよね。脳血栓のように脳の血管が徐々に狭くなってくる場合は、脳の血管が詰まっても別のルートが発達して大きな血管が2~3本詰まっても脳こうそくの症状が出ない人がいるって話…。


● AYAちゃん「覚えていますよ。それがどうかしたんですかぁ。先生の話っていつも『回り道』へそれるからなぁ」


(少しムッとして)いつも横道へそれるのはそっちじゃない。それに『回り道』じゃないよ。要は脳こうそくになっても『抜け道』、『回り道』があればいいってこと。だったら、『抜け道』、『回り道』みたいなバイパスを人工的に作ってやればいいわけでしょ。


● AYAちゃん「なるほど、今の話は『回り道』じゃないですね。ところでそれはどんな手術なんですか?」


 脳の動脈にバイパスを作る方法だから、いろいろなやり方があるんだよ。もっとも多く行われているのは、こめかみの皮膚の下にある動脈を脳の表面にある動脈につなぐ手術だね。


● AYAちゃん「ん? こめかみの皮膚の下にある動脈って、頸動脈みたいに脳に血液を送る動脈とは別ルートなんですか?」


 そうだよ。難しい言葉で、『浅側頭動脈』って言うんだけど、これは頭皮に血液を送るものなんだ。バイパスを作って脳に血液が流れるようにしたあとの頭皮には、別の血管から血液が送られるから血流不足になることはないんだけどね。


● AYAちゃん「なるほど。別のルートなら、脳へ向かう4本の幹線道路に障害が起きたときのバイパスになりますね。ところで頭皮へ行く血管ということは、頭の骨に穴を開ける必要があるんだ」


 手術の方法は、全身麻酔をしてから、こめかみの辺りを切り開いて、まず浅側頭動脈をはがすことから始める。それからその傍の頭蓋骨に穴を開け、その穴に浅側頭動脈を引き入れて、脳の表面を走る中大脳動脈とつなぐんだ。


● AYAちゃん「難しそうな手術ですね」


 手術用顕微鏡を使った高度な技術が要求されるけど、脳の専門医からすれば難しい手術じゃない。安全だといっていいんじゃないかな。ただこの手術を行うかどうかは、有効性の面で他の治療法と比べながら、いろいろ検討してみる必要があるね。


● AYAちゃん「詰まった血管の中のアカを削り取ったり、頭に穴を開けてバイパスを作ったり、すごく効果がありそうですね。だけどちょっと首や頭に傷をつけるのは抵抗があるなぁ」


 最近では管を動脈に入れ、狭くなった部分を風船で広げて血のかたまりを押しつぶし、血管の中を広げる方法もある。それからその広がった部分にステントと呼ばれる材料を入れて広がったままにするとか、切らないですむ治療法も出てきたね。


● AYAちゃん「クモ膜下出血の治療法で聞いたコブの中にコイルを詰めて破裂しないようにする方法に似ていますね」


 脳の血管内治療という点ではどちらも同じだね。方法は、太ももの付け根に局所麻酔の注射をしてから、そこを流れる動脈にカテーテルと呼ばれる細い管を挿入して、脳や首まで推し進めるんだ。
 そして脳の透視画像を見ながら、カテーテルの先につけた風船を膨らませたり、ステントを入れたり、動脈瘤の中にコイルを詰めたりするんだよ。


● AYAちゃん「私が手術をするんだったらやっぱり、こっちのほうがいいなぁ。でも、できないケースもあるんですよね」


 前にも言ったけど、技術がどんどん進歩しているから、今後は頭を開けない手術が主流になっていくと思うよ。外国ではこちらの血管内治療が主流になりつつあるからね。


● AYAちゃん「それにしても脳卒中にはいろいろな治療法があるんですね。先生、どれが一番いいんですか? シェフのお勧めの一品は?」


 アドバイスはもちろんたっぷりさせていただきますけど、残念ながら『シェフのおまかせコース』はございません。薬を中心とした内科的治療、手術をする外科的治療、それぞれ一長一短がある。医師ができるのは、可能な治療の方法とそれらの治療成績をきちんと説明するということだよ。
 あくまでも治療をどれにするか、最終的に決めるのは本人とご家族だからね。


● AYAちゃん「そう言われてみればそうですよね。でも、そのときになったら迷うだろうなぁ。脳みそはひとつしかないし。私なんかユニクロへ行って、どの色のTシャツを買うか、30分も迷うことがありますから」


 だからしっかり脳卒中の勉強をしなくちゃね。


● AYAちゃん「そのためには、まずネットで『脳卒中』『治療法』のキーワードで検索を…と。(先生のノートパソコンを横目で見る)」


 ちょっと待った。あぶない…あぶない。(先生、ノートパソコンを自分の後ろに隠す) その手は桑名の焼きハマグリ…と。


● AYAちゃん「(く~、見破られた)」


 ( 約一ヵ月後に続きます )

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脳こうそくの外科的治療ってどんなことするの? 医師と女子高生の会話から

 こんにちは。 

 先日、ある大学医学部の公開講座を聞いてきたんですよ。

 配られた資料を何気に目を通していて、目の留まった箇所があったのです。

 それは比較的若い人たちの突然死のデータ。

 死因が不明ということで、その大学の法医学教室に運ばれ、解剖された人たちの亡くなる直前の行動と死因が書かれていました。

 データとして記載されていたのは、15人。

 もちろん明確な個人情報は伏せられていますが、そのうち男性は10人、女性が5人で、平均すると40歳代以下の人たちが多かったです。

 目に留まったのは、女性3人の死因でした。20歳代から30歳代のもっとも若い女性たちなのです。

 なんと、死因が全部同じなのですよ。

 それは、クモ膜下出血。

 他の12人が違う病名だったので、同じ病名が連続3回も続いたその部分は嫌でも目に飛び込んできます。

 公開講座のテーマは脳卒中ではなかったですから、とくにクモ膜下出血の恐さを強調する意図はなかったのでしょう。

 脳卒中は比較的高齢者の病気と考えられがちですが、若い人の突然死の面からのスポットも当てる必要があると思いました。

 クモ膜下出血は、遺伝的な要因もあると聞きますし…。

 また、突然死で亡くなられた方15人に共通する直前の症状として、頭痛があったことも驚きました。

 他の人たちは、死因を拝見すると、脳卒中とは関係ない方ばかりなのです。内臓の病気なのに、なぜ頭が痛くなるの?という素朴な疑問がわきました。

 突然死は嫌ですが、その直前に頭が痛くなるのも嫌ですね。

 その理由については、またいずれ。

 さて、以前お話した脳卒中の本の出版ですが、現在、オイラが追加修正した原稿をいつもお世話になっている脳外科病院の院長先生にチェックしていただいています。

 脳卒中をはじめとする病気の治療は、急速に進歩しています。2~3年前に書かれた本でも、現場の実際の治療方針とはかなり違ったものになっていると聞きました。

 その点、5000件もの脳神経外科手術を執刀、指導され、テレビにも登場する名医の先生ですので、宇宙戦艦ヤマトに乗ってイスカルダルに向かうような大船の乗った気分でおります。

 
 突然死はもちろんですが、最近でも平沼赳夫元経済産業大臣や大関の栃東関など、脳卒中は人生プランに大きな影響をおよぼします。

 栃東の30歳での引退は寂しい限り。千代の富士は30代前半からどんどん強くなりましたから、まだこれからなのに。

 体調が万全なら朝青龍と互角に戦える大関の、早すぎる引退を惜しむ人はオイラだけではないでしょう。

 これもすべて、脳こうそくのせいじゃ。


 出版は、もう少し先になりそうですが、期日が決まりましたら真っ先にご報告させていただきます。

 実は、まだオイラの周りの人たちには話していないのですが。


 …ということで、「脳の病気シリーズ」です。

 この「脳の病気シリーズ」。

 ほぼ月一回のペースでお送りしています。

 前回は「脳こうそくの治療ってどんなことするの?」という話題を取り上げました。

 今日が始めての方、この記事に興味のある方は、先に「心と体」のカテゴリの中にある前回、前々回の記事をお読みいただければ幸いです。


 今日はその続きです。
 
 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。

 将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定でしたね。
 
 
 前回、「脳こうそくの内科的治療法」について勉強したAYAちゃん。

 今日は、前回に引き続き、「脳こうそくの外科的治療法」が話題になります。

 それでは…


 < 脳こうそくの外科的治療って、どんなことするの?>


● AYAちゃん「先生、教えてもらった脳こうそくの治療って薬を使うものばかりですよね。手術はしないのですか?」


 脳こうそくは薬による治療が中心になるけど、病気の種類によっては手術したほうが薬よりも良くなって、再発もふせげるものがあるね。それではいよいよ脳こうそくの手術を説明しようか。


● AYAちゃん「ドクター、お願いします」


 脳こうそくは、何度も言うように血管の中に血のかたまりなどが詰まって血流がさまたげられる病気だよね。いわば詰まって水が流れなくなった水道管だ。もし何らかの理由で水道管が取り替えられないとしたら、AYA君はどうやって修理する?


● AYAちゃん「私だったら薬を使って水垢を溶かそうとするかな。でも効果がないこともあるってお母さんが言ってたし…。一番いいのは、水道管を途中で切って中の水垢を削り取るんですよ。それでまたつなげればいいのだけれど。でも金属製のパイプじゃ、ちょっと無理ですよね」


 人間の血管は、金属じゃないよ。


● AYAちゃん「えっ!? 詰まった血管の中を削り取るんですか?」


 ご名答。アテローム血栓性脳こうそくって何度も出てきたから覚えているよね。首のところを通る動脈の内側に、コレステロールなどからできたドロドロのかたまりがしみ込んで硬くなり、血液の流れが悪くなった状態だ。

 この動脈の血流が7割以上ふさがっている場合は、手術のほうが薬による治療より効果があがっているんだ。治療の有効な選択肢のひとつだね。


● AYAちゃん「うーん。薬だけではなかなかこびりついてしみ込んだ動脈硬化のアカが取りきれないのはわかるなあ。それでもいくら太い動脈といっても、血管の内側のアカだけ削り取るというのはむずかしそうですねぇ。どうやって手術するんですか?」


 これもやはり非常に細かい手術だから、手術用の顕微鏡を使って患部を拡大し、脳波モニターで脳の状態を監視しながら慎重にやるんだ。

 頸動脈の手術を例にとると、全身麻酔をしてから首の脇にメスを入れ、まず頸動脈を露出させる。
それから頚動脈を切り開き、顕微鏡を見ながら、手術中、脳に酸素を送る管を入れる。

 そして血管の内側の動脈硬化を起こして硬くなっている部分や血のかたまりそのものをぐるっと一周削り取るんだ。最後に頸動脈を縫って元に戻し、血管撮影で狭くなっていた部分がよくなっているかどうか確認して手術を終える。


● AYAちゃん「手術は大変そうですけど、終わったら脳みそはほっとするでしょうねぇ」


 そうだね。脳へ酸素や栄養を運ぶ幹線道路の車線が7割も広がるんだから、一気に渋滞解消ですっきりするだろうね。ところでこの手術は、難しい言葉で、『内頸動脈内膜切除術』というんだ。


● AYAちゃん「ふーん。ほかにも脳への血液の流れを改善させる手術ってあるんですか?」


 あるよ。以前、『抜け道』、『回り道』の話をしたよね。脳血栓のように脳の血管が徐々に狭くなってくる場合は、脳の血管が詰まっても別のルートが発達して大きな血管が2~3本詰まっても脳こうそくの症状が出ない人がいるって話…。


● AYAちゃん「覚えていますよ。それがどうかしたんですかぁ。先生の話っていつも『回り道』へそれるからなぁ」


(少しムッとして)いつも横道へそれるのはそっちじゃない。それに『回り道』じゃないよ。要は脳こうそくになっても『抜け道』、『回り道』があればいいってこと。だったら、『抜け道』、『回り道』みたいなバイパスを人工的に作ってやればいいわけでしょ。


● AYAちゃん「なるほど、今の話は『回り道』じゃないですね。ところでそれはどんな手術なんですか?」


( 約一ヵ月後に続く )

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祝出版決定~♪ 脳こうそくの内科的治療って、どんなことするの? 医師と女子高生の会話から

 こんにちは。

 お久しぶりです。

 今日は皆様にご報告があります。

 AYAちゃんの「世界一やさしい脳卒中の話」が、出版されることになりました~♪

 
 これも、いつも訪問してくださる皆様のおかげと、深く、お礼申し上げます。

 イラストや写真、グラフなどを駆使して、もっとわかりやすくしたいと思うので、発売まで多少時間がかかるかもしれません。

 完成しましたら、ご報告させていただきます。

 ひとつだけ心配なのは、AYAちゃんが自分のイラストを見て、「もっと可愛く描いて!」と何度もダメ出しされるのではないかということですが…。


 それはともかく、ホントにありがとうございました。

 これからもよろしくご指導いただけましたら幸いです。


 …ということで、浮かれ気分のまま「脳の病気シリーズ」です。

 この「脳の病気シリーズ」。

 ほぼ月一回のペースでお送りしています。

 前回は「脳こうそくの治療ってどんなことするの?」という話題を取り上げました。

 今日が始めての方、この記事に興味のある方は、先に前回、前々回の「心と体」のカテゴリにある記事をお読みいただければ幸いです。

  今日はその続きです。
 
 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。

 将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定でしたね。
 
 
 前回、「脳こうそくの治療法」について勉強したAYAちゃん。

 今日は、前回に引き続き、「脳こうそくの内科的治療法」が話題になります。

 それでは…


< 脳こうそくの内科的治療治療はどんなことするの? >


● AYAちゃん「なるほど、脳こうそくの治療が急がなければいけない理由がよーくわかりました。ほかにはどんな薬を使うんですか?」


 さっき言った脳のむくみを取る薬だね。脳こうそくになってからある程度時間が経つと、血液が詰まったところの周辺は血液の循環が悪くなって、むくみが出てくるんだ。


● AYAちゃん「むくみが激しくなると、頭の中ですし詰めの状態になった脳は、脳幹のまわりのすき間へ逃げ込むんでしたっけ」


 そう。脳幹は生命中枢のあるところだから、そこが圧迫されてやられてしまうと、重い意識障害や呼吸障害をきたしてしまう。この状態を脳ヘルニアといってとても危険な状態なんだ。

 だから脳がむくまないようにするのは、大切なことなんだよ。とくに脳塞栓症は、心臓などから流れてくる血のかたまりがいきなり脳の血管をふさいでしまうから重症になることが多い。


● AYAちゃん「いきなり空からヘリコプターが落下してきて前面交通止めになるんでしたっけ」


 そうだよ。だからまわりの血管に『抜け道』や『回り道』ができていないことが多く、広い部分が脳こうそくになってやられてしまうんだ。そんなときは脳のむくみがとても強く出る。病状の進行が早い心原性脳塞栓症では、これが原因で死んでしまうこともあるんだ。


● AYAちゃん「うーん。顔や手足がむくむってよくあることですけど、脳のむくみは命取りになるんですね。ほかにはどんな治療をするんですか?」


 さっき、脳の血管に詰まった血のかたまりを溶かす治療をするって言ったよね。だけど血液が固まりやすい状態になっていたら、また血のかたまりができて再び詰まってしまう。そうならないために、血液が固まりにくくする薬を使うこともあるんだ。


● AYAちゃん「なるほどわかります。いつだったか兄貴が笑いすぎてあごが外れたことがあったんですよ。それで病院へ行ってあごの骨を元に戻してもらって家に帰り、兄貴と一緒にまた大笑いしたら、またあごがはずれて大騒ぎになったみたいな…。やっぱり日頃から大口開けて笑う原因をなんとかしなければいけないんですよね」


 エヘン。あごじゃなくて話を元に戻すけどいいかな。この血のかたまりができないように予防する療法を、むずかしい言葉で抗血栓療法って言うんだ。これには病気のタイプや血液の固まり方の違いによって薬を使い分ける3つの治療法があるんだよ。


● AYAちゃん「むずかしい話になってきたぞ」


 ごめん。じゃあ、簡単に触れるだけにしておこうか。脳塞栓や脳血栓の原因となる血のかたまりは、それぞれの病気によってでき方が違うんだ。血のかたまりのもとは、血液の中のフィブリンという成分と血小板なんだけど、それらを固まりにくくする薬もまたそれぞれ違うんだよ。


● AYAちゃん「同じ脳こうそくといっても、病気によって使う薬が違うんですね」


 そう。だから最初の診断でしっかり病気のタイプを見きわめて、慎重に処方しなければいけないんだ。


● AYAちゃん「やっぱり薬の種類や量を間違えると大変なことになるんですよね」


 血液を固まりにくくして血栓を防ぐ薬を抗血栓薬というんだけど、出血しやすくなる副作用があるんだ。


● AYAちゃん「じゃあ、ちょっとケガでもしたら、血が止まりにくくなるんですね」


 ほかにも鼻血が出たり、胃や腸から出血したり、皮膚が内出血しやすくなったりする。薬を使うとき、検査を繰り返しながら慎重に量を調節する必要があるね。


● AYAちゃん「前に聞いた血のかたまりを溶かす薬や脳のむくみを取る薬も副作用はあるんですか?」


 血のかたまりを溶かす薬も出血が起こりやすくなる。それから脳のむくみを取る薬は脱水症状が起こりやすくなるから、使うときはどちらもしっかり体の状態をチェックしなければいけないね。


● AYAちゃん「そうか、『良薬口に苦し』、『人生楽ありゃ苦もあるさ』ですもんね」


 何、それ? ときどきわけのわからないこと言うなあ。そのほかには、血液が濃すぎると血液の流れが悪くなって固まりやすくなるよね。だから血液を薄めて流れをスムースにする薬を使うこともある。それから脳全体を活性化して、消費する血液量や酸素量を増やしてやる薬を使うこともあるよ。


● AYAちゃん「ふーん。薬を使ったいろいろな治療法があるんですね」


 おっと、それから忘れちゃいけない薬があった。まだ新しい薬なんだけど脳保護薬って言うんだ。脳の血管が詰まるとほんの数分でその先の脳細胞は死んでしまうよね。

 この薬は、死にかけた脳細胞を保護する目的で作られたんだ。言い換えれば、死にかけてだんだん衰えてきている脳細胞を生き延びさせようというわけだよ。血液の流れが滞っても、脳細胞が生きている時間が延長できれば、血栓溶解療法で血液の流れを再開し、息を吹きかえさせることができるからね。


● AYAちゃん「脳細胞が死なないように救急処置をするんですか?」


 その仕組みはちょっとむずかしいから触れないけど、脳のダメージを最小限にとどめることができるんだ。だから片まひや言語障害、視覚障害などの後遺症を減らすことができるんだよ。


● AYAちゃん「それはすごい。でもやっぱり脳細胞が死なないうちに病院へ運ばなければ、そんなすごい薬も使えないんですね」


 そうだよ。付け加えれば、倒れてから3時間以内に脳血栓療法ができる脳の専門医のいる病院へ、だね。

( 一ヵ月後に続く )

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脳こうそくの治療法 医師と女子高生の会話から

 こんにちは。

 花粉症、口内炎、インフルエンザの3点セットを患い、ここ当分ずっと苦しかったです。

 あれからすぐ体調全快とまではいかなかったのですが、ここに来てやっといつも通りの花粉症だけの状態に戻ることができました。

 花粉症もそれなりに苦しいのですが、あの地獄を味わった身としては、鼻水と目のかゆみと倦怠感だけで暮らせる喜びを実感しております。

 それにしても、あの頭痛は半端じゃなかったですね~。

 5秒に1回、万力で後頭部を締め上げられる痛みといいますか。

 しかも、その万力の先端は平面ではなく、剣山みたいに傷みが頭に突き刺さる感じ。

 当然、鎮痛剤を飲んだのですが、効いている時間はジャスト4時間なんですよ。

 午前0時に飲んでも、午前4時には痛みが再開してしまう。

 薬が効いている間も、鼓動のようなうずきが後頭部から消えない。

 この痛みは、以前、本で読んだ首の緊張から来る緊張型頭痛だとわかりました。

 これは、頭から首、肩にかけての筋肉が緊張し、血流が悪くなると疲労物質が筋肉にたまり、神経を刺激して痛みが起こるもの。

 これだけ聞くと、たいした痛みではないと思ったりします。

 でも、読むのと体験するのでは大違い。

 オイラの場合、インフルエンザと相乗効果でおきたからかなり重症だったと思いますが。

 それはともかく、そのとき、首の筋をリラックスさせれば、痛みがやわらぐのではないか、と思ったんですよ。

 午前4時過ぎに、布団のなかで、首のどの筋が緊張しているのか、指で探ってみました。

 すると明らかに、痛みの元凶ともいえる筋を発見!

 こいつをマッサージして、緊張をほぐせば治るのではないか。

 そこで、押したり、グリグリもんだり、指で筋をこねくりまわしたり…。

 やっている間は、イタ気持ちいい~♪。

 一通りマッサージして、さあ寝ようとした。

 一瞬あと、

 ズッキィィィィィィィィィィィィィィ~ン

 ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~



 あまりの衝撃に、30センチくらい布団から飛び上がりましたね。

 後頭部が爆発したのではないかと思いました。

 もう、完全に想定の範囲外の痛み。

 ひぃぃぃぃぃぃぃぃ~、もうしませんからお許しを~


 涙を流しながら、直後の偏頭痛に耐えたのでした。

 もう一度、鎮痛剤を飲まなかったら、どうなっていたことか。

 禁断の実を口に入れてしまった心境です。

 やはり素人療法の危うさを再認識しました。

 それにしても、くも膜下出血の痛みは、ハンマーで殴られたような痛みとよく形容されますが、実際どうなのでしょうね。

 あのときの傷みは、ハンマーで殴られたような痛みだったと言っても過言ではないかも。

 くも膜下出血は嫌だけれども、それ以上にあの強烈な頭痛を再び味わうのだけは勘弁して欲しいと思う今日この頃です。
 

 …ということで、今日は久々に「脳の病気シリーズ」です。

 この「脳の病気シリーズ」。

 ほぼ月一回のペースでお送りしています。

 前回は「クモ膜下出血の治療って、どんなことするの?」という話題を取り上げました。

 今日が始めての方、この記事に興味のある方は、先に「心と体」のカテゴリにある前回の記事をお読みいただければ幸いです。

 今日はその続きです。
 
 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。

 将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定でしたね。
 
 
 前回、「クモ膜下出血の治療法」について勉強したAYAちゃん。

 今日は、「脳こうそくの治療法」が話題になります。

 それでは…

< 脳こうそくの治療はどんなことするの? >


● AYAちゃん「最後は脳こうそくの治療法か。以前応急処置のところで聞きましたけど、脳の血管に詰まった血のかたまりを溶かす薬があるんですよね」


 そう。脳こうそくになってから3時間以内ならとても効果があるって言ったね。脳こうそくの治療は、倒れてからどれくらい時間が経過したかによって変わってくるんだ。

 それから脳こうそくの病気のタイプによってもね。脳こうそくの病気のタイプは覚えてる?


● AYAちゃん「ぐっ。確か長嶋監督がなったタイプと頭に小さな穴が開くタイプがあのましたよね。それからあとひとつ、何だっけな」


 あとひとつは、動脈の血管の内側にコレステロールなどかにできたドロドロのかたまりができて血管をふさぐものだよ。難しい言葉で、アテローム血栓性脳こうそくと言うんだけど。


● AYAちゃん「そうでした」


 長嶋監督がなった、心臓にできた血のかたまりが脳の血管に詰まるのが心原性脳塞栓症。高血圧などの影響で脳の細い血管が動脈硬化を起こして酸素や栄養が行き渡らなくなり、脳細胞が死んで脳に小さな穴が開くのがラクナこうそくだったね。

 それに今言ったアテローム血栓性脳こうそく。これらは同じ脳こうそくだけど、タイプがそれぞれ違うから治療の仕方も変わってくるんだ。だから治療の前にきちんと診断して、どの病気なのか特定することが大事なんだよ。


● AYAちゃん「そういえば血のかたまりができる場所によって分けられるんでしたよね」


 そう。脳血栓は脳血管に血のかたまりができるケースで、アテローム血栓性脳こうそくとラクナこうそくがそれに当たる。もうひとつは脳以外の、おもに心臓の病気が原因で血のかたまりができ、それが脳の血管へ流れていって詰まらせる脳塞栓だったね。


● AYAちゃん「まぎらわしいからすぐ忘れちゃいますねぇ。それで、その2つのタイプによって治療法が違ってくるんですか?」


 そうだよ。まず脳血栓の場合は、基本的に詰まった血のかたまりを溶かす血栓溶解療法が治療の中心になる。脳塞栓の治療は、脳のむくみをとることが中心になるんだけど、発病後3時間以内だったらこの血栓溶解療法も非常に効果的だね。


● AYAちゃん「脳こうそくになって血液の流れがほとんど途絶えても、まだ生きている脳細胞があるんですよね」


 そう。早くこの血栓溶解療法を行えば、半死半生の脳細胞が息を吹き返すんだ。そうすると後遺症もかなり少なくすることができるんだよ。


● AYAちゃん「ある程度時間がたってからこの治療法をしてもだめなのですか?」


 かえって危険になることがあるんだよ。


● AYAちゃん「えっ!? どうして?」


 どうしてかと言うと、この半死半生になったままほっておかれた脳細胞は、発病してから6時間経つとほとんど死んでしまうんだ。一度死んでしまったらいくら血液の流れが回復しても生き返らない。

 それどころか、その死んだ部分に血液が流れ込むと、傷ついた血管の壁から脳の中に血が流れ出してしまうんだよ。


● AYAちゃん「わっ! 脳出血だ」


 そう。血栓溶解療法はとても効果的な治療法だけど、早くしなければかえって逆効果になってしまうんだ。

 今は、t-PA製剤という血のかたまりを溶かす力が強く、従来の薬に比べ副作用の少ない薬が注目を集めている。でもこの薬も、早く使わなければ意味がないんだ。


● AYAちゃん「なるほど、脳こうそくの治療が急がなければいけない理由がよーくわかりました。ほかにはどんな薬を使うんですか?」


 さっき言った脳のむくみを取る薬だね。脳こうそくになってからある程度時間が経つと、血液が詰まったところの周辺は血液の循環が悪くなって、むくみが出てくるんだ。


● AYAちゃん「むくみが激しくなると、頭の中ですし詰めの状態になった脳は、脳幹のまわりのすき間へ逃げ込むんでしたっけ」


 そう。脳幹は生命中枢のあるところだから、そこが圧迫されてやられてしまうと、重い意識障害や呼吸障害をきたしてしまう。この状態を脳ヘルニアといってとても危険な状態なんだ。

 だから脳がむくまないようにするのは、大切なことなんだよ。とくに脳塞栓症は、心臓などから流れてくる血のかたまりがいきなり脳の血管をふさいでしまうから重症になることが多い。

   ( 一ヵ月後に続く )

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クモ膜下出血の治療法  医師と女子高生の会話から

 こんにちは。

 やっぱり暖冬の影響か、もうすでに花粉が飛び回っていますね。

 オイラの花粉センサーは、かなり感度がいいほうなので、すでに目がかゆいし、くしゃみも出始めています。

 でも花粉症も悪いことばかりではなく、災い転じて福となすインサイドワークに長けているのは年の功からでしょうか。

 おととしは治験に参加してがっぽりお小遣いをせしめたし、今週も、花粉症のつらい症状を、涙ながらに切々と訴えて同情を誘い、モニター料をいただきました~♪

 今は病気で稼げる時代なのですね。

 高血圧はかなりニーズが高いそうなので、塩っ辛い食事をしようと悪魔が囁きかける今日この頃です。

 でも、花粉症で死ぬ人はあまりいないと思いますが、高血圧は脳卒中のもっとも大きな誘因になる。

 病院で、脳卒中の後遺症で苦しむ患者さんを見るにつけ、予防の重要性を実感しております。


 …ということで、今日は久々に「脳の病気シリーズ」です。

 この「脳の病気シリーズ」。

 ほぼ月一回のペースでお送りしていますが、一月はいろいろあって忘れてしまいました。

 なんと、今年最初なのですね。

 前回は「クモ膜下出血の治療って、どんなことするの?」という話題を取り上げました。

  今日はその続きです。
 
 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。

 将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定でしたね。
 
 
 前回、「クモ膜下出血の治療法」について勉強したAYAちゃん。

 今日は、引き続き、クモ膜下出血の治療法が話題になります。

 二ヶ月ぶりなのと、前回途中で終わってしまったので、今日は前回の分も一緒にどうぞ。
 
 それでは…。 


 < クモ膜下出血の治療って、どんなことするの? >


● AYAちゃん「さて次はクモ膜下出血の治療法ですね。この病気は、脳の血管にできるコブが破裂して出血が起こる怖い病気でしたよね。そして、何の前ぶれもなく、突然後頭部をハンマーで殴られたような痛みが襲~いかかって~くる(突然白目をむく)」


 ちょっと、AYA君の顔の方が怖いよ。前にも言ったように脳の動脈瘤が見つかっても、破裂しないうちに脳外科で修理してもらっておけば、特に怖い病気ではないんだ。だけど一度破裂してしまうと、厄介な病気になってしまうね。


● AYAちゃん「破裂してしまうと治療は難しいんですか?」


 破裂する前と比べると、はるかに難しくなる。クモ膜下出血で倒れると、症状は次の五段階で進むんだ。

 ○第1段階 … 突然これまで経験したことのない強烈な頭痛に襲われ吐き気がする。コブが破れ、ジワジワ出血を始めた時期だが手足のマヒはない。 

 ○第2段階 … 首が硬直して、首の後ろのほうに転げ回るような激しい痛みが走る。

 ○第3段階 … 睡眠状態に入っているが、起こせば目を覚ます。

 ○第4段階 … 起こしても目を覚まさない。いわば危篤状態になる。

 ○第5段階 … つねるなどの刺激を加えてもまったく無反応で、ひたすら眠り続ける。


● AYAちゃん「うわっ、すごいリアル…」


 第3段階までは、手術すれば命は助かり大部分の人は職場復帰できる。だけど第4段階に突入すると救命は難しくなり、さらに第5段階に入ってしまうと手術不能で、医師もお手上げの状態になってしまうね。


● AYAちゃん「うーん。起こすと目を覚ますか覚まさないかが生死の分かれ目なんですね。これを見てしまうと、脳卒中になったら一刻も早く脳の専門医のいる病院へ運ばなければいけないというのもわかるわ」


 動脈瘤からの出血が多く重症になると、手術は簡単ではなくなる。とくに患者さんの状態によって手術ができないときは、血圧を下げる薬を使い、手術ができる体力が回復するまで安静を保つんだ。動脈瘤の再び破裂すると、初回の破裂よりずっと死亡率が高くなるからね。


● AYAちゃん「えっ? 一度破裂したコブがまた破裂するんですか?」


 そう。動脈瘤が破裂すると、コブの内側にできた血のかたまりが、一時的に破裂した箇所をふさぐんだ。それで一応出血は収まるんだけど、コブそのものがなくなるわけじゃないからまた同じように破裂する。


● AYAちゃん「うーん。二度目はいつ破裂するか、わからないんですか?」


 大体24時間以内が多いんだ。それが過ぎても倒れてから1週間以内が多いね。今から30年ぐらい前の僕が脳外科医になりたてのころの話なんだけど、その頃はクモ膜下出血で入院しても、ただ安静に寝かせておくしか治療法がなかったんだ。ただ安静にして何日か経つと、意識もはっきりして頭痛もなくなる患者さんがいる。


● AYAちゃん「昔の人は体力があるから寝ているだけで治っちゃったんですか?」


 話は最後まで聞いてよ。そうなると当然、奥さんや子供、知り合いが大喜びしてお見舞いに来たりするよね。患者さんも一人で歩いてトイレに行ったり、目を離すと病院の売店まで行ったりして、看護婦さんに注意されることもある。その患者さんは、完全に自分が治ったという錯覚をしているんだ。


● AYAちゃん「だって、そこまで動けるようになれば誰だって良くなったって思うんじゃないですか?」


 ところがその患者さんはその2日後、自分のベッドになかなか戻ってこないので看護婦さんが探したところ、トイレの中で亡くなっていたんだ。


● AYAちゃん「ひゃー。ということは、一時的にふさがっていたコブが再び破裂したってこと?」


 その通り。


● AYAちゃん「コブがある限り、ずっと安心はできないのかぁ~。嫌だな~」


 まだ怖い症状があるよ。クモ膜下出血を起こして10~14日以内をピークに、脳の血管が急に細く縮むことがあるんだ。


● AYAちゃん「えっ? どうしてですか?」


 この症状は、出血した血液が変化した成分の影響だといわれているんだ。これが起こると血液の流れが悪くなるから、脳が酸欠状態と栄養不足になって死んでしまうこともある。また運良く助かっても、脳こうそくで半身マヒになるケースもあるんだよ。


● AYAちゃん「これも怖いなぁ。クモ膜下出血の死亡率が高いのもわかりますね。やっぱり何と言っても、コブがいけないんですよね。この憎いコブをなくすにはどうしたらいいんですか?」


 コブをなくすには手術しかないんだよ。一度コブが破れた場合、唯一の再発防止策は外科手術だけなんだ。


● AYAちゃん「手術を受ければもう心配はいらないんですか?」


 脳卒中の危険因子がなくなるわけじゃないから、それはなんとも言えないよ。だけど、一度破れたコブが再び破裂する心配や破裂しそうなコブが破裂する心配はないね。


● AYAちゃん「何だか私が手術を受けるような気分になってきちゃいましたね。ついでだからどのように手術するのか教えてください」


 これは僕の専門だからいくらでも話せるけど、簡単に説明しようか。まず痛みを止めて血圧を下げることから始めるんだ。血圧が高いと出血の量も多くなるからね。それから脳血管の造影検査をして、このコブの場所と大きさを確認する。それから頭を開けるんだよ


● AYAちゃん「頭の開け方は、さっきの脳出血と同じですね」


 そう。これは専門の器具があって簡単にできるんだ。さて、頭を開いて中を覗くと大抵血の海になっている。


● AYAちゃん「ゴクリ…(生つばを飲みこむ音)」


 吸引機で血を吸い取り、脳内部の多くの血管を傷つけないように注意しながら出血しているコブを見つけるんだ。このときさっき話した手術用顕微鏡が大きな力を発揮する。


● AYAちゃん「マイクロソフト…、じゃなかった、マイクロサージャリーでしたっけ?」


 そう。肉眼ではなかなか周囲の血管や組織を傷つけずにコブを見つけ出すのは困難だからね。このコブはちょうどタコの頭のような格好をしているんだよ。


● AYAちゃん「見つけたら、このタコ!! っていう感じですね。うーん。タコは普通黒い墨を吐くけど、赤い血を吐いているわけですか。どうやって出血を止めるんですか?」


 このコブをまわりの脳の組織から少しずつ剥がして、根元をクリップでとめるんだ。


● AYAちゃん「えっ? 私がいつも使うクリップで?」


 まさか。ちゃんと動脈瘤をはさむ専用のクリップがあるんだよ。洗濯バサミのような形をしているんだけど、金属製で特殊なメッキが施されている。コブは、人それぞれ形や大きさなど一定じゃないから、クリップもそれに合うようにさまざまな形や大きさのものがあるんだ。


● AYAちゃん「それはわかりますけど、そんなものをずっと頭の中に入れておいて大丈夫なんですか?」


 大丈夫。一度パチンととめておけば一生外れることはないし、さびることもない。


● AYAちゃん「そうか、それならいいですね。いつ破裂するかわからない頭の中のコブにビクビクしながら生活しているよりは」


 そうだね。ほかにも頭を開けないで、管を動脈に入れてコブまで通し、白金製のコイルをその中に詰めて治療する方法もあるよ。コブの内側にすき間なく詰めてしまえば、破裂する心配もなくなるから。


● AYAちゃん「頭を開けなくてすむなら、体に負担がかからなくていいですね」


 もちろん難しい治療法だし、コブの状態によってはできないケースも多いんだ。だけど、医療技術も進歩しているから、これから体に負担をかけなくてすむ新しい治療法がどんどん出てくると思うよ。


● AYAちゃん「今の時代に生きててよかった」


(また一ヵ月後に続きます)

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冬のお肌の対処法? and クモ膜下出血の治療って、どんなことするの? 医師と女子高生の会話から

 こんにちは。

 いよいよ冬本番ということで、寒くなり空気も乾燥してきましたね~。

 …となると心配なのは、お肌の対策。

 オイラは男性用の化粧品なんてまったく持ってない無精者ですけど、乾燥対策だけは気を使っておりまする。

 以前、テレビ番組を見ていたら、小じわの原因は老化による肌の乾燥が大きいと言っていました。

 それを防ぐために大事なのは、風呂上りの対処法だとか。

 風呂からあがって、そのまま何もしないでいると、急速に肌から水分が蒸発するらしい。すぐからからに干からびたような状態になって、しわができる原因になるそうなんですよ。

 「巨人の星」の星一徹や「柔道一直線」の車周作みたいにしわだらけの顔になるのはまだ早いですからね。

 …ということで、風呂から上がって5分以内に、乳液を顔にペタペタ塗るようにしています。

 ムラがあるとそこから水分が逃げてしまうそうなので、満遍なく。

 でも、よく見ると小じわもできているし、ホントに効果あるのかなと少し疑心暗鬼になりかかっていました。

 もう3年くらい同じ銘柄の乳液を使い続けていたんですよ。

 ちょうどそれがなくなりかけた頃、ネットの懸賞に当選したとかで、別の乳液が送られてきたのです。

 超ラッキー~♪ ということで、それを使い始めた。

 なんと、その新しい乳液の効果が素晴らしいのですね~。

 もう、お肌がツルッツルッ!!!

 額に直径1ミリくらいのイボができていて、爪で引っこ抜いてもまた同じのができてくる状態が長く続いていたのです。

 新しい乳液を使い始めてからそれも治ってしまいました。

 ここ一ヶ月くらいはプルンプルンのほっぺをなでながら鏡を見て、一人うっとりとナルちゃん状態。

 うふふ、オイラ、桜塚やっくんより美しいかも…、なんて。


 ところが、喜びながら使い続けた乳液がなくなりかけているのです。

 また同じ銘柄の乳液を買わねば、この美しいお肌が損なわれてしまう。

 そのときになって初めて、その乳液のボトルに書かれた説明書きを読んだんですよ。

 さてさて、この優れものはどんな高級な成分が入っているの?

 読み始めてすぐ、目がテンになるのがわかりました。

 そこには以下のフレーズが書かれていたのです。

『 くすみの原因ともなるメラニンを含む古い角質を取り除き、明るく、透明感のあるなめらかな肌に磨き上げます 』

 そこまではよかった。問題は次のフレーズ。


『 注意! 顔や粘膜には使用しないでください。使用部位、足の裏、関節、背中etc…』


 ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~

 何~? 足の裏用だと!?



 一瞬、顔が足の裏になったような感覚を覚えました。

 そういえば最近、面の皮が厚くなってきたような…。


 うぬぬ、効果はテキメンにあるんですけどね。

 やっぱり今後、この乳液を顔に塗るのはまずいかも。

 でも、ちょっと後ろ髪を引かれる思いだったりして。

 もらいものはほとんど確かめずに使ってしまう癖を直さねば、と考える今日この頃です。

 それにしても、急に血圧が上がって脳こうそくの危険が増したような。

 

 …ということで、またしても強引な前ふりを長々としてしまいました。今日は「脳の病気シリーズ」です。

 この「脳の病気シリーズ」。

 ほぼ月一回のペースで、お送りしています。

 約一ヶ月前になりますが、前回は「脳出血の手術って、どんなことするの?」という話題を取り上げました。

 今日が始めての方、この記事に興味のある方は、先に「心と体」のカテゴリの中にある前回、前々回の記事をお読みいただければ幸いです。

 
 今日はその続きです。
 
 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。

 将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定でしたね。
 
 
 前回、「脳出血の手術法」について勉強したAYAちゃん。

 今日は、「クモ膜下出血の治療って、どんなことするの?」が話題になります。
 
 それでは…。 


 < クモ膜下出血の治療って、どんなことするの? >


● AYAちゃん「さて次はクモ膜下出血の治療法ですね。この病気は、脳の血管にできるコブが破裂して出血が起こる怖い病気でしたよね。そして、何の前ぶれもなく、突然後頭部をハンマーで殴られたような痛みが襲~いかかって~くる(突然白目をむく)」


 ちょっと、AYA君の顔の方が怖いよ。前にも言ったように脳の動脈瘤が見つかっても、破裂しないうちに脳外科で修理してもらっておけば、特に怖い病気ではないんだ。だけど一度破裂してしまうと、厄介な病気になってしまうね。


● AYAちゃん「破裂してしまうと治療は難しいんですか?」


 破裂する前と比べると、はるかに難しくなる。クモ膜下出血で倒れると、症状は次の五段階で進むんだ。

 ○第1段階 … 突然これまで経験したことのない強烈な頭痛に襲われ吐き気がする。コブが破れ、ジワジワ出血を始めた時期だが手足のマヒはない。 

 ○第2段階 … 首が硬直して、首の後ろのほうに転げ回るような激しい痛みが走る。

 ○第3段階 … 睡眠状態に入っているが、起こせば目を覚ます。

 ○第4段階 … 起こしても目を覚まさない。いわば危篤状態になる。

 ○第5段階 … つねるなどの刺激を加えてもまったく無反応で、ひたすら眠り続ける。


● AYAちゃん「うわっ、すごいリアル…」


 第3段階までは、手術すれば命は助かり大部分の人は職場復帰できる。だけど第4段階に突入すると救命は難しくなり、さらに第5段階に入ってしまうと手術不能で、医師もお手上げの状態になってしまうね。


● AYAちゃん「うーん。起こすと目を覚ますか覚まさないかが生死の分かれ目なんですね。これを見てしまうと、脳卒中になったら一刻も早く脳の専門医のいる病院へ運ばなければいけないというのもわかるわ」


 動脈瘤からの出血が多く重症になると、手術は簡単ではなくなる。とくに患者さんの状態によって手術ができないときは、血圧を下げる薬を使い、手術ができる体力が回復するまで安静を保つんだ。動脈瘤の再び破裂すると、初回の破裂よりずっと死亡率が高くなるからね。


● AYAちゃん「えっ? 一度破裂したコブがまた破裂するんですか?」


 そう。動脈瘤が破裂すると、コブの内側にできた血のかたまりが、一時的に破裂した箇所をふさぐんだ。それで一応出血は収まるんだけど、コブそのものがなくなるわけじゃないからまた同じように破裂する。


● AYAちゃん「うーん。二度目はいつ破裂するか、わからないんですか?」


 大体24時間以内が多いんだ。それが過ぎても倒れてから1週間以内が多いね。今から30年ぐらい前の僕が脳外科医になりたてのころの話なんだけど、その頃はクモ膜下出血で入院しても、ただ安静に寝かせておくしか治療法がなかったんだ。ただ安静にして何日か経つと、意識もはっきりして頭痛もなくなる患者さんがいる。


● AYAちゃん「昔の人は体力があるから寝ているだけで治っちゃったんですか?」


 話は最後まで聞いてよ。そうなると当然、奥さんや子供、知り合いが大喜びしてお見舞いに来たりするよね。患者さんも一人で歩いてトイレに行ったり、目を離すと病院の売店まで行ったりして、看護婦さんに注意されることもある。その患者さんは、完全に自分が治ったという錯覚をしているんだ。


● AYAちゃん「だって、そこまで動けるようになれば誰だって良くなったって思うんじゃないですか?」


 ところがその患者さんはその2日後、自分のベッドになかなか戻ってこないので看護婦さんが探したところ、トイレの中で亡くなっていたんだ。


● AYAちゃん「ひゃー。ということは、一時的にふさがっていたコブが再び破裂したってこと?」


 その通り。


● AYAちゃん「コブがある限り、ずっと安心はできないのかぁ~。嫌だな~」


 まだ怖い症状があるよ。クモ膜下出血を起こして10~14日以内をピークに、脳の血管が急に細く縮むことがあるんだ。


● AYAちゃん「えっ? どうしてですか?」


 この症状は、出血した血液が変化した成分の影響だといわれているんだ。これが起こると血液の流れが悪くなるから、脳が酸欠状態と栄養不足になって死んでしまうこともある。また運良く助かっても、脳こうそくで半身マヒになるケースもあるんだよ。


● AYAちゃん「これも怖いなぁ。クモ膜下出血の死亡率が高いのもわかりますね。やっぱり何と言っても、コブがいけないんですよね。この憎いコブをなくすにはどうしたらいいんですか?」

 (途中ですが、また一ヵ月後に続きます)

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脳出血の手術って、どんなことするの? 医師と女子高生の会話から

  こんにちは。

 巷では3連休ですね~。

 ところで突然ですが、なぞなぞです。

 休日になると、増えるものってなんでしょう。

 …って、何の脈絡もない出だしですが。

 それは、おにーさんやおねーたんだったら、遊びに行って使う出費? 普段お疲れのおとーさんは、睡眠時間? 

 休日になると、朝からゴロゴロテレビばかり見ているおとーさんに対するおかーさんのストレスだったりして。

 オイラの場合、一番増えるのが、送られてくる迷惑メールの量ですよ。

 ちなみに、今朝パソコンでメールチェックしたら、トータル125通。

 なんと、そのうちの7割が迷惑メールでした。

 最近増えているのが、英語のメール。

 英語で送られても読めないっす。

 送られてきた迷惑メールに対して、プロバイダの受信拒否機能の設定をしていたのですが、あっという間に許容量がオーバーしてしまいました。

 迷惑メールのアドレスが、1000通分設定できるそうなのですが…。

 まさに焼け石に水状態。

 仕方ないので、一度送られてきた迷惑メールは、そのまま削除済みアイテムのフォルダに入るように設定しています。

 でも、今朝のような状況っす。

 ま、消すのはさほど苦労はないのですが…。

 迷惑メールをたまに読むと、敵を褒めるわけではないのですが、なかなかの労作もある。

 とくに女性を騙って、切々と魅力的な内容を綴った文面には、ついふらふらとアクセスしてしまいそうになったりして。

 その後すぐ、万年布団の敷かれた六畳一間のアパートで、むさい男がパソコンのキーボードにしこしこ文章を打ち込んでいる姿がフラッシュバック。

 一瞬、脳の血管がプチッと切れそうになったことが何回かあります。

 人生最後の瞬間に、むさい男のイメージを抱いたまま果てるのだけは勘弁して欲しいと考える今日この頃です。
 

 …ということで、またしても強引な前ふりでしたが、今日は「脳の病気シリーズ」です。

 この「脳の病気シリーズ」。

 ほぼ月一回のペースで、お送りしています。

 約一ヶ月前になりますが、前回は「脳出血の治療って、どんなことするの?」という話題を取り上げました。

 今日が始めての方、この記事に興味のある方は、先に「心と体」のカテゴリの中にある前回、前々回の記事をお読みいただければ幸いです。

 今日はその続きです。
 
 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。

 将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定でしたね。
 
 
 前回、「脳出血の治療法」について勉強したAYAちゃん。

 今日は、「脳出血の手術って、どんなことするの?」が話題になります。
 
 それでは…。

< 脳出血の手術って、どんなことするの? >


● AYAちゃん「なるほどねぇ。じゃ、手術したほうがいい脳出血ってどんな場合なんですか?」


 たとえば出血が多くて命が危険になった場合やこのままだと重大な後遺症がおきそうな場合は、手術して血のかたまりを取ったほうがいい。早く血のかたまりを取り除くと、その周りの脳組織が息を吹き返すんだ。

 これらの場合は、とにかく迅速な判断が要求される。ちょっとのためらいが取り返しのつかないことになったりするからね。


● AYAちゃん「脳細胞から、感謝状が来ますよ」


 類焼しそうなまわりの脳組織が、言語中枢といって言葉を作って発送する工場だったり、手足を動かすモーターの指令所だったりした場合は、とくに急がなければいけないね。

 時間が経ちすぎると、患者さんの回復が遅れたり、後遺症が出て不自由な生活を強いられたりすることがあるから。ちょうど消防士の出動が遅れると大火災になってしまう場合と似ているね。


● AYAちゃん「ずっと前の北海道の石油タンクの火災みたいに、手がつけられないこともありますか?」


 もちろん出血がひどくて、脳細胞のほとんどがやられてしまって手術できないケースもある。しかし今は検査機器や医療技術の進歩で、昔では手がつけられなかった状態の患者さんも救命できるようになったんだ。


● AYAちゃん「検査機器というとCTやMRIですね」


 そう。それから手術の面では、マイクロサージャリーという手術用顕微鏡の発明が大きい。これがなかった時代は、一部の脳外科の大家が神技とも言える手技で手術していたんだ。


● AYAちゃん「ブラックジャックみたい」


 でも手元は暗いし、目は疲れるし、脳外科手術は本当に危険で難しい手術だったんだ。でもこの手術用顕微鏡が発明されてからは、ある程度経験の積んだ脳外科医なら安全にかつ容易に手術が進められるようになったと言えるね。


● AYAちゃん「ふーん。手術している部分を大きく拡大して見られるようになったというだけで?」


 そうだよ。患部を約20~30倍に拡大するんだ。しかも小さな患部や細い血管を明るく照らし出すことができるんだよ。それまで肉眼で、しかも影ができやすい環境で手術していたころから比べれば格段の進歩だよね。現在の脳外科手術は、ほとんど危険のない手術と言っていいんじゃないかな。


● AYAちゃん「そうか。針の穴が20倍に拡大できたら誰でもかんたんに糸を通すことができますもんね。じゃあ、それを使ってどんなふうに手術するんですか?」


 脳出血でできた血腫という血のかたまりを取り除く手術を説明しようか。この手術を難しい言葉で『血腫除去術』と言うんだけどね。

 方法としては、全身麻酔で頭蓋骨に直径5センチくらいの穴を開ける。次に前に説明した脳を包む3つの膜に切り込みを入れて脳にできた血のかたまりを露出させる。それから吸引機を使って血のかたまりを吸い出してやるんだ。


● AYAちゃん「脳出血って、もともと脳や液体で満員の頭の中へ、また血のかたまりができてぎゅうぎゅうのすし詰め状態になっているんですよね。余分な血のかたまりを取ってあげたら。脳もほっとして感謝するだろうなあ」


 手術ですぐ血のかたまりを取ってあげると症状が安定してリハビリも早く始めることができるんだ。症状が軽いときは内科療法でもいいけど、症状が悪くなりそうだったらすぐ手術をすることが肝心だね。

ためらっている間に症状が悪化して重大な後遺症に苦しむこともよくあるから。


● AYAちゃん「でも、頭に直径5センチの穴を開けるのは、誰でも躊躇しますよ。できればもうちょっと小さい穴だと助かるんだけどな」


 そうだろうね。だから最近では、血のかたまりがそれほど大きくないときは、直径1センチほどの小さい穴を開けるだけでできる手術もあるんだ。


● AYAちゃん「うーん。それなら手術への抵抗も少なくてすみますね。具体的にはどうやって手術するんですか?」


 CTで血がたまっているところの位置を確認しながら頭に小さい穴を開け、そこへ細い管を挿入して血のかたまりを吸収するんだ。


● AYAちゃん「なるほど、あらかじめ血のかたまりのある位置を狙って、頭に針を刺すんですね。これなら頭に大きな穴を開けなくてもいいわけだ」


 そう。局所麻酔でもできるので、患者さんの体の負担も少ないね。


(1ヵ月後に続く)

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脳出血の治療って、どんなことするの? 医師と女子高生の会話から

 こんにちは。

 先日また、図書館でDVDを借りました。

 それは、『ミクロの決死圏』。

 脳内出血の重傷を負った科学者を救うために、手術担当員を細菌大の大きさにして患部に送り込み、体の内部から手術しようとする内容です。

 この映画は、なんと1966年の製作。

 パソコンはおろか、電卓もない時代。当然、液晶モニターもないから、紙に書かれた人体の地図を見ながら、手術担当員を乗せた特殊潜航艇は血管内を進む。

 MRIなどという優れものの診断機器も、もちろんありませぬ。

 現在位置を特定するのはなんと、レーダー。


 現代医学の本を多少読んでいるから、いろいろ突っ込みを入れたくなるシーンもありましたね~。

 脳出血で一刻を争うのに、ゆっくり対策会議を開いていて手遅れにならないの?とか。

 そして、なんで60分ぴったりに元の大きさに戻るのか、という点も。

 一番ひっかかったのは、脳出血の患部の小ささ。

 細菌大の大きさの手術担当員が手に持ったレーザー銃ひとつで、ほんの数分の間に治療できてしまうのですよ。

 実際の大きさだったら、針の先どころか、眼に見えないほどの出血量ではないか。

 その程度で、意識不明の重態になるのかな、と…。

 細菌大になっていたら、出血の激しさに押し流されてしまうはず。

 でも、それを差し引いてもその奇抜なアイデアは素晴らしい。

 現代の最先端治療は、動脈からカテーテルを脳まで差し込んで、脳卒中の治療をする。

 発想は、ミクロの決死圏と同じですね。

 人体内の映像にしても、当時はCGなんかなかったですから、スタジオにセットを作って撮影したのでしょう。

 CGでは出せないようなリアルな映像もあったりして、なかなか迫力がありました。

 さすが、アカデミー特殊視覚効果賞受賞作。

 ただ、人間を縮小するという部分以外の医療技術は、あまりに遅れていたのだなあというのがわかりました。

 当時ではとても怖くて、脳の手術なんかしてもらいたくないという感じです。

 やはり、医療に関しては、現代が一番いいようで…。
 

 …ということで、今日はまた、現代の「脳の病気シリーズ」です。

 この「脳の病気シリーズ」。

 ほぼ月一回のペースで、お送りしています。

 約一ヶ月前になりますが、前回は「脳こうそくの診断は首も診るって、ホント?」という話題を取り上げました。

 今日が始めての方、この記事に興味のある方は、先に「心と体」のカテゴリの中にある前の記事をお読みいただければ幸いです。

 今日はその続きです。
 
 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。

 将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定でしたね。
 
 
 前回、「脳こうそくの診断法」について勉強したAYAちゃん。

 今日からは、いよいよ脳卒中の治療編ですよ。

 その第一回目は、「脳出血の治療って、どんなことするの?」が話題になります。
 
 それでは…。

 脳卒中って、どうやって治すの?


< 脳出血の治療って、どんなことするの? >


● AYAちゃん「先生、こんにちは。脳卒中で倒れたときの検査、診断の仕方は大体わかりました。脳卒中って固いこと言っても、しょせん、脳の血管が切れるか詰まるかの違いなんですよね。検査でどんなタイプの脳卒中かわかったら、いよいよ治療ですね」


 今日はずいぶん元気がいいね。治療する上で、脳の血管が切れているか詰まっているかの違いはすごく大切なんだよ。


● AYAちゃん「わかってます。脳出血と脳こうそくでは治療法が全然違ってくるんですよね。そのためにはまずCTで、頭の中に出血があるかないか診るんでしたよね」


 そう、よく復習しるなぁ。CTの画像で頭の中に白く映るところがあれば脳出血と診断がつくんだったよね。それじゃまず、脳出血の治療法から話そうか。


● AYAちゃん「う~、手術するんですよね」


 手術は重要な選択肢だけど、脳出血のすべてに手術するわけじゃないよ。まず出血の場所、大きさ、また出血が大きくなっているか、止まっているかなどの状況によって、手術をするか薬を中心とした内科的治療で行くか決めるんだ。


● AYAちゃん「薬だけで脳出血がよくなることもあるんですか?」


 あくまでも意識障害のないような軽症の場合に限られるけどね。この場合はむくみを抑える治療が中心となる。出血すると脳がむくんでくるって言ったよね。


● AYAちゃん「『逃げ道が閉ざされた脳は、脳幹のまわりのすき間へ逃げ込む』でしたっけ」


 そう。脳幹は生命中枢のあるところなので、そうなったら大変だ。だから薬を使って脳のむくみを抑えるんだ。


● AYAちゃん「脳出血はおもに高血圧によって起こるんでしたよね」


 脳卒中の危険因子の金メダルが高血圧。脳出血が起きたときの状況を大火災にたとえてみようか。そうすると脳外科医は、さしずめ消防士と言えるんじゃないかな。すぐ出動して消火作業に当たらねばならない。さて、まず何から手をつけるか。


● AYAちゃん「うーん。まず火元を消さなきゃだめですよね。いくら火を消しても、出火場所にガスや電気が流れていたり、油など燃えやすいものが近くにあったりしたら2次災害になることもありますから」


 そうだね。火元地区にそんなものが供給され続けていたら、火の勢いを抑えることができない。だからその供給をストップさせることが先決。それが高血圧による『出火』で言ったら、血圧を下げることなんだ。


● AYAちゃん「なるほど、血液の流れをストップさせればいいんだ」


 ちょっと待った。そんなことしたら脳細胞は死んでしまうよ。血圧を下げることが大事なんだ。血液の流れを確保したまま、血圧だけ下げる。そこが本当の火災と違って難しいところなんだけどね。血圧を下げると脳出血は自然消滅することもあるんだ。


● AYAちゃん「そうか。脳出血でも軽い場合は、薬で治療することもできるんですね」


 出血して壊れてしまった脳細胞は元には戻らないけど、血圧を下げむくみを抑える薬を使い、リハビリをすればかなり症状は改善できるね。


● AYAちゃん「でも、さっきの話に戻りますけど、実際は火元のガスや電気を止めたぐらいじゃ火は消えないですよね。それどころか、ますます火が燃え盛って来たりして…」


 そう。出血がとまらないこともあるし、薬ではなかなか血圧が下がらないこともある。止血剤という消化剤を空から散布しても、それこそ焼け石に水の状態…。

 ほっとくと大変なことになるよね。迫った火でまわりの建物が類焼するのはもちろん、石油タンクやガスタンクがそばにあったら大爆発を起こして、その地域一帯は致命的な大損害になる。


● AYAちゃん「さぁ大変。いよいよ、消防隊長の登場ですね」


 火事の場合、建物が燃え尽きても建て直しすることができるよね。脳細胞は、火事にあっていない部分が働いて火事で被害を被ったところの働きを代用することができるんだ。


● AYAちゃん「火事で焼け出された人たちを、近所の人たちが好意で助けるみたいな?」


 うまいこと言うなぁ。だけど火事で死んでしまった人は生き返らない。脳細胞も同じで、壊れた脳細胞は再生できないんだ。だから、消防士である医師の思い切った消火手段、すなわち手術が緊急に行われるんだよ。


● AYAちゃん「なるほどねぇ。じゃ、手術したほうがいい脳出血ってどんな場合なんですか?」

 (途中ですが、1ヵ月後に続く)

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脳こうそくの診断は首も診るって、ホント? 医師と女子高生の会話から

 こんにちは。

 最近、石原慎太郎都知事に似ていると言われます。

 でも、残念ながら姿かたちじゃないですよ。

 その仕草が…。

 よく目をパチパチさせているからだそうな。

 考えてみると、ここのところ毎日パソコンの画面とにらめっこしています。

 パソコンで作業するのは今や当たり前のことになりつつありますが、オイラの場合向かう時間が半端じゃないのかも。

 仕事で文章を作成しつつ、休憩時間にブログや副業のネットアンケートに答える。

 それが終わると、また仕事。昼休みも、忙しいときはコンビニで買ったおにぎりやパンを食べながらパソコンに向かう。

 夜は、パソコンの画面でDVD鑑賞。それが終わると深夜までネットアンケート。

 この前なんか、14時間ぶっ通しでパソコンの画面を見続けていました。

 それで徹底的に疲れたら、気分転換に例のテトリスですよ。

 目の酷使の限界にチャレンジしているみたい。

 ネットアンケートは、5年位前から小遣い稼ぎにはじめたのですが、最近は送られてくる量が増えてきました。

 消費者アンケートを発注する企業が増えているのは、景気が良くなっているからなのでしょうね。

 先日なんか、全部答えるのに一時間もかかったりして。

 別に強制ではないのですが、送られたアンケートすべて答えなくては気分がよくないのはA型人間の哀しい性かもしれませぬ。

 努力の甲斐あって、副業のネットアンケートでもらう商品券や図書カードは毎月3万円を超えました。

 でも、溜まった商品券でブルーベリーエキスや栄養ドリンクを買い、ストレス解消にウォーキングへ行っていたのでは本末転倒かも。

 ライフスタイルを見直さねばと考える今日この頃です。


 さて、今日はまた「脳の病気シリーズ」です。

 この「脳の病気シリーズ」。

 ほぼ月一回のペースで、お送りしていますね。

 約一ヶ月前になりますが、前回は「脳こうそくの診断の強い味方って、何?」という話題を取り上げました。

 今日が始めての方、この記事に興味のある方は、先に「心と体」のカテゴリの中にある前回、前々回の記事をお読みいただければ幸いです。


 今日はその続きです。
 
 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。

 将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定でしたね。
 
 
 前回、「脳こうそくの診断機器」について勉強したAYAちゃん。

 今日は、前回に続いて、「脳こうそくの診断は首も診るって、ホント?」が話題になります。
 
 それでは…。


< 脳こうそくの診断は首も診るって、ホント? >


● AYAちゃん「だから一刻も早く、検査機器、治療設備の整った脳卒中の専門病院へ行く必要があるわけですね」


 また、MRAと言って、MRIの技術を利用して脳の血管だけを描き出したり、血液の流れの速さを測ったりすることができる方法もあるんだ。


● AYAちゃん「昔は、脳の血管を撮影しようとしたら、痛い思いをして造影剤を入れてX線で撮影するんでしたよね」


 痛い検査というのはよく覚えているね。今は黙って寝ているだけで、脳の血管の様子が手に取るようにわかるんだ。患者さんにとっても医師にとっても、大きく負担が軽減できたわけだよ。


● AYAちゃん「よかった」


 でもX線を利用した脳血管造影検査は、クモ膜下出血など血管の病変や血流の状態を知るためには今でも欠かせない検査法なんだ。正しい治療を行うために、場合によっては避けて通れないこともある。

 ただ以前と違って、局部麻酔をした太ももの付け根の動脈から細い管を入れるんだ。そしてそれを脳の血管まで進め、造影剤を注入し、X線で脳の血管を撮影するんだよ。


● AYAちゃん「う~、痛いんですか?」


 麻酔をするし、造影剤も改良されているからそれほどの痛みはないよ。


● AYAちゃん「それほどって、どれほどなのかなぁ。まぁいいや。ほかにはどんな検査があるんですか?」


 大切な検査に超音波検査があるね。


● AYAちゃん「超音波? 魚群探知機ですね。でも病院に魚はいないようだけど」


 ハハハ、すごいボケ。でもそれを使うと、海の中の魚がわかるように血管の中の詰まり具合がわかるんだ。


● AYAちゃん「超音波って痛くはないのですか?」


 まったく痛くはないよ。安全だし、その場で血管や血流の状態など、さまざまなことがわかるんだ。やり方は、首にゼリーを塗ってから小さな発振器をそこに当てて超音波を送り、頚動脈に当たってはね返ってきたエコーという波をコンピュータで画像にするんだよ。


● AYAちゃん「場所は首が多いんですか?」


 そう。最近、頚動脈が動脈硬化を起こして脳こうそくになるケースが増えているんだ。またこれを使うと、動脈内を流れる血液の量や速度を測定することもできるんだよ。


● AYAちゃん「そうか。脳に血液が順調に流れ込んでいるかどうかがわかるんですね」


 血管を流れる血液の速度をカラーで見ることができるから、どのあたりの血液の流れが滞っているかすぐわかる。また脳の血管を詰まらせるような血液のかたまりが流れていないかとか、いろいろな場面の血液の流れの速度の変化なんかもわかるんだよ。


● AYAちゃん「カラーだとすごく見やすいから、悪いところがよくわかりますね」


 このほかにも、脳の血管を3次元でリアルに描き出すヘリカルCTや脳の血流の分布状況を観察できるSPECT、それから脳の血流量、酸素やブドウ糖の消費量から脳卒中の病態を詳しく調べられるPETといった検査機器や検査法があるんだけど、ちょっと難しかったかな。


● AYAちゃん「チョー難しいですよ。それにしてもいろいろな検査の機械があるんですね。今日は勉強しすぎたので、私の脳細胞が心配だわ。先生、とりあえずCTとMRIの検査をお願いします」


 またこれだ。頭は使えば使うほど脳細胞が活性化するんだよ。これから、もう1時間ほど勉強してから検査してみようか。


● AYAちゃん「け、結構です。今日は…」


 ( 来月は、いよいよ脳卒中の治療編です )

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脳こうそくの診断の強い味方って、何? 医師と女子高生の会話から

 こんばんは。

 お盆休み、いかがお過ごしですか。

 近所の商店街を歩いても、個人商店の半分以上はお休み。

 世間の会社や商店が休んでも、オイラは今なお、一日も休むことなく粛々と続けていることがあります。

 例の「テトリス」を…。

 一ヶ月ちょっと前に、「テトリス」にはまっているとブログに書きました。その後引き続き、寝る前と朝起きてからの計1時間、練習に余念なく取り組んでおります。

 これだけ頑張っていれば、誰でもスキルはアップするもの。

 最初の頃は、5分も経たないうちにゲームオーバーになっていたのが、最近では30分以上も続けてゲームできるようになりました。

 これだけの熱意があれば、もっと他のためになることに使っていればよかったと思っても、もはや後の祭り。

 それにしても、全国レベルから見て、自分の「テトリス」のレベルがどの程度のところにあるのかよくわからない。

 今は資格ブームですからね。「テトリス検定」とかあれば、チャレンジしてみたいのですが…。

 経済産業大臣認定の「テトリス検定3級」を持っていれば履歴書に書けるとか。

 かつて、ウィンドウズに入っている「ピンボールゲーム」で900万点を出したとき、自称パソコンオタクの税理士さんが驚いていましたけど、世の中、上には上がいるものです。

 この程度では自慢にならない。

 それにしても、このマイブームはどこまで続くのでしょうね~。

 テトリスが、今流行の脳の活性化に結びつくかどうか、ネットで検索してみたんですよ。

 これはという決め手はないものの、何となくプラスになっているという意見がちらほら。

 でも、「ゲーム脳」を作り出すなんていう某大学教授のネガティブな意見もあったりして、ホントのところはどうなんでしょうね。 

 脳の活性化にもなると思って始めた「テトリス」が、「ゲーム脳」の引き金になってはたまらないと考える今日この頃。

 そうならない方法を研究しなければ。

 …ということで前回同様、強引な前ふりでしたが、今日は「脳の病気シリーズ」をお送りしたいと思います。

 この「脳の病気シリーズ」。

 ほぼ月一回のペースで、お送りしています。

 約一ヶ月前になりますが、前回は「脳卒中で、病院へ運ばれたときの検査・診断の流れ」という話題を取り上げました。

 今日が始めての方、この記事に興味のある方は、先に「心と体」のカテゴリの中にある前回、前々回の記事をお読みいただければ幸いです。
 

 さて、今日はその続きです。
 
 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。

 将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定でしたね。
 
 
 前回、「脳卒中で、病院へ運ばれたときの検査・診断の流れ」について勉強したAYAちゃん。

 今日は、前回に続いて、「脳こうそくの診断の強い味方って、何?」が話題になります。
 
 それでは…。

< 脳こうそくの診断の強い味方って、何? >

● AYAちゃん「脳卒中の中でも、脳出血と脳こうそくでは治療方法が全然違うんですよね」
 

 そう。症状はあまり違いがなくても、治療方法は違ってくる。CTが登場するまでは、その見極めに時間がかかり過ぎていたんだ。
 ただCTの場合、脳こうそくの部分は画面上黒く見えるんだけど、発症してから6~12時間以内はよくわからないんだよ。

● AYAちゃん「と言うことは、脳こうそくの早期の診断は無理なんですか。じゃあ、治療も遅れてしまいますね」

 ところがどっこい。脳こうそくの早期の診断の強い味方があるんだ。

● AYAちゃん「やったね。何ですか、それは?」

 フフフ。それはMRIという検査装置だよ。登場したのはもう20年以上前だけど、年々改良されて画像の制度が飛躍的にアップしてきたんだ。

● AYAちゃん「ふーん。そのMRIって、CTとどう違うんですか?」

 CTはX線を利用するんだけど、MRIは磁気の共鳴を利用して脳の輪切り画像だけじゃなく、縦や斜めなどさまざまな角度から脳の中身を見られるようにした点かな。もちろん、脳こうそくの早期の診断も可能だよ。

● AYAちゃん「えっ? 磁気? 磁石なんかの作用でしたよね。そんなもので脳の中身がわかるんですか?」

 ちょっと難しい話になるけど、我々の体に電磁波を当てると体の中の水分の原子が振動を始めるんだ。それを止めたり、振動させたりしてコンピュータで読み取り、濃淡の画像として描き出すんだけど、わかるかな?

● AYAちゃん「わ・か・り・ま・せ・ん! でも、X線を使わない方法というのは体に良さそうですね」

 そう。今話題になっている検査による放射線の被曝がないんだ。しかもCTと同じように痛みもまったくないし、さらにCTより体の断面を鮮やかなコントラストで描き出すことができるんだ。だからほんの小さな脳こうそくの部分や動脈瘤、さらに脳幹のこうそくもわかるんだよ。

● AYAちゃん「すごいですね。でも、欠点とかないんですか?」

 そうだな。CTと同じように機械の中に20分ほど入って寝ているだけでいいんだけど、CTより少し検査時間が余計にかかるということと、検査中、道路工事みたいな騒音があるということかな。

 それから磁気を利用するから、検査するときは体に身につけている金属を外す必要がある。だから心臓ペースメーカーや後で話す脳動脈瘤のクリップを使っている人は利用できないね。

● AYAちゃん「うーん。首に注射したり、造影剤で頭がガンガンしたり、みたいな痛い検査がないなら多少の騒音も我慢できますね」

 最近はもっと進歩して、脳こうそくの超早期の診断が可能になったんだ。脳こうそくの部分は時間とともに広がっていくんだけど、従来は脳こうそくが広がり尽くして、完成してからでなければ画像でわからなかったんだよ。

● AYAちゃん「脳こうそくは、脳の血液の流れが悪くなって徐々に脳細胞が死んでしまうんでしたよね。だから、早く血液の流れを回復させてあげれば、死なないですむ脳細胞もあるんでしたっけ」

 そう。脳こうそくになってから3時間以内に治療に入れれば、ある程度の効果が期待できる。だけどその時間を超えると、半死半生の脳細胞がほとんど死んでしまうんだ。
 ところが今までの画像では、どこの脳細胞が半死半生のアップアップ状態かわからなかったんだよ。

● AYAちゃん「ゲッ。これは大変だわ。早くピンチのヒロインを助けに行かなきゃいけないのに、肝心のヒロインがどこにいるのかわからない状態。冬のソナタだったら、ユジンがひとりで泣いてると、いつの間にかヨン様が助けに来てくれるのに…」

 また訳のわからないことを言う。でもニュアンスとしてはその通り。ところがMRIの新技術は、ちょっと難しい言葉で『灌流強調画像』と言うんだけど、脳のどの辺りの血流が悪いのか、画像でたちどころにわかるんだ。そこで、脳細胞が死ぬ前に血液の流れを回復させるという治療ができるんだよ。

● AYAちゃん「『灌流強調画像』の『かんりゅう』って『韓流』じゃないですよね。それはともかく、ピンチのヒロインがどこに捕まっているか調べて、正義の味方が助けに来てくれるわけですね。でも今まではどこに捕まっているかわからなかったから、助けに来られなかったわけか」

 これから死んでいこうとしている脳細胞を助けるんだから、すごい効果が期待できるよね。画像の診断の進歩が、治療の成果に即結びつくんだよ。

● AYAちゃん「だから一刻も早く、検査機器、治療設備の整った脳卒中の専門病院へ行く必要があるわけですね」

 
  (約1ヵ月後に続く)

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脳卒中で、病院へ運ばれたときの検査・診断の流れ 医師と女子高生の会話から

 こんにちは。

 最近、ケータイゲームの「テトリス」にはまっています。

 今まで、ケータイゲームと言えば、「大富豪」と「オセロ」ばっかりでした。

 ちなみに、「大富豪」の戦績は、1281勝111敗。「オセロ」は、最強モードでも、852勝245敗。( ← そんな暇があったら仕事しろよ )

 少し、「オセロ」の負けが多いですが、最初のうち勝ちパターンがわからなかったので、連敗を喫してしまいました。

 でも最近は、滅多に負けることがなくなってしまった。

 負けると面白くないけれど、勝ち続けるのもつまらない。

 そこで、「テトリス」の登場です。

 最初、「テトリス」ってやり方がわからなかったのですよ。説明を読んでも、何書いてあるかわからなかったし…。

 でも、試行錯誤しているうちに、何とかキーの動かし方をマスター。単純な遊びだなぁ~と思いましたが、やっているうちにいつの間にかはまってしまいました。

 絶対、いつかは負けるというところがいいですね。何とか、やられないように最後までジタバタするところが好き。( ← M? )

 最近、気がつくと「テトリス」をやっている。

 ラーメン屋で、ラーメンが来ているのに気づかず夢中になっていて、麺が伸びてしまったことも…。

 ラーメン屋のオヤジとしては、難しい顔をしてケータイのボタンを押しているオイラを見て、よっぽど仕事で重要なメールを打っていると思ったのでしょう。

 最近、「テトリス」を1時間もやらないでいると禁断症状が現れて、指が震えます。

 やっているときはハイな状態で、血圧も上がっているような気が…。

 脳の活性化にもなると思って始めた「テトリス」が、脳こうそくの引き金になってはたまらないですからね。

 そうならない方法を研究しなければ。

 …ということで、また強引な前ふりでしたが、今日は「脳の病気シリーズ」をお送りしたいと思います。

 この「脳の病気シリーズ」。

 ほぼ月一回のペースで、お送りしています。

 約一ヶ月前になりますが、前回は「脳卒中で病院へ運ばれたとき、どのように検査治療するの?」という話題を取り上げました。

 今日が始めての方、この記事に興味のある方は、先に前回、前々回の「心と体」のカテゴリの中にある記事をお読みいただければ幸いです。

  今日はその続きです。
 
 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。

 将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定でしたね。
 
 
 前回、「脳卒中で病院へ運ばれたとき、どのように検査治療するのか」について勉強したAYAちゃん。

 今日は、「救急車で病院へ運ばれたときの検査・診断の流れ」が話題になります。
 
 それでは…。

< 救急車で病院へ運ばれたときの検査・診断の流れ >

● AYAちゃん「先生、先日はどうもありがとうございました。最新式のPDAはすごく調子いいですよ」

 あっそう。今日は救急車で病院へ運ばれたときの検査・診断の流れを話すから、それでしっかりメモとってよ。

● AYAちゃん「わかりました。キーが小さいから、ちょっとブラインドタッチができないけど…」

(無視して)救急車で運び込まれた患者さんはまず、脈拍、呼吸、体温、血圧などを測って体の状態を確認する。そして生命の維持をはかる処置を優先して行うんだ。

● AYAちゃん「(カタカタとPDAのキーを押している)はい、それで?」

 それと同時に本人、本人の意識がないときは家族、付き添いの人たちに問診する。これは前回話したよね。病気の確定は、CTや後で話すMRIという検査機器の画像診断にゆだねられるんだけど、その前に内科的診察と一般的検査が行われるんだ。

● AYAちゃん「一刻を争うケースでは、ゆっくり診察なんてできませんよね」

 そう。要点を押さえながらも手短に、かつ正確に診察することが求められるんだ。具体的には、まず、患者さんの体を目で見て、皮膚や爪などの状態を確認する。次に聴診器を当てて、心臓の音、呼吸の状態、それから詰まっている血管があるかどうか皮膚の上から全身の動脈の状態を診るんだ。

 とくに首の動脈は重要で、動脈硬化を起こして雑音が混じってないかどうか念入りに診る。

● AYAちゃん「へぇー。動脈が詰まっているかどうか、音で見分けるなんてすごいなぁ」

 エヘン。それから手で触って診察すると、手足のむくみの状態もわかるんだ。また、目の奥の眼底を通る血管を眼底カメラで調べると、高血圧や動脈硬化の状態も確認できる。

 それから顔面、手足の運動マヒや感覚障害、意識障害、とくに片方の目に表れる視力障害、視野障害、言語障害の有無なども調べる。そして…。

● AYAちゃん「ちょっと待って、先生。とてもPDAではメモできないから」

 じゃあ、あとでプリントあげるよ。今言った、感覚障害や意識障害、視野障害、言語障害の場所や程度を調べる検査を神経学的検査と言うんだけど、詳しいことはあとのリハビリのところで説明するね。

● AYAちゃん「(ムカッ)…プリントがあるなら、早く言ってください」

 今言ったのは、内科的診察と一般的検査だね。それらが終わるか、あるいはそれらと同時に、全身の状態を判断するための検査を行うんだ。

● AYAちゃん「今度はどんなことをするんですか?」

 胸やおなかのレントゲンや血液検査をする。レントゲンでは肺や心臓の状態がわかり、血液検査では脳卒中を起こしやすい血液の成分かどうか、また肝臓や腎臓の機能、血液の状態なんかもわかるんだ。

● AYAちゃん「体の状態をいろいろな角度から調べるんですね」

 そう。しかもスピーディーに検査しなければならない。それから心電図もとることがある。
 

● AYAちゃん「脳の病気なのに心電図もとるんですか?」

 ほらっ、脳卒中の原因が心臓にある場合…。

● AYAちゃん「あっ、そうか。心原性脳塞栓症でしたっけ」

 そう。心電図をとることによって、不整脈の有無がわかるんだ。とくに心房細動と心臓弁膜症は、血液のかたまりを作りやすい病気だって言ったよね。

● AYAちゃん「そうでした。すぐ忘れちゃう」

 これらの検査から得られた情報を踏まえて、画像検査で病気を確定するんだ。

● AYAちゃん「先日、先生に説明してもらったCTですね」

 頭の骨を開けずに脳の中をはじめて見られるようにした装置だって言ったよね。CTは画面上、骨や出血の部分は白く映るので、脳出血かそうじゃないかが、ひと目でわかるんだ。

 また出血の場所や範囲と発症直後の小さな段階からもわかるので、手術の成功率が飛躍的に高くなったんだよ。

● AYAちゃん「脳卒中の中でも、脳出血と脳こうそくでは治療方法が全然違うんですよね」

 そう。症状はあまり違いがなくても、治療方法は違ってくる。CTが登場するまでは、その見極めに時間がかかり過ぎていたんだ。ただCTの場合、脳こうそくの部分は画面上黒く見えるんだけど、発症してから6~12時間以内はよくわからないんだ。

● AYAちゃん「と言うことは、脳こうそくの早期の診断は無理なんですか。じゃあ、治療も遅れてしまいますね」

 ところがどっこい。脳こうそくの早期の診断の強い味方があるんだ。

● AYAちゃん「やったね。何ですか、それは?」

 それはまた、来月。

       (約1ヵ月後へ続く)

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頭を磨くために、心がけたい習慣

 こんにちは。

 先日、オイラが以前勤めていた会社の株主総会に出席したんですよ。

 どうしてかというと、まだ一度も出席したことがなかったから。

 前に、毎日何か新しいことにチャレンジすると脳が活性化するとブログに書きました。

 あれから意識して、いろいろ新しいことにチャレンジしています。

 で、出席して脳が活性化したかというと、どうなんでしょう。

 営業報告書の説明を聞いているうちに、どんどん議事が進行し、最後拍手で終わり。

 頭を働かせる暇もなかったような気が…。

 でも、帰りにまんじゅうをもらったからすごく満足です。(← それが目当てで出席したのね~)

 それにしても、脳を活性化するために株主総会に出席する人もあまりいないと思いますけど。

 さて、頭をサビつかせないためには、歩くのがいいとよく言われますね。

 京都には、「哲学の道」という名所がある。

 これは、哲学者の西田幾多郎が若王子神社から銀閣寺に至る水路脇の小道を歩きながら思索にふけったという道。

 西洋にも同じような道があるらしい。

 哲学者のヘーゲルは、ハイデルベルクの河のほとりの道を歩きながら思索したとか。

 日本にあるのが「哲学の道」、ドイツにあるのが「哲学者の道」ですか。

 昔から哲学者は散歩を好んだらしいですな。

 何とあの有名な古代ギリシャの哲学者ヒポクラテスも、「歩くと頭が良くなる」と言っていたとか。

 散歩はオイラも好きでよくやりますが、ストレス解消はもちろん、歩いている最中にいいアイデアが浮かんだりすることもあります。

 これは、歩いて頭を揺さぶると、脳の働きが活発になるからだと本には書いてありました。

 オイラもよく散歩するから、万一有名になったら、後世の人たちから、いつも歩く道が「○○の道」という名称で呼ばれるかもしれませぬ。

 で、実際調べてみたら、百円ショップや松屋、吉野家のファストフードばかりが道の両側に並んでいたりして。

 後世の人々が、オイラのライフスタイルを肯定的に見てくれたら、「清貧の道」とでも呼んでくれるのだろうけど、そういうことは万に一つもないでしょう。

 それはともかく、ゆったりと散歩をしていると街の生きた情報が収集できるのは確か。

 この本(「頭がいい人の45歳からの習慣術」河出書房新社 小泉十三著)によると、そのような散歩法の大家として、植草甚一という人のエピソードが紹介されています。

 この本を読むまで知らなかったのですが、明治生まれで、オイラの学校の先輩に当たる人なのですね~。

 「散歩と雑学」をこよなく愛した人という点では、ちょっと他人とは思えませぬ。

 植草氏は、自分の散歩のスタイルを「大正式散歩」と呼んでいたらしい。

 ネーミングのルーツがよくわからないのですが、街中をぶらぶら歩き、古本屋や喫茶店、文房具屋、切手屋などに入る。

 買うというより、見たこともない新製品を発見しては、これをどう使おうかと想像して遊ぶのだそうな。

 頭をカラッポにして歩くのもいいけれど、自然に目に入ってきたものを批評するでもなく眺めて、いろいろ新しいことを考える。

 こんな散歩の仕方なら、頭が磨かれるでしょうね。

 今度、やってみよう。

 それから…

● 人と話さないと頭がどんどん悪くなる

 …と本には書いてありました。

 普通に世間話をするのではなく、何かを人に説明する行為って結構頭を使いますよね。

 たとえば、「ダヴィンチ・コード」の映画や小説をまだ見たり読んだりしてない人に詳しく説明するとき。

 オイラはまだ映画も小説も見ていないのですが、もし説明するとしたら、筋はもちろん、物語の背景も知らないとうまく話せませんよね。

 ダヴィンチって、いつの時代、どこで、どんなことをして活躍した人なのか。モナリザが現在、どこに飾られているか。宗教的な背景。映画だったら、主役のトム・ハンクスってどういう俳優か。映画の監督と小説の作者etc…。

 それらの固有名詞を記憶していないと話せないし、それらをうまく交通整理して論理的に再構成しなければならない。

 確かに、自分の経験したことをちゃんと筋道立てて話せる人って頭いいな~と尊敬することがよくあります。

 オイラはうまく話すことがわりと苦手なほうなので…。

 それから、頭をサビつかせないためには

● 本気でこだわれるものを持つことが大

 中年になっても、こだわれるものがいまだ見つからない場合は、新たにイレギュラーな出会いを求めてみてはと本には書かれています。

 そのためには、一度も触れたことのないものに触れ、一度も行ったことのない場所へ行き、一度も体験したことのない行動をしてみるのがよいとか。

 確かにおっしゃるとおり。

 何にもまったく興味がないという人は、この世の中がつまらないものだからと考えるかも。

 でももしかしたら、自分がこだわりの持てるものにまだ出会っていないのかもしれない。

 何かの拍子に出会って、はまってしまった人って結構いる。

 確かに、おいらの周りの何かにこだわりを持って生きている人たちは、こういうタイプが多いですよ。

 取引先と釣りの約束をしていた先輩が急病で行けなくなって、代役で行ってはまってしまったケース。

 今では、釣りの大会で優勝することもあるらしいですが、先輩があのとき急病にならなければ一生やらなかっただろうと話していました。

 いずれ漁師に弟子入りすると言っていましたが、そうなるとこだわりの領域を超えていますよね。

 本には、ロシア文学であれ、ゴルフのスイングであれ、そば打ちであれ、ミニカーのコレクションであれ、「人からうるさがられるほど語るべきものを持っている人は、少なくともボケとはずっと無縁のはず」と書かれています。
 
 オイラが最後に注目したのは次の項目。

● 頭の冴えを保つためには俳句がいい

 かの有名な養老孟司氏は、「俳句は、右脳と左脳をフルに使用する、数少ない芸術だ」と言われたそうな。

 右脳は情緒をつかさどり、左脳は論理をつかさどると言われる。

 たとえば芸術でいうと、右脳は絵画と音楽、左脳は哲学。文学も左脳の領域らしいのですが、詩は右脳の芸術に近いという。

 詩は、言語によって作られているものですが、論理とは言い難い面もある。

 たとえば、有名なフランスの詩人ランボーは、「詩とは言葉以前の人間の記憶を求めること」と言っているらしい。

 言葉を持たないくらい古い時代の人たちが持っていた五感。それをいかに言葉で表現できるか。それが、詩なのだ、と…。

 だから、詩だけは左脳よりも右脳の芸術に近いのだとか。

 俳句も詩と同じで、右脳の働きに直結している。

 左脳が論理をつかさどるので、今まで左脳がすぐれていることが頭のいいことの証ともなっていた。

 しかし、最近の脳科学の研究によれば、実は右脳が脳全体の力を支えているのだとか。

 本には、アインシュタインの業績は、壮大なイメージを生む右脳の力が支えていたと書かれています。

 彼の右脳の力は、ほかの理論物理学者にはないものだったとか。

 だから右脳を鍛えるのはすごく大切。

 そのためには俳句がいいということなのですね~。

 う~、俳句っすか。

 詩もそうだけど、オイラは俳句も駄目みたい。

 高校の夏休みの宿題で作った俳句は、あまりにも酷い出来栄えでした。

 でも、俳句をひねることは、頭の冴えを保つための絶好の習慣なんだとか。

 植物の名前をたくさん覚え、季語に詳しくなれば、季節の移ろいにも敏感になる。

 でも、高校時代、生物も駄目だったし…。

 本には、日記を書いて、去年やおととしの今日と比べてみるのもいいと。

 
 松尾芭蕉みたいに、歩きながら俳句をひねり、日記を書く。

 究極の脳の活性化法かも。

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普段の習慣で、脳を活性化する法

こんばんは。

 今さらですが、日本代表はブラジルに負けてしまいました。

 悔しい~!!!

 まったく歯が立たなかったというか。

 当分、今回の敗戦を引きずるかも。

 ある程度、苦戦は予想されていましたが、もしかしてという期待は少なからずありましたから。

 世の中は多少厭世的な気分が漂っていますね。

 しかしですよ。

 かつて日本は、世界タイトルをかけた一戦で、ブラジルに勝っているのですよ。

 あの「マイアミの奇跡」ではなく…。

 日本のエース、ジャイアント馬場が、ブラジル最強のレスラー、ボボ・ブラジルを破って、PWF認定世界ヘビー級初代チャンピオンに輝いたのは、1973年2月。

 ジャイアント馬場は、それ以外にもインターナショナル選手権をはじめ何度もブラジルを破っています。

 サッカー日本代表も、先人にあやかって、是非雪辱を果たしていただきたい。

 次のワールドカップで、ブラジルの頭突き攻撃をかいくぐり、32文人間ロケット砲が火を噴くことを願ってやみません。

 思い起こせば、インターナショナル選手権試合は壮絶でした。ブラジルのヘッドバット攻撃をもろに額に受けた馬場は流血し…。

 おっと、危ない、危ない。

 この話題のまま、今日も終わってしまうところ。

 前々回の続きを書かねばならないのでした。

 さて、ここからが今日の本題。

 先週、中年ならではの頭の働かせ方があると書きました。

 その方法を駆使することにより、頭をサビつかせないことはもちろん、うまく使えば若者の脳にも互角に勝負できる、と。

 若者と中年、脳の使い方においてそれぞれ得手不得手があるから、中年ならではの頭の使い方をすると効果的なのでしたね~。

 そしてその方法とは、「結晶的知性」を磨くこと。

 今日は、その具体的な方法でした。

 この点について、前述の大島清氏は、いい方法をアドバイスしてくれています。

 それは、「連想力を鍛える」ということ。

 中年は、若者より長く生きている分だけ、たくさんの本を読み、さまざまな事件や出来事に遭遇している。

 それらは「知的財産」と言ってもいい。

 その「知的財産」を生かすためには、それらのネタ同士を始終頭の中で結びつける必要があるとか。

 作家の村松友視氏は、酒場での暇つぶしに、目にするあらゆるものを連想ゲームのネタにして遊ぶこともあるのだそうです。

 確かに、オイラも含めて、最近物忘れがひどくてすぐ言葉が出てこないという人はたくさんいます。

 でも、完全に頭のハードディスクから消去されてしまったかというと、そうでもない。

 忘れたと思っても、何かの拍子にパッと思い出すことってよくあります。

 「パッとひらめいて、GOOD」(←トシちゃんのヒット曲をもじってみたのですが、つまらなくて失礼!)なんて。

 でも、思い出してももう手遅れ、というときになってはじめて思い出すんですよね。

 記憶というのは、思い出したいときにすぐ出てきてこそ価値があるのですから。

 入学試験が終わってから、解答を思い出しても後の祭り…。

 だから脳みそのどっかにひっかかっている記憶をすぐ取り出せればいいわけですよ。

 昔撮った写真が押入れの中から出てきて、それを眺めているうちに当時の記憶がよみがえるなんてことも結構ある。

 つまり連想力は、記憶の検索エンジンの能力をアップさせることになるのでしょうね~。

 今流行の脳を鍛えるドリルにも、連想力を鍛えるものが結構あるらしい。

 ネタ本の「頭がいい人の45歳からの習慣術」 (河出書房新社 小泉十三著)には、村松友視氏のエピソードしか載っていませんでしたが、実際はどうすればいいのでしょうね。

 自分が今使っている道具なんかを、本来使われる目的以外のものに使えないだろうかと考えることは、すごく脳の柔軟性を高めると聞いたことがありますけど…。

 また、本によると、次のことも頭をサビつかせないためにいいのだとか。

● アホなことを考えると、発想の幅が広がる

 やったぁぁぁぁぁ~!!! ありがとうございます。

 いつもアホなことを考えておりますから、発想力は磨かれているのかも。

 えっ?勝手に自分の都合のいい項目を作るなって?

 そうではありませぬ。ちゃんと本に記載されているなりよ。

 アホなことを考えるのだけは自信があります。

 具体例を出そうと思いましたが、あまりにもバカバカしいことなので、ちょっと割愛させていただきます。

 本には、かつてのヒット商品「バウリンガル」の「犬に人間の声帯をつけたら…」という「アホな発想」が大ヒットを生み出したことが書かれていました。
 
 アホなことを考えるというのは、アイデアの可能性を無責任に発散することなのだとか。

 実は、日本人ではじめてノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士も、京都大学で学生に教えていた頃は、とんでもはっぷんな質問をすることで知られていたらしい。

 10問のうちの7~8問は「教授はアホじゃないか」というような質問だった。それで、学生たちに攻撃されると、「そうか、おれアホやな」と頭をかいてみせたとか。

 オイラだったら、「アホちゃいまんねん、パーでんねん」と時代錯誤のギャグをとばし、地球温暖化に歯止めをかけていたかもしれませぬ。

 でも、このくだけた授業は、京都大学の恩師から授かったらしいです。

 アホなことを考える中に奔放なアイデアの可能性があるということを見抜いていたわけですかね。

 前々回ご紹介した民間企業から大学教授に就任された方にも是非、実行して欲しいです。

 意図的にいつもアホなことを考え、言っている人って、結構、アイデアマンは多いと思いますよ。

 個人的には、かつて日曜日の午後にやっていた「スーパージョッキー」のビートたけしのギャグが好きでした。

 稲川淳二が一生懸命、新商品の説明をしているのに、横からビートたけしがアホな突っ込みを入れる。

「こんなもん、誰が買うんだよ。ばかやろう」とか言ってけなすのですが、それが商品開発者も思わずメモしたくなる内容で、しかも面白い。

 上記と関連しますが、以下のことも頭がサビつかないためにはいいらしい。

● 新商品情報をシャワーのように浴びる。

 新商品は、絶えず変化する今を、もっとも鮮やかに映し出す鏡なんだとか。

 そうですよね。時代の先端を象徴しているのが新商品なのだから、そこから遅れるということは時代から一馬身以上離されることを意味する。

 意識的に離れるのは、別に個人の問題だから構わないとしても、新しいことに興味がなくなるというのはちょっとまずいかも。

 ケータイとか、液晶テレビ、パソコンを生活の中にうまく取り入れているお年寄りは皆若いですものね。

 でも、「日経トレンディ」や「ダイム」、「MONOマガジン」のようなカタログ雑誌には膨大な新商品が載っているし、それを覚えようとしたら、頭がパンクしてしまいそう。

 そもそも専門家でもないのに無理っスよと思ったら、新情報のシャワーを浴びて頭を刺激するだけでもいいらしい。

 常に、世の中の動きに興味をもって、頭を刺激することが大事なのですね。

 オイラが新商品開発の座談会に参加するとき、あのときのビートたけしの影響をもろに受けているような。

 それはともかく、オイラが好きでよくやっていることも、脳をサビつかせないにはいい方法らしいです。

 例のあれですよ、あれ。

 あれ? 出て来ないっス。

 結構、脳の活性化の方法を知らず知らずやっていたのに、どうして最近、ど忘れが多くなったのでしょうね~。

 次回までに思い出さねば。

 …ということで、脳を活性化する方法はまだ続きます。

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脳卒中で病院へ運ばれたとき、どのように検査治療するの? 医師と女子高生の会話から

 こんにちは。

 前回は大勢の方たちからアクセスをいただき、どうもありがとうございました。

 俊ちゃんになり代わり、お礼申し上げます。

 それにしても、すごっいす、田原俊彦。

 やっぱり、あらためてビッグな存在だと実感しました。

 ビッグなんだから、あのとき自分で「ビッグ」って言わなきゃよかったのに。


 それで先週から暇さえあれば、CDを聴いています。

 あれだけノー天気に明るくて、ちょいゴージャスな曲調の歌って、最近ありますかね~。

 最近のミュージシャンはみんな歌が結構うまいから、真似して歌うと自分の下手さ加減にうんざりするし。

 その点では、素人に自信と勇気を与えてくれる稀有な歌手の一人でもありました。

 だけど…

 「ハハハハハハハ…、あのさ、ボクさ、ビジベンって言うんだ。ハハハハハ」

 …って、マネをしても全然受けないのに一抹の寂しさを感じます。

 昨日道を歩いていて、突然、「原宿キッス」の振り真似をしたくなったんですよ。

 「一度、お願いした~い♪」のフレーズのとき、左足を伸ばしたまま、右足を大きく曲げてしゃがむポーズです。

 よく体操でやる姿勢ですが、そのまま反動をつけ右足を伸ばしながら立ち上がる。

 誰も見ていなかったから、ほぼ20年ぶりにやってみました。

 …というより、やろうとして途中でべチャッと尻餅をついてしまったというか。

 股関節を脱臼するかと思いました。

 一瞬ブルーになりましたね~。オイラももう年か、と…。

 でも、あのあと家でストレッチしてから再チャレンジしたら何とかできました。

 もう少しスムーズにできないものかと、これから日々精進するつもりです。

 最終目標は、「哀愁でいと」のバク転。

 チャレンジするときは、たっぷりマットレスを敷いてからやらねば。

 頭を強打して、脳出血を起こして病院に運ばれたら、絶対週刊誌のネタになるだろうし。


 …ということで、少々強引でしたが、今日はまた「脳の病気シリーズ」をお送りしたいと思います。

 この「脳の病気シリーズ」。

 ほぼ月一回のペースで、お送りしています。

 約一ヶ月前になりますが、前回は「脳卒中の検査・診断ってどんなことするの?」の話題を取り上げました。

 今日が始めての方、この記事に興味のある方は、「心と体」のカテゴリの中にある「医師と女子高生の会話から」シリーズの記事をお読みいただければ幸いです。

 今日はその続きです。
 
 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。

 将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定でしたね。
 
 
 前回、「脳卒中の検査・診断」について勉強したAYAちゃん。

 今日は、脳卒中で病院へ運ばれたとき、どのように検査治療するのかが話題になります。
 
 それでは…。

< 脳卒中で病院へ運ばれたとき、どのように検査治療するの? >


● AYAちゃん「CTによって脳の検査が大きく変わったということはわかりました。話を元に戻しますけど、お医者さんはどのように検査・診断するんですか?」


 そうだったね。脳卒中の治療は、何度も言うように緊急を要するんだ。だから検査と診断も迅速さが求められる。CTが登場してそれが可能になった。そこまではいいね?


● AYAちゃん「OKです」


 病院の外来だったら、普通『どうしましたか?』と問診から入るんだけど、倒れて意識のない患者さんだったらとても聞けないよね。医師は、倒れた人の今かかっている病気や今までかかった病気、それと治療の内容、それから今飲んでいる薬の種類なんかがすぐ知りたいんだ。


● AYAちゃん「救急隊員はそんなことわかりませんよね」


 そう。一緒に住んでいる家族の人から正確にそれらの情報を聞けたらすごく助かるね。


● AYAちゃん「そうか。家族はすぐ病院へ駆けつけて、医師にそれらの情報を伝える必要があるんだ」


 それから倒れたときの状況も知りたい。たとえば、『いつ』『どこで』『何をしているとき』『どんな症状がおき』『その後症状はどのように変化したか』まで教えてくれればかなり助かる。これらがわかれば、大体脳卒中の中のどの種類に該当するか予測がつけられるからなんだ。


● AYAちゃん「ふーん。たとえばどんな状況のとき、予測がつけられるんですか?」


 そうだね。一般的には運動しているときやお風呂に入っているときは、脳出血やクモ膜下出血で倒れることが多い。それから眠っているときや安静時は、脳血栓が多いね。それから朝起きて急に体を動かしたとたんによく起きるのは、心原性脳塞栓症…。


● AYAちゃん「そういえば長嶋監督が倒れたのも早朝でしたね」


 ほかにも怒ったり興奮したりしているときは、血圧が上がるよね。そんなときは脳出血やクモ膜下出血が起きやすくなる。また炎天下の運動やサウナなんかで汗をかき、水分を補給しないでいると、血液が濃くなって脳血栓症を起こしやすいんだ。


● AYAちゃん「そうか。倒れたときのシチュエーションを知ることで、こんなに診断に役立つんですね」


 それから、どんな症状が起こったか、ということも診断には大切だよ。脳卒中は、顔や手足など左右どちらかの半身がしびれたり、動きにくくなったりすることが多いんだ。またろれつが回らなくなることもある。

 このとき、頭痛と吐き気があれば脳出血、とくに猛烈な頭痛はクモ膜下出血が疑われる。また激しいめまいや耳なりは、脳幹こうそくや小脳出血の可能性を考えるんだ。


● AYAちゃん「それから、『その後症状はどのように変化したか』もお医者さんに伝えるんでしたっけ」


 そうだね。とくに一時的に脳こうそくになる『一過性脳虚血発作』は、診察するときはもうすっかり症状が治まっている場合が多いんだ。


● AYAちゃん「本人はもう治りましたって言っても、たしか『一過性脳虚血発作』は、脳卒中の前ぶれになるんでしたよね」


 ご名答。よく覚えていたね。本人や家族、周りの人たちの情報が、こんなに診断の手がかりになるんだよ。また、次第にマヒや意識障害といった症状が出てくれば脳出血、起こったときから強いマヒや感覚障害、言語障害があったら脳塞栓など、脳卒中の起こった後の経過も診断の参考になる。

 症状が起こった時刻とそれからどのような症状の経過で、何時間が経ったかということは、治療方針を決める上でとても大切なことだよ。


● AYAちゃん「家族やまわりの人が、これらのことを病院に着くまでによく整理しておくといいんですね」


 気が動転しているのは無理もないと思うけど、できれば『いつ』『どこで』『何をしているとき』『どんな症状がおき』『その後症状はどのように変化したか』ということをメモして渡してくれるとすごく助かるんだけどな。


● AYAちゃん「わかりました。でも私、携帯のメールばっかりで、手書きって苦手だからPDA(個人用の携帯情報端末)でメモしますよ」(先生の机の上のPDAを手に取るAYAちゃん)


 ちょっと、それ私のPDAだよ。


● AYAちゃん「人ひとりの命がかかっているんですよ。メモがあると助かるって言ってたじゃないですか」


 そりゃ助かるけど、でも何で私のPDAを使わなきゃいけないの?


     (約1ヵ月後に続く)

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音楽で、脳みそを若返らせる法

 こんにちは。

 先日、また仕事帰りに図書館に寄ったんですよ。

 最近、図書館へ行くと本を3冊、CDを2枚というペースで借りています。

 本を選び、次にCDが並んでいる棚を見たら、ビビビときたタイトルに出くわしました。

 それは、「田原俊彦 ベスト」。

 それを見たとたん、オイラの記憶の回路に電流が流れるのがわかりました。

 昔、会社に勤めていた頃、歓送迎会や送別会などのイベントがあるたびに、カラオケで歌っていましたっけ。

 さっそく、原田知世の「時をかける少女」とペアで借りたのです。

 うちに帰って早速聴きました。

 まず流れたのが、「キミに決定!」。

 昔、この曲を歌いながら、職場にあった台車をスケートボードのように乗り回して、支店長に怒られたのでした。

 懐かしいにゃ~。

 「哀愁でいと」「ハッとして!GOOd」「哀しみ2ヤング」「原宿キッス」「君に薔薇薔薇という感じ」そして「NINJIN娘」ctc…。

 振り付けが頭にインプットされているようで、曲に合わせて体が勝手に動きます。

 もう、田舎っぺ大将の大ちゃん状態。

 オイラが一番好きなのは、「ブギ浮ぎ I LOVE YOU」ですね~。

 曲の途中で、俊ちゃんが例の「HA・HA・HA・HA・HA・HA・HA・HA」というバカ笑いをする。

 そして、「馬鹿だネ~♪」と真面目顔で締める。

 当時は気付きませんでしたが、わりと音楽性の高い楽曲が多いような。

 もう、脳みそ、とろけそ~

 なんか、脳みそが軽くなったような気分。

 …ということで、前回お約束した音楽で脳みそをみがく方法は、「俊ちゃんのCDを聴く」でした~。

 じゃあまた来週~、皆さんお元気で~♪

 「………………。」


 なんて終わったら面白いのに。

 本気にして、俊ちゃんのCDを聴いて脳みそがくもっても責任は負いかねますので念のため。

 さて、ここからが今日の本題。

 前回途中になってしまった「音楽で頭をみがく法」。

 今、生誕250年ということで、ふたたび注目されているモーツァルト。

 先週の「ためしてガッテン」でもやってましたね。

 モーツァルトの音楽を聴くことは、メンタル面でさまざまなプラスがあるらしい。

 正直、それほど好きじゃなかったんですよ。

 昔、ピアノ名曲集のレコードがうちにあったのでよくクラシックを聞きました。

 ドボルザークやシューベルトのインパクトのある旋律の曲が好きで、モーツァルトは個人的にはあまり印象に残りませんでしたね。

 でも、テレビや新聞、雑誌でいろいろ紹介され、街を歩くとモーツァルトのポスターがペタペタ貼ってある。

 先週からご紹介している「保坂隆編著 「頭がいい人」は脳をどう鍛えたか 中公新書」という本の中にも、ストレス解消にはモーツァルトの曲がいいと書いてありました。

 ここまでじゅうたん爆撃で言われれば、もう一度聞きなおさずにはいられない。

 それで図書館へ行って、モーツァルトのCDを借りてきました。

 曲目は、定番中の定番、交響曲40と41番の「ジュピター」。

 聴いてみると、これがなかなか。

 オイラ、仕事しながら音楽を聴くと全然はかどらない人間なんすけど、なぜかどんどんはかどる。

 集中できるというか、集中できる時間もいつもより延びるような気がしました。

 本にはモーツァルトの音楽を、「人の好みを超越して、明らかに脳の機能を高める音楽」として紹介されています。

 ほかにも、モーツァルトの音楽を聴くと、ある特定の能力が高まるらしい。

 それは、「空間的知能」。

 それは、モノがどのような位置にあり、どのような速度で動いているか、あるいは複数のモノがどんな位置関係にあるかを認識して、それにもとづく行動を組み立てる能力とか。

 よくわからないけれど、サッカーや野球の選手が聴いたら、効果がありそう。ただこれは個人的感想ですので念のため。

 ともかく、モーツァルトは脳にいいんですよ、早い話が。

 とくにK・400以降のピアノ曲が学習効果を高めるらしい。

 それからモーツァルトの音楽のストレス解消効果。

 ストレスが多いときは、人は自然の中に憩いを求める。

 たとえば、風がそよぎ、小鳥のさえずりが聞こえる緑あふれる森の風景。

 モーツァルトの音楽って、「あまり激しくなく、湿っぽくもなく、マーチのようでもなく、オアシスに花が咲き、小鳥が歌い、そよ風のような軽く楽しげな音楽」が多い。

 ただ、「ためしてガッテン」では、これからバンジージャンプをするような激しいストレスには効果がないと言っていましたが…。

 ところで話は変わりますが、前回話題に取り上げた「ど忘れ」。

 本によると、ど忘れは、記憶の回路がどこかで詰まり、ネットワークがそこで途切れてしまった現象だとか。

 これは誰でも多かれ少なかれある現象だそうですが、大事なのは、そのあとの対応。

 思い出そうと努力することが、脳のためにいいらしい。

 だから、

● ど忘れした記憶は、できるだけ補強しておく

 ど忘れしたままで放っておくと、途切れた記憶の回路はめったなことでは修復されず、やがてはその先に形成されている回路までさび付いてしまうのだとか。

 ど忘れしたときは、七転八倒しても必死で思い出すのがいいのですね。

 しかし、もっと大事なのは、忘れたからと言って、自分を責めたり嘆いたりしないことらしい。

 自分を責めて、強いストレスを感じると、逆に脳の働きを阻害してしまう。

 ど忘れに対するベストな方法は、少しくらい忘れても大したことないと開き直ること。しかし、できるだけ忘れた記憶を思い出すこと。

 うぬぬ、そんな器用なことがオイラにできるだろうか。

 しかし、頑張るっす。

 それから、脳にいいのは

● 便利なもの、楽なものは極力避ける

 前回、パソコンに慣れてしまって、漢字の綴りを思い出せなくなったと書きました。それがまさにこれ。

 最近つくづく思うのは、一昔前に比べて何をするにしても便利になったということ。

 ポケベルを持っていて呼び出されたときは大変でした。

 まず、公衆電話を探さなければならない。いつも探すのが大変だから、都内でよく行く場所の公衆電話の位置を頭に入れるようにしていました。

 それから、仲のいい友達やお客さんの電話番号を暗記しておくと便利。手帳やポケベルの表示は外が暗いと読みづらいですから。

 最近は、車に乗っても道路や行き先までの道が液晶画面に表示されるから、地図を頭の中に入れておく必要もない。

 一昔前は、初めて通る道は記憶しようと一生懸命に頭を働かせて運転したものです。

 でも、これら楽で便利なことは脳にとって大敵だとか。

 そうですよね。

 何もしないで家でゴロゴロしていれば、筋肉は退化する。最近は、老人ホームや老人保健施設では、努力すれば自分で日常のことができるお年寄りには、なるべくヘルパーさんは手を貸さないようにしているらしい。

 本には、文明の進歩は脳を退化させる方向に向かっているかもしれないと書いてありました。

 でも、いまさらポケベルや黒電話なんて使えませんよね。

 だからその以外のところで意識的に脳に負荷を与える必要がある。

 定年後に、「のんびりと頭をカラッポにして暮らそう」と思ったら、脳がボケる原因を自ら作り出すようなもの。

 本には、親に心配事などの相談を話して、ゆっくりさせない工夫をするのが親孝行だとか書いてありました。

 頭や体を楽させないという厳しい時代を、これからの高齢者は受け入れてゆく必要があるようで。

 オイラもまた、ボケ防止のために学校へ行ったり、何か資格の勉強でもしようかなと思ったら、それもまた脳のためにはいいそう。

 つまり…

● 毎日、10個の新しいことにチャレンジしよう

 経験のあることよりも、新しいこと、これまで出会ったことがない刺激に脳は興奮し、精力的にネットワーク作りを進めていくのだとか。

 これが結果的に脳を活性化し、いつまでも若々しい働きを保つようになる。

 だから脳をフレッシュに保ちたいなら、毎日最低1つ、できれば10くらい新しいことにチャレンジすべきとか。

 新しいことに10個もチャレンジするのって大変ですよね。

 毎日、新たな資格試験にチャレンジすることなんてできないし、第一そんなにチャレンジすること自体ない。

 …と思いましたが、本を読んだらこれならできるかも、ということが書かれていました。

 たとえば、いつも歩く道を変える。今年初めて、カツオを食べた。今年初めて、桜を見た、でもいいのだとか。

 また、昼のランチもいつもの松屋やラーメン屋ではなく、新しい店、新しいメニューにチャレンジする。

 これならオイラにもできそう。

 ウォーキングで街をぶらぶらしていると、新しい10個のものに出会うのはそれほど難しくはない。

 今度から図書館で借りるCDも、新しいジャンルにチャレンジしようかな。

 民謡、浪曲なんて、そろそろいいかも。

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脳みその老化防止と活性化する法

 こんにちは。

 今日は、月一回お送りしている脳の病気シリーズではなく、脳の活性化法です。

 最近は、中高年を中心に、計算やら、音読やら脳を鍛える方法がブームですね。

 オイラもブームに便乗といいたいところですが、やむに止まれぬ事情があったりして。

 実は、ここだけの話、ちょっとやばいんですよ、脳みそが…。

 といっても、血管じゃなく、大脳新皮質のほうです。

 最近、ど忘れというか、思った言葉がすぐ出てこない。

 文章を書いていて、「あれっ?あれは何と言ったっけ」と上を向いて考え込む時間が増えたような気がします。

 モノの形や抽象的な概念はイメージできるんですよ。

 だけど、ドンピシャリの言葉が出てこない。

 しかも、思いだすと何でこんな簡単な言葉や固有名詞が出てこないんだよう、と落ち込んだりすることが間々ありました。

 たとえば、プッチモニの左側の女性。

 モーツァルトをテーマにしたアカデミー賞映画。

 マジンガーZに出てくるアフロダイエースを作った博士の名前。

 それにしても、なんでこんなことを思い出そうとしてるのじゃ~、なんて。

 この前なんか、小田和正がいたグループ名をど忘れしてしまい、かなり落ち込みました。

 グレープか、いやあそこにいたのは、さだまさしだし…。

 曲名は、「さよなら」とか、いろいろ出てきたんですけどね。

 確か、タモリが嫌いだった。ええと…。

 七転八倒していると、友人から、「じゃ、財津和夫はわかる?」と聞かれました。

「そんなのわかるよ。もちろん、チューリップ」

 もちろん?????

 おお、思い出した、オフコースじゃ~、なんて。



 私事で恐縮ですが、自分の人生でベストの記憶力があったのは30歳代の前半でしたね~。

 ある学校へ通っていて、そのときは二十代前半の人たちより記憶力があったような気がします。

 どうしてこんなつまらないことまで覚えているのだろうと不思議に思ったことも。

 そういえば、当時のプロ野球の選手名鑑。

 新聞の販売店からもらったのですが、何気に見ているうちにすべて覚えてしまった。

 各球団の選手の背番号やポジション、昨年の成績はもちろん、趣味や彼女がいるのかまで。

 テレビを見るときは多少、選手の薀蓄を傾けられますが、実際何の役にも立たないですよね。

 その反動が今、出てるのかな。

 でも理由は、思い当たる節がある。

 当時はパソコンを使っていませんでしたからね。

 調べモノがあると図書館へ行き、辞書や参考書を使ってとことん調べました。

 しかもコピー代をけちって書きまくる。

 人呼んで、「人間コピー機」。

 当時は、右手の中指のまめが何度もつぶれたこともありました。

 指先を使って細かい作業をするのは、脳がすごく活性化されるそうなんですよ。

 ところが、最近はパソコン。

 漢字は自動変換してくれる。字がわからなくても、羅列される漢字の中から選ぶだけでいい。

 調べ物はもっと楽。ネットで検索すれば、あっという間に欲しい情報が手に入る。

 それをコピーすれば、手にマメを作って記録する必要もない。

 昔から比べたら、途方もなく楽になりました。脳みそだって、すごく楽をしていると思いますよ。

 パソコンのキーボードを打つだけの単調な指の動かし方では、あまり脳は活性化されないそうですし…。

 だからさび付いちゃうのかも。

 しかし、この状況はなんとかせねばならない。

 
 …ということで、もう一度脳を鍛えねば、と決意を新たにしました。

 さっそく図書館に行って見つけた本が、「保坂隆編著 「頭がいい人」は脳をどう鍛えたか 中公新書」です。

 その第一章に、「脳を若々しく保つ方法」というのがあるのですよ。

 これはまさにオイラのニーズに見事にマッチしていますな。

 その定番の方法は、以下の3つ。

● 早起きの習慣を身につける

● 朝の光をいっぱいに浴びる

● できるだけ規則正しい生活をする


 以上の3つは、体内時計を正確にするために必要な方法とか。

 脳は、規則正しい生活を送っているうちに一定のリズムをつかみ、元気に働くようになるそうですね。

 言われればもっともな話。いつまでも元気で、かくしゃくとしているお年寄りは皆、朝が早いですからね。

 しかも…

● 朝のラジオ体操で脳を元気にする

 をすれば完璧とか。これまた、昔の元気なお年寄りの定番。

 体を動かすということは、脳細胞が目覚め、手足を動かす指令を送り出した証拠だからだそうな。

 うぬぬ~、でもこれはちょっと勘弁してくだされ~と思う方。

 オイラもですが、そんな人は、

● 声を出して朝刊を読む

  …のもいいそう。そう言えばこの音読は、脳の活性化に良いと有名な方法ですね。

 この前、テレビでも言ってました。
 
 音読って、当たり前ですが目で見て声に出して読むこと。

 これは視覚や聴覚を刺激して、発声することで体も使うのだとか。

 たんに黙読するより、脳をずっと使うことになるんですね~。

 毎朝、駅で新聞を音読しているオヤジをたまに見かけますが、ちゃんと脳を活性化させる訓練をしているわけか。

 少しボケているようにも見えるけど…。

 そのほかには、

● ダイビング、サーフィンなど海で遊ぶ

● 休日も誰かと楽しく過ごす


 というのがありましたが、これは何となくわかりますね。

 以前、オイラのストレス解消法として、海など自分よりとてつもなく大きなものを眺めるとよいと書いた記憶があります。

 人は疲れると、無性に海を見たくなる。

 この本によると、人がそう思うのは、太古に生物が海で誕生した遠い記憶によるものだとか。

 だから、ダイビングやサーフィンで海と一体になると、脳の一番奥が刺激され、脳の活性化にもつながる。

 やはり海は、脳の活性化にもいいのですな。

 そして、オイラが注目したのは次の項目。

● 音楽で頭をみがく

 実は今、さかんに実践しているところです。

 わりと効果があるみたいですよ。

 その方法はまた次回。

 

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脳卒中の検査・診断ってどんなことするの? 医師と女子高生の会話から

 こんにちは。

 昨日と今日は、自宅でひたすら勉強会のレジュメ作りです。

 仕事場に行かなかったというだけで、結局やっていることはいつもの仕事と変わらない。

 でも、気分は休みモードなので、レジュメを作りつつポップコーンを食べ、ウーロン茶を飲みながらパソコンに向かっていました。

 仕事場だとオンとオフの区切りがつくのだけれど、自宅だとあやふやになってしまいますね~。

 疲れたら、あたりに散乱するビジネス書からミステリー小説を発掘して読み、図書館で借りてきたCDを聴く。

 もっと疲れると、敷きっぱなしの布団にもぐりこんで休憩。

 完全に、男おいどんの世界かも。

 作っていたレジュメのテーマは、「営業マンの実力向上セミナー」です。

 昔よくやっていたのですが、知り合いからまた頼まれたので講師業を再開することにしました。

 それにしても、自分で考えたそれぞれの項目のタイトル。

 我ながら結構すごい。

 「なぜ、営業は素晴らしいのか」「セールスにセオリーはない」「どうやって見込み客を発見するのか」「顧客をタニマチにする法」 etc…。

 かなり、ナルちゃん入ってますね~。

 中身を充実させるよりも、受講生から殴られないかとおびえる今日この頃です。

 ウォーキングで、逃げ足は鍛えられたと思うのだけれど…。

 …ということで、今週はビジネスネタを書く気がおきませぬ。

 書きたいことは、いっぱいあるんですけどねぇ。
 

 そこで、今日はまた「脳の病気シリーズ」をお送りしたいと思います。

 この「脳の病気シリーズ」。

 ほぼ月一回のペースで、お送りしています。

 約一ヶ月前になりますが、前回は「脳卒中で倒れたときの応急処置」の話題を取り上げました。

 今日が初めての方は、「心と体」のカテゴリの中にある前回、前々回のシリーズをお読みいただければ幸いです。

 今日はその続きです。
 
 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。

 将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定でしたね。
 
 
 前回、「脳卒中で倒れたときの応急処置」について勉強したAYAちゃん。

 今日は、脳卒中の検査・診断って、どんなことをするのかが話題になります。
 
 それでは…。

<脳卒中の検査・診断ってどんなことするの?>

● AYAちゃん「先生。脳卒中で倒れた人が病院に運ばれたら、お医者さんはどんなことするんですか?」

 まず倒れた人が本当に脳卒中であるかどうか確認しなければならないね。本人や周りの人たちが脳卒中で倒れたといっても、実際ちゃんと調べてみないとわからないから。

● AYAちゃん「それはそうですね。全然違う病気で倒れたのかもしれないし…」

 次に脳卒中だとわかっても、どんなタイプの脳卒中か区別しなければならないんだ。脳出血か、クモ膜下出血か、脳こうそくか、によって治療の仕方が変わるんだよ。

● AYAちゃん「じゃあ、治療の前にいろいろ検査する必要がありますね」

 そう。今は診断機器の進歩がすごいんだよ。昔は脳卒中になっても治療法がまったくなくて、その場に病人を寝かして置くことしかできなかった。1972年にCTが発明されるまでは、頭の中で起きていることが的確につかめなかったんだ。

 CTが出てきて、はじめて脳の中が見えるようになって、脳出血と脳こうそくの区別がつけられるようになったんだよ。

● AYAちゃん「CTの登場が脳卒中の診断を大きく変えたんですね。ところでCTって何ですか?」

(ガクッ)失礼。ちょっと難しかったね。CTというのはコンピュータ断層撮影のことで、硬い頭の骨に囲まれた脳の中を、骨を開けずに始めて見られるようになった装置なんだ。

● AYAちゃん「レントゲンみたいですね」

 その通り。X線を頭のいろいろな角度から当てて、それぞれの吸収度をコンピュータ処理して画像にする方法なんだ。ちょうど脳を輪切りにしたような断面図が画面に現れる。

● AYAちゃん「その検査って、痛くはないのですか?」

 痛みはまったくないよ。頭部を機械の丸い穴の中に入れて行うんだけど、5~10分ぐらい寝台に横になっているだけで検査ができる。この機械が登場するまで、脳の検査は大変だったんだ。

 前にも話したけど脳血管撮影法といって、首の頚動脈に太い注射針を刺し、そこから造影剤を入れて血管を撮影する方法なんだけど…。

● AYAちゃん「ひゃ、何度聞いても痛そう…」

 そう。頚動脈に針を刺すとき痛いし、造影剤を入れると頭がガンガンして激痛が走るんだ。また、医師にとっても悪い部分を正確につかみにくく、時には検査による事故で半身マヒか言語障害が起きることがあったんだよ。

● AYAちゃん「そういうリスクが、CTが発明されてからなくなったんですね。これはすごいことだわ」

 CTで、たちまちのうちに正確な診断ができるから、手術などの治療がスピーディーにできるようになったんだ。脳卒中の死亡率が減少した大きな理由のひとつが検査機器の進歩といってもいいと思うね。

● AYAちゃん「すごいなぁ、CT。この機械の欠点はまったくないんですか?」

 ないよ…と言いたいところだけど、困ってしまうところもあるんだ。たとえば、脳が輪切りにしか見えないことや放射線を浴びること、また、骨まで写ってしまうことや映像の細部が鮮明でないことなどの欠点もある。

 そのあと、MRIという検査機器が出てきてさらに検査と治療が進歩するんだけど、それはまた後で話そうね。

● AYAちゃん「いきなり知らない専門用語がバンバン出てくると頭がパニックになりますから、やさしくお願いしますよ」

 ハイハイ。

      (また1ヵ月後に続く)

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私の仕事スランプ克服法

 こんにちは。

 最近、いろいろ忙しくてブログの更新がままなりませぬ。

 前にも書いたかもしれませんが、忙しいというのは自営業者にとって最大の贅沢。

 でも、いろいろストレスがたまる仕事が…。

 疲れたら、先週、図書館で借りてきたCD、森高千里の「ザ・ストレス」を聴き、ストレスを発散しながら頑張っています。

 昔、勤め人だった頃、結構ミーハーだったので、森高をよく聞きました。(というか、今も…)

 そういえば、アルバムの中に「ミーハー」っていう曲もありましたっけ。

 森高のコンサートビデオを買ってきて、よく見ましたね~。

 当時はバブル全盛期。兜町の銀行の支店にいたので、忙しさは半端じゃない。

 融資担当者だったので、昼間はお客さんとの折衝、夜は稟議書を指がうごかなくなるまで書き続けました。

 自宅へ帰る時間は、毎日深夜十二時です。

 頭の中が、取引先の企業の財務分析の数字でヒートアップしているので、とても眠れません。 
 
 そこで行き着いたのが、寝る前に森高のビデオを見ること。

 なぜか頭をカラッポにできますから、よく眠れます。

 「ザ・ストレス」の中には、ストレスの解決策があるのですよ。

 それは、早口言葉をいうこと。

 あまりのバカバカしさに、ストレス発散~!!!

 でも今のオイラのストレス克服法は、もっぱらウォーキングですね。

 これは科学的にもストレスに効くと証明されているらしい。

 なのに、忙しくて、頭をカラッポにしたまま外をほっつき歩いている暇がないのですよ。

 先月、「南伊豆をゆく」シリーズをお送りしてから、お散歩ネタを書けないのがつらいところです。

 それでも先日は、夜に懇意にさせていただいている医療法人のパーティーに参加する以外は仕事がなかったので、久しぶりにウォーキングに行ってきました。

 パーティーの会場が中央線沿線の緑あふれる郊外だったこともその理由です。

 さて、ウォーキング。

 私の場合、歴史散歩と言うべきか、名所旧跡めぐりと言うべきか、とにかくガイドブック手に歩く、歩く…。

 一日に最低3万歩は歩きます。

 せっかく高い交通費を払って外に出たんだから、行った先の目ぼしいものは全て見なければ損という根っからの貧乏根性がそうさせるわけであります。

 若い頃は、ウォーキングガイドブックのコースの三日分を、一日でまわったこともありますよ。

 そうなるともう、ウォーキングというよりジョギングですね。

 でも先日は、夜にパーティーに出席する予定があるので、あまり疲れて見苦しいところはお目にかけられません。

 やはり、カジュアルルックにトレッキングシューズで一流ホテルのパーティーへ行くのはまずいですよね。

 そこでスーツを着、しっかり厳選したネクタイをして出かけました。

 休日でも山手線はすごい混みよう。

 平日の昼間よりかえって混んでるんじゃないでしょうか。

 それでもJRを乗り継ぎ、なんとか青梅線の小作という駅に到着。

 玉川兄弟で有名な羽村堰や郷土博物館を見学し、福生駅に抜ける8キロばかりのコースをゆっくり歩きました。とても気持ちよかった。

 花粉症で、ここ2ヶ月ばかり郊外にウォーキングへ行くのは自重していたんですよ。

 やはりストレス解消にウォーキングは効きます。

 それにしても多摩川の河原では、家族連れやカップルがキャンプして休日を楽しんでいるのにこちらはスーツにネクタイ。

 市役所の観光課の人と間違われたのかな。道を聞かれるわ、カメラのシャッターを押してくれと頼まれるわ、ホント大変でした。

 中には、私のことを市議会議員候補者?と勘違いして、「熱心だな、気に入った。一票入れてやる!」なんて言う酔っ払いのおやじもいる。

 市議会議員選挙がこの近くではあるのですかね。

 市議会議員候補者の方、多摩川の河原なんか結構穴場かもしれませんよ。


 さて、先日は、私のスランプ克服法としてふたつばかりご紹介しましたが、今日はその続きです。

 スランプには、さまざまな要因があると思うんですよ。

 自分自身の体調の問題もあれば、気の持ち方の問題もある。

 気の持ち方に関しては、外部要因が大きいのではないでしょうか。

 つまり、自分のまわりの人たちの問題。この辺がうまくいっていないと、仕事や家庭に大きな悪影響をもたらします。

 プロ野球でも、チームが優勝目指してひとつになっているチームは、実力以上の力を発揮するのではないでしょうか。

 それに対して、チームの雰囲気が悪いと、いくら一部の選手が個人レベルで頑張っても結果は見えてこない。

 それだけ、個人の能力発揮に、外部からの働きかけというのは大切なのですね。

 職場の人間関係の問題についても相当いろいろな本を読みました。そのあたりはいずれ述べたいと思いますが、今日は自分レベルの話です。

 職場の人間関係の悪化によって、深刻なスランプに陥った場合はどうするか。

 これは、先日も触れた、「仕事に対する考え方を変えてみる」にも関連するかもしれませんが、職場の人間関係の悲劇の当事者と考えると、ますますドツボにはまり込みます。

 先日の例を思い出してください。尿管結石の激痛で苦しんでいた人が、「人間、どこまで痛みに耐えられるか、ためしてみよう」と気持ちを切り換え自分を客観的に眺めてみた。

 すると、「本当にキツイときは、気絶する。痛いと感じるときは、それほどではない」ということに気づき、不思議と今までの激痛が、耐えられる痛みに変わったこと。

 私もかつて、職場の人間関係が悪化していろいろ悩み、仕事にスランプをきたした時期があります。

 そのとき、一歩下がって考えてみたのは、人はどういうシチュエーションで、人間関係が悪化するのかという疑問でした。

 それをひとつ解明してやろうと思ったのですよ。

 それで、例の多胡輝氏の心理学のノウハウ物を徹底的に読み漁ったのです。

 すると、今まで悩んでいたことが、サル山の騒動みたいなことに感じられ、す~っと気分が楽になっていきました。

 おそらく、自分と周りの人たちの関係を、心理学の一般法則に置き換え、自分を客観的に見られたからだと思います。

 やはりここでも重要なのは、自分と自分の置かれた状況を客観的に見ること。

 だから、スランプ克服法として、次の点も加えさせていただきます。

● 人間関係に悩んだときは、心理学のノウハウ物を片っ端から読む。

 それから以前、このブログで書いた、ストレス解消法ともつながりますが、自分の好きな音楽を聴いたり、汗ばむぐらいの運動をするのも驚くほど効果的です。

 人間というものは、気分転換がなければ生きてはいけない動物かもしれませんね。

 その意味でもお勧めなのが、次の方法。


● 落ち込んだときは、自分より大きなものを見たほうがいい。

 大きいといっても、中途半端に大きいものではダメで、徹底的に大きいものがいいです。

 たとえば、どこまでも続く山並み、大海原。

 どんなに自分の悩みが大きくたって、宇宙レベルで考えれば、限りなく「無」ですよ。

 46億年の地球の歴史からしても、本人が悩んでいる時間は、限りなく「無」に近い。自分の悩みなんかちっぽけに見えるようななるべく大きい景色をみることもいいんじゃないでしょうか。

 最後に、営業に行き詰まったときのスランプ克服法をご紹介しましょう。

 以下は、世界的トップセールスマンのフランク・ベトガーが、スランプに陥ったとき、彼を立ち直らせた保険会社の社長の言葉です。

 そのまま引用させていただきましょうか。

●「販売の仕事は、煎じ詰めるとたったひとつの事柄である。それは、『できるだけたくさんの人に面会する』に尽きる。人並みの能力を持っている人だったら、毎日4~5人の人に会って、熱心に話を持ちかけてみるとよい。それだけのことできっと成功する」

 彼が言いたいことは、営業に行き詰まったら、初心にかえって数多く取引先をまわれ、ってことですね。

 営業のスランプは、あるきっかけで営業に自信が持てなくなり、この先断られることからくる恐怖感からくるのではないでしょうか。

 それでも何でもとにかくお客さんを数多く回る。

 そういうことを繰り返していれば、必ず色よい返事をしてくれるお客さんが現れるものです。

 ひとつうまくいけば、自信が回復できます。

 それさえ取り戻せば、スランプから自然と脱出できるのかも。


 さて皆さんは、どんなストレス克服法を実行されていますか?

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脳卒中で倒れたときの応急処置2 医師と女子高生の会話から

こんにちは。

 前回のブログで、私の友人の不慮の事故のことを取り上げました。

 現在の彼の状況は、週二回、自宅からリハビリに通い、それ以外の時間は自宅で療養を続けているそうです。

 独身なので、70歳過ぎのご両親がおもに彼の介護を行っていると聞きました。

 言葉に障害が残っていて、コミュニケーションの手段は主に筆談。また右足に装身具をつけていて長く歩くのはつらいとのこと。

 でも一番つらいのは、自分が思っていることが、言葉として発せられないことではないでしょうか。

 一生懸命、伝えようとするのですが、わかってもらえず、頭をかきむしるような仕草をしていました。これは彼の立場になってみないとわからない苦しみかもしれません。

 昔、彼が元気だったとき、友人たちと一緒にスキーへ行ったことがあるのですよ。

 オイラにとって、生まれて初めてのスキー。

 もう大変でした。エッジを利かせるという発想がまったくないのに、皆と一緒に上級者コースの山の頂上へ立ってしまったのです。

 そこへ悪友の一人が背中をドンと突いたからたまらない。

 急斜面を直滑降。

 途中のこぶで数メートルも吹っ飛ばされ、頭から雪の山に突っ込みました。

 上半身が雪に埋まり、スキー板がはずれ、逆立ちになった足が見事なV字型を描いていたそうです。

 おお、「犬神家の一族じゃ~!!!」

 友人の一人が、オイラを指差して叫びました。当時の映画の衝撃的なワンシーンとそっくりだったのですが、今や知らない人は多いでしょうね。

 もーいや、こんなせーかつ!!(← マカロニほうれん荘のそうじ君バージョンでお願いします)

 さすがにオイラはキレて、もう二度とお前らとはスキーへ行かないと、一人いじけて初心者コースですべっていました。

 でも、基礎がわからないから全然上達しない。

 そこへ助けの手を差し伸べてくれたのが、例の友人。

 付きっ切りで、スキーの基礎を教えてくれたのです。

 おかげで、2泊3日の最終日には、なんと上級者コースでも転ばずに下りてくることができるまで上達しました。

 こちらも彼にいろいろ教えたこともありましたが、スキーに関してはホントに感謝しています。
 
 そんな一番やさしい、友人思いの男がこんなひどいことになるなんて。

 オイラの背中を後ろから押した男はその後出世したんですよ。

 やはり、この世に神はいないのか。

 いや、まだわからないですよね。 

 これだけひどいことがあったのだから、あとの半生はいいことばかりが彼に続いてほしいと願っています。

 さて、前回は、「脳卒中で倒れたときの応急措置」の話題を取り上げました。

 「脳の病気シリーズ」は、月一回のペースでお送りしています。脳卒中は一刻も早く専門病院へ、と書いておきながら、応急処置の話題を1ヵ月あとにするのは、いささかはばかられまする。

 そこで今回はイレギュラーとなりますが、二回連続して「脳の病気シリーズ」をお送りいたします。
  
 今日が始めての方、この記事に興味のある方は、先に前回の記事をお読みいただければ幸いです

 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。

 将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定でしたね。
 
 
 前回、「脳卒中で倒れたときの応急措置」について勉強したAYAちゃん。

 今日もまた、突然、脳卒中で倒れる人がいたら、周りの人たちはどう対応すればいいかが話題になります。
 
 それでは…。


 < 脳卒中で倒れたときの応急処置 >

● AYAちゃん「ふーん。すると脳卒中で倒れた人を助けたいときは、まず息がちゃんとできているかどうかを見ることが大事なんですね」

 食事中に倒れたときは食べ物がまだ口の中にあったり、脳卒中が原因で吐いたりしたときは、吐しゃ物がのどに詰まることがあるんだ。

 薄れた意識では呼吸する力も弱まっているから窒息して死んでしまうこともある。また肺のほうへそれらが流れていって肺炎を起こすこともあるんだよ。

● AYAちゃん「そうならないためには、具体的にどうしたらいいんですか?」

 その前にもう一度最初から、脳卒中の応急処置の仕方を整理してみようか。まず救急車を呼ぶこと。気持ちはあせっていると思うけど、119番の担当者から聞かれることを、落ち着いて、要領よく答えることが大切だよ。

● AYAちゃん「トイレや風呂場、道の真ん中などで倒れてしまったときはどうするんですか?」

 とりあえず、安全で安静にできる場所へ運んだほうがいいね。ただ、ひとりで運ぼうとすると患者さんの体に負担がかかる。2~3人で体を水平にしたまま、静かにかかえて運ぶことが大切だよ。

 注意しなければいけないのは、首を曲げたり、振ったりしないようにすることだ。それから本人が歩けると言っても、立ち上がられたり歩かせたりするのはやめたほうがいい。

● AYAちゃん「わかりました」

 次に意識を失っているかどうか確認するんだ。意識を確認するには、名前を読んだり、体を少し強くつねってみたりした反応で大体わかる。

● AYAちゃん「もし意識がなかったら?」

 ちゃんと呼吸しているか、心臓が動いているかを見る。さっきも言ったように、脳卒中になると意識障害が起きて、呼吸する力が不十分になることが多いんだ。意識がなかったり、朦朧としていたりするときは、呼吸しやすい体位にして救急車を待つことが大切だよ。

● AYAちゃん「それなら私にもできそう。いびきをかいている人には、肩の下に座布団なんかを入れると収まるっていいますね」

 そうだね。頭を後ろにそらすと気道が確保されるからだよ。それと、意識障害を起こしているときは、肩ごと顔を真横にして少しあごを上げ、首が曲がらないように頭の下に枕やクッションを入れてあげると呼吸が楽にできる。

 また、舌の付け根がのどの入り口をふさいだり、吐いたものがのどに詰まったりするのも防げる。ただ、顔だけ真横にすると首がねじれて、かえって気道が狭くなるから、肩と一緒に顔を真横にすることがポイントだよ。

● AYAちゃん「脳が死んだり、心臓が止まったりする前に窒息して死んでしまうのは嫌ですからね」

 それから付け足すけど、口の中に異物があるとき、それをかき出そうとして指を噛まれることがあるんだ。そんなときは、薄い布で包んだ割りばしを上下の歯の間に入れておき、ガーゼやハンカチを巻いた指でかき出してあげるといいね。

● AYAちゃん「ちょっと抵抗あるけど、人ひとりの命がかかっているんですものね。頑張らなくっちゃ」

 そこまではわかったかな。さて、呼吸をしていなくて、心臓も動いていないときはどうするか。

● AYAちゃん「死んじゃっているってことですか?」

 とんでもない。たとえ呼吸が止まって心臓が動いていなくても、目の前で倒れたような場合だったら命が助かるケースが少なくないんだ。逆に呼吸が止まってから、オロオロして何もしないでいると、ほんの数分で手遅れになる。すぐ救命処置をすることが必要だよ。

● AYAちゃん「人工呼吸と心臓マッサージですね」

 そう。ああびっくりした。知っているんじゃない。具体的なやり方は、あとで見てもらえばわかるけど、ためらわず勇気を出してやることが大切だよ。

 救急車が来るまで、ほんの数分の実行で人一人の命が助けられることもある。いざというとき勇気を持ってできるように、日頃から勉強して知っておくといいね。命の恩人と一生感謝されることもあるのだから。

● AYAちゃん「私でも、人の命を助けられるかもしれないんだ。勉強しておきます」

 おもに脳出血を例に話したんだけど、脳卒中の応急処置や治療が一刻を争うというのはわかったかな。脳こうそくでも同じことが言えるんだよ。

● AYAちゃん「脳こうそくは、脳の血管が詰まる病気だから、頭の骨の中が血でいっぱいになることはないんですよね」

 脳卒中の治療のところで詳しく話すつもりだけど、脳の血管に詰まった血のかたまりを溶かす薬があるんだ。その薬を静脈に注射してやると、血のかたまりはバラバラになって先のほうへ流れていくから血流は回復する。

● AYAちゃん「わっ、いいですね、その薬」

 でも、血の流れが途絶えてから時間がたち、脳の細胞が死んでしまったらいくら血のかたまりを溶かして血流を回復してもどうしようもないんだ。あとで説明するけど、逆に脳出血が起こって命が危険になることもあるんだよ。

● AYAちゃん「脳細胞は一度死んだら生き返らないんでしたよね。やはり早く救急車を呼んで、脳の専門医のいる病院で治療してもらうのが大切なんですね。ところでその薬って、倒れてからどれくらいの時間で使えば効果があるんですか?」

 脳こうそくになってから3時間以内にこの薬を使えばとても効果があるんだ。脳の細胞は、完全に酸素や栄養が絶たれると3分ぐらいで死んでしまうんだったよね。だけど脳こうそくになっても早期なら、血流がほんの少しは保たれている。

 脳細胞のすべてが死んでしまったわけではなく、生きている部分もかなりあるんだ。3時間以内なら、その生きている部分を救うことができるんだよ。

● AYAちゃん「そうか、脳の中でも救急車の到着を待っているんですね。でも3時間か。思ったより時間があるような気もしますけど…」

 救急車ですぐ脳卒中の専門病院へ運ばれればセーフだけど、専門病院へ運ばれなければこの治療が受けられないんだ。別の病院へたらいまわしにされたり、素人判断で救急車を呼ぶのが遅れたりしたら、3時間なんてあっという間だよ。

 それに専門病院へ運ばれてからも、いろいろ検査をしてから、この薬を使うかどうか、またどれくらいの量を使うか決めるわけ。だから3時間なんてあっという間にたってしまう。

● AYAちゃん「なるほど」

 今では医療技術も格段に進歩しているから、早く治療を受けられれば、脳卒中で命をなくしたり、後遺症で苦しんだりすることを最小限にできるんだ。

● AYAちゃん「なるほど。じゃあ、先生の携帯電話の番号とメールアドレス、教えてもらえますか?」

 ちょっとAYA君、何を考えてるの?

● AYAちゃん「脳卒中で倒れたら、いかに早く脳の専門医に来てもらうかが大切なんですよね。人工呼吸や心臓マッサージも、やっぱり本職の人にやってもらわなきゃ」

 やっぱり、わかってない…。

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脳卒中で倒れたときの応急処置  医師と女子高生の会話から

 こんにちは。

 先日、久しぶりに友人6人と会っていろいろな話をしました。その友人たちは、オイラが前に務めていた会社の同期。

 一人の友人が会社を退職することになったので、その慰労を兼ねての送別会です。

 十五年ぶりにあった友人もいて、昔の話に花が咲きました。

 で、その退職する友人ですが、独立するわけでも、転職するわけでもありません。

 ずっと何年も自宅療養を続けていて、勤続25年を区切りに退職という形になったのです。

 彼がそうなったきっかけは、6年前のある事件でした。

 都心の本社へ通勤途中、コンビニへ寄ったそうなんですよ。そこで、いきなり後ろから見ず知らずの若者に頭をなぐられたのです。

 その若者が彼を殴った理由は特になし。あえて理由をあげれば、むしゃくしゃしていたので、その腹いせに誰かを殴りたかっただけらしい。

 友人は倒れたものの、何とか一人で立ち上がり会社へ出勤したそうです。

 会社へ出勤して仕事を始めたのですが、なんとなく彼の様子がおかしかった。そこで、上司が病院へ行かせたそうです。

 ところがいつまでたっても友人から連絡がない。それもそのはずで、その頃友人は病院で倒れ、意識不明の重態になっていました。

 殴られたショックで、脳こうそくに陥ってしまったそうです。

 一時は植物状態になる危険もあったそうですが、なんとか命はとりとめました。

 しかし、右半身にマヒが残り、歩くことや会話にも不自由な体になってしまったのです。

 5年以上リハビリを続けているそうですが、再び職場に復帰することは断念せざるをえないとのことでした。

 犯人の若者は、警察に捕まったのですが、その後どうなったかはわかりません。無職で、収入が一銭もないらしく損害賠償もできない。

 その場、一瞬の気晴らしのために、友人の一生を台無しにしてしまったのですね。

 当然、その若者の罪は重く、彼もまた一生かけて償っていかなければならないのでしょう。

 先日、彼を見て気の毒に思ったのは、昔からすごい頑張り屋だったということです。

 殴られてからも、不屈の闘志で起き上がり会社へ行ってしまった。

 そこに倒れたままで救急車を呼ばれていたら、障害の残る体にはならなかったかもしれません。

 脳こうそくの場合、脳の血管が詰まって、酸素や栄養の補給がストップしても、脳細胞が死ぬまで若干のタイムラグがあります。

 友人が倒れてすぐの2~3時間以内なら、脳外科の専門病院の治療をうければ障害は最低限に抑えられたかもしれない。

 脳外科の専門病院へすぐ運ばれていたら、CTやMRIといったすぐれた検査機器によって適切な診断を下し、治療することができた。

 その2~3時間で、一生障害が残るかどうかが決まってしまうのです。

 その貴重な時間を、友人は会社へ行って仕事をするために使おうとしたと考えると、ものすごく気の毒で悲しい。

 先日は、同期みんなで彼を見守っていこうということを話しました。

 病気や怪我のときは、なるべく早く医師に見てもらうのが大事ですが、とくに脳の病気は一刻を争います。

 ちょっとおかしいなと思ったら、躊躇せず脳外科の専門病院へ行くことをお勧めします。

 ほんの数時間の遅れが、一生の障害として残ることもありますから。

 …ということで、今日は、ひさしぶりに「脳の病気シリーズ」をお送りしたいと思います。

 この「脳の病気シリーズ」。

 ほぼ月一回のペースで、お送りしています。

 約一ヶ月前になりますが、前回は「脳卒中を起こす原因って何?」の話題を取り上げました。

 今日が始めての方、この記事に興味のある方は、先に、「心と体」のカテゴリの中にある前回の記事をお読みいただければ幸いです。

 
 今日はその続きです。
 
 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。

 将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定でしたね。
 
 
 前回、「脳卒中を起こす原因」について勉強したAYAちゃん。

 今日は、突然、脳卒中で倒れる人がいたら、周りの人たちはどう対応すればいいかが話題になります。
 
 それでは…。

< 脳卒中で倒れたときの応急処置 >

● AYAちゃん「この前、脳卒中の危険因子を先生に聞いたら、何だかうちの家族が心配になってきました。うちのおじいちゃんはもちろんだけど、パパもかなりやばそうだから」

 AYA君のお父さんは年いくつなの?

● AYAちゃん「来年厄年だって言ってたから、いま41歳かな」

 わっ、若い…。でもクモ膜下出血なんかは若い人にも起きるから、危険因子のある人は、一度脳ドックで調べておいたほうがいいよ。

● AYAちゃん「はい、言っておきます。ところで、脳卒中はいつどこで起きるかわからないんですよね。突然目の前で家族や知り合いが倒れたら、私たち素人はどうすればいいんですか?」

 昔は脳卒中で倒れたら動かしてはいけないと言われていたんだ。だけどそれはきちんとした治療法のなかった頃の話。

 今はできるだけ早く脳の専門医のいる病院へ運ぶことが大切なんだよ。どんなに重症でも、早く病院へ運んで治療すれば命が助かるケースも多いし、後遺症も重くならなくてすむ。

● AYAちゃん「すぐ救急車を呼ばないといけないんですね。でも私の家の近所は交通渋滞も結構あるし、道も入り組んでいるから来るまで時間がかかるかもしれないんです。それまでどうすればいいか、たぶんパニくりますよ」

 そうだね。脳卒中になると猛烈な頭痛に襲われたり、意識がなくなったり、吐いたりといった症状が現れるから、まわりの人たちはびっくりして取り乱してしまうことがよくあるね。

● AYAちゃん「心臓が止まったりしたら、心臓マッサージや電気ショックなんかもしなければいけないんですか?」

 心臓マッサージは、場合によってはしなければならない場合もあるけど、素人では徐細動器を使うのは無理だよ。

 まず、脳がひどくやられてしまったとき、頭蓋骨の中はどうなっているのかから説明したほうがいいね。

● AYAちゃん「脳が壊れたらやがて心臓が止まって死んでしまうんですよね」

 そう。だけどすぐ心臓が止まるわけじゃないんだ。脳がやられるとまず呼吸に障害が出る。それで脳に酸素が行かなくなって死んでしまうケースが多いんだよ。

● AYAちゃん「えっ? どうして先に呼吸が止まってしまうんですか?」

 ちょっと話が難しくなるけど、脳の真ん中には脳幹という大脳や小脳の脳神経のセンイが集まる部分があるんだ。これはセンイのかたまりで、芯棒みたいな柱になっている。そして意識や呼吸など我々の生命維持に欠かせない役割を果たしているんだよ。

● AYAちゃん「ふーん。脳の幹というぐらいだからとても大事な部分なんでしょうね」

 そう、生命中枢とも言われているよ。神経が、この脳幹の中にある延髄から脊髄につながって脳の外へ出て行き、やがて手足の末梢神経につながるんだ。

● AYAちゃん「まさに体の総元締め…」

 この脳幹のまわりにある大脳や小脳の隙間は、普通なら透明できれいな脳脊髄液という脳の水がゆっくり流れている。

● AYAちゃん「元締めは身の回りを常に清潔にしているんですね」

 そう。しかし頭のケガとか脳卒中で、頭蓋骨の中に小さなご飯茶碗1杯分くらいの急な出血があっただけで大変なことになる。

● AYAちゃん「たったそれだけの量でですか?」

 だって頭の骨の中は、脳と水で一杯になっているよね。どこにもすき間なんてないから逃げ道がないんだ。それに出血したところからやがて脳がむくんで大きくなってくる。

● AYAちゃん「満員電車にすし詰めの状態ですね。」

 逃げ道が閉ざされた脳みそは、さっき言った脳の芯棒である脳幹のまわりの小さなすき間へ入り込もうとするんだ。

● AYAちゃん「脳幹はとても大事なところなんですよね。そちらへ逃げたら困るじゃないですか」

 だけどほかに行き場所がないから。そしてそのすき間の真ん中にある延髄など脳の芯棒を圧迫して、意識や呼吸中枢などの働きをマヒさせる。だから脳がひどくやられてしまうと、意識が薄れてきて、そして呼吸する力が不十分になってしまうんだ。

● AYAちゃん「ふーん。すると脳卒中で倒れた人を助けたいときは、まず息がちゃんとできているかどうかを見ることが大事なんですね」

 食事中に倒れたときは食べ物がまだ口の中にあったり、脳卒中が原因で吐いたりしたときは、吐しゃ物がのどに詰まることがあるんだ。薄れた意識では呼吸する力も弱まっているから窒息して死んでしまうこともある。また肺のほうへそれらが流れていって肺炎を起こすこともあるんだよ。

      (次回へ続く)

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脳卒中を起こす原因って何?2 医師と女子高生の会話から

 こんにちは。

 昨日、仕事帰りに図書館に寄りました。

 図書館っていいですよね。オイラにとっては、本に囲まれているときが至福の時間。何を借りようかなと、書架の間をぐるぐるまわって足腰も鍛えられるし…。

 最近、CDを借りることを覚えてからは、本とともにCDも借りて帰るようになりました。

 昔から濫読派で、ビジネス書はもちろん、ベストセラーや評判になった本を中心に借りていましたが、今まで借りたCDもバラエティーに富んでいますよ。

 バラエティーに富むと言ってしまえばかっこいいのですが、悪く言えば節操がない。

 世の中年男性と同じく、昭和40~60年代の歌謡曲、フォークソングはもちろん聴きます。それから映画音楽。クラシックと演歌も少々…。

 その中では新御三家、ビリーバンバン、トワエモア、アリス、はしだのりひことシューベルツ、浅田美代子、森山良子、黛ジュン、山口百恵、内山田洋とクールファイブをよく聞きますかね。

 天地真理も好きでしたが、当時とのイメージのギャップが…。

 もちろん最近の曲も聴きますよ。

 以前、ブログでご好評をいただいたサザン。それからZARD、パフィー、スピッツ、松田聖子、福山雅治、夏川りみ、ヒッキーに倉木麻衣etc…。

 以上、全部図書館で借りたCDです。

 それらはすべて借りるのに抵抗なかったのですが、そうじゃないCDもありました。

 でも、ZONEまではセーフかな。

 モー娘とタンポポはちょっと…。

 あややにいたっては、カウンターのおばさんと目が会ってしまい、あせりましたぜ。

 言っときますけど、本人は嫌いではない。でも、曲が好きなんですよ、曲が。

 いいです、「百回のキス」と「LOVE涙色」。

 ちなみに、「脳の病気シリーズ」のAYAちゃんは、松浦亜弥ではなく、どちらかというと上戸彩をイメージして書いていますので念のため。


 …ということで、今日は、ひさしぶりに「脳の病気シリーズ」をお送りしたいと思います。

 この「脳の病気シリーズ」。

 ほぼ月一回のペースで、お送りしています。

 約一ヶ月前になりますが、前回は「脳卒中を起こす原因って何?」の話題を取り上げました。

 前回との重複になりますが、私の本業で考えている取り組みが、病気やその治療法をやさしく一般の人たちに伝えてゆく方法です。
 
 予備校教師の書いた「経済のしくみをやさしく解説する本」みたいに、誰でもよみやすく、わかりやすく、面白く、できたらいいなと思ってサンプルを作ってみました。
 
 今日はその『世界一やさしい脳卒中の話』の中から、「続・脳卒中を起こす原因って何?」というテーマでお送りしましょう。

 初めての方は、「心と体」のカテゴリーにある前の記事をご覧いただければ幸いです。
 
 
 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。

 将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定でしたね。
 
 
 前回、「脳卒中を起こす原因」について勉強したAYAちゃん。

 今日は、前回に続いて脳卒中を起こす原因にはどんなものがあるか、が話題になります。
 
 それでは…。

< 続・脳卒中を起こす原因って何? >


 さっきAYA君は、コレステロールと言えば中年の太ったおじさんをイメージすると言ったよね。


● AYAちゃん「(開き直って)言いましたけど、それが何か?」


 よくコレステロールが高い人は、食べ物を滅茶苦茶食べ、運動もしない、生活上の問題がある人だと思われているんだけど。


● AYAちゃん「まあまあ、別に先生のことを言ったわけではないですから、そうムキにならなくても」


 確かにコレステロールが多い人は、過剰にアブラをとりすぎて体の中のアブラを分解する工場がさばききれなくなり、血液中にあふれてくるケースもある。だけど大部分は、生まれつきアブラを分解する工場が体の中に少ない人が高脂血症になるんだよ。


● AYAちゃん「えっ? じゃあ、食事でアブラをとる量が同じでも高脂血症になる人とならない人がいるんですか?」


 その通り。だから毎日野菜ばかり食べている人でも、病院で検査してみると血液中にコレステロールや中性脂肪の多いケースが少なくないんだ。

 本人はどうして野菜ばかり食べているのにコレステロールの値が下がらないのだろうと首を傾げているんだけどね。

 実は体の中のアブラを分解する工場が生まれつき少ないか、工場が操業停止状態で、アブラがそのまま血液に流れ出してしまうんだよ。


● AYAちゃん「やせてスマートなのに、血液中コレステロールや中性脂肪だらけみたいな?」


 ちょっと見た目だけではわからないよね。こういう人はほっとくとやはり血管が詰まって脳こうそくや心筋こうそくになってしまうんだ。早めに治療する必要があるね。


● AYAちゃん「やっぱり、日頃の健康診断が大事なんですね。ほかに脳卒中を起こす原因ってありますか?」


 今言った、糖やアブラみたいに血液をドロドロにするものはよくないね。それから血管の壁を刺激して傷つけるような血液の成分が多くなるのもそう。

 たとえば痛風の原因になる尿酸とか、タバコのニコチンなど。それからアルコールも大量に飲むと血圧が上がり、動脈硬化になりやすくなる。

 とくにタバコのニコチンは、悪玉コレステロールを増やして、動脈硬化を促進するんだ。また血管を縮ませ、血液を流れにくくして脳こうそくの原因にもなるんだよ。


● AYAちゃん「(突然、踊りながら歌いだす)

♪糖やアブラを~ たくさんとれぇ~バぁ~ みんなのォ~血液~ ドロドロォ~
♪だれもかーれーもぉ~ たばこすぇ~バぁ~ 血圧あがぁ~りぃ~ どうみゃくこぉ~かぁ~ん
♪おーれー おーれー (♪チャカチャカチャッ) 脳・キ・ケ・ン・さァ~ん~ばァ~」

(目がテンになっている先生)どうしちゃったの?


● AYAちゃん「ちょっと話が暗くなってきたから、少し元気出そうと思って。今の、私が作った歌で、脳・キ・ケ・ン・サンバって言うんですよ」


 松平健のマツケン・サンバのパクリじゃないの?


● AYAちゃん「人聞きが悪いなぁ。ちょっと私なりにアレンジしただけですよ」


 おっと、忘れてた。それはともかく、タバコの煙の一酸化炭素は、肺から血液に入ると血液をドロドロにしてしまうんだ。


● AYAちゃん「また、血管が詰まってしまう…」


 まだあるよ。一酸化炭素が酸素の代わりに血液に取り込まれると、酸素と栄養が常に必要な脳が一時的に酸欠状態になる。それから血圧も上がってきて…。


● AYAちゃん「もうわかりました。要するにタバコは吸わなければいいわけですよ、早い話」


 タバコの弊害を話しているとこのまま終わらなくなるから次へ行こうか。脳卒中の原因としてストレスも避けて通れない問題だね。


● AYAちゃん「前に聞きましたよね。Aタイプのほうが過労死になりやすいんでしたっけ」


 そう。Aタイプの人は、ストレスから逃げるというよりはむしろ、進んでストレス状態に入ると言われているんだ。リラックス型のBタイプの人たちと違って、ストレスを溜め込みやすいタイプといえるね。


● AYAちゃん「ストレス状態がずっと続くとどうなるんですか?」


 よく緊張すると心臓がドキドキするよね。これはアドレナリンというホルモンがたくさん出てきて、体の中の血液をなるべく多く心臓に戻そうとして脈拍が速くなるんだ。すると体を動かしやすい、臨戦態勢のような状態になる。

 いわば心臓を活発に動かし、血圧を上げてストレスに対応しようとする体の防衛反応だとも言えるね。


● AYAちゃん「でも血圧が上がってしまうんですよね。するとまた動脈硬化…」


 そう。それから緊張すると血液は濃縮して血管内に詰まりやすくなるということもある


● AYAちゃん「私はBタイプでよかった」


 AYA君はストレスの心配をしなくてもよさそうだから。

 話を元に戻すけど、脳卒中の原因としてほかに肥満も考えられる。これは、さっき言った糖や脂肪との関係から取りざたされることが多いんだ。

 肥満になると糖尿病、高脂血症になりやすく、また心臓にも負担がかかるから高血圧の原因にもなる。


● AYAちゃん「うーん。脳卒中一直線っていう感じですね」


 その通り。肥満の状態のままほっておくと動脈硬化から脳こうそくになる危険が高くなる。事実、肥満と高血圧、糖尿病、高脂血症が合併した状態を『死の四重奏』と呼ぶ医師もいるんだ。


● AYAちゃん「ひゃー、ミステリーのタイトルみたい。脳卒中の原因っていろいろあるんですねぇ」


 そうだね。最後に忘れてならない原因がもうひとつあるよ。なんだと思う?


● AYAちゃん「まだあるんですか。わからないですねぇ。ヒントをください」


 ヒントは、長嶋監督。


● AYAちゃん「あっ、そうだ! 脳の血管に問題がなくても、突然流れてきた血液のかたまりによって脳の血管がふさがってしまうことがあるんですよね」


 その通り。そういう症状を脳塞栓と言ったよね。前にも言ったけど、原因は心房細動や心臓弁膜症などの心臓の病気なんだ。

 心臓病があると心臓の中で血の流れが滞って血のかたまりができやすくなる。それが脳に流れていって脳こうそくの原因になることもあるんだったよね。


● AYAちゃん「そうか、なかなか全部は覚えられないなぁ。よし! 先生から聞いた脳卒中の原因をちゃんと紙に書いて暗記します」


 そこまですることはないと思うけど、脳卒中の危険因子をよく知って、自分の努力で改善できることは一つひとつ取り除いていくことが大事だね。

 …ちょっと待った。メモするのはいいけど、それ、私のパソコンでしょ。勝手に使われちゃ、困るなぁ。


● AYAちゃん「今覚えたことを入力して、私のパソコンにメールで送れば、プリントやメモを取る必要も持って帰る必要もないじゃないですか。先生、ちょっとだけパソコン貸してください」


 貸してくださいって言っても、もう使ってるじゃない。もう、壊さないでよ、高かったんだから…。


       (次回に続く)

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脳卒中を起こす原因って何? 医師と女子高生の会話から

こんにちは。

 相変わらず寒いですね~。

 でもこの程度の寒さで震えていたら、大雪の被害に見舞われている雪国の人たちに申し訳ない。

 ということで、昨日は頑張って都内を歩き回っていました。仕事がらみなのでウォーキングという感覚ではなかったのですけど。

 JR信濃町駅のそばで仕事が一段落したのは、午前11時頃。

 駅前からは神宮外苑の豊かな緑が見渡せます。午後3時まで自由に使える時間があったので、有名なイチョウ並木を通って渋谷まで歩いてみることにしました。

 絵画館の前を通り、神宮球場へ。古田監督のもとで、今年はどんな戦いを見せるのでしょうね、ヤクルトは。

 ところで、この近くに来ると必ず寄ってみたくなる場所があるのです。

 それは、TEPIAプラザ。

 神宮球場と秩父宮ラグビー場に挟まれた場所にある最先端技術の展示館です。

 昨日も「最先端技術展」が開催されていました。ちなみに入場無料ですよ。

 スゲェー、面白かった~♪

 ひとつひとつ書いていたら、終わらなくなるので割愛しますが、日本の未来は明るいという印象を持ちましたね。

 コミュニケーションやロボット、医療の最先端技術など興味深く勉強できました。

 建物の入り口に置いてあった一人乗りヘリコプターは、どらえもんのタケコプターのイメージ。

 アニメの世界が少しずつ実現へ向かって歩みを進めているみたいです。

 わりとすいていたので、コンパニオンのやさしいおねーたんがマンツーマンで説明してくれました。

 少し専門的な質問をしてしまったのですが、いろいろ調べて一生懸命解説してくれたのに感謝です~♪。

 小学生では少し難しいかもしれませんけど、理科系に興味のある中学生なら十分理解できるのでは。

 日曜日以外は祝日も開催しているみたいなので、近くに行かれたら覗いてみると楽しいですよ。

 それはともかく、今日は、ひさしぶりに「脳の病気シリーズ」をお送りしたいと思います。

 この「脳の病気シリーズ」。

 ほぼ月一回のペースで、お送りしています。

 約一ヶ月前になりますが、前回は「症状から見た脳卒中の危険信号について」の話題を取り上げました。

 前回との重複になりますが、私の本業で考えている取り組みが、病気やその治療法をやさしく一般の人たちに伝えてゆく方法です。
 
 予備校教師の書いた「経済のしくみをやさしく解説する本」みたいに、誰でもよみやすく、わかりやすく、面白く、できたらいいなと思ってサンプルを作ってみました。
 
 今日はその『世界一やさしい脳卒中の話』の中から、「脳卒中を起こす原因って何?」というテーマでお送りしましょう。
 
 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。

 将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定でしたね。
 
 
 前回、「症状から見た脳卒中の危険信号について」について勉強したAYAちゃん。

 今日は、脳卒中を起こす原因にはどんなものがあるか、が話題になります。
 
 それでは…。

<脳卒中を起こす原因って何?>

● AYAちゃん「いやだなー、脳卒中。なりたくないなぁ。ところで先生、先日、元気な中高年ほど脳卒中になりやすいって言ってましたよね。もう少し具体的にどんな人がなりやすいのか教えてください」

 脳卒中を起こす原因、すなわち危険因子は何かってことだよね。この前、高血圧のことを話したけど、それ以外にもいろいろあるんだ。脳卒中にならないためには、それぞれの人が自分の持っている危険因子をよく知り、きちんとコントロールすることが大切なんだよ。

● AYAちゃん「コントロールすればどうなるんですか?」 

 脳卒中になる可能性をかなり低くできるんだ。

● AYAちゃん「そうか。ぜひぜひ知りたい。はやく教えて!」

 わかったから、そうせかせない。Aタイプになるよ。ところで、最初に脳卒中が脳の血管の病気だって言ったこと覚えているよね。まず、血管をしなやかに若々しく保つことが大事なんだ。

● AYAちゃん「はい、それで?(前に乗り出す)」

 血管って考えてみれば丈夫なもんだと思わないかい? 血管は心臓と一緒で、我々が眠っているときも24時間働いているんだ。車だって何だって、動き詰めでこんなに長く寿命の持つものってあるかな?

● AYAちゃん「『24時間・働・け・ま・す・か?』ですね。はい、それで? (ますます前に乗り出す)」

(やりにくいな)この血管の寿命を左右するものが、血圧という血管への圧力と血管の中を流れている血液成分の内容なんだ。血液の成分は、あまり濃くてもよくないし、刺激するような成分が多くても、血管の内側の壁である内膜が壊れやすくなる。

● AYAちゃん「ふーん。血液の質が大事なんですね。ところで脳卒中を起こす原因という血液の成分って何ですか?」

 まず血液の中の糖分だね。血糖値という言葉は聞いたことあるかな?

● AYAちゃん「糖尿病の人がよく気にしている数字ですよね」

 そう。血液中に糖がだぶついてくると血液がドロドロになって詰まりやすくなる。つまり糖尿病にかかると動脈硬化が早く進んでしまうんだよ。

● AYAちゃん「イメージとしてわかります。砂糖水ってドロドロしていますもんね」

 それからコレステロールとか、中性脂肪とか言われている血液中のアブラも同じくらい悪さをする。これらが多すぎる病気を高脂血症と言うんだ。

● AYAちゃん「これもなんとなくわかりますねぇ。私、前にてんぷら油やサラダ油をそのままキッチンの排水管へ流しちゃって、水が流れにくくなってしまったことありますよ。そのあとお母さんにこっぴどく怒られたけど…」

 わっ、脳こうそくのモデルみたいなことしたんだね。ところでコレステロールが脂肪の一種で、ニワトリの卵やたらこ、いくら、肉などに多く含まれているのは知っているかな。

● AYAちゃん「はい、もちろん。中年のおじさん=コレステロール。(先生の腹をチラッと見る)それからダイエットの敵っていうイメージですね」

(腹をそれとなく隠しながら、少しムキになって)でも、コレステロールはあながち悪いことばかりしているわけじゃないよ。コレステロールは、私たちの体の細胞を作っている細胞膜の重要な構成要素のひとつなんだ。

 また血管の壁に弾力を与え、頑丈にする働きも持っている。だからコレステロールが少なくなりすぎると血管が弱くなって、脳出血を起こすこともあるんだよ。

● AYAちゃん「でも、コレステロールや中性脂肪が多すぎると動脈硬化から脳こうそくになったりするんですよね。多すぎても少なすぎてもいけないんですか?」

 そう、多すぎても少なすぎてもいけない。それと、コレステロールにはいくつかの種類があって、この中には善玉コレステロールと悪玉コレステロールというのがあるんだよ。

● AYAちゃん「えっ? コレステロールにも正義の味方がいるんですか?」

 サングラスをかけ、頭にターバンを巻き、オートバイには乗っていないけど、善玉コレステロールは動脈硬化を抑える働きをするんだ。

● AYAちゃん「何ですか、それ? 動脈硬化を抑えるというのはわかりましたけど…」

 失礼、ちょっと古かったかな。それはともかく、逆に悪玉コレステロールが多いと動脈硬化の原因になる。人間の血液の中のコレステロールには、この『善玉』と『悪玉』の両方が含まれているんだ。ジキル博士とハイド氏みたいにね。

● AYAちゃん「またよくわからないことを言う…。つまり先生は、何をおっしゃりたいんですか?」

 つまり、コレステロールの中の『善玉』と『悪玉』の量が問題なんだよ。善玉コレステロールが基準値以上あって、悪玉コレステロールが正常値の範囲内だったら動脈硬化になりにくい状態だと言えるね。

● AYAちゃん「悪玉コレステロールが正常値の範囲内に収まっていたら超人ハルクに変身しないですむわけですね」

 何、それ? まあいいや。それらを正常値にする方法はあとで話すとして、さっきAYA君は、コレステロールと言えば中年の太ったおじさんをイメージすると言ったよね。

● AYAちゃん「(開き直って)言いましたけど、それが何か?」

 よくコレステロールが高い人は、食べ物を滅茶苦茶食べ、運動もしない、生活上の問題がある人だと思われているんだけど。

● AYAちゃん「まあまあ、別に先生のことを言ったわけではないですから、そうムキにならなくても」

 確かにコレステロールが多い人は、過剰にアブラをとりすぎて体の中のアブラを分解する工場がさばききれなくなり、血液中にあふれてくるケースもある。だけど大部分は、生まれつきアブラを分解する工場が体の中に少ない人が高脂血症になるんだよ。

● AYAちゃん「えっ? じゃあ、食事でアブラをとる量が同じでも高脂血症になる人とならない人がいるんですか?」

 (話の途中ですが、次回に続く)

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症状から見た脳卒中の危険信号について。医師と女子高生の会話から。

 こんにちは。

 おとといは、久しぶりに、一日中図書館の閲覧室で過ごすことができました。一日いられたのは、9ヶ月ぶりかも。

 今書いている原稿に関連する事項を調べていたのですが、やはり図書館はいい。

 しばらく行かないうちに新しい本が入っていたり、インターネットを自由に利用できるコーナーができていたり、魅力が増したような気がします。

 そして職員が皆、愛想がよく、笑顔で「いらっしゃいませ」と挨拶してくれる。

 借りるときは、「どうもありがとうございました」と頭を下げてお礼まで言ってもらえるんですよ。

 …というのも、去年から図書館業務を民間の人材派遣会社に委託したからです。

 区の職員が担当をしていた頃とはサービスの差が歴然。

 また、派遣社員の職員が自分たちで工夫して、書棚を見やすくしたり、お勧め本コーナーなどを企画したりして、活気が感じられる。

 公務員という安定した身分から、派遣社員という一種の不安定な立場の人たちに代わっただけで、こんなにサービスが変わってしまうなんて。

 また派遣会社の職員は皆、本が好きな人たちが集められたとか。

 サービスを提供する人のあり方をいろいろ考えさせられました。

  
 さて今日は、今年最初の「脳の病気シリーズ」をお送りしたいと思います。

 この「脳の病気シリーズ」。

 ほぼ月一回のペースで、お送りしています。

 約一ヶ月前になりますが、前回は「脳卒中の前ぶれと一過性脳虚血発作」の話題を取り上げました。

 前回との重複になりますが、私の本業で考えている取り組みが、病気やその治療法をやさしく一般の人たちに伝えてゆく方法です。
 
 予備校教師の書いた「経済のしくみをやさしく解説する本」みたいに、誰でもよみやすく、わかりやすく、面白く、できたらいいなと思ってサンプルを作ってみました。
 
 今日はその『世界一やさしい脳卒中の話』の中から、「症状から見た脳卒中の危険信号について」というテーマでお送りしましょう。

 今日が始めての方、この記事に興味のある方は、「心と体」のカテゴリーの記事をお読みいただければ幸いです。
 
 
 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。

 将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定でしたね。
 
 
 前回、「脳卒中の前ぶれ」について勉強したAYAちゃん。

 今日は同じく、症状から見た脳卒中の危険信号にはどんなものがあるか、が話題になります。
 
 それでは…。

< こんなときは脳外科へ >


● AYAちゃん「じゃあ、先生。話が戻りますけど、私たちは脳卒中がいつ起きるかビクビクしながら待っているしかないんですか?」


 おやおや、AYA君は楽観的かと思ったら今度は悲観的になってきたね。Aタイプじゃないことだけはわかるけど。


● AYAちゃん「(少しムッとして)もう、たまにはちゃんと聞こうとしてるのに」


 ごめん、ごめん。風邪のひき始めは頭が痛くなったり、のどが痛くなったりするから早く帰って休もうとするよね。これと同じように脳卒中にも『前ぶれ』があれば、あらかじめ脳の専門のお医者さんに診てもらえるのに、っていうことでしょ。

 前に話した一過性脳虚血発作は、『脳こうそくの前ぶれ』のひとつだと言われている。だけど何の自覚症状もなく、突然脳卒中になることも多いんだ。

 ただよく気をつけて見てみると脳卒中の危険信号と思われる症状もいくつかあるよ。


● AYAちゃん「当ててみましょうか。まず頭痛、それからめまいなんかもありそう」


 ご名答、と言いたいところだけど、頭痛とめまいは脳卒中の症状として常識のような気もするけど。


● AYAちゃん「最近、なんか先生、からみますねぇ」


(あわてて)そんなことないよ。脳外科の外来診療をしていると、多い日は20人から30人の患者さんが、頭が痛いから脳卒中ではないかと心配して来られるから。


● AYAちゃん「なるほど」


 今は検査機器が進歩しているから、簡単に、脳に腫瘍ができているか、出血があるかないかがわかるんだ。でも結果的に脳腫瘍やクモ膜下出血などの脳疾患が発見される人は全体の1割にも満たないんだよ。


● AYAちゃん「へぇー。じゃあ、残り9割の人たちはどうして頭が痛いんですか?」


 一番多いのは、頭や首の筋肉の異常緊張からくる頭痛だね。後頭部が重いといった症状で、首や肩のコリを伴った場合はまずこれが考えられる。

 それから多いのは偏頭痛。おもに頭の片側がズキンズキンと痛むんだ。若い人、活発な人、几帳面に仕事をする人が多い症状なんだけど、これは脳の血管が収縮したときの痛みなんだよ。


● AYAちゃん「頭が痛いから即、脳卒中の前ぶれというわけでもないんですね」


 そう。そのほかに頭が痛くなる原因は、風邪や発熱、二日酔い、それから目、鼻、耳から来る頭痛もある。その多くは不快なものであっても命には危険のない頭痛だと言えるね。


● AYAちゃん「そうかぁ。それじゃ、脳卒中に特有の頭痛の症状ってあるんですか?」


 頭の痛さはどれも同じものかもしれないけど、吐き気やめまいを伴ったり、ものが二重に見えたり、ゆがんで見えたりするような頭痛は要注意だね。一度検査機器のそろっている脳の専門病院で診てもらったほうがいい。

 それから突然後頭部を殴られたような猛烈な痛みや煮えたぎるような痛みがあった場合は、クモ膜下出血の疑いがあるからすぐ脳の専門医に診てもらうことが大切だよ。


● AYAちゃん「めまいの症状も頭痛と同じようにさまざまな原因があるんですか?」


 もちろん。あまり心配のいらないものから命にかかわる重要な病気の前兆のめまいまでいろいろある。体のどこに異常があってめまいが起きるのか、その原因を診断することが大切だね。


● AYAちゃん「ふーん。この際いろいろ聞いちゃいますけど、その原因を診断する決め手って何なのですか?」


 めまいと一緒にどんな症状が現れたかを知ることだね。

 たとえば、『片方の耳が聞こえにくい』や『耳が詰まった感じ』、『耳鳴り』が同時に来るめまいであれば、まず内耳が原因。耳鼻咽喉科の領域の病気だと考えられるね。


● AYAちゃん「うーん。先生に聞けばわかるけど、そんなこと素人ではなかなか判断できないなぁ。やっぱり少しでもおかしいと思ったら、お医者さんに診てもらうことが大事なんですね」


 そうだよ。『この程度の病気で診察に来るなんて』って言う医師はいないはずだよ。

 でも、頭痛やめまいなどの症状はやはり、あとで話すCT、MRIなど検査機器を備えた脳の専門医のいる病院へ行ったほうがきちんと診断してもらえると思うね。


● AYAちゃん「それはそうと、大事なことを聞くのを忘れてました。脳卒中特有のめまいの症状ってあるんですか?」


 手足のしびれや脱力、口がもつれたり、ものが二重に見えたり、ものが見えにくかったり、それから食べ物や飲み物が飲み込みにくいなどの症状があげられるね。

 それらの症状が、たとえ一時的であってもめまいと一緒にやってきたときは注意が必要だよ。とくに高血圧や頭痛もあるときは、脳卒中の前ぶれと考えられるから、早めに脳の専門医に診てもらったほうがいい。


● AYAちゃん「スロットマシンの数字が全部揃いそうな状態ですね。リーチがかかっているみたいな」


 やめてくれー、全然ラッキーじゃない。

 それから高齢者でめまいがあるときは、脳血管障害が原因で起きることが多いんだ。ほかにも次の症状があったときは要注意。簡単に考えず、何度も言うけど設備の整った脳の専門医に診てもらうことが肝要だよ。


 ○左右どちらかの手足がしびれる。

 ○物忘れが激しくなり、直前の話や行動も思い出せなくなる。

 ○食べ物や飲み物をうまく飲み込めなくなる。

 ○手の指がふるえたり力が入らなくなったりして、ものを書くことやはしを持つことがしにくくなる。

 ○立ったり歩いたりするときバランスがとれずふらつく。

 ○片方の目が突然見えなくなったり、視野が狭くなったりする。

 ○口がもつれてうまくしゃべれなくなる。

 ○人の言葉はわかるが自分の言葉が出てこない。また相手の言うことが理解できなくなる。

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脳卒中の前ぶれと一過性脳虚血発作について。医師と女子高生の会話から。

 こんにちは。

 今日は久しぶりに、「脳の病気シリーズ」をお送りしたいと思います。

 さて、この「脳の病気シリーズ」。

 ほぼ月一回のペースで、お送りしています。

 約一ヶ月前になりますが、前回は「脳塞栓(のうそくせん)」の話題をお送りしました。

 前回との重複になりますが、私の本業で考えている取り組みが、病気やその治療法をやさしく一般の人たちに伝えてゆく方法です。
 
 予備校教師の書いた「経済のしくみをやさしく解説する本」みたいに、誰でもよみやすく、わかりやすく、面白く、できたらいいなと思ってサンプルを作ってみました。
 
 今日はその『世界一やさしい脳卒中の話』の中から、「一過性脳虚血発作と脳卒中の前ぶれ」というテーマでお送りしましょう。
 
 今日が始めての方、この記事に興味のある方は、「心と体」のカテゴリーの記事をお読みいただければ幸いです。

  
 今日はその続きです。
 
 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。

 将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定でしたね。
 
 脳卒中は、脳出血とクモ膜下出血と脳こうそくという種類の病気に分けられます。
 
 前回、脳こうそくの中の「脳塞栓」について勉強したAYAちゃん。

 今日は同じく、脳こうそくの中の「一過性脳虚血発作」は、どんな病気かが話題になります。
 
 それでは…。

<一過性脳虚血発作とは?>

 
● AYAちゃん「先生。さっきの話に戻りますけど、道路工事にもいろいろあって、長期間の通行止めで大きな迷惑を書けるものから、ほんの数分の通行止めでさほど被害が大きくないものもありますよ

 これから話そうと思っていたケースがまさにそれだよ。それと同じように、一時的に脳の血流が途絶えて脳こうそくと同じような症状が現れることを一過性脳虚血発作というんだ。

● AYAちゃん「一時的ってどれくらいの時間なんですか?」

 たいてい10分程度だね。長くても24時間以内には治まる。症状は片方の手足がしびれたり、言葉が出なくなったりするんだけどそれほど重くはならない。

● AYAちゃん「脳に血が流れないのはやっぱり、血のかたまりがふさいじゃうからなんですか?」

 そうだね。おもに首の頚動脈の動脈硬化で、ザラザラになった血管の壁に血のかたまりができ、これがはがれて脳の血管を詰まらせてしまうんだ。

 それから脳の血管の動脈硬化が進み、血液の流れが悪くなってくると、血圧が急に下がっただけで起きることもある。

● AYAちゃん「でもすぐ良くなるんだったら、そのとき少し我慢すればあとはほっておいても大丈夫なような気がしますけど」

 楽観的な見解だなあ。良くなるのは私たちの体の中にもともと備わった血のかたまりを溶かす力があるからなんだ。血のかたまりが溶けてすぐ血流が再開すれば脳細胞もダメージを受けなくてすむ。

 だけど一時的でも一度詰まった血管はほっとくとまた詰まることもあるんだ。治療も何もしないと、その後30パーセントの人が本当の脳こうそくになると言われているよ。

● AYAちゃん「一度発作を起こしたら、たとえすぐ良くなっても先生に診てもらわなければいけないんですね」

 私でももちろんいいけど、脳の専門医に早く診てもらったほうがいい。一過性脳虚血発作は、『脳こうそくの前ぶれ』って言われているからね。

<脳卒中の前ぶれってありますか?>

元気な中高年ほど脳卒中にかかりやすい

● AYAちゃん「脳卒中が怖い病気だということはよくわかりました。今まで健康に見えた人が、突然何かに当たったように倒れてしまうんですよね」

 日頃元気に見える中高年ほど、脳卒中にかかりやすいといえるんじゃないかな。

 私の病院へ救急車で運ばれてこられた患者さんの奥さんから、『うちの人はまったく医者にかかったことがないくらい丈夫だったのに』って話をよく聞くことがあるよ。

● AYAちゃん「どこか悪いところがあると自分で気がついていれば、日頃から気をつけるんでしょうけどねぇ。先生、どうして気がつかないのですか?」

 脳卒中になる一番の原因が高血圧だからだよ。

● AYAちゃん「うーん、そうか。『また血圧が上がりますよ』って言われている人で、痛がっている人はあまりいませんものね」

 そう、高血圧は無症状のことが多いんだ。しかも高血圧の人は元気で精力的な人が多く、医者にかからない傾向があるんだよ。

● AYAちゃん「低血圧の人は、朝なんか頭がボーッとしてなかなかエンジンがかからないですよね。それで、一度お医者さんに診てもらったほうがいいよって声をかけている元気な人が高血圧だったりして…」

 それはともかく、このようなわけで今まで医者にかかったことのない元気な人が救急車で運ばれてくるんだよ。それに元気な人はAタイプが多いから…。

● AYAちゃん「えっ? A型の人が元気なんですか? 私はB型ですけど、いつも明るくて元気でいいねって言われてますよ」

 血液型じゃないよ。

 アメリカのある学者が、『仕事においても余暇のときにも競争心が強く、いつも時間に追いかけられている感じがあり、絶えず物事を達成するために全力を傾ける人たち』をタイプA行動パターン、すなわちAタイプと発表したんだ。

● AYAちゃん「ビジネスマーン♪ ビジネスマーン♪ 24時間・戦え・ま・す・か♪
 …ってCMみたいですね。エリートサラリーマンの模範じゃないですか。バリバリ仕事して出世しそう。AタイプがあるならBタイプもあるんですよね。言われなくても大体どういう人たちかわかりますけど…」

 ずいぶん古いコマーシャルを知ってるなあ。AYA君、ホントに高校生?

 そう先回りされると言いにくいんだけど、おっしゃる通りBタイプはAタイプと正反対の人たちだね。よく言えば楽天的で陽気、悪く言えばぼんやりした特長を持った人たち。

● AYAちゃん「もてなさそう…」

 こういうのは好き好きだからね、一概には言えないよ。

 でも、AタイプのほうがBタイプより、狭心症や心筋こうそくで倒れる人が2倍以上多いと言われているんだ。同じ血管の病気である脳卒中も例外ではないよ。

● AYAちゃん「Aタイプのほうが過労死になりやすいってことですか?」

 ご名答。過労死の原因は脳卒中と心臓の病気が大半なんだ。Aタイプの人はこういう病気になりやすいと言えるんじゃないかな。

● AYAちゃん「どうしてですか?」

 Aタイプの行動パターンと病気との関係は、新聞や雑誌でもよく取り上げられているよね。Aタイプの人は、責任感の強い人が多いからとても一人ではこなせない量の仕事をかかえていて、深夜におよぶ残業で体と精神を酷使する。

 すると血圧が上がり血液中のアブラの濃度も上がってくるんだ。また忙しくなるとタバコやアルコール、塩分の多い食物といった刺激物が欲しくなってくる場合が多い。

● AYAちゃん「仕事を優先するために体を犠牲にしているってことなんですね」

 気の毒だと思うけど、こういう生活をしているとAタイプの人はBタイプの人より早く血管がボロボロになってしまうんだ。

 脳の断面を撮影できる機械で調べてみると、40歳代でも70歳代の脳と変わらないほど動脈硬化の進んだ人が結構見つかるんだよ。

● AYAちゃん「ひゃー! 30歳も老けちゃっているんですか。でも彼氏にするならAタイプのほうが魅力的なんだけどなあ」

 何度も言うけどそれは好き好きの問題だし、別にBタイプの人にしなさいとは言ってないよ。でもAタイプの人はうまくストレスを発散することを考えたほうがいいね。

 最近は『脳ドック』という脳の健康診断でもこのような行動パターンのテストをやっているから、それを受けて、自分の行動パターンを把握してみるのもいいかもしれないよ。

  (次回はいつになるかわかりませんが、続く)

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口内炎、おろしにくにく責め

 こんにちは。

 先週からお送りしている、口内炎と風邪の自虐ネタ。

 いい加減、もうやめようと思うのですが、わかっちゃいるけどやめられない~♪
 
 現在、頭の中でかなりの部分を占めている話題なので、これを語らないことには自分を偽っていることになるやもしれませぬ。

 さすがに今回は、参りました。

 やっぱり、舌に口内炎ができたのが今回の敗因のひとつですね。

 忘れようと思っても、食べるときや飲むときはもちろん、つばを飲み込むときにも舌にはお世話になっていることを、痛みとともに思い知らされました。

 舌には、日頃の感謝をこめてお歳暮を贈りたい気分です。

 日頃の舌への労苦へ報いようと、こりもせず、また新たな民間療法へチャレンジしてみました。

 まだためしていなかったのが、殺菌力の王者といわれるにんにく。

 先日の昼食、ラーメン屋へ行ったのですよ。

 ラーメン屋さんのテーブルの上に、よく「おろしにんにく」が置いてありますよね。

 口内炎の効くと実証されたアロエが、すぐ手に入らない今、まだ見ぬ強豪への期待は大いに高まります。

 味噌ラーメンがやってくると、ラーメン屋のおやじに見つからないように、たっぷりおろしにんにくをレンゲの上にのせました。

 本来なら、スープに溶かして食するのが基本でしょう。

 ただそれでは、にんにく本来の殺菌力が半減する。

 カウンターや厨房を見回して、誰もオイラに注目している人間がいないのを確認したあと、れんげに山盛りのおろしにんにくをそのまま、口の中に放り込みました。

 ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~しみるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ~ 

 にんにくの強烈な臭気と刺激が、口の中を満たし、口内炎の舌にも焼け付くような痛みが広がります。

 これは、キクゥゥゥゥゥ~ …はず。

 涙目になりながら、味噌ラーメンをすすり、また山盛りのおろくにんにくを直接口内炎の患部に押し当てます。

 ラーメン屋を出る頃には、舌にできた口内炎は、ヒリヒリ熱を持ったような状態。

 やっぱりこれはやめておいたほうがいいかも…。

 舌への労苦に報いるどころか、またいじめてしまいました。

 にんにくの臭いがすごくて、人には会えないし。

 舌にはいろんな神経が走っているようで、夜、偏頭痛の原因にもなりました。

 ほんの1センチと0.5ミリの口内炎が、2つ舌にできただけなんですけどね。

 激痛とともに思い出したのは、20歳で芥川賞を受賞した金原ひとみの「蛇とピアス」。

 この小説の恐ろしさを、口内炎になってあらためて実感しました。

 ちょっと炎症ができただけでもこんなに痛いのに、なんと舌に穴を空けてしまう話なのですよ。

 穴を空けるだけならまだしも、スプリット・タンですよ、スプリット・タン…。

 これは痛い。

 想像するだけでも、鳥肌が立ちます。

「蛇とピアス」の冒頭の文章は衝撃的。

「スプリット・タンって知ってる?」と男が口を開ける。

 すると、舌の先端が2つに割れている。ちょうど、蛇の舌のように。

 これを見た主人公の少女は、なんとなく自分もそうなりたいと思うところからこの物語は始まります。

 舌の先端を2つに割る過程がまたすごい。

 さすがに最初から、刃物で2つにするわけじゃありません。まず、舌の先端に穴を空け、ピアスを通す。

 そしてだんだんとピアスを大きくして、舌に作った穴を広げて行くのです。

 十分大きくなったところで、舌の先端と大きくなった穴を剃刀で切る。

 舌の先端が大きく割れたスプリット・タンの完成~♪

 痛そう~、血が出そう~

 思ったのは、そんなことしたら確実に口内炎になって痛いのに、ということ。

 舌に穴を空けたり、切ったりするより、そのあとの口内炎を心配してしまう自分に嫌悪を感じる今日この頃。

 それにしても、最初に舌にピアスをした少女が、痛みに苦しむ表現は、実にリアルでしたね。

 口内炎の苦しみを文章で表現したら、まさにこの通り。

 同じ芥川賞の綿矢りさの『蹴りたい背中』のほうが、自分としては評価が高かったのですが、同じ、舌に対する痛みを共有できる文学として、『蛇とピアス』に対する評価がグッと上がったことは間違いありません。


 しかし、ずっと一進一退を繰り返していた口内炎も、おかげさまでどうやら最終局面を迎えたようです。

 唇の直径1センチの口内炎と歯ぐきの口内炎はほぼ完治し、残すは舌という要衝にできた口内炎のみ。


 まだ偏頭痛と風邪のせきや鼻水は続いていますが、近いうちに治るという希望を見出すことができました。

 
 先月は、仕事面では悪くなかったのですが、体調は崩壊状態でした。

 体調を崩して、あらためてわかる健康のありがたさ。

 昨日今日、よく寝て、たっぷりにんにくを取ったので、そろそろ復活したいです。

 今月は早くも師走ですね。

 風邪もしっかりひいて免疫ができたので、また頑張りたいと思います。

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「痛み」にまつわるエトセトラ

 こんにちは。

 口内炎ネタをお送りしたあと、かなり更新が滞りました。

 おかげさまで、口内炎はよくなりました…と言いたいところなのですが、実はあれからまた同じところをガブッと噛んでしまったのです。

 口内炎になると、患部が盛り上がりますよね。ちょうど噛みやすい位置に口内炎ができてしまっているので…。

 この世のものとは思えない痛みが全身を貫きました。

 さすがに今度は洒落にならない。

 もう日記のネタになんてできません。

 そこへ持ってきて、どうやら風邪をひいたようで、のどが痛くなってきたのです。

 口の中の前方は口内炎で、後方はのどの痛み。

 …というわけで、ここ数日間は完全に死んでました。

 でも、ビタミンBを大量に飲み、先日、日記でご紹介した「1日で風邪を治す法」を実行したら、かなり改善しました。

 ちなみにそれは、部屋の湿度を上げ、ウィンドブレーカーなど着膨れした状態でたっぷり汗をかいて寝るというもの。

 昔、日曜日の午後、スーパージョッキーという番組がありましたね。ビートたけしが司会をしていましたっけ。

 その中の熱湯コマーシャルさながらの熱くした風呂に入って、すぐ寝たのもよかったかもしれません。

 寝ていて、かなりうなされたという記憶はおぼろげながら残っているのですが…。

 ところで先日の日記で、私がためしてみて効果のあった民間療法の話題に触れました。

 民家の軒先によくあるので、黙って使ってやろうかという衝動にかられたもの。

 それは、アロエです。

 アロエの肉厚の葉っぱを途中で切り、縦に二つに裂くと、果肉のような部分が出てきますよね。

 それを口内炎の患部に押し当てる。

 ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~、しみるぅぅぅぅぅぅぅぅぅ~

 それでも涙目になりながら必死に痛みに耐え、押し当てる。

 しばらくすると乾いてくるので、またジューシーな葉っぱに取替え、押し当てる。

 何回か繰り返していると、だんだん患部の感覚がなくなってきます。

 それでも痛みは続くのですが、翌朝になると前日より大分改善されているのですね。

 口内炎って、ほっておいても治るのですが、治りの速度が速まるような気がしました。

 わさびや塩ではあまり良くならず、アロエで良くなるというのは、特別な殺菌作用があるからでしょうか。

 どなたか詳しい方がいらっしゃったら、教えていただければ幸いです。


 ところで、今回の口内炎の痛みは強烈でしたが、もっと痛い病気はたくさんあると思います。

 私はなったことがありませんが、尿管結石は人間が感じる痛みの中でもっとも痛い病気だそうですね。

 私の会社時代の後輩がなったのを見たときは、戦慄しました。

 脂汗を流して七転八倒。

 大丈夫か?と声をかけるのもはばかられる状態です。即、救急車を呼びました。

 ホントにすごい痛みで苦しんでいるときは、声もかけられませんね。

 クモ膜下出血も、頭をハンマーで叩かれるような強烈な痛みが襲うそうですし…。


 ところで、先日の土曜日、座談会に出席したあと、御茶ノ水へ出たんですよ。

 御茶ノ水といえば、白雲なびく駿河台~♪の明治大学。

 明治大学もリバティタワーという高層ビルができ、昔と比べてずいぶん雰囲気が変わりましたね。

 ここに知る人ぞ知る博物館があるのです。

 明治大学 商品博物館、刑事博物館、考古博物館の3館。

 古い建物のときからあったのですが、リニューアルして見やすくなりました。

 有料の企画展もあるみたいですが、原則として無料で誰でも入ることができる。

 私はその中では、刑事博物館がお勧めですね。

 今日の日記のテーマは、「痛み」。

 それにまつわる展示があるのですよ。

 昔の拷問道具です。

 時代劇をテレビで見ると、奉行所の役人が犯罪者を天井から吊るし、ひっぱたいて自白を迫るシーンがたまにあります。

 オラッ ネタはあがっているんだ。さっさと吐け。バシッ 

 お役人様、オイラ、ホントに何も知らないんです。どうかお許しください。

 何を~ ふざけるな バシッ


 完全にSMの世界ですよね。

 それから尖った山がいくつもある板の上に正座させ、太ももの上に平らな石を載せる「石抱責」。

 どっちかというと、こちらのほうがイヤですね。尖った木の先端が弁慶の泣き所に食い込んで血が出る。

 これは痛い。

 それから、箱の中から首だけださせて、のこぎり引きをする「穴晒箱」。

 定番の「磔柱」に、火あぶりに使う「火罪木」。

 ここまで来ると、「痛み」というより死んでしまいます。

 西洋の「ギロチン」、「鉄の処女」

「鉄の処女」は、鉄の人型の中に罪人を入れる。そして蓋を閉める。

 それだけじゃありません。人型の中、至るところに鉄の槍が埋め込まれていて、罪人を串刺しにする。


 痛いと感じる暇もないかもしれませんね。

 これらの刑罰がどれくらい痛いのか、ためしたことはありませんが、少なくとも口内炎にわさびを塗りつけるより痛いのは確か。

 口内炎ぐらいの痛みしか経験したことがないというのは、考えようによっては幸せなことなのかも…。

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口内炎クロニクル

 こんにちは。

 先日の日記に書いた口内炎のこと。

 おかげさまで、ビタミン剤を飲んだり、よく寝たりして少し良くなりました。

 口内炎はたまになるので、あまり気にしていないのですが、今回は少し参りました。

 下唇の右端の裏側に直径1センチの炎症。

 それが月面のクレーターのように大きくえぐれているのですよ。

 もう痛いのなんの…。

 話すのも食べるもの唇を動かしますよね。動かすたびに擦れて痛いのはもちろん、唇を閉じても上唇と擦れて痛い。

 しかもそれだけじゃありません。歯ぐきと舌の裏側にも口内炎が…。

 夜寝ていて、痛くて目覚めたのは久しぶりです。

 以前、歯科医師に口内炎って、どうしてなるのか聞いた事があるのですよ。

 そのときは、口内の不衛生が原因だと言っていましたが、なんとなく納得できない部分もある。

 いかにも口の中が清潔そうな女性もよくなるそうですし…。

 ストレスが原因だとも聞いた事がありますね。胃潰瘍と同じようなものなんでしょうか。どちらも同じ消化器ですから。

 医学用語では、「アフタ」というらしいですね。ビタミン不足なのでしょうか。

 以前、予防のためにチョコラBBを毎日、数年間にわたって飲んでいたのですが、それでもできるときはできました。

 どなたか発生のメカニズムを教えていただければ幸いです。

 ところで今回のオイラの口内炎。

 唇に関しては、外的要因です。

 ホットドックを大口開けて食べようとして、一緒に唇を思いっきり噛んでしまったのです。

 血が出て、「あっ、やばい。口内炎になる」と思ったら案の定なりました。

 でも、歯ぐきと舌の裏の口内炎は、疲労の影響だろうかと自己診断しています。

 それが同時に起きてしまった。

 今回は、「同時多発口内炎」と言ったら、いいのでしょうか。

 でも、10年前、今回以上の大惨事に見舞われたことがあります。

 歯科医院で親知らずを抜いたんですよ。

 女医さんだったのですが、信じられないくらい荒っぽい。

 もう、くぎ抜きで古くぎを抜くみたいな感じ。別な場所の歯ぐきから出血するし、口の端まで傷つけられました。

 やがて口の端に直径1.5センチの口内炎が左右2つ。

 痛くて、口が上下に2センチくらいしか開かなくなってしまいました。

 時間差でできたので、両方治るまで、1週間くらいは口を大きく開けなくて食べられる麺類ばかりを食べていましたね。

 でも口内炎の痛い時期って、せいぜい3~4日。

 実は、なんもしなくてほっておいても治る。

 だから副腎皮質ホルモンの軟膏を口内炎に塗れば1~2日で治るのがわかっていても、我慢してしまう。

 しかも、今はどうか知りませんが、この軟膏を買ってもなぜか水分だけ流れ出して、すぐ使い物にならなくなる。わりと高い薬ですし…。

 それで昔から自分なりの対処法をいろいろ研究しました。

 口内炎というくらいだから、炎症が起きているわけですよね。

 なら傷口を殺菌すればいい。

 殺菌作用のある食べ物でまず思いつくものは、わさび。

 ( 実験その1 )

 口内炎の患部に、家庭用のチューブ入り本わさびを塗ってみました~♪

 ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~しみるぅぅぅぅぅぅぅ~

 涙目になりながら、これだけ強烈な刺激があったんだから効くだろうと思ったものの、さほど効果なし。

 次に思いつく殺菌作用のあるものは、塩。

 ( 実験その2 )

 塩でもよかったのですが、ちょっと味気ないので、梅干でためしてみました~♪

 ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~しみるぅぅぅぅぅぅぅ~

 効果があるもないも、痛すぎて鼻水がでてきたので中止。果たして効果はあるのでしょうか。

 みなさんは真似をしないでくださいね。

 今は、こんなバカなことはしませんよ。

 上記は10年以上前の話。

 ところで昨日は、座談会を掛け持ちしなければならなかったので、当然、よくしゃべる必要がある。

 薬を塗ってもすぐ治るわけではないですから、バファリンで痛みを抑えるだけ。

 それでも、しゃべるとかなり痛かったので、必要以上にはしゃべりませんでした。

 いつもなら、ペラペラしゃべりすぎて墓穴を掘ることもあるんですけどね。

 でもしゃべらないと仕事をしていないと思われる。

 そこで、先日の「会議で有能さを印象づける法」が役立ちました。

 まず口火を切るのと、方向性を位置づける話題の提供、最後さりげなく意見をまとめる。

 時間的には、ほかの参加者の半分も話さなかったですが、有能さは別として、まわりの人の印象には残ったみたい。

 違う座談会の掛け持ちは生まれて始めての経験でしたが、なんとかポロを出さずに謝礼を握り締めて帰ることができました。

 ところで、薬以外で口内炎に効くものがあったのですよ。

 実験というより、本で読んで自分でためしてみて実証できたものが。

 今回は家になかったので、使うことはできませんでした。

 他の家の軒先によくあるので、黙って使ってやろうという衝動にかられましたが、泥棒になりますもんね。

 それに関しては、また次回。

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脳塞栓はどんな病気か。医師と女子高生の会話から

 こんにちは。

 今日は文化の日で、祝日。しかも大安。

 こういう縁起のいい日にこそ、また「脳の病気シリーズ」をお送りしたいと思います。

 早めに病気の兆候に気づいて受診すれば、完治することも今の医学では可能ですからね。

 これほどラッキーなことはないかも。

 さて、この「脳の病気シリーズ」。

 ほぼ月一回のペースで、お送りしています。

 約一ヶ月前になりますが、前回は「脳血栓」の話題をお送りしました。

 前回との重複になりますが、私の本業で考えている取り組みが、病気やその治療法をやさしく一般の人たちに伝えてゆく方法です。
 
 予備校教師の書いた「経済のしくみをやさしく解説する本」みたいに、誰でもよみやすく、わかりやすく、面白く、できたらいいなと思ってサンプルを作ってみました。
 
 今日はその『世界一やさしい脳卒中の話』の中から、「脳塞栓(のうそくせん)は、どんな病気か」というテーマでお送りしましょう。
 
 今日が始めての方、この記事に興味のある方は、先に「心と体」のカテゴリーにある前回、前々回の記事をお読みいただければ幸いです。

 
 今日はその続きです。
 
 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。

 将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定でしたね。
 
 脳卒中は、脳出血とクモ膜下出血と脳こうそくという種類の病気に分けられます。
 
 前回、そのなかの脳こうそくの中の「脳血栓」について勉強したAYAちゃん。今日は、脳こうそくの中の「脳塞栓」は、どんな病気かが話題になります。
 
 それでは…。
  

< 脳塞栓とは?>

● AYAちゃん「ふうっ、やっと説明が終わった。じゃあ先生、私、用があるんでこれで」

 ちょっと、まだ話は終わってないよ。脳塞栓の説明がまだだけど。長嶋監督の病気のことを聞きたいと言ってたんじゃないかな。用があるなら仕方がないけど。

● AYAちゃん「あっそうだ。私、監督の大大ファンなんです。ファンならちゃんと病気のことも聞いておかなくちゃ。用といっても別にどーでもいい用なんですよ」

 あっ、そうなの。

● AYAちゃん「先生、私新聞で読んだんですけど、長嶋監督は日ごろからすごく健康には注意していて健康診断でもほとんど悪いところはなかったんですよね。そんな人がどうして突然、脳こうそくで倒れてしまったのですか?」

 長嶋監督が倒れた病気は、心原性脳塞栓症と言うんだ。心臓が原因の脳こうそくっていう意味かな。

 この病気は一般に、脳血管自体は詰まりかかったり切れかかったりしているわけではなく健康なんだ。だから前日に脳ドックで脳の血管を見てもらって健康だといわれても、翌日いきなりこの型の脳こうそくになる可能性がある。

● AYAちゃん「えっ? いきなりですか?」

 そう、突然嵐が襲うように。今まで順調に流れていた脳の血流が突然流れてきた血液のかたまりなどによって、ピタッとふさがれてしまうんだ。

● AYAちゃん「(少し涙目になって)どうして突然そんなものが流れてくるんですか? 監督、かわいそう…。ひどいじゃないですか、先生!」

 私に言われても…。

 突然流れてくる血液のかたまりは心臓で作られることが多いんだ。なぜ作られるかというと、脈が不規則になる不整脈のひとつの心房細動や心臓弁膜症などがその原因だね。

 心臓病があると心臓の中で血液の流れがとどこおり、血液がよどんでかたまりやすくなる。そのかたまりが何かの拍子で心臓から飛び出して脳のほうへ流され血管をふさいでしまうんだ。

● AYAちゃん「……。」

 いわば渋滞もない快適なドライブ状態だった道路へいきなり空からヘリコプターが落ちてきて交通をふさいでしまった状態といったらわかりやすいかな。

 当然大渋滞をきたすから、レスキュー隊や消防車、パトカーがやってきてもなかなか前へ進めない。大惨事で被害は甚大だよね。だからこの心原性脳塞栓症には重症型が多いんだ。

● AYAちゃん「どうして重症になってしまうんですか? 前に先生から聞いた『おかゆのようにドロドロのかたまりができて血管に詰まる脳こうそく』や『細い血管が詰まっておきる脳こうそく』は急に悪くはならないんですか」

 それら脳血栓は、症状の出方が比較的ゆるやかで、こうそくの範囲もあまり大きくはないのが普通だからなんだ。本屋さんへ行くと、道路地図の本棚に『抜け道特集』とかっていう本が並んでいるのを見たことがないかな。

● AYAちゃん「そういえばあるような。宅急便のおじさんが一生懸命立ち読みしているのを見たことがあります。いろいろなルートを知っていれば、事故や工事で道路が通れなくなってもあわてなくてもすむからでしょ」

 そう、脳の血管もいろいろなルートがあるんだよ。主要道路が工事や事故で一部車線規制や片道交通で狭くなると渋滞してくるよね。そうするといろいろな道を知っている人は、『抜け道』『回り道』へ抜けて行きたくなるんじゃないかな。

 脳の血管も狭くなってきて血流が制限され始めると『抜け道』『回り道』が発達してくるんだ。だから脳血栓のように脳の血管が徐々に狭くなってくる場合は、この『抜け道』で脳細胞に酸素や栄養が行き渡り、大きな血管が2~3本詰まっても症状が出ない人もいるんだよ。

● AYAちゃん「なるほど。脳血栓はわかったから、その心原性脳塞栓症ってどうなのかはやく説明してほしいな」

 話が少し横道にそれたかな?

● AYAちゃん「(ガクッ)抜け道にはそれてないと思いますけど…」

 心原性脳塞栓症はさっき言ったように、徐々に脳の血管が詰まることは少なくて、いきなり全面交通止めになるんだ。だから『抜け道』や『回り道』が発達したり、それらを使う時間的な余裕もないんだよ。

● AYAちゃん「突然、ヘリコプターが目の前の道路に墜落したら、助かった車のドライバーもパニックをおこしてどうしていいかわからなくなりますよね」

 しかもさらに悪いことに、心臓から流れてくる血のかたまりは、血管を傷つけて詰まったあと短時間で溶けてしまい、血流が再開することが多いんだ。

● AYAちゃん「途絶えていた血の流れが再開するんだからいいんじゃないのですか?」

 もちろん、それ自体は悪いことじゃないよ。だけどそれが原因で傷ついていた血管が破れて脳内に出血が起きるんだ。

● AYAちゃん「えっ? 血管が詰まったと思ったら今度は破れるんですか?」

 そう、脳こうそくと脳出血が同時に起きることになるね。この状態になると脳卒中の中で一番死亡率、重症後遺症発生率が高くなってしまうんだよ。

● AYAちゃん「最悪だわ…」

 だから脳こうそくの予防のためと言って、脳ドックで脳の断面と脳血管だけ見てもらっても、脳こうそくの予測判定材料としては半分にもなっていないから注意したほうがいいね。

● AYAちゃん「脳こうそくの予防は、脳だけじゃなく心臓など総合的に診断してももらわないとだめなのか」

 今話したのは、順調に流れていた道路にいきなりヘリコプターが落ちてきて大惨事になるケース。これは道路である血管にはなんら問題はないよね。だけど、道路交通が途絶えるのはやはり、道路やそこを走っているドライバーに問題がある場合が多い。

 たとえば道路だったら、土砂を満載したダンプカーや荷物をたくさん積んだトレーラーの過重によって道路が破損し、交通を一時的にストップして補修しなければならないなど。

● AYAちゃん「道路がへこんだり、ひびが入ったり、水道やガスがもれたりして大騒ぎになっているのを見たことがあるわ」

 トレーラーやダンプカーの重みで絶えず道路に負担がかかって陥没したり、ガス管や水道管が破裂したり、ひびが入ったりするからだよ。道路を血管にたとえると、これは高血圧で血管の内側に傷ができるケースに似ているね。

● AYAちゃん「そうか、高血圧って過重運搬のトラックやトレーラーなんだ。そんなものが血管のなかを猛スピードで走ったら、血管の壁も傷ついちゃいますよね。でも先生、道路交通が途絶えるのはドライバーにも問題があるんじゃないですか?」

 いい質問だね。道路を血管にたとえると、そこを走る車やドライバーはさしずめ血液そのものと言えるんじゃないかな。ドライバーには、交通ルールを守る模範ドライバーがいたり、それを無視するドライバーもいたりするけど、血液にも同じことが言えるんだ。

 血液に問題があるのは、コレステロールや中性脂肪の高い状態だね。

● AYAちゃん「スピード狂などもともと性格に問題のあるドライバーもいると思いますけど、酒飲み運転や居眠り運転は、お酒を飲まなかったり睡眠を十分とったりすることによって避けられますよね」

 その通り。自己管理が大事なんだ。脳こうそくも同じことが言えるんだよ。コレステロールや中性脂肪、糖尿病、タバコ、酒の飲みすぎなどを日頃から注意することによって、血液の中に血のかたまりを出来にくくすることができる。

● AYAちゃん「自分の体も交通ルールを守るのと同じように気をつけないとすぐ事故を起こしてしまうんですね」

 私たち医師は、警官みたいに法律でドライバーを取り締まることはできないよね。しっかりアドバイスはするけど、自分でマナーを守って運転してもらうしかないんだ。

 (次回はいつになるかわかりませんが、続く)

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若く見える中年男の研究

 こんにちは。

 先日は、モーリス・ユトリロ展を見に日本橋高島屋へ行ったとお話ししました。ちなみにこの展覧会は今月の10日までですからもう終わっちゃいましたね。

 行ったのは、終了する2日前でした。

 私自身、あ~、終わっちゃう、早く見に行かねば、と思って急いで行ったのですが。

 ところで、その展覧会を堪能したあと、高島屋の1階へ降りたのです。

 すると、入り口のホールにすごい人だかりができている。

 なんだろうと思って近くへ行ってみると、これから石原軍団の舘ひろしと徳重聡のトークショーが行われるとか。

 舘ひろしは皆さんご存知ですよね。

 もうすぐあの、「あぶない刑事」の新作が発表される人気俳優。

 徳重聡は、21世紀の石原裕次郎のオーディションでグランプリを獲得した新進俳優です。

 私も興味があったので、大勢の人たちと一緒に彼らが現れるのを待ちました。

 約5分遅れで、2人がロビーにたむろするお客さんをかき分けるようにして姿を現します。

 わっ、かっこいぃぃぃぃぃ~!!(一応、言っときますが、変な趣味はありませんよ)

 お世辞抜きでかっこいいですよ。舘ひろしは。

 思っていたよりずっとスリム。脚が細く、そして長い。

 ブランド物の細身のスーツが体にぴったりフィットしています。

 まわりに視線を走らせながら、ちょっと微笑んで手を振ったりして。

 あ~、隣の新人の徳重聡がかすんでしまう。

 ところで舘ひろしは、55歳なんすか。

 信じられない。

 テレビや映画で見るより、実際見たほうがずっと若く見える。

 50歳を越えると、男の見た目は、完全に勝ち組と負け組みに分かれそうですね。

 舘ひろしを見ながら、かっこいい男にとって、人生で一番魅力的に見えるのは50歳代かもしれないと思いました。

 私が好きな俳優のポール・ニューマンだって、一番男としての色気が感じられたのは「スティング」に出た頃。おそらく軽く50歳は越えていたでしょう。

 貫禄というか、すべてにおいて一歩ひいた余裕が感じられます。

 若い頃のポール・ニューマンは青臭い感じがしてどうも好きではない。

 さて、その勝ち組と負け組みの分岐点は何なのか。

 反論は出るかもしれませんが、私はその一番の要因は体型だと思います。

 顔は年をとると、良し悪しが関係なくなってくるみたい。誰もが皆、それなりに味がでてくるというか。

 こんなことを言うと叱られそうですが、寺尾聡だって若い頃はなんとなく間の抜けたような顔をしていましたよ。

 以前NHKの「男は度胸」という徳川吉宗をテーマにした歴史ドラマで、大岡越前守の家来を、若い頃演じていましたが、全然かっこいいとは思わなかった。

 ルビーの指輪が大ヒットした頃だって、サングラスをはずしたら、ちょっと間の抜けた印象はぬぐいきれなかった。

 ところが初老ともいえる風貌になった最近は、「半落ち」や倉本聡のドラマではいい味出てますよ。

 ホント、最近の寺尾聡はお世辞抜きでかっこいいなと思います。

 ちなみに寺尾聡もやせてますね~。

 かっこいいおじさんは、皆スリム。

 舘ひろしは、公式ホームページで確認すると、身長181cm 体重68kgだそうですね。

 片岡鶴太郎も、やせてからなんとなくかっこよく見えるようになってきたから不思議です。

 好き好きもあると思いますが、個人的におじさんが一番カッコよく見える体重は、

 身長 - 112  = 体重  … ではないかと勝手に公式を作ってみました。( ← 勝手にやってろ!!)

 私は175センチだから63キロがいいわけか。ちょうど20歳代の頃の体重ですね。

 しかしですよ。

 健康面から言うと、やせぎみというのはよろしくない。免疫力もそうですが、多少の脂肪がないと病気になったとき、体力が維持できない。

 これに対して、適正体重の公式というのがありますね。これは医学的な見地から算出したそうですが。

 適正体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22

 適正体重を維持することが、病気にかかりにくく、健康で長生きできるといわれています。ちなみにこれに関しては性別は関係無いらしい。

 ちょうど今の私が適正体重。

 若く、かっこよく見えるほうをとるか、健康で長生きできる方をとるか。

 面倒くさい、どっちでもいいや。

 どーせ、舘ひろしにはなれないんだから。

 …と、お昼に牡蠣フライ定食をたっぷり食べちまった今日この頃。

 また胃がもたれ、今日も後悔する羽目に。

 食欲はあるんですけどねぇ。

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脳こうそくはどんな病気か。医師と女子高生の会話から

 こんにちは。

  今日はまた、「脳の病気シリーズ」をお送りしたいと思います。

 そういえば、ほぼ月一回のペースで、脳の病気シリーズをお送りしていますね。

約一ヶ月前になりますが、前回はクモ膜下出血の話題をお送りしました。

前回との重複になりますが、私の本業で考えている取り組みが、病気やその治療法をやさしく一般の人たちに伝えてゆく方法です。  

 予備校教師の書いた「経済のしくみをやさしく解説する本」みたいに、誰でもよみやすく、わかりやすく、面白く、できたらいいなと思ってサンプルを作ってみました。

 今日はその『世界一やさしい脳卒中の話』の中から、「脳こうそくは、どんな病気か」というテーマでお送りしましょう。  

 今日はその続きです。

 前回、前々回の記事は、「心と体」のカテゴリーをご覧ください。 

 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定です。  

 脳卒中は、脳出血とクモ膜下出血と脳こうそくという種類の病気に分けられます。  

 前回、そのなかのクモ膜下出血について勉強したAYAちゃん。今日は、脳こうそくとはどんな病気かが話題になります。  

 それでは…。

● AYAちゃん「先生。脳出血とクモ膜下出血はわかったから、はやく脳こうそくの中身を詳しく教えてください」

そうそう、話の途中だったね。(気を取り直す先生)脳こうそくは、脳の血管がつまった状態。そこまではいいね。

● AYAちゃん「はーい。でも、脳こうそくの中の脳血栓とか脳塞栓とか一過性脳虚血発作はチンプンカンプン…。何それ?って感じですよ」

チンプンカンプン? ずいぶん古い言葉知ってるなぁ。君、ホントに高校生?

まあいいや、脳の血管が詰まるというのはどれも一緒。要は詰まり方が問題なんだ。血管を詰まらせるのは主に血栓や栓子と言われる血液のかたまりなんだよ。

脳血栓は、脳の血管の内側が動脈硬化によって狭くなり、血のかたまりが少しずつ詰まって、そこから先へ血液が流れなくなった状態。

それに対して脳塞栓は、脳の血管ではなく、体の別のところでできた血のかたまりが流れてきて、脳の血管に詰まってしまったとき起きるんだ。

● AYAちゃん「血のかたまりができる場所が違うんですね。そういえば脳塞栓の「塞」って言う字、ふさぐって読みますもんね」

脳塞栓の血のかたまりができる場所は心臓が多いんだ。長嶋監督も心臓でできた血のかたまりが脳に流れてきて詰まり、脳こうそくになってしまったんだよ。

それは後で説明するとして、まず脳血栓から詳しく説明しようか。

< 脳血栓って、何?>

● AYAちゃん「先生はさっき、脳血栓が動脈硬化によって起きるって言ってましたよね。動脈硬化って動脈が硬くなるんですよね」

またそのまま読んでる。動脈硬化は、動脈の内側が厚くなって弾力を失い、硬くもろくなってしまった状態だよ。

おもに太い動脈の血管の内側にコレステロールなどからできたドロドロのおかゆのようなかたまりがしみ込んで硬くなってしまうんだ。

● AYAちゃん「ワッ、いやだなぁ」

そうなると血管が狭くなったり、症状が進むと血管が詰まってしまったりするんだ。

またこのかたまりに血液の流れで傷ができると、またそこに血のかたまりができ、ますます血液の流れが悪くなってしまう。

また、血管の壁にできた血のかたまりがはがれて流れ出し、先の細い血管をふさいでしまうこともあるんだよ。

● AYAちゃん「想像すると頭が痛くなってきそう…。動脈硬化になるといいことひとつもないって感じですね」

そうならないために、若いころから生活習慣病には気をつけておかないといけないね。ちなみにこういう症状をアテローム血栓性脳こうそくというんだ。

アテロームは粥腫(じゃくしゅ)、つまりおかゆ状のかたまりという意味で、粥状動脈硬化とも言うんだよ。

● AYAちゃん「脳の血管にドロドロのかたまりができるって好きじゃないなあ」

じゃあ、脳に小さな穴がたくさん開くのは?

● AYAちゃん「えっ? もっといやだ。何ですか、それ?」

脳の動脈には4本の幹線道路があるってさっき言ったよね。

実はその先の動脈には二通りの道筋があるんだ。

ひとつは大脳の表面を枝分かれしながらまわり、それから脳の内部に入り込む血管。

ところがもうひとつは大脳の表面には行かずに、直接太い動脈から細い血管として脳の深部に入り込む。この細い血管をむずかしい言葉で穿通枝(せんつうし)と言うんだけど…。

● AYAちゃん「ごぼうの表面から細かい根っこがたくさん生えてるみたいな感じですか?」

うまいこというね。イメージとしてはそんな感じかな。

細い血管といっても脳の重要な部分に酸素や栄養を運んでいるんだよ。

ただこの細い血管は、太い動脈から直接分かれているために高血圧に弱いんだ。細い動脈の壁は薄くて高血圧で高い圧力がかかると傷つきやすい。傷がつくとそこに血液の成分がたまって次第に厚くなり、血管が狭くなってしまう。

血液が流れなくなると脳細胞は死んでしまうよね。

だけど細い血管だから、死んでしまう脳細胞は比較的小規模で抑えられるんだけど。

● AYAちゃん「でも脳に小さな穴がたくさん開くんですよね」

脳細胞が死んでしまうとその部分に小さな穴が開くんだ。

もともと血圧が高くて細い血管に障害が出るわけだから、同じケースが脳のあちこちで次々起こり、たくさん穴ができてしまうんだよ。

この症状をむずかしい言葉で、ラクナ梗塞って言うんだ。ラクナってラテン語で『ちいさい空洞』という意味だよ。

● AYAちゃん「脳にたくさん穴が開いたら痛そう…」

そう思うけど、実は穴が開いていることに気がついない人が多いんだ。

● AYAちゃん「えっ? 自分の脳に穴が開いているのに気がつかないんですか?ズボンのお尻に穴が開いていたら誰か教えてくれますけど」

小さなこうそくだと無症状で普通の健康な人と見た目変わりはないんだよ。だから無症候性脳梗塞と言われているんだ。

でも気がついないでほっておけば、やがて脳の中いたるところに空洞ができてしまう。

いずれ片側の手足が麻痺したり、話せなくなったり、顔や手足がしびれたりさまざまな障害が出てくるんだ。

● AYAちゃん「おたくの頭に穴が開いてますよって、誰か早めに教えてくれればいいんですよ」

そうだね。でも昔は脳に小さなこうそくができてもなかなか見つけられなかったんだ。

でも今は、後で詳しく説明するけど、MRIという磁気の共鳴を利用した検査装置で穴が開く前のほんの小さなこうそくまで見つけられるようになったんだよ。

● AYAちゃん「そういえば先生の病院にMRIってプレートが掛かっている部屋があったような。MRIって検査の機械なんですか」

そう。昔の脳の検査は大変だったんだよ。脳の血管を調べようと思ったら、首の頚動脈に太い注射針を刺し、そこから薬を入れて脳の血管を撮影するんだ。

● AYAちゃん「首の動脈に太い針を刺すんですか。これは痛そう…」

患者さんにとって痛いし、危険もあり、すごい負担だったんだよ。

そのあとCTというX線で撮影した体内のデータをコンピュータで処理して画像にする方法や今言ったMRIといった検査機器が登場して誰でも簡単に脳の検査が受けられるようになったんだ。

● AYAちゃん「脳の病気の早期発見に脳ドック」

おっ、すごいね。検査機器の進歩で脳の病気の早期発見ができるようになったんだけど、よく勉強しているね。

● AYAちゃん「…って、あそこにポスターが貼ってあります」

 ガクッ。またこれだ。

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(次回はいつになるかわかりませんが、続く)

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クモ膜下出血はどんな病気か。医師と女子高生の会話から

 こんにちは。  

 今日は銀座の方に仕事へ行き、さきほど戻ってきたところです。  

 帰りに、新橋方面へ出て、汐留シオサイトへ寄ってウインドウショッピングを楽しんできました。  

 最近都内の新しい観光スポットとして、六本木ヒルズや丸ビル、昨日ご紹介した秋葉原などが脚光を浴びています。  

 でも私的には、シオサイトが一番のお勧めかな。  

 その理由は…。なんて話題をしていたらまた長くなりそうなので、明日にでも書かせていただくとして、今日は久しぶりの医療ネタで行こうと思います。  

 もう一ヶ月以上前になりますが、脳出血の話題をお送りしました。今日はその続きですね。

 前回、前々回の記事は、「心と体」のカテゴリーをご覧ください。

 現在、私の本業の方で考えている取り組みが、病気やその治療法をやさしく一般の人たちに伝えてゆく方法。  

 予備校教師の書いた「経済のしくみをやさしく解説する本」みたいに誰でもよみやすく、わかりやすく、面白く、できたらいいなと思ってサンプルを作ってみました。  

 今日はその『世界一やさしい脳卒中の話』の中から、「クモ膜下出血は、どんな病気か」というテーマでお送りしましょう。  

 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。

 AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定です。  

 脳卒中は、脳出血とクモ膜下出血と脳こうそくという種類の病気に分けられます。  

 前回、そのなかの脳出血について勉強したAYAちゃん。今日は、クモ膜下出血とはどんな病気かが話題になります。  

それでは…。   

<クモ膜下出血って、どんな病気?>  

 それじゃAYA君、クモ膜下出血ってわかる?

● AYAちゃん「言葉を聞いたことはありますけど、詳しいことはわからないです。たぶん、クモ膜の下で出血するんじゃないですか?」  

  またそのまま読んでる。でも悔しいけどその通り。

 人間の頭を開いていくと、頭蓋骨の下にすぐ脳があるわけじゃないんだ。脳は、外側から硬膜、クモ膜、軟膜という3つの膜で保護されている。

 クモ膜と軟膜の間は透明な液体で満たされていて、脳を外からの衝撃から守るクッションの役目を果たしているんだ。

 脳は豆腐のようにやわらかいものだから、頭蓋骨のような硬い入れ物に入れただけだとちょっと外からショックを加えられただけですぐ壊れてしまう。

 だから、豆腐屋さんの店頭で売られている豆腐のように水に囲まれた状態で保護してやらなければいけないんだよ。

● AYAちゃん「ふーん、なるほどね。ところでどうしてクモ膜って変な名前がつけられたんですか?」

 クモ膜は半透明の薄い膜なんだけど、よく見るとクモの巣のような構造になっている。だからクモ膜と名づけられたんだね。

● AYAちゃん「単純…、ですね。クモ膜の下にある血管が破れて起こるから『クモ膜下出血』…。これも高血圧からコブができて、それが破裂して出血するんですか?」

 そうだね。脳の血管にできるコブである脳動脈瘤が破裂して出血するケースがほとんどだけど、生まれつき脳の動脈と静脈がつながっている『脳動静脈奇形』が原因となるケースもあるよ。

● AYAちゃん「えっ? 動脈と静脈が直接つながっているんですか?」

 そう。正常な脳だと動脈と静脈の間に毛細血管というワンクッションがあるんだけど、圧力の強い動脈の血流が直接、血管の壁の弱い静脈に流れ込むんだ。

 すると静脈の壁が持ちこたえられずに破れてしまう。それでそこから出血するわけ。

● AYAちゃん「先天的な病気っていうことなんですね」

 だから子供に起こるクモ膜下出血と言われているんだ。子供が熱がなくてけいれん発作を起こすときは脳外科で精密検査を行ってみたほうがいい。

● AYAちゃん「でも脳動脈瘤って生まれたときからコブがあるわけじゃないですよね」

 生まれたときからコブがあるわけじゃないけれど、できやすい体質は遺伝するんだ。

● AYAちゃん「(ガーン)私のおじいちゃん、検査で動脈瘤があるって言われたんですよ。もしかして、わたしもやばいんじゃないですか」

 クモ膜下出血は、脳卒中の中でも脳こうそく、脳出血とともに三大脳卒中と呼ばれているんだ。脳こうそくや脳出血が高血圧をはじめとする後天的な理由で起こっているのと違って、クモ膜下出血は先天的な理由で起こるという違いがあるね。

● AYAちゃん「先天的な理由って何ですか? 先生、はやく教えてください」

 ちょっと血相変えて白衣をつかまないでよ。  クモ膜下出血は、脳の太い血管の分かれ道の壁の部分が生まれつき弱いんだ。そしてその弱い部分へかかり続ける血流の圧力によってコブ状にふくらみ、やがて破裂して出血するんだよ。

● AYAちゃん「(真剣な表情)生まれつき弱いって、何がどう弱いんですか?」

(怖い…)ひとことで言うと、生まれつきの不充分な脳血管形成が原因だね。血管の壁は三層構造になっていて、本来しなやかで頑丈なものなんだ。

 三層の壁は、内側から内膜、中膜、そして一番外側の外膜という名前がつけられている。ところが生まれつき、中膜の一部が発達不充分か、先天的に欠けていることがあるんだ。

● AYAちゃん「三層構造になっている真ん中の壁が、生まれつき薄くなっていたりなかったりするんですか」

 そう。特にこの内膜は、血管を頑丈にするための筋肉繊維がある。だから血管の強度という点で著しく劣ってしまうんだ。

● AYAちゃん「キャッチャーミットの中綿がない状態ですか?」

 痛そう。それじゃ150キロの速球を受けたら怪我するね。それにしてもうまいこと言うなあ。

● AYAちゃん「先生、感心している場合じゃないです。それでどうなるんですか」

 ごめん。血管には血圧という圧力が絶えずかかっている。野球のミットみたいに試合や練習のときだけ使うんじゃなく、それこそ毎日、昼も夜も球を受け続けている状態なんだ。

● AYAちゃん「丈夫な皮でできたミットでも、中綿がなければいつか破れてしまいますね」

 そうだね。だけど血管の場合は弾力性があるから、血流の強い圧力に耐えられなくなるとコブ状に血管がふくらみ出すんだ。できたコブの内側に血液が激しく流れ込んで渦がまき、コブを大きくする。

 そしてコブの先端がその圧力に耐え切れなくなって亀裂が入り、やがて破裂する。

● AYAちゃん「破裂するとどうなるんですか?」

 激しい頭痛を引き起こすんだ。よく、突然後頭部をハンマーで殴られたような頭痛に見舞われると言われているよ。同時に気分が悪くなって吐いたり、けいれんを起こしたり、時間がたつと首の筋肉が硬くなる症状も起きる。

● AYAちゃん「後頭部をハンマーで殴られるなんてすごい表現。でも、よほどすごい痛みなんでしょうね」

 それも怖いけど、突然何の前ぶれもなく起きるのも怖いね。脳動脈瘤はかなり大きくなっても破裂するまでは症状もないし、健康な人とほとんど変わらない場合が多い。だけど突然、何の予告もなしに動脈瘤が破裂する。

● AYAちゃん「じゃあ、どうすればいいんですか?」

 脳の大血管のコブさえ破裂しないうちに見つけて修理しておけば、クモ膜下出血にならないですむんだ。

 今なら脳の専門病院へ行き、あとで話すMRIという検査機器の中に20分間くらい横になっているだけで動脈瘤があるかどうかわかるんだよ。

● AYAちゃん「やはり破裂しないよう予防することが大事なんですね」

 さきほど話した三大脳卒中のなかで、一番若い40~50歳代の年齢層に多く発生し、しかも一番死亡率が高く、統計によっては半分の人たちが亡くなるという怖い病気だからね。

● AYAちゃん「40~50歳代といったら働き盛りで、一家の大黒柱になっている人たちですね」

 私が脳外科医になりたてのころ、クモ膜下出血で倒れて意識のないお母さんの名前を、泣きながら呼びかけている小中学生の子供たちに心を痛めたんだ。

 この病気は、男女の区別なく突然襲いかかるんだよ。これから子供が進学したり、就職したり、結婚したり、子供が生まれたりと大きく成長していく姿を見ることもなく死んでしまったんだからね。

 子供たちにとっても、まだまだ頼りにしなければならないお母さんが突然この世からいなくなってしまったんだから…。

● AYAちゃん「(目がうるうるになってる)先生、目がうるうるしてますよ。私のハンカチ使ってください」  

(いつになるかわかりませんが、続く)

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脳出血はどんな病気か。医師と女子高生の会話から

こんにちは。

 今日はまた連休中の日曜日ということで、前回 7月10日 (日)にお送りしてご好評をいただいた「脳卒中はどんな病気か。医師と女子高生の会話から」の続きをお送りしたいと思います。

 今日はじめてお越しいただいた方は、 7月10日 (日)の記事を先にお読みいただければ幸いです。

 この部分は前回と重複しますが、現在、私の本業で考えている取り組みが、病気の内容や治療法をやさしく一般の人たちに伝えてゆく方法です。予備校教師の書いた「経済のしくみをやさしく解説する本」みたいに誰でもよみやすく、わかりやすく、面白く、できたらいいなと思って、サンプルを作ってみました。

 まだ完成品ではありませんし、手直ししなければならない部分はたくさんあると思いますが、いつも私のブログをお読みいただいている方に、最初の読者になっていただきたいと思います。

 題して、『世界一やさしい脳卒中の話』

 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。  

AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定です。

前回、脳卒中は『脳の血管の病気』だということがわかったAYAちゃん。今日は、脳卒中にはどんな種類があるのかということが話題になります。

● AYAちゃん「ねぇ、先生。脳卒中が脳の血管の病気だってわかったんですけど、よく言われる『脳こうそく』って何ですか?長嶋監督がなったのはこの病気ですよね」

そうだね。長嶋さんが病気になってから、脳こうそくに注目する人が増えたよね。私の病院でも、自分が脳こうそくじゃないかって心配になって相談に来られる人が増えたんだ。脳こうそくは一口で言えば、脳卒中という脳の血管の病気の中のひとつなんだ。実は脳卒中にはいろいろな病気の型があるんだよ。

まず脳卒中は、脳出血とクモ膜下出血と脳こうそくに分けられる。そして脳こうそくは、また脳血栓、脳塞栓、一過性脳虚血発作という3つの病気に分けられるんだ。

● AYAちゃん「うーん、よくわからない。専門用語なんか使わないで、もう少しわかりやすく説明してください」

…と言っても病名だからねぇ。それじゃ、わかりやすく説明するよ。まず今言った 脳こうそく。『こうそく』って言うのは、梗塞と書くんだけれども、ふさがって通じないことを言うんだ。

● AYAちゃん「うん、それはわかる。さっき教えてもらいましたから。血管がふさがって血液が通じなくなるんでしょう?それで酸素や栄養が来なくなると、脳の細胞はすぐ死んでしまう」 

そう。脳こうそくは脳の血管が詰まって血液が脳細胞に行かなくなり、障害が起きる病気なんだ。脳こうそくはあとでゆっくり説明するとして、脳出血はわかるよね。

● AYAちゃん「脳の中で血が出る状態?」

そう、何らかの原因で脳の血管が破れて出血し、脳細胞がダメージを受けてしまうものだよ。

● AYAちゃん「前からよくわからなかったんですけど、脳って硬い頭蓋骨に守られているんですよね。誰も刃物や包丁で刺したり切ったりできないのにどうして血が出るんですか?テレビのチャンバラは血が出ないほうが多いけど」

体の表面だったら、刺したり切ったりしないと血は出ないけれど、脳出血は脳の血管が破れるんだ。

● AYAちゃん「何もしないのに自然と破れるんですか?」

そんなことはないよ、ちゃんと理由があるんだ。チャンバラが好きみたいだから言うけど、脳の刺客は差し詰め高血圧だね。

● AYAちゃん「高血圧って血圧が高いことでしょう?」

そうだけど、それじゃ単に読んだだけだよ。心臓から送り出された血液が動脈の壁に与える圧力が血圧。心臓はよくポンプにたとえられるけど、その力は水を2メートルの高さまで噴き上げるほどだと言われているよ。

● AYAちゃん「すごい力なんですね。それぐらいの圧力で水に打たれたら痛いかも。毎日血液に打たれ続ける血管って、かわいそう…」

まぁ、それが血管の仕事だし宿命だからねぇ。出血を起こす血管は、直径0.2~0.3ミリの細い血管が多いんだけれど、それでも本来血管ってすごく強いものなんだ。しかし高血圧がずっと続いていると、血管の壁がもろくなってくる。特に脳の奥の細い血管は、年をとったりして動脈硬化が進んでくると内側が押されてコブのようにだんだん膨れてくるんだ。

● AYAちゃん「ゴム風船に空気を吹き込むみたいに、ですか?」

そう、このコブを動脈瘤というんだ。血管の分かれ道やヘアピンカーブなど圧力のかかるところにできやすいね。

● AYAちゃん「それが膨らんで風船みたいに破裂しちゃうんですね」

そう、パチンとはじけて、そこから血液が噴き出すんだ。脳の血管は、建物にはりめぐらされた水道管のようなものだけど、水量が多すぎたり水圧を高くしたりしたまま何年も放置しておくと、やがて細い水道管に亀裂が入って破れ、部屋中水浸しになってしまうことがある。

● AYAちゃん「すぐ気がついて水道屋さんに来てもらえば被害は少なくてすむかもしれないけど、深夜や留守中に水道管が破裂したら大変」

人間の脳もそれと同じ。脳出血しても軽い場合は、片側の手足がしびれたり、ろれつが回らなくなったり、頭が痛いといった程度ですむこともある。しかし出血が多くなると脳がむくんで頭蓋骨の中の圧力(脳圧)が高まり、脳が圧迫されるんだよ。

● AYAちゃん「締め切った建物の中で水道管が破裂すると、中が水浸しになって大事な洋服やソファーや電気製品が台無しになってしまいますよね」

そう。でもそういったものはまた買えばいいけど、脳は一度だめになったからといってまた買えるものではない。破裂する前に、水道屋さんに来てもらってしっかり点検してもらうのが大事だと思うよ。古くなった水道管はもろくなっているし、中に水アカがいっぱいたまって水が通りにくくなっているんじゃないかな。

● AYAちゃん「そうか、なんだか心配になってきたわ。早く家に帰って水道屋さんに電話しなきゃ」

そうじゃなくて、脳出血の話。40歳を超えたら、一度脳の専門医に詰まっていないか、コブはできていないか、脳の血管を点検してもらうといいね

● AYAちゃん「先生が水道屋さんを兼業してくれたら助かるなあ」

もう…。(わかってない)

…ということで、長々とお読みいただきありがとうございました。何かお気づきの点、手直しのいいアイデア等ございましたら、お聞かせいただければ幸いです。

明日からまた、「人をやる気にさせる法シリーズ」を再開させていただきます

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脳卒中はどんな病気か。医師と女子高生の会話から

 こんにちは。今日は日曜日ということで、少し趣向を変えてお届けしてみようと思います。

 現在、私の本業で考えている取り組みが、病気の内容や治療法をやさしく一般の人たちに伝えてゆく方法です。予備校教師の書いた「経済のしくみをやさしく解説する本」みたいに誰でもよみやすく、わかりやすく、面白く、できたらいいなと思って、サンプルを作ってみました。

 まだ完成品ではありませんし、手直ししなければならない部分はたくさんあると思いますが、いつも私のブログをお読みいただいている方に、最初の読者になっていただきたいと思います。

 題して、『世界一やさしい脳卒中の話』

 登場人物は、脳外科のベテラン医師と現役女子高生のAYAちゃん(松戸あや)の二人。  

AYAちゃんは、おじいさんが脳神経外科病院へ入院したことで、毎日お見舞いに通ってくる元気な女子高生。将来、看護師になることを夢見て、おじいさんの担当医師から脳卒中のことを勉強しているという設定です。

まずは冒頭部分から。

AYAちゃん「そもそも脳卒中って言葉自体、なんか変ですね。ほかではあまり聞いたことないし…」

卒然という言葉、聞いたことあるかな? 突然と同じ意味なんだけど、『卒』には『急に』という意味があるんだ。それから、『命中』という言葉は知っているよね。矢が的に当たったときなどによく使うけど、『中』には当たるという意味もある。だから昔の人は、今まで元気だった人が突然、何かに当たったように倒れる姿を見て、脳卒中と名づけたんじゃないかな。ちなみに『卒中』という言葉は、平安時代にもあったそうだよ。

● AYAちゃん「ふーん。そんな昔からあったんだ。ところで先生、脳卒中ってひとことで言えばどんな病気なんですか?」

いきなり来たね。ひとことで言えば、『脳の血管の病気』と言っていいんじゃないかな

● AYAちゃん「脳みその病気じゃなく?」

そう、脳の血管が破れたり詰まったりして、脳が生きていくために必要な酸素や栄養が行き渡らなくなってダメージを受ける状態。つまり脳の血管がおかしくなった結果として脳がやられてしまうんだ。

● AYAちゃん「ふーん。そうなんだ」

脳って、ものすごい大食漢なんだよ。重さは、大人で1200~1,400gぐらいだけど、心臓から送られる血液の15パーセントが脳に流れ込んでいるんだ。ところで脳の  栄養ってなんだかわかるかな?

● AYA ちゃん「ゲッ。先生みたい…。って、お医者さんは先生なんだけど…。確か、血液は酸素と栄養を運んでいるんですよね。そういえばコマーシャルで、脳には砂糖が必要だって言っていたような」

ご名答。さすが現役女子高生だね。そう、脳の栄養源はブドウ糖なんだよ。あの小さな脳が、体に取り入れられたブドウ糖の4分の1を消費し、酸素にいたっては3分の1も消費するんだ。もっとも、人間が生きていくうえで一時も休まず働いているんだから、それだけ食べないとやって行けないわけなんだけど…。

● AYAちゃん「じゃあ、何かのきっかけで血液が脳に流れなくなったら?」

脳細胞は死んでしまうんだ。脳というのはとてもデリケートな器官で、血液が3分も流れてこなくなると脳細胞は死んでしまうんだよ。当たり前だけど、一度死んだら生き返らない。ウルトラマンのカラータイマーは、太陽エネルギーが残り少なくなると点滅を始めるよね。そしてもしカラータイマーが消えてしまったら、ウルトラマンは二度と再び立ち上がる力を失ってしまう。血液は、脳細胞にとって、ウルトラマンの太陽エネルギーと同じ役割を果たすんだ。一度血液が途絶えたら、脳にとって残された時間は後わずかしかない。

● AYAちゃん「ウルトラマン? カラータイマー?何ですか、それ?」

…失礼。ジェネレーションギャップがあるようだから話を変えようか。脳は酸欠状態に極めて弱いんだ。さっき、血液は酸素と栄養を運んでいると言ったよね。血液が脳細胞へ来ないと、たった3分でも脳の細胞は、酸欠状態と栄養不足になって死んでしまうんだよ。

● AYAちゃん「それは大変。すると脳へ大切な血液を運ぶ血管が破れたり詰まったりしたら、それこそ一大事。まさに物流の大動脈なんですね。」

うまいこと言うなあ。私はよく、血管を道路にたとえるんだけど、脳へと向かう国道とも言うべき幹線道路は全部で4本あるんだ。その道を酸素や栄養素を満載したトラックが通って、脳の細胞一つひとつに血液を届けるんだよ。

● AYAちゃん「それは私たちの体のどこを走っているんですか?」

まず首の前のほうに2本の動脈(内頚動脈)がある。それは枝分かれしながら大脳の前の部分に広く広がっているんだ。それから首の後ろのほうを走る2本の動脈(椎骨動脈)。これも枝分かれしながら大脳の後ろの部分や小脳、脳幹といった部分に血液を運んでいる。脳はこの4本の大きな血管から枝分かれした血管が、それこそ網の目のようにはりめぐらされているんだよ。

● AYAちゃん「田舎のおじいちゃんの家を車で訪ねるのに、広い国道から県道、市道を通っておじいちゃんの家の前の私道に車を停めるみたいな?」

そうだよ。

● AYAちゃん「じゃあ、ほんの3分間、血液の宅急便が途絶えるだけで脳の細胞が死んでしまうなら、それを運ぶ道路は常にきちんと整備しておかなければいけないということなんですね」

まさにおっしゃる通り。AYA君、さえてるねぇ。そこが、脳卒中は『脳の血管の病気』といわれる所以なんだ。

        ( 続く )

…ということで、長々とお読みいただきありがとうございました。何かお気づきの点、手直しのいいアイデア等ございましたら、お聞かせいただければ幸いです。

明日からまた、「上司の人間的魅力シリーズ」を再開させていただきます。

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風邪を一晩で治す法

 昨日、風邪がぶり返してきそうになりましたが、おかげさまで今日の調子は悪くないです。少しのどの痛みが残っていますけど、バファリンを飲んでしまえば健康体とほとんど同じ。

 やっぱり一昨日の「風邪を1日で治す法」が効いたのでしょう。38.2度の熱が出て、翌日、炎天下を1日歩き回る不養生を行っても大丈夫だったのですから。

 しかし、風邪をひくと意地になって休まない性格はなんとかしたほうがいい。…と、自分でもわかっているんですけどね。

 さて、風邪を1日で治す法(正確には、一晩で治す方法)について書きたいと思います。

 たぶん試してみる方はいらっしゃらないと思いますが、もし真似されるのでしたら、体力のある人だけにしておいてください。医師も言ってましたし、相当体力を消耗するのは事実ですので。とくに高齢者や心臓の悪い人には、絶対勧められません。

 昨日、風邪のウィルスは、熱と湿度に弱いとブログに書きました。私の風邪克服法は、その防衛反応を徹底的に促進して、風邪を治す方法だとも。

 まず湿度から行きましょう。これは、部屋の湿度を徹底的にあげるのです。今は加湿器という便利な器械がありますが、なければ部屋の中でお湯を沸かすなどして、窓から水滴がたれるぐらい徹底的にやる。

 この場合気をつけなければならないことは、自分の体より、部屋にある家電製品や電子機器です。とくにテレビやパソコンは、湿度が異常に高い状態にさらされると一発で壊れます。かつてこの方法をやり、私の部屋のテレビが故障しました。必ずこれらの機器を部屋の外に持っていってから、湿度を上げてください。

 次にウィルスは熱に弱いという弱点を徹底的につく。もともと風邪をひいて体温が上昇しているわけですから、それを利用しない手はない。汗を吸い取りやすい下着を重ね着し、その上からパジャマを着る。そして首に手ぬぐいを巻き、仕上げとしてウィンドブレーカーを着る。

 その格好のまま、ベッドや布団に横たわるんですよ。掛け布団もしっかりかけて寝る。

 その格好は、発汗によるダイエット法と同じです。しかし、本当に熱が高いときは、そこまで着こんでも寒いぐらい。それだけ着こんで寝ていても、丸くなってガタガタ震えているんですから。

 おっと、大事なことを忘れていました。寝る前に水分はしっかり取ってくださいね。最初のうち、尿となって全部出てしまうので、枕元にペットボトルを置いて、頻繁に水分補給をする。

 眠ったとしても、熱が高く、悪寒もひどいので、悪夢にうなされることになります。風邪のウィルスが熱と湿度によって、断末魔の苦しみをあげているのを実感するでしょう。

 そして、深夜、目が覚める。さっきまでの悪寒がなくなり、すごい汗をかいているのに気づきます。気持ち悪いので、下着を換え、再び水分を補給して、またウィンドブレーカーを着て横になる。部屋の湿度が高いので、風呂場にいるような気分になるはずです。

 翌朝、目が覚めると、昨日と違った自分を発見するんじゃないでしょうか。悪寒が消え、頭痛もない。けだるい疲れは残っているものの、生まれ変わったような爽快感。

 風邪のウィルスが、徹底した熱と湿度の攻撃で死滅してしまったんですね。

 以上が、私の風邪克服法です。デメリットは、気をつけないと部屋にカビが生えるってことです。全快したら、部屋をすぐ乾燥させてください。よろしく。

 ほかにも自分の素人療法は、いろいろありますが、今日はこのへんで。

 明日からまた、ビジネスネタで行きたいと思います。

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風邪を1日で治す法

 こんばんは。今日も、夜にブログを書いてます。今日の日中は、1ヶ月ぶりにハイキングに行きましたので。

 場所は、多摩川のハリウッド? と言われる調布です。先日、「ウォーキング」という雑誌を読んでいたら、そこが紹介されていたので行ってみる気になったんですよ。

 どうして、ハリウッドなのかというと、かつて日活や大映の撮影所があって栄えたから。日活の撮影所は、貸しスタジオになっていましたが、大映のほうは、角川大映スタジオとして、今でも映画の撮影が行われているみたいで、入り口に「大魔神」の像が置かれていました。

 「大魔神」の説明文を読むと、身長は、4.5メートルなんだとか。子供の頃、映画で見た感じでは、もっと高かったような気がするけどなぁ。片手で、悪人を何人も持ち上げてましたから。

 調布市の郷土博物館は無料で、しかも土曜日の午後なのに、ひとりの入館者もいない。結構、楽しめましたよ。閲覧用に置かれているパソコンが、十年以上前のもので、なおかつ現役なところがすばらしい。縄文時代の土器より、初期のウィンドウズに触れられるところが、売りですな。

 その模様は今度また書かせていただくとして、今日は風邪の話。

 実は、昨日の夜、無理がたたったのか、風邪で熱を出してしまったのです。なんとなく調子が悪いなと思って体温を測ったら、38.2度。

 次の日は安静にしてたほうがいいですよね。しかし、遊びに行こうと予定を立てていたのです。このチャンスを逃したら、また一ヶ月ぐらいどこにも遊びに行けない。

 なんとか、今日の朝までに熱を下げねばならない事態に陥りました。

 ここで私には、とっておきの風邪克服法があるのです。実は私、高校時代風疹で学校を一日休んでから、病気で会社や仕事に穴を空けたことがないのですよ。

 といっても、会社を作った当初、心労で大きく体調を崩して休んでたことがありますが、仕事がなかったから穴を空けたことがないだけ。そんなこと、全然自慢にはならないのですが…。

 また話が横にそれないうちに、風邪克服法。

 そもそも風邪をひくと、どうして熱がでるのでしょう。ご存知の方も大勢いらっしゃると思いますが、風邪のウィルスが悪さをして、熱を上げるわけではないのです。

 風邪のウィルスは、熱と湿度に弱い。だから、自分の体がそういう状態を自ら作って、風邪を退治しようとするんですね。いわば、体の防衛反応。

 私の風邪克服法は、その防衛反応を徹底的に促進して、風邪を治す方法です。この防衛反応については、NHKの「ためしてガッテン」でもやっていたし、クリニックの事務長をしていた頃、医師に、この方法はどうですか?と聞いたことがあります。専門外の整形外科の先生でしたが。

 その先生は、確かに効果があるのは間違いないと、言ってくれました。だけど、相当体力を消耗するから、やめといたほうがいいよとのこと。

 確かに、昨日の過激な素人療法と今日のハイキングで、現在、体はぐたぐた状態です。

 なんか、寒気がする。頭も痛くなってきたみたい…。すいません、また風邪がぶり返してきそうなので、今日はここまでにさせてください。文章も支離滅裂になっているようなので…。

 明日、体調がよければ、風邪の具体的な克服法を書きます。(←克服してなければ、克服法ではないですね)

 でも一応、熱が下がり、支障なくハイキングへ行けましたので、安静にしてれば1日で治ったはず。どなたかの突っ込み、お待ちしています。

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老化防止に鍼灸は効くか

 昨日は、昭和大学の公開講座で聞いた鍼灸の効用について書きました。今日も、ビジネスの話題からちょっと離れ、健康をテーマに書いてみたいと思います。

 ところで昨日、ブログを書いてから自宅の近くの公園へ行ったんですよ。

2005  写真ではわかりにくいかもしれませんが、日比谷公園ぐらいの広さのある大きな公園です。
 昨日は日曜日ということもあって、大勢の人たちが来ていました。

 高齢の人たちも大勢来られています。なかには、八十歳近いおじいさんがジョギングをしています。車椅子で介助してもらって来られている人もいました。若いときはそれほど大きな違いはないのに、年を重ねるにつれ、どうしてこんなに健康に差がついてしまうのでしょうか。

 六十歳を過ぎた頃から、人間は、健康の大きな分岐点を迎えるような気がします。

 年をとって体の自由がだんだん利かなくなってくるのは仕方のないことですが、できることなら健康でいたい。

 八十歳過ぎても健康で、海外旅行や趣味の時間がもてるのはもちろん、もし若い人に混じって働けるたら最高に充実した人生になるんじゃないでしょうか。

 最近、老化防止についていろいろ考えてます。徐福伝説じゃありませんが、これは数千年前から人類がもっとも興味を持つテーマですね。

 さて、おととい鍼灸の話を講座で聞いていたら、最近、鍼灸は血液をサラサラにする効果のあるということがわかったそうです。
 確かにそうですよね。鍼灸は、昨日のブログで書いたように神経に作用する。とくに自律神経に作用するらしい。自律神経というのは、内臓に命令を伝達する神経です。血管も内臓の一種。だから血管を流れる血流にも好影響を与える。すなわち、鍼灸は血管を拡張し、血液量を増加させるそうです。

 以前、私は成人病予防についての文章を書いたことがあります。いろいろ調べてみて、血管を拡張したり、血液がサラサラになったりということが、すごく健康に大事だということがわかりました。
 脳卒中や心筋こうそくといった成人病は、これらが要因となって引き起こされることが多いからです。

 そもそも血液は、ご存知のように体中に栄養や酸素を運び、かつ不要な老廃物や炭酸ガスを排出する役目をもっています。それを円滑に行うために、豊富な血液の流れが絶対必要。

 これと老化がどう結びつくのか。ここに老化の原因といわれる物質があります。

 それは、テレビの健康番組でも有名な「活性酸素」。これは細胞を傷つける物質とも言われています。

 活性酸素は、体内の細胞や組織などを酸化して、いわゆる 鉄サビのように変えてしまうらしい。活性酸素によって身体の細胞や組織が酸化して変質し、機能が衰え、人は老いていく。まだ学説段階らしいですが、かなり老化に活性酸素が関与していることは間違いないようです。

 たとえば、皮膚のしわ、たるみ、物忘れ、認知症、白内障、関節炎、その他肉体機能の低下全般に…。

 活性酸素をなんとかすれば、老化を遅らせることができるのではないか。

 活性酸素は、血液の流れとも密接な関係があるそうです。たとえば、ストレスなどで血液の流動性が低下したり、一度途絶えたりして、再び血流が再開されると大量の活性酸素が生まれるらしい。

 また、同じ血液量が流れても、流れがギクシャクしていれば、これもまた多くの活性酸素が生まれるとのこと。

 そうか。そうすると、ストレスが多ければ多いほど早く老いるという理屈。では、ノー天気な人ほど、若いということ? 落ち込みやすいA型としては、早くなんとかしなければ人より先に老いてしまいそう。

 そういえば以前、人は気分の持ちようでストレスを感じないですむとブログに書いたことがありました。と、いうことは、気分の持ちようで、本当に肉体的にも若さを保つことができるという理屈にもなりますね。

 鍼灸は、血液の流れを改善し、増大させるそうです。当然、活性酸素の発生が低く抑えられますよね。

 鍼灸院の肩を持つわけではありませんが、一度、鍼灸治療を受けてみたいと思わせる昭和大学の公開講座でした。これからも老化防止、若返りをテーマにいろいろ調べてみたいと思います。 

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鍼灸はなぜ体に効くのか

 昨日の土曜日、近所にある昭和大学の公開講座に出席しました。私の住んでいる区の教育委員会と大学が提携して、毎年、春と秋にそれぞれ2回ずつ、開催するのです。

 先月、「近視と網膜はく離」についてブログに書きましたが、今日はその二回目。病気がテーマの公開講座だけあって、毎回、六十歳以上の人たちがほとんどでした。講師の大学の先生が、うちの学生がこれくらい熱心に講義を聞いてくれればとため息をつくほど、皆さん熱心に話を聞いています。

 昨日は実際に、鍼灸治療の実演も行われて、すごく面白かった。質問のコーナーでは、時間が足りなくなるほど大勢の人が、マイクで質問します。そのすべてが、講座をしっかり聞き、内容を理解していなければできないような質問。やはり日本の高度成長を支え続けてきた年代はやはりすごい。

 私は以前、3年間ほど整形外科医院の事務長をしたことがあります。人手が足りなかったので、事務の仕事以外にも、レントゲンの助手やリハビリの器械のセッティングなどなんでもやりました。門前の小僧、なんとやらで、わりと医学に詳しくなり、暇なときには専門的な医学書なんかも読んでます。一応、医療コンサルティング会社の雇われ社長も兼任していますので。

 そのへんのところで、面白い話もいくつかありますが、いづれブログでご紹介することもあるかもしれません。

 さて、今日は、昨日の公開講座のテーマのひとつ、鍼灸治療について。

 私は鍼灸治療の経験はありませんが、機会があったら一度治療を受けて見たいと思っています。それにしても、前から不思議に思っていたのは、なんで鍼を刺したり、灸をすえて温めるだけで痛みをやわらげるのかということでした。

 つまり、刺激するのは体の表面だけなんですよ。それなのに、筋肉や神経、ましてや内臓まで効くという。不思議だと思いませんか?

 別に不思議ではない。鍼が神経を刺激するからだ? 確かにそうなのですが、次の説明を聞いてう~んと納得しました。

 皮膚と神経は、人間が作られるとき同じところから出発した。今でも密接な関係にある。だから、皮膚を刺激することによって、神経に働きかけることができる。

 人間の体というのは、もともとは受精卵というひとつの細胞でした。その細胞の複製がどんどんコピーされ、約60兆集まって人間の体ができている。しかも、受精卵は細胞分裂して三層構造になるらしい。一番内側が、循環器や血液、骨、筋肉に。その外側が内臓に。そして一番外側が、皮膚や感覚器、神経になるんだそうな。

 皮膚と感覚器、神経は同じところから出発しているんですな。講師の先生は、選挙のとき、候補者が握手戦法をとるのは、有権者の皮膚を刺激し、神経に直接訴えかける効果的な方法だと話していました。確かに、心理学の本にも、同じようなことが書いてあります。

 話を元に戻しますが、その60兆の同じ細胞の集合体が人体なんですって。ここから、からだはどこも同じだという東洋医学の思想が生まれている。東洋医学の診察って、体全体を診ますもんね。そしてトータルバランスを考えて治療する。

 それに対して、西洋医学は、体は部位によって違うという考え方だそうです。そういえば病院は、脳や内臓ごとに診療科が分かれていますね。

 さて、鍼灸は体にどんな効果をもたらすのか? ノートにメモしてきましたよ。

●炎症反応を抑制する。

 たとえば、慢性関節リウマチ。これは、関節の炎症と痛みが次第に全身に全身に広がる一方、進行すると 変形して身体障害がでる病気です。
 鍼灸は、痛みを抑えるとともに、骨の破壊を抑制する効果も実験で立証されたそうです。

 鍼灸って、筋肉痛を緩和するぐらいにしか思ってなかったのですが、関節炎の発症と進行を抑制する効果があるとはちょっと驚きでした。ただ、その作用メカニズムは不明とのこと。もちろん、そのほかの炎症系の疾患にも効果があるようです。

●痛みの信号が脳に上がるのを抑制する。

 痛みというのは脳が感じるもので、その情報が脳へ伝わる道を遮断してやれば、痛みは感じないのだとか。有名な鍼麻酔というのがこれですな。

 以上までは、なんとなく鍼灸に対するイメージの延長線上にあったのですが、もうひとつ興味深い効果の説明がありました。

 昨日の講座では、はっきり言及していませんでしたが、個人的な考えでは、どうやら老化防止にも効果がありそう。NHKの「ためしてガッテン」でやっていた老化防止効果と同じ効果が鍼灸にはあるみたいなんですよ。

 その点について、また明日書きます。

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近視と網膜はく離の深い関係

 今日は日曜日。午前中はNHK教育の「日曜美術館」を見てからパソコンでメールチェックをしたあと、プリンターでミステリー小説を打ち出しました。そう。昨日のブログで書いた私のどーしょーもない作品です。それを封筒に入れ、今、S弁護士事務所の宛名を書いたところ。

 仕方ないなぁ。私の作品を見なければ、弁護士先生は小説を書く気にならないというし…。きっとこれを読んで、自らの才能に大きな優越感を感じ、自信を深めながら純文学を書くのだろう。まあ、これで一人の純文学作家が生まれるなら、私も、踏み台として日本文学史の行間にひっかかるかもしれない。そんな犠牲的精神で、今、封をしたところです。

 そういう気持ちにさせたのは、昨日、大学医学部の公開講座を受講したからでしょうか。昔、クリニックで働いていたことがあり、今も、脳卒中など病気の解説書を作る仕事もやっているので、医学には興味があるのです。無料講座でしたが、講師の教授がすごく熱心に、病気の治療法や研究内容を語ってくれました。受講生は、六十代、七十代の高齢者がほとんどでしたが、これまたホントに熱心。私の目の前に座っていたおばあさんはどう見ても八十歳近いのに、講師の話を一言一句聞き漏らすまいと、ノートにびっしり細かい字でメモしている。

 昨日の講座の内容は、「網膜はく離」と「コレステロール」でした。 

 網膜はく離って、原因はいくつかあるらしいのですが、近視も大きな要因だと聞き、少し驚きました。要するに、眼球の中の膜がはがれるわけですから、事故などで怪我をしてなる場合が多いと思っていたのですよ。

 もちろんそのケースもあるのですが、強度の近視、加齢に伴うもの、アトピーなども大きな原因になるみたいです。近視というのはちょっと意外でした。近視が原因だから、若い人でも網膜はく離になる危険性がある。三千人に一人が、年齢に関係なく、近視が原因で網膜はく離になるそうです。どうして? と思い説明を聞くと、すぐ納得。

 近視の人の眼球は、丸くなく、うしろに引っ張られたような楕円形をしているとか。世の中、近視の人は多いですからね。多くの人の目は楕円形になっているんですよ。すると、大きくふくらませた風船がもろいように、目の中の膜も引っ張られている状態でもろくなっている。そしてその弱くなった部分に小さな穴が開き、だんだんその範囲が広がってくるらしいです。だけど、よっぽどひどくなってからでなければ受診する人が少ないとか。

 しかし気をつければ誰でもその初期症状に気がつくそうです。それは、飛蚊症と光視症。飛蚊症って、「ひぶんしょう」と読むんですね。今まで恥ずかしながら「とぶかしょう」って言ってましたよ。読んで字のごとく、目の中に蚊やススのような黒い点が動くように見える症状。そして光視症は、青白い光が見えてしまう症状。

 その話を生唾を飲みつつ聞いていると、なんとなく周りに蚊が飛んでいるような黒い点が見える。ススのような黒い点も。今まで気にならなかったのに、そう言われてみればいつも季節外れの蚊が飛んでいたような。結構、近視だし…。

 やばい。飛蚊症!?

 生理的要因というか、大丈夫なケースがほとんどらしいのですが、そのあたりの判断は、医師でなければわからないそうです。

 たとえ網膜はく離でも、初期なら、入院せず外来で治療できるレーザーを利用した光凝固術という方法があるらしい。ちなみに費用は、55,000円ぐらいとか。

 50歳を過ぎたら、年に一回は眼底検査を受けに眼科へ行かれたほうがいいということでした。

 まだ50歳にはなってないけど、さっそく、眼科へGO!と思ったら休みだった。でも網膜はく離って、今は手術でかなりよくなるんですね。

 便利屋さん、またひとつおりこうさんになっちゃったもんなぁ~。(←おまたバージョン)

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「ザ・ストレス」解消法

今日は日曜日、しかも夜ともなると、「明日、会社かぁ~」とため息をつきたくなる人も多いんじゃないですか?

サラリーマンをしていた頃、月曜日は決まって早朝会議があり、しっかり支店長や上司から一週間の気合をいれられました。

もっとも仕事は当時から要領よくやっていて、成績も悪くはなかったのですが、それはそれでプレッシャーがかかる。銀行員だったから、本店で融資の決済がおりなかったらどうしよう、とか、最近ライバル銀行が取引先に足繁く通っていて、自分の銀行のシェアが落ちたらどうしようとか、先々の不安ばっかり日曜の夜にうかんでくるのです。サザエさんを見ている時間が一番憂鬱になるというサラリーマンの気持ち、同感できましたよ。

なぜ過去形かというと、自営業者の端くれとしては、日曜日の夜はほとんどストレスを感じないからです。そこが、サラリーマンから独立開業した心理的な面での大きな違いかな。

個人的な意見ですが、サラリーマンと自営業者のストレスの大きな違いは、サラリーマンが仕事が多すぎるとストレスを感じるのに対して、自営業者は仕事が少なすぎるとストレスを感じるのではないでしょうか。

だから、仕事がないと常に不安になる。独立した最初の頃は、資本金800万円が半年ですっからかんになってしまい、もう毎晩悪夢にうなされました。仕事がまったくない状態で、ゴールデンウィークの連続休暇になんかなったら最悪。世の中の忙しいサラリーマンがうらやましく見えたから現金なものですね。サラリーマンやってた頃は、これ以上忙しくなったら頭がおかしくなってしまう、と思っていたのに…。仕事がまったくないほうがはるかにつらい。

血液がA型で、わりと心配性の私としては、サラリーマン当時から自分なりのストレス解消法をいろいろ研究していました。

手軽で一番簡単なストレス解消法は、音楽を聴くことです。今でも私の目の前の本棚に当時買ったストレス解消のテープが十巻ほど並んでいます。たとえば、「クラシックでストレス解消」「南太平洋の波の音」「アルファ波分析によるストレス解消の音楽」「森の中のせせらぎの音」など。

これはこれで効果はあったようですが、音楽の内容というより、気分転換になるならなんでもいいのではないかと思います。私の場合、アイドル系のポップスなんかよかったですね。森高千里のコンサートビデオを見て、頭を空っぽの状態にしていました。もちろん、よかったのは、森高の出世作、「ザ・ストレス」。「あ~、ストレスがたまる~」と言って歌っている森高は、早口言葉がストレス解消法なのかな。

それはおいといて、ノリのいい音楽を聴くと、何で自分はあんなうつ状態にあったのだろうと不思議に思ったものです。

一日時間がとれれば、体を動かすといいですよ。スポーツクラブへ行って、汗をかき、サウナでまた汗をかけば前の一週間のストレスはチャラになります。一番悪いのは、うちのなかに閉じこもって、いろいろ悪いように悪いように考えること。ストレスのシナジー効果を生み出しちゃうんですよ。 スポーツクラブへ行く時間がなければ、ウォーキングも効果があります。そのときもなるべく頭を空っぽにして汗をかくぐらい早足で歩くことですね。

ほかにもいろいろありますけど、今日はこのへんで。

追伸

そうそう、最後にもうひとつ。かつてベストセラーになった「小さいことにくよくよするな!」もいい。読んでるときだけは、ストレス解消になる。でも中身をすぐ忘れちゃうんですよね。要約して、それを手帳に書き写し、ストレスがたまったときにそれを眺めるのもいいかもしんない。

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